米Oracleは年次ユーザーカンファレンス「Oracle OpenWorld San Francisco2014」を開催しており、数多くの新製品やサービスが発表されている。9月29日に発表した「Oracle Cloud Platform」では、ビッグデータ分析、ソーシャル、モバイルを活用するアプリケーションの開発と導入を支援していく。
Oracle Cloud Platformは、顧客やパートナーがすばやく簡単に新規アプリケーションを構築し、Oracleが提供するSaaSの機能拡張や、既存のオンプレミス型アプリケーションからクラウドへの移行をできるようにする。「Oracle Database」「Java」「Oracle Fusion Middleware」など既存製品の性能や信頼性、拡張性、セキュリティ機能をベースに、マルチテナント機能、インメモリアナリティクス、モバイル機能、ソーシャル機能を提供していく。
Oracle Cloud Platformの投入により、Oracle Cloudで提供していたプラットフォームサービスをさらに拡大させ、ビッグデータ分析、統合、プロセス管理、Java Platform、Java Standard Edition、サーバ側のJavaScript環境であるNode.jsへの対応など6つの機能を追加する。
全体としては、SaaS、PaaS、DaaS(Data-as-a-Service)、IaaS(Infrastructure-as-a-Service)を横断する幅広いパブリッククラウドサービスのポートフォリオが提供する狙いがあるという。
データ、アプリケーション、プラットフォーム、インフラストラクチャといったさまざまなレイヤを横断する統合型サービスの広範なポートフォリオを持つ点で、他社との差別化を図る考えだ。
Oracle OpenWorld 2014のレポートはこちら。