自省log

毎日5分をムダにしたな。と思えるブログ

ラーメン屋で目撃したカップルの修羅場

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先日、自宅近くにある行きつけのラーメン屋で食事をしていた時の話である。このラーメン屋は知人曰く、美味くないらしいのだが私は大将と仲が良いし、店も空いているのでよく食べに行っていた。

その日は土曜日だったがお昼時にも関わらず、案の定お客さんは入っていない。「大将来たよ~」とお店に入ると、さっきまで何とも言えない無表情だった大将もすぐにパッと明るい笑顔になって私を迎え入れてくれた。カワイイおっちゃんだ。そんなカワイイ大将と他愛ない雑談をしながら、注文を決める。
外がとても寒かったのでラーメンを注文する。

注文を言いかけた瞬間、お店の扉がガラッと開いた。どうやらお客さんが来たようだ。
あまり他のお客さんを見た事がないから、正直ビックリした。と思ったら大将もちょっと驚いている。
いやアンタが驚いたらダメでしょうよ。

お客さんは若いカップルだった。歳の頃は20代中盤といったところ。
座るや否や、二つラーメンを注文。私は特にする事がなかったので、大将の調理姿を眺め
出来上がるのを待っていたのだがここで一つ異変に気付いた。

このカップル、何やら只ならぬ雰囲気なのだ。全くもって会話がなく、ただ無言で座っている。
何とも言葉にし辛い、「気まずい空間」がそこには確かにあった。
新聞でも読もうかと思ったがこんな状況だったので私は動けない。

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残念ながら私にこの空間へ入る勇気は皆無。もう二度と帰って来られなそうだからだ。
その感じで様子をうかがっていると、彼氏がよく通る声で突然彼女に問いかけた。

「俺たち、もう別れないか?」

彼女・大将・私「!!!?」

彼女は目を見開いて、「ここで話す?」みたいな表情をしていた。私も同じ様な顔だったに違いない。
ちなみに大将は背中しか見えなかったが一瞬ビクッとなっていた。

空気がいやに重い。そんな空気に耐え切れず、彼女も応答し始める。
彼氏の話を要約すると

・前から嫌だと思うところがあって、ずっと別れたいと思っていた。
・今日もしダメならもう別れたい
・あとでそれを確認する

細かくは分からないが彼女の「何か」が我慢出来ないらしい。
まず腹ごしらえして、この後どこかに行くのかな。そんな事を思っていたら私の注文がやってきた。
いただきます。

カップルは相変わらず険悪な雰囲気を漂わせ、何やら話し込んでいる。大将の方を見てみると、やはり気まずかったのだろう。なんとも言えない顔でラーメンを持ったまま呆然と立ち尽くしている。意を決して、カップルの会話に割って入る大将。二人もしぶしぶラーメンを食べ始めた。

しかし一向に空気が変わる気配がない。大将も手持ち無沙汰だったのか信じられないくらい鍋を掻き回したりしている。
それから少しばかり時間が経ち、ちょうど私のラーメンが後半に差し掛かった頃だろうか。彼氏がいきなりバンッと箸を置いた。

彼女・大将・私「!!!?」

突然の大きな音に、全員思わず彼氏の方を見る。

「やっぱお前ダメだわ、もうやってらんね。別れよう」

さっきまで特に何もなかったが、何が気に触ったのだろう。彼女は目に涙をいっぱい浮かべ
「自分の何が悪かったのか」「悪いところなら直すから、何が悪かったのか教えて」と訴えている。

当然の主張である。聞いちゃ悪いなとは思いつつも、好奇心には勝てない。ラーメンのスープをすすりながら聞き耳を立てよう。ちなみに大将はもう完全にガン見していた。

すると彼氏は一呼吸置き、落ち着いた声で言い放った。

「お前のラーメンの食べ方が嫌い」

彼女・大将・私「え?そこ!?」


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