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AFCボーンマス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
AFCボーンマス
原語表記 Athletic Football Club Bournemouth[1]
愛称 The Cherries
Boscombe
クラブカラー    
   
    金色
創設年 1899年
所属リーグ プレミアリーグ
所属ディビジョン 1部(2023-24
昨季リーグ順位 15位(2022-23
ホームタウン ボーンマス
ホームスタジアム
バイタリティ・スタジアム
収容人数 11,364[2]
代表者 アメリカ合衆国の旗 ウィリアム・P・フォーリー2世英語版
監督 スペインの旗 アンドニ・イラオラ
公式サイト 公式サイト
ホームカラー
アウェイカラー
テンプレート(ノート)サッカークラブPJ

アスレティック・フットボール・クラブ・ボーンマスAthletic Football Club Bournemouth)は、イングランド南西部・ドーセットボーンマスをホームタウンとする、イングランドプロサッカーリーグ(プレミアリーグ)に加盟するプロサッカークラブ。愛称はチームカラーの赤をさくらんぼの色に見立てたチェリーズCherries)。「ボーンマウス」と表記される場合もある[3]

歴史

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1899年にボスコムFCのクラブ名で創設。1923年にボーンマス&ボスコム・アスレティックFCに改称され、1972年に現在の名称であるAFCボーンマスとなった。

破産による降格処分からのプレミアリーグ昇格

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リーグ3部で戦っていた2008年に400万ポンド(約7億円)の負債を抱え破産申請し、勝ち点10を剥奪され4部に降格。翌シーズンも勝ち点マイナス17からのスタートという厳しい状況だったが、かつてボーンマスでDFとしてプレーしたエディ・ハウが監督に就任し残留を果たすと、翌シーズンに3部に再昇格した。

2011年にロシア人実業家のマキシム・デミン(Maxim Demin)がボーンマスの株式の50%を購入し共同オーナーとなってから戦力や施設が充実し、2012-13シーズンに3部で2位となり、フットボールリーグ・チャンピオンシップ(2部)に昇格、続く2014-15シーズンに2部で優勝し創設125年にして初のプレミアリーグ昇格を決めた[4]

プレミアリーグ挑戦

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ボーンマスがプレミアリーグに挑戦した最初のシーズンは、前シーズンの得点源であったカラム・ウィルソンをはじめ、多く怪我人に悩まされた。それによりシーズン前半は苦戦を強いられたが、シーズン後半に調子を取り戻してボーンマスは最終的にリーグ16位となり、降格を回避した[5]

2016-17シーズンは、開幕後3週間は降格圏内という低調なスタートを切ったものの、その後チームは復調し、最終的にリーグ戦9位で終えた[6]。 2017年6月にはナタン・アケチェルシーから当時のクラブ史上最高額(推定2,000万£)で獲得した[7]

2017-18シーズンもスロースタートだったものの、12月後半から1月にかけて好調を維持。降格圏を脱してハウは自身2度目となるプレミアリーグ月間最優秀監督を受賞した[8]

2018-19シーズンは、夏の移籍市場でレバンテからコロンビア代表ジェフェルソン・レルマをアケを超える2,500万£で獲得し[9]、前シーズンと対照的に最初の12試合を終えて6位に位置する好調なスタートを切った。けれども、その後多くの負傷者が出たことも影響してシーズンの残りは調子が後退した。結局、ボーンマスは14位でフィニッシュし、プレミアリーグでの5シーズン目を確保した。

2019-20シーズン、11月の上旬には7位だったものの[10]、度重なる怪我の問題や成績不振が続き、1月には降格圏に落ちた。さらに、COVID-19の流行でシーズンが中断した後も成績不振は続き、マンチェスター・シティ戦とサウサンプトン戦での敗戦でクラブは瀬戸際に立たされた[11]。 最終節のエヴァートン戦には3-1で勝利したものの、残留を争っていたアストン・ヴィラウェストハムと引き分けたことでボーンマスは18位で2部リーグに降格となった[12]。2020年8月1日にハウは双方合意の上でクラブを離れ、8年間の任期を終えた[13]

EFLチャンピオンシップとプレミアリーグ復帰

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ハウの後任には、元ボーンマスの選手であり、現役引退後は長年ハウのアシスタントだったジェイソン・ティンダル英語版が監督に昇進した[14]。12月中旬には2位につけていたが、ティンダルは8試合で1勝しか挙げられず、順位も6位に転落したため2021年2月3日に解任された[15]。彼の後任には、暫定措置としてファーストチームコーチのジョナサン・ウッドゲートが就任した[16]。ウッドゲートはシーズン最後まで監督として指揮を執り、ボーンマスは6位でシーズンを終えて昇格プレーオフに進出したが、準決勝でブレントフォードに敗れたため翌シーズンのプレミアリーグ復帰は叶わなかった[17]。ウッドゲートの契約はシーズンの終了とともに終え、6月28日にフラムの監督だったスコット・パーカーが新監督に就任すると[18]2021-22シーズンのチャンピオンシップで15試合無敗を記録。シーズン最終戦のノッティンガム・フォレストFCとの試合で1-0の勝利を収めて、プレミアリーグ復帰を果たした[19][20]

しかし、翌年のプレミアリーグの舞台では苦戦を強いられ、8月27日にアンフィールドで行われたリヴァプール戦ではプレミアリーグ記録(1試合最多失点記録、1試合最大得点差記録)となる0-9の歴史的大敗を喫したため、2022年8月30日にパーカーは解任された[21][22]。パーカー解任後、ファーストチームのコーチだったガリー・オニールが暫定監督になると、暫定監督として指揮した12試合でチームを復調させた手腕が評価され、11月27日に正式に監督に就任した[23]

アメリカ人実業家によるクラブの買収

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2022年12月13日、ナショナルホッケーリーグベガス・ゴールデンナイツのオーナーでもあるアメリカ人実業家のウィリアム・P・フォーリー2世英語版が率いるブラック・ナイト・フットボール・クラブがクラブを買収。少数株主グループは、ハリウッド俳優のマイケル・B・ジョーダンコスモスホールディング創業者のヌラー・サルカーが率いることになった[24][25][26]

タイトル

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国内タイトル

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  • フットボールリーグ・チャンピオンシップ:1回
2014-2015
  • フットボールリーグトロフィー:1回
1983-1984
  • フットボールリーグ・サードディヴィジョン:1回
1986-1987

国際タイトル

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  • なし

成績

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現所属メンバー

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プレミアリーグ 2024-25シーズン 基本フォーメーション(4-2-3-1
2024年10月10日 現在[27]

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
2 DF スペイン ディーン・ハイセン
3 DF ハンガリー ケルケズ・ミロシュ ()
4 MF イングランド ルイス・クック
5 DF アルゼンチン マルコス・セネシ ()
7 MF ウェールズ デイヴィッド・ブルックス
8 MF イングランド アレックス・スコット
9 FW ブラジル エヴァニウソン
10 MF スコットランド ライアン・クリスティー
11 FW ブルキナファソ ダンゴ・ワッタラ
12 MF アメリカ合衆国 タイラー・アダムス ()
13 GK スペイン ケパ・アリサバラガ
No. Pos. 選手名
15 DF イングランド アダム・スミス
16 MF イングランド マーカス・タヴァーニアー
17 FW コロンビア ルイス・シニステラ
18 MF アメリカ合衆国 タイラー・アダムス ()
19 FW オランダ ジャスティン・クライファート ()
22 DF メキシコ ジュリアン・アラウージョ
23 DF イングランド ジェームズ・ヒル
24 FW ガーナ アントワーヌ・セメニョ ()
26 FW トルコ エネス・ウナル
27 DF ウクライナ イリア・ザバルニー
29 MF デンマーク フィリップ・ビリング ()
37 DF イングランド マックス・アーロンズ ()
40 GK イングランド ウィル・デニス
42 GK アイルランド マーク・トラヴァース ()

※括弧内の国旗はその他の保有国籍を、星印はEU圏外選手を示す。

監督

ローン移籍

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in

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
13 GK スペイン ケパ・アリサバラガ (チェルシー)
out

注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。

No. Pos. 選手名
-- GK ブラジル ネト (アーセナルFC)
-- GK ニュージーランド アレックス・ポールセン (オークランドFC)
-- DF ウェールズ クリス・メファム (サンダーランドAFC)
-- MF イングランド ジョー・ロズウェル (リーズ)
No. Pos. 選手名
-- MF フランス ロマン・フェヴル (スタッド・ブレスト29)
-- MF コートジボワール ハメド・ジュニオール・トラオレ (AJオセール)
-- FW イングランド ジェイドン・アンソニー (バーンリーFC)
-- FW カナダ ダニエル・ジェビソン (ワトフォードFC)

歴代監督

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歴代所属選手

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GK

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DF

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MF

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FW

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脚注

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  1. ^ What is brand protection?”. AFC Bournemouth. 21 June 2020閲覧。
    Club trademarks”. AFC Bournemouth. 21 June 2020閲覧。
  2. ^ Premier League Handbook 2019/20”. Premier League. p. 4. 27 July 2020時点のオリジナルよりアーカイブ27 July 2020閲覧。
  3. ^ スポーツ振興くじなど。
  4. ^ 破産申請から奇跡の昇格へ…ボーンマス、創設125年で初のプレミア参戦が確定的に - 2015年5月2日 サッカーキング
  5. ^ Prem Report Card: Bournemouth”. ESPN.com (18 May 2016). 4 May 2022時点のオリジナルよりアーカイブ3 September 2020閲覧。
  6. ^ “Wilson gets winner as Bournemouth beat West Brom”. (10 September 2016). オリジナルの22 May 2018時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20180522121237/https://www.bbc.com/sport/football/37263912 21 May 2018閲覧。 
  7. ^ Simpson, Christopher. “Nathan Ake Officially Completes Bournemouth Transfer from Chelsea for Record Fee”. Bleacher Report. 27 June 2018時点のオリジナルよりアーカイブ27 June 2018閲覧。
  8. ^ Howe wins January Barclays Manager of the Month”. Premier League. 27 June 2018時点のオリジナルよりアーカイブ27 June 2018閲覧。
  9. ^ Lerma signs in club record deal”. AFC Bournemouth (7 August 2018). 4 June 2019時点のオリジナルよりアーカイブ23 May 2019閲覧。
  10. ^ “Leicester go third with win at Palace”. BBC Sport. オリジナルの13 November 2020時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20201113061938/https://www.bbc.co.uk/sport/football/50197728 24 July 2020閲覧。 
  11. ^ “Bournemouth 0–2 Southampton: Eddie Howe 'deeply hurt' after devastating defeat”. (19 July 2020). オリジナルの3 August 2020時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20200803054605/https://www.bbc.com/sport/football/53378661 1 August 2020閲覧。 
  12. ^ Richards, Alex (26 July 2020). “Premier League relegation decided as Watford and Bournemouth down on final day”. 26 July 2020時点のオリジナルよりアーカイブ26 July 2020閲覧。
  13. ^ “Eddie Howe leaves Bournemouth by mutual consent after relegation”. (1 August 2020). オリジナルの12 October 2020時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20201012062519/https://www.bbc.com/sport/football/53624837 1 August 2020閲覧。 
  14. ^ Jason Tindall Appointed AFC Bournemouth Manager”. AFC Bournemouth (8 August 2020). 30 September 2020時点のオリジナルよりアーカイブ11 August 2021閲覧。
  15. ^ Club statement: Jason Tindall”. AFC Bournemouth (3 February 2021). 3 February 2021時点のオリジナルよりアーカイブ11 August 2021閲覧。
  16. ^ Woodgate to remain in charge”. AFC Bournemouth (21 February 2021). 21 February 2021時点のオリジナルよりアーカイブ11 August 2021閲覧。
  17. ^ Brentford 3–1 AFC Bournemouth”. BBC Sport (22 May 2021). 22 May 2021時点のオリジナルよりアーカイブ11 August 2021閲覧。
  18. ^ Parker unveiled as head coach”. AFC Bournemouth (28 June 2021). 28 June 2021時点のオリジナルよりアーカイブ11 August 2021閲覧。
  19. ^ Reading 0-2 Bournemouth: Dominic Solanke and Jamal Lowe goals restore Cherries' five-point Championship lead” (英語). Sky Sports. 2022年9月4日閲覧。
  20. ^ Nottingham Forest fans deliver 'horrible' verdict as Bournemouth clinch promotion”. NottinghamshireLive (3 May 2022). 3 May 2022時点のオリジナルよりアーカイブ3 May 2022閲覧。
  21. ^ STATEMENT: Scott Parker”. AFCB. 3 September 2022時点のオリジナルよりアーカイブ2022年9月4日閲覧。
  22. ^ What led to Scott Parker's sacking; are Bournemouth 'under-equipped' for the Premier League?”. YouTube. 30 August 2022時点のオリジナルよりアーカイブ30 August 2022閲覧。
  23. ^ Gary O'Neil appointed head coach”. AFCB. 2022年12月14日閲覧。
  24. ^ AFCボーンマス、「新時代」到来を告げる新オーナーを発表”. Fussball (2022年12月14日). 2023年5月9日閲覧。
  25. ^ Partnership Led by William P. Foley, II and Cannae Holdings, Inc. Announces Completion of the Acquisition of A.F.C. Bournemouth” (英語). www.yahoo.com. 2023年5月9日閲覧。
  26. ^ Bournemouth takeover: American businessman Bill Foley's consortium completes purchase worth over £100m” (英語). Sky Sports. 2022年12月14日閲覧。
  27. ^ First Team”. AFCボーンマス. 2024年10月10日閲覧。

外部リンク

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