暁降ちのころ

暁降ち(あかつきくたち)と読みます。40歳から始めた日常の整理、備忘録などを思うままに好き勝手書いています。

完了 ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ

毎年、クリスマス前にはだいたい「ラブアクチュアリー」を観てしまうのだが、たまには違う映画で、何か良いものがないかなと探していたら、SNSで本作品が紹介されているのを見つけた。アマプラで探すと見放題だったので、ウォッチリストへ登録し、先週、通勤時間の間に2日ほどかけて鑑賞した。

監督はアレクサンダー・ペイン。出演はポール・ジアマッティ、ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ、ドミニク・セッサ他。調べるといまだ映画館で上映もされている今年6月に公開された133分の映画です。

www.holdovers.jp

以下、あらすじ。(参照 Filmarks)

1970年冬、ボストン近郊。全寮制の名門バートン校の生徒や教師たちは、誰もが家族の待つ家に帰り、クリスマスと新年を過ごす。しかし、留まらざるを得ない者もいた。生真面目で融通が利かず、生徒からも教師仲間からも嫌われている古代史の教師ハナム。勉強はできるが反抗的で家族に難ありの生徒アンガス。ベトナム戦争でひとり息子カーティスを失ったばかりの料理長メアリー。雪に閉ざされた学校で、反発し合いながらも、孤独な彼らの魂は寄り添い合ってゆく――。

youtu.be

具体にどのシーンがとか、どのセリフが良かったとかではなく、全体の雰囲気として総評すると「なんか良かった」というのが素直な感情。勝手な印象とはいえ、クリスマス映画ってどうしても男女の恋愛ものが多いような気がしてるのだが、この映画はその要素もなく、完全にハートウォーミングストーリー。けど、こういうのでいいんだ。

ストーリーとしては、最初は反発して相まみれないそれぞれが、クリスマス前から学校の寄宿舎に残され、一緒に過ごすうちにお互いの事情を知って、だんだんと関係がほぐれていくという展開。その具合がなんともいえない。そして、現在上映中の映画にも関わらず、1970年代の描写は全然違和感なく、映像全体の色、車や建物だけでなく小物、音楽、どれをとっても印象的なものばかり。分かりやすい展開ではあるのだが、雑味がないというのか、スッと入っていくというのか、なんとも上手い表現がし難い。

ラストのシーン。なんとなく想像はできたが、やっぱり素敵。教師と生徒の映画はこれがなくっちゃという感じ。あとは、これをポール・ジアマッティが演じてるのがさらに良いのかもしれない。

傾いたクリスマスツリーとか、スノードームとか、ジムビームとか。あと「君の過去が人生の方向を決めない」ってセリフ。気になるものが増えてしまった。

ありがとうございました。

 

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