#7:場所を変えてみる
「職場にどうも活気がない」という状態は、組織全体がマンネリに陥っている可能性がある。そんなときには、席替えやレイアウトの移動で刺激を与える方法もある。視界が変わり、隣や向かいの席の人も変わり、異動に似た新鮮な緊張感が生まれて、気持ちがリフレッシュする。しかも、席替えは机上や引き出しの中で眠っている不要な資料や書類を整理する絶好のチャンスだ。不要な資料を廃棄して、必要なものを優先順位をつけて保存する作業を通じて、自分の業務の見直しも行える。また、優秀なベテラン社員と席が近くなれば、身近にロールモデルができて、そのスキルを盗むことだってできる。フリーアドレスの職場では、できる限り席を固定化しないと決める。私生活であれば、旅行や引越しもいいだろう。悶々とした状態に陥って、やる気が出ない時には、高層ビルなど高い場所へ行って街を見下ろしてみるのもお勧めだ。
#8:表情や言葉を変えて環境を好転させる
表情を変えるだけで、周囲に変化が生まれて、自分を取り巻く環境をより良くすることができる。不機嫌そうな表情やこわばった顔つきでは、相手も身構えてしまい、言いたいことも伝わらない。伝わらなければ評価もされず、自信のなさが、モチベーションを低下させるという悪循環に陥ってしまう。
そこで、まずは笑顔だ。笑顔の人を見ていると、人はつられて笑顔になる。自分が笑顔でいれば、周囲も自然と笑顔になっていく。それを見て、今度は自分が活力をもらえる。笑顔と同様に、挨拶も相乗効果が高い。そして、まず自分から挨拶を始めることだ。変革の引き金を自分から引くことが、モチベーションを高めることに繋がる。また、言葉と気持ちはリンクしている。悶々とした状態に陥っている人は、ネガティブな自己暗示にはまっている傾向がある。ポジティブな言葉を使っていると、気持ちも自然とポジティブになるものだ。それは、職場や仕事にも良い影響として現れてくるだろう。たかが言葉や表情だが、やる気を引き出すには不可欠なものだ。
#9:モチベーションパートナーを見つける
冷たい水で手を洗い、その水で顔をたたく。すると、集中力が高まってやる気が出てくる。同様に自分のやる気や好調を引き出すために、意識的に心を刺激する方法もある。例えば、「この人と話すと元気をもらえる」という相手を積極的に探すことだ。こういったモチベーションパートナーが、近くに数人いるとベストだろう。モチベーションパートナーが見つからない場合は、自分の好きな音楽や映画などでモチベーションを高めることもできる。1日の指標になるような「格言」を心に刻んで仕事に取り組むことも、仕事への集中力を高めるだろう。また、日々の生活で感じたことや取り組んだことなど、記憶にとどめておきたいことを、短い日記として毎日書き留めることも、頭の中を整理し、自分の行動を意味づけるという点で効果がある。そのために、TwitterやFaceBookを利用してもいいだろう。
#10:モチベーションを下げないためのサイクルを創る
「絶好調」を維持していくためには、思考と自分の行動を切り替えることで、自分自身に刺激を与えてリフレッシュする仕掛けを、あらかじめ用意しておくことだ。モチベーションが下がらない仕掛けを自分なりに創り出すことこそが、常に高いモチベーションを維持して、ポジティブな意識を保つためには重要だからだ。それには、モチベーションを下げないためのサイクルとその習慣化が必要不可欠だといえるだろう。そのサイクルを自然にできるようになって初めて、モチベーションコントロールは自分のものなる。