MicrosoftとIBMは米国時間10月22日、クラウドでの提携を発表した。それぞれの業務用ソフトウェアを互いのクラウドで利用できるようにするというものだ。提携により、開発および実装目的で「WebSphere Application Server」「WebSphere MQ」「DB2」などのIBMのミドルウェアを、「Azure」上で動く仮想マシンの中で動かすことができるようにする。
MicrosoftとIBMはまた、IBMのプラットフォーム・アズ・ア・サービス(PaaS)である「Bluemix」で、「.NET」ランタイムとツールを提供することも発表した。まずは限定プレビューとして提供を開始するという。
このほかにも、IBMの「Pure Application Service」をAzureおよびIBMのインフラストラクチャ・アズ・ア・サービス(IaaS)である「SoftLayer」で利用できるようにする。これによりハイブリッドクラウド環境の実装、設定、ライセンス管理が自動化できるという(SoftLayerはすでに、「Windows Server」「Hyper-V」「WebMatrix」「Windows Firewall」「SQL Server」などのMicrosoftの製品をサポートしている)。
顧客はいつ提携によるメリットを得られるのだろうか。Microsoftの広報担当者は次のコメントを提供した。
「顧客が対象となるIBM製品をAzure内の仮想マシン上にインストールする際に自分たちのライセンスをMicrosoft Azureに持ち込めるように、IBMはポリシーを変更した。Windows ServerとSQL Serverも、IBM Cloudで利用できる」
「数週間以内に、Microsoftの完全子会社であるMicrosoft Open Technologiesはライセンスを含む仮想マシンイメージを、主要なIBMソフトウェアを事前インストールした状態で提供する。顧客はこの仮想マシンを利用して、事前インストールされているIBMソフトウェアを従量課金のように利用できる」
「IBMは近い将来、IBM Cloud上での.NET限定プレビューの提供を開始する」
Microsoftは、Azureや企業向けのソフトウェア関連でOracle、SAPなど多数の提携を結んでおり、今回のIBMとの提携はこれに続くものとなる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。