What's up man?
前回は、継続して英語を勉強するための姿勢(posture)についてお話しました。今回は一歩進んで、成果が形となる英語の試験について考えてみましょう。
英語の試験は、それぞれ特徴があります。換算表のようなものが出回っていて、「英検X級ならTOEIC XXX点程度」と置き換えることもあるようですが、試験にはそれぞれ異なった性質や目的があるので換算表の意味はなく、実際に数字通りになることもありません。これは、あくまで他の試験に挑戦するにあたっての目安にすぎないのです。試験に合格するには、それぞれの試験の特徴に応じた勉強方法が必要です。ただがむしゃらに受けても合格するものではありません。
また、私の個人的な考えですが、人気のある試験を受けることに意味があるとは思いません。自分にとって有効な実力をつけ、その成果を試すための試験にチャレンジすることが大切です。まずは、自分がどのように英語を活用したいのかを明確にし、試験をひとつの基準にして着実に実力を蓄えていくのが理想です。では、実際にどんな試験を受ければいいのか、どれくらいのレベルを目標にすればいいのか、英語道場の読者に一番多いと思われる2つのパターン(プラス特例の1パターン)で考えて見ましょう。
パターン1: 英語は嫌い、でも会社で資格を取れと言われた族
英語なんて仕事で使わないし、興味もないのに会社の昇進条件などでどうしても資格が必要だという不幸な人がいます。最近ではTOEICを昇進や昇格の条件にする企業も多くなっており、意外と苦戦されている人も多いようです。このセグメントの人の特徴は、とにかく英語アレルギーで、悩んだりイライラしたりする時間は多いのにあまり勉強ができていない。結果として目標を到達できずに苦難が続くというパターンです。試験はほとんどのケースがTOEIC、目標の目安は600点〜700点といったところでしょうか。
仕事は優秀なのに、こと英語に関してだけは異常にできないという人がいますが、このようなケースで確実に言えることは、集中力とモチベーションに問題があるのです。「私には英語の才能がないから」というのは言い訳です。だって、英語に才能なんてものはもともとないのですから。
このパターンの人は、英語学習に関して空回りしています。無駄に参考書を買いあさり、ウェブで情報を収集しまくり、机の上には本とCD-ROMの山。しかし、実際の勉強はほとんどしていない。
Time is moneyと昔からいいます。会社からのプレッシャーと、自己嫌悪のストレスを長期間継続するのはどうでしょう。英語のことを考えるだけでイライラするばかりではないですか?
そこで、ここは自己投資になりますが、餅は餅屋です。期間を決めてTOEIC対策専門の学校に通ってみてはいかがでしょうか。同じような苦しみを持った仲間や、自分とは違う高い志を持った仲間と出会うことで新しい発見があるかもしれませんし、何より効率的なプログラムで勉強ができます。TOEICはまずスピードに慣れるとスコアがグンとあがります。