バーチャルライバーグループ・にじさんじを運営するANYCOLORが6月3日、所属ライバーへの迷惑行為を繰り返した人物に対して、損害賠償を請求する訴訟を起こしたと発表した。
甲斐田晴さんを中心に、所属ライバーへの配信の妨害、Xでの迷惑行為、殺害予告を確認。法的措置を進めたところ、いずれも同一人物が行っていたことが判明したため、訴訟を提起するに至ったとしている。
また、民事責任だけでなく刑事責任を追及するべく、「業務妨害罪で管轄警察署に被害届を提出し、受理されました。今後も、捜査機関とも連携をしつつ、刑事責任の追及に向けて毅然とした対応で進めてまいります」と報告した。
甲斐田晴「双方にとってマイナスの結果しか生み出しません」
ANYCOLORの発表で名前が挙げられた甲斐田晴さんも6月3日に、YouTubeチャンネルで事の経緯を説明する動画を公開した。
この動画では、「ライブイベントにおいて、僕に対する殺害予告が行われたこともありました」など、受けてきた被害について説明。
証拠の隠蔽を防止するために、ファンへ事情を説明することができなかったことを明かし、「ご報告にするまでに時間がかかってしまい、視聴者の皆様には長期に渡り不快な思いとご心配をおかけし大変申し訳ございませんでした」と謝罪した。
また、誹謗中傷を受けた人物の対応次第で、加害者が取り返しのつかない事態に陥ることもあると話した。
「もし誹謗中傷や荒らし行為を行ってしまっている自覚がある方は、どうか取り返しがつかなくなる前に思いとどまってほしいです」「双方にとってマイナスの結果しか生み出しません」と呼びかけている。
にじさんじ運営・ANYCOLORの誹謗中傷対策
にじさんじを運営するANYCOLORは、かねてから大手YouTuber事務所のUUUMやVTuberグループ・ホロライブを運営するカバーと誹謗中傷対策で協力。
5月22日には、「誹謗中傷対策検討分科会」の設置を発表している。
当日記者向けに行われた「分科会」設立の発表会では、誹謗中傷対策における警察との取り組みなどについて説明した。
その中では、「誹謗中傷で訴えられ、人生がめちゃくちゃになる」など、実際に訴訟の対象になった人物にも言及し、誹謗中傷がいかにリスクのある行為なのか、啓発・教育していく必要性を訴えている。
この記事どう思う?
関連リンク
0件のコメント