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Google アカウント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

Google アカウント(グーグル アカウント)とは、Googleのサービスにアクセスするためのユーザーアカウントである。Gmailメールアドレスをサインアップすることでアカウントを作成できるが、別の方法もある。欧州ではgooglemail.comドメインが使われているが、これはGoogleが商標に関する訴訟で敗訴したためである[1]

アプリケーション

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Google アカウント作成後、他のGoogleアプリケーションの追加を行える。アカウント設定は1つの場所に保存されるが、多くのアプリケーションでは独自の設定を保存することができる。

Google アカウントを使用出来るアプリケーションは以下の通り[2]:

YouTubeやBloggerはGoogleによる買収前に作成した独自のアカウントを保持することができたが、2011年4月をもってYouTubeユーザーはログインすることを継続したい限りGoogle アカウントに移行しなければならなくなった[3]

ユーザーはGoogle アカウントを使って一般公開されるGoogleプロフィールを作成でき、他のGoogleユーザーに対して自身がGoogle製品上でどれだけ情報を公開するか設定することができる。Googleプロフィールは自身のブログなどいくつかのソーシャル・ネットワーキング・サービス画像ホスティング英語版サイト上のユーザープロフィールにリンクすることができる。

マイ アクティビティ

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2016年に「マイ アクティビティ」という名称でリリースされた。これは、Google 検索履歴およびGoogle ウェブ履歴に代わるものであり、Google アカウントにログインしているユーザーはGoogleによって追跡されたデータを確認および削除できる[4]。マイ アクティビティでは、検索履歴のほか、Google ChromeでアクセスしたサイトやYouTubeで視聴した動画、使用したデバイス、使用したアプリ、特定のGoogle サービスでのアクティビティを管理できる[4]。全ての情報はタイムラインのようなレイアウトで表示される[4]。ユーザーは追跡を完全に無効にしたり、特定のアクティビティを削除することもできる[4]

アカウントのブロック

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Googleは幾つかの理由でアカウントをブロックすることができる。自身のGoogle アカウントでの「異常な行動」や[5]、年齢を入力した時の「その年齢に達していない」などが該当する[6]。再アクティベーションはウェブフォームを使って有効な写真付き身分証明書[7]小型のクレジットカード決済(0.30USドル)で身分証明することができる。他の方法(ファクシミリの送信か必要文書のアップロードなど)の場合、Google社員との交渉を必要とする上、再アクティベーションには1日から2、3週間かかることがある[6]

アカウントの削除

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2023年5月16日、Googleは少なくとも2年間使用されていないか、ログインしていないGoogle アカウントと関連付けられているコンテンツを削除するポリシーを改定し、2023年12月より作成後に全く使用されていないアカウントの削除から順次実施すると発表した[8]。これについて、放置されたアカウントの大半には2要素認証等のセキュリティ対策が設定されていないことから、スパム等に悪用されるといった脆弱性があるためだとしている[8]。なお、削除されるのは個人のアカウントのみで、教育機関や企業等のアカウントは対象外となる[8]

削除されるコンテンツはGoogle Workspace(Gmail、ドキュメント、ドライブ、Meet、カレンダー)とGoogle フォトが対象である。また、YouTubeについては当初削除対象に含まれていたが、その後YouTubeに動画をアップロードしたアカウントは現時点では削除しない方針を付け加えた[9][10][11]

近年は児童ポルノコンテンツなどをGoogleドライブに保存すると、自動的にGoogle側で検知され、最悪の場合はアカウントそのものを強制的に無効化されてしまうケースがある。この場合は、再審査を二度までしか依頼することができない。また、アカウントが停止された場合、ケースによっては残存データのダウンロードも拒否される場合がある[12]

セキュリティ

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Google アカウント利用者は2段階認証でアカウントのセキュリティを高めることができる[13][14]

脚注

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出典 

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  1. ^ Libbenga, Jan (January 31, 2007). “Google loses European GMail trademark battle”. The Register. http://www.theregister.co.uk/2007/01/31/google_looses_trademark_battle/ 
  2. ^ "More Google Products". Google. Retrieved on 2009-08-15.
  3. ^ Why Connecting your YouTube and Google Accounts Matters, YouTube Blog, (March 24, 2011), http://youtube-global.blogspot.com/2011/03/why-connecting-your-youtube-and-google.html  Retrieved on 2011-08-05
  4. ^ a b c d Google's New My Activity Page Lets You See and Delete All of Your Google Activity”. Lifehacker. Gizmodo Media Group (2016年6月29日). 2017年6月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年8月28日閲覧。
  5. ^ Gmail Help Section, https://mail.google.com/support/bin/answer.py?answer=46346 
  6. ^ a b Google account help page, https://www.google.com/support/accounts/bin/answer.py?hl=en&answer=1333913 
  7. ^ Google accounts help page, https://www.google.com/support/accounts/bin/answer.py?hl=en&answer=1333913 
  8. ^ a b c Google、2年放置のアカウントを削除へ 悪用される危険があるため”. ITmedia NEWS. ITmedia (2023年5月17日). 2022年5月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年5月18日閲覧。
  9. ^ Updating our inactive account policies”. Google (2023年5月16日). 2023年5月18日閲覧。
  10. ^ ASCII. “12月1日から「使われていないGoogleアカウント」削除が始まる”. ASCII.jp. 2024年1月28日閲覧。
  11. ^ 株式会社インプレス (2023年5月18日). “Google放置アカウントでもYouTube動画は削除せず。故人などに配慮”. PC Watch. 2024年1月28日閲覧。
  12. ^ アカウントが無効です”. 2024年9月20日閲覧。
  13. ^ オンラインアカウントへの安全なログイン認証のために - Google セーフティ センター
  14. ^ Fallows, James. “Hacked”. Atlantic Monthly. 26 December 2011時点のオリジナルよりアーカイブ。26 December 2011閲覧。 “As email, documents, and almost every aspect of our professional and personal lives moves onto the “cloud”—remote servers we rely on to store, guard, and make available all of our data whenever and from wherever we want them, all the time and into eternity—a brush with disaster reminds the author and his wife just how vulnerable those data can be. A trip to the inner fortress of Gmail, where Google developers recovered six years’ worth of hacked and deleted e‑mail, provides specific advice on protecting and backing up data now—and gives a picture both consoling and unsettling of the vulnerabilities we can all expect to face in the future.”

外部リンク

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