私にとって、藤田さんとの出会いは茶道という長い道の中の重要なステップだったように思います。茶の湯における数寄屋について大いに学ぶことができました。

ここから数回、テクノロジーから少し離れて、お茶と日本の歴史に飛び込んでいきますが、そんな私にお付き合いいただければ幸いです。

- Joi

番組は各種ポッドキャストプラットフォームからお聞きいただけます

イノベーションはどこから生まれてくる?

ここからは番組スタッフのシナダがお届けして参ります。 いやー、今回のトークいかがでしたでしょうか。今回の藤田館長、シナダ的にはリサーチでめちゃめちゃテンションが上がってしまいました。なんてったってその歴史が面白い...。 明治時代の実業家の藤田伝三郎。番組でもご紹介しましたが、靴のリーガルに南海電鉄、大成建設、関西電力、毎日新聞などなど数々の企業のファウンダー!おまけに椿山荘や小涌園で知られる藤田観光の藤田は、藤田伝三郎からきてるんですって。(つまりは椿山荘や小涌園は藤田伝三郎のお家だった...)それ以外にも、私たちがよく聞く大企業の創始者等も、たくさんの人々が茶の湯にハマり、そして密室でいろいろなトークを繰り広げていた...。ビジネスという側面でしか知らなかった財界人たちが、近代数寄者として茶の湯という文化と混ざり合い、経済だけでなく新たな文化を作っていたという事実を知ったとき、「そんなパラレルワールドが存在していたのか!!!」とかなり体が熱くなってしまいました。

Joiさんがここまでのめり込むのも、わかってきました。これは、面白いです!!!

ちなみに、ここで付け焼き刃のシナダが知り得たビジネスと近代数寄者そして美術館をつなぐプチ情報をお届けします。

表参道にある根津美術館は根津嘉一郎のコレクションを集めたもの。根津嘉一郎とは、東武鉄道や南海鉄道など、当時経営がうまくいかなかった鉄道会社を次々と再生させた人物で「鉄道王」と呼ばれた人物。

野村證券、大和銀行などのファウンダーである野村徳七は、別名野村得庵。野村美術館にコレクションが収められています。

朝日新聞の創業者、村山龍平も藤田伝三郎とともに大阪で活躍した近代数寄者。中之島香雪美術館にコレクションが収められています。

こんなにもたくさんの実業家が、お茶にハマりそして新しい文化を築いていたんですね。Joiさんや藤田さんの言う通り、何十年、何百年前に茶室でクスクス笑いながらいろんな話をしてたのかと思うと、とっても面白い...。しかも藤田さんのお話聞いてても、なんか尖ってておもしろいですよね。いやー、これ復興しないかなあ。楽しすぎる...。

今回のエピソードを理解するための8つのキーワード

大師会

三井物産の創立者で、茶道の世界でも著名な益田鈍翁が1896年(明治29年)に始めた茶会。弘法大師の命日である3月21日に開催され、弘法大師が書いた『崔子玉座右銘』が披露される特別な機会となりました。著名人が多数参加するこの茶会は、当初は三渓園、畠山美術館、護国寺などで開催されていましたが、1974年(昭和49年)からは根津美術館に場所を移し、現在も毎年春に継続して行われています。

今年の様子はこちらでご覧になれます。

法隆寺金堂天蓋附属飛天像

世界最古の木造建造物といわれる法隆寺金堂の天蓋に飾られる24体の飛天像のうちの一つ。それがなぜ藤田美術館にあるのか...。廃仏毀釈の影響なんですかね...。

クリスティーズのオークション

番組中にも登場したクリスティーズのオークションにかけられた作品と結果はこちらでご覧いただけます。

今週のおさらいクイズの申請先

「おさらいクイズ」の申請先は以下の通りとなります。

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