呪いの土地
この2〜3日、これでもかこれでもかと雪が降った。
この冬は、気温は低いけど雪が少なかったので、雪国米沢の住民達は喜びつつ、いつかとてつもないシッペ返しが来るのではないかと心の中でヒヤヒヤしていたのだ。
雪国でもマンション暮らしの人達にとっては、雪はキレイで天からのすてきな贈り物だけど、一戸建ての住人にとっては朝の雪カキがとても煩わしくて天からの災い以外の何ものでもない。
というのも、雪が積もるとブルドーザーが路上の雪をかき分けて、自宅前に防波堤のごとく置いていくので、何らかの方法で除雪しないと車が出せない。
2〜3日も家を空けた時に大雪が続いたりしたらちょっとした山脈ができ上がっている。
そこで、各家庭では除雪機と言う東京辺りでは決して見かけることのない文明の利器を保有していて、朝早くからお父さん達がエンジンをブルルルとまわして雪をかっ飛ばすのである。
(除雪前)我が家のカーポート前。
(除雪中)ちなみに、この雪はたったの一日分。前の空き地にかっ飛ばす。
(除雪後)ここまで約10分ほど。
しかし、話は単純ではなくて、場所によってはかっ飛ばす雪の捨て場所にとても困るのである。特に、家が立て込んでる住宅地では、自宅の庭にうずたかく山のように溜めるしかなくて、大雪の年には家が雪に埋もれてしまうのだ。
これ、ウソみたいなホンマの話。
だから、「なんとかニュータウン」みたいな売り出し中の住宅地では、売れてない空き地があちこちにあるので、周辺の住民はそこを雪捨て場として活用することになる。
なので、その土地に家が建つとなると大問題で、周辺住民はどこのアホがその土地を買ったのか詮索し、工事が始まるとカーテンの隙間から恨めしそうにその様子を眺めながら、何か不幸でも起こって工事が中止にならないかとか、心の中でよからぬことを祈るのである。
そんなわけで、空き地はとても重要で、いかにその土地が売れないようにするかと言う話題が酒の肴になることが多い。
先日も、覆面座談会の連中とよからぬことを相談していた時に、メンバーの一人が近々家を立てると言うので、そんな話になって、いかに隣の土地が売れないようにするかで、いろんなアイデアが提案された。
その1、「建てたらあかん」の立て札を立てる。
その2、鳥居を立てる。
その3、落とし穴を掘る。
その4、いつもウンコする。
などなど。
けど、一番いいのはその土地を購入することだろうと言うことに落ち着いたんだけど、実際に買うとなると1000万を超える費用がかかるので現実的やないなあということで、その区画の真ん中へんを一坪だけ買って、だれも家を建てられないようにすればいいと言うことになった。
問題は、○×土地開発公社がそんなこと許してくれるかだけど、おれだったら許さんな。
だから、結局は下見に来た人が不幸になるように、その土地を周辺住民みんなで呪い続けるしかないのだ。
これから家を建てようと土地を探してる人は、決して呪われた土地には近づかないように。
特に米沢のあの土地にはな…。
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