jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

欧米の医療シーンはかなりショッキング--医師も患者もごつい体つきで圧倒された件

刑事ドラマ,外科ドラマはあれど,Youtuberドラマ,美容外科ドラマがないのはなぜか--ドラマにならないからではないか - jeyseni's diary (2024/12/9)と書いた。最近亡くなった俳優の西田敏行氏が好演した『Doctor X』が話題になっている。また現実には存在しない移動型手術室を中心とした『TOKYO MER~走る緊急救命室~』も面白い。いずれも緊張感がそれなりにあるからである。

 ところが,たまたま深夜に海外の医療ドラマを視てしまった。たぶん『シカゴメディカル』だと思うのだが,記憶はあいまいである。救急医療現場で,複数のストーリーが同時進行する。スピード感はあるが,目まぐるしい面もある。

 ここで見せ方の差に気づいたのが,法医学解剖シーンと手術シーンである。いずれも,身体をメスで開いた状態を真上からじっくりと写しているのである。

 法医学ドラマは,日本でも3つぐらい楽しんでいた。その際,たとえば臓器を取り出すシーンは一瞬チラッと臓器の一部が見えるが,身体側は横から写すだけで身体の中が見えることはまずなかった。

 ある回で,欧米と日本の法医学解剖でのメスの入れ方の違いが説明されていた。日本ではまっすぐ一直線に切るのに対し,欧米ではY字形に切るという図解が示されていた。そしてドラマでもみごとにY字に身体が開いて中が見えていた。

 一方,通常の手術シーンでも不慮の大出血が起きるのは,ドラマの演出としてもよくあるのだが,日本のドラマでは吸引してその量がどんどん増える様子を写すのに対し,欧米のドラマでは医師の顔に血が吹き続けるような演出になっている。

 もう一つの違いは,欧米の医師も看護師も患者も,ものすごい体格であることである。たしかに,どちらかといえば肥満体の多い欧米人の患者を運んだり手術したりするための体力は,相当必要だろう。一方,日本の医療ドラマに出てくる俳優はスマートで繊細である。TOKYO MERでは,燃える高層ビルから患者を背負って下まで降りる,などという場面があるが,緊急医療の現場は相当過酷な上に,患者が女性とは限らない。アメリカンフットボールの選手のイメージである。

 探偵ドラマや宇宙ドラマなどでは,欧米でも比較的スマートな俳優が役を務める。知的な印象があるからだろう。日本では医療ドラマも,スマートな印象で作られているようである。

 筆者はちょうど日本人の平均身長ぐらいだが,電車の中でも勤め先でも,デカい人はやはり目立つし,自分は劣等感を感じることも多い。しかし,ほどほどのサイズで生きることは,人に迷惑をかけないことにつながるのかもしれない。体躯の大きい男性,そして声の大きな男性が,主に世の中を動かしていることに反感を覚えないわけにはいかない。ペンの力を信じる筆者である。