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mosir

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』

カナ表記 モシㇼ / モシㇽ

名詞

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mosir

  1. 世界。……大地土地くに国土こくど
    • ネワオラ。/カムイウタラバ。/ハルビリカブ。/ヱヤイドマム。/アンテカネ。/ビリカモシリ。/エコシキリバ/キナンコンナ―[1]
      ne wa ora / kamuy utarpa / haru pirka p / eyaytumam- / ante kane / pirka mosir / ekosikirpa / ki nankor_ na.
      そして/(病の)神の首領は/よい食料のほうに/ご自分の体を/向けて/すばらしい大地を/向いて/くださいませ。
    • アイヌ モシㇼ アイヌ シンリッ オルン アユプタリ パイェ ヤッカ[2]
      aynu mosir aynu sinrit or un a=yuputari paye yakka
      人間の世界、人間の先祖のところへ兄たちが行っ ても
    • モシリコロフチ,/バセカムイ。[3]
      mosir kor huci / pase kamuy,
      国土を司る媼神/重い神よ。
    • ソレクス モシッ チュッポㇰ ウン モシレアニ[4]
      sorekusu mosir_ cuppok un mosir ean h_i
      それこその西にある(地獄)に
  2. しま
    • コタン ソイ アクㇱ イネ コタン ノㇱキ タ モシㇼ パㇰ チセ アニ クス[5]
      kotan soy a=kus h_ine kotan noski ta mosir pak cise an h_i kusu
      村の外を通り、村の中央にほども大きな家があったので

例文

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関連語

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発音(?)

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モシㇼ
  1. 鍋沢元蔵 (1954), Nabesawa-4 inonnoytak (3), in 中村裕; 遠藤志保, “鍋沢元蔵筆録ノート : 翻刻と訳注”, 国立民族学博物館所蔵 鍋沢元蔵ノートの研究, 2016-06-01, doi:10.15021/00006040 
  2. 木村きみ (1969), “22-2 ウエペケㇾ「ポンニマ」(小皿 [1])”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  3. 鍋沢元蔵 (1954), Nabesawa-4 inonnoytak (1), in 中村裕; 遠藤志保, “鍋沢元蔵筆録ノート : 翻刻と訳注”, 国立民族学博物館所蔵 鍋沢元蔵ノートの研究, 2016-06-01, doi:10.15021/00006040 
  4. 黒川てしめ (1969), “24-4 ウエペケㇾ「スㇽクトノ イピㇼマ」(トリカブトの女神の警告)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月 
  5. 黒川てしめ (1969), “24-4 ウエペケㇾ「スㇽクトノ イピㇼマ」(トリカブトの女神の警告)”, 第2年次調査研究報告書3/3 (文化庁 アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化に関する調査研究事業), 2015年3月