1969年ドイツ連邦議会選挙
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1969年ドイツ連邦議会選挙 ドイツ連邦議会議員518名 過半数260名 | |||||||||||
1969年9月28日 | |||||||||||
基礎データ | |||||||||||
有権者数: | 38,677,235 | ||||||||||
投票数: | 33,523,064 | ||||||||||
86.7% 0.1% | |||||||||||
選挙結果 | |||||||||||
クルト・ゲオルク・キージンガー - キリスト教民主同盟/キリスト教社会同盟 | |||||||||||
得票: | 15,195,187 2.1% | ||||||||||
獲得議席: | 250 0.4% | ||||||||||
46.1% | |||||||||||
ヴィリー・ブラント - ドイツ社会民主党 | |||||||||||
得票: | 14,065,716 9.8% | ||||||||||
獲得議席: | 237 9.2% | ||||||||||
42.7% | |||||||||||
ヴァルター・シェール - 自由民主党 | |||||||||||
得票: | 1,903,422 38.5% | ||||||||||
獲得議席: | 31 38% | ||||||||||
5.8% | |||||||||||
州別結果 | |||||||||||
CDUが第一党 CDU/CSUが過半数 |
SPDが第一党 SPDが過半数 | ||||||||||
1969年ドイツ連邦議会選挙(第二投票)
10
20
30
40
50
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ドイツの首相 | |||||||||||
1969年ドイツ連邦議会選挙(1969ねん ドイツ れんぽうぎかい せんきょ)は、ドイツ連邦共和国(当時西ドイツ)の下院に該当するドイツ連邦議会(Deutscher Bundestag)の議員を選出するため1969年9月に行われた選挙である。
概要
[編集]1966年にCDU/CSUとSPDの大連立によって発足したキージンガー政権の下で行われた選挙である。選挙の結果、ヴィリー・ブラントを首班とするSPDとFDPによる連立政権第1次ブラント内閣が発足した。その後、1982年10月1日にFDPがSPDとの連立を解消して、ヘルムート・シュミット首相が戦後初の「建設的不信任投票」で退陣するまでSPD=FDPの連立政権が続くことになった。
選挙データ
[編集]- 連邦首相:クルト・ゲオルク・キージンガー(キリスト民主同盟)
- 与党:キリスト教民主・社会同盟(CDU/CSU)+社会民主党(SPD)・・・(大連立)
- 連邦議会定数:496議席(表決権が制限されている西ベルリンの22議席を除く)
- 選挙制度:小選挙区比例代表併用制(小選挙区248議席)
- 全体の議席は第2投票(政党への投票)の得票に応じて比例配分されるが、少数政党の乱立を防止する観点から、①全国集計で5%以上の得票を得た、②第1投票(選挙区候補者への投票、最多得票を得た候補が当選)で3名以上の当選者を出した、いずれかの要件を満たした政党にのみ比例配分される。尚、選挙区議席が比例配分議席を上回った場合は超過議席となる。
選挙制度に関する詳細はドイツ連邦議会#選挙制度を参照
- 有権者数:38,677,235名
選挙活動
[編集]選挙ポスター
[編集]-
CDU
-
CSU
-
SPD
-
NPD (破損)
-
ADF
-
GDP
リーフレット
[編集]-
CDU
-
CDU
-
CDU
投票所
[編集]-
キールの投票所
-
キールの投票所
ギャラリー
[編集]-
ニーダーザクセン州で遊説するキージンガー首相(CDU)
-
バーデン=ヴュルテンベルク州で遊説するキージンガー首相(CDU)
-
テレビインタビューに答えるキージンガー首相(CDU)
-
SPDの宣伝カーの前に立つ候補者と地方議員
-
投票日の9月28日夕方にインタビューを受けるSPD党首(副首相兼外相)のヴィリー・ブラント
-
SPDとFDPの連立交渉
選挙結果
[編集]- 投票日:1969年9月28日
- 投票者数:33,523,064名(投票率86.7%)
- 有効投票数:32,966,024票(第2投票)
党派 | 候補者投票 | 政党投票 | 議席数 | 西ベルリン選出議席数 | |||||
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得票数 | % | 得票数 | % | 全体議席 | (選挙区) | 1969-1972 | |||
キリスト教 民主・社会同盟 (CDU/CSU) |
キリスト教民主同盟 (CDU) |
12,137,148 | 37.1 | 12,079,535 | 36.64 | 193 | 87 | 8 | |
キリスト教社会同盟 (CSU) |
3,094,176 | 9.5 | 3,115,652 | 9.45 | 49 | 34 | |||
ドイツ社会民主党 (SPD) |
14,402,374 | 44.0 | 14,065,716 | 42.67 | 224 | 127 | 13 | ||
自由民主党 (FDP) |
1,554,651 | 4.8 | 1,903,422 | 5.77 | 30 | 0 | 1 | ||
ドイツ国家民主党 (NPD) |
1,189,375 | 3.6 | 1,422,010 | 4.31 | 0 | 0 | |||
民主進歩運動 (ADF) |
209,180 | 0.6 | 197,331 | 0.60 | 0 | 0 | |||
バイエルン民族党 (BP) |
54,940 | 0.2 | 49,694 | 0.15 | 0 | 0 | |||
ヨーロッパ党 (EP) |
20,927 | 0.1 | 49,650 | 0.15 | 0 | 0 | |||
全ドイツ党 (GPD) ドイツ党(DP)と故郷被追放者・権利被剥奪者ブロック(GB-BHE)の選挙連合 |
– | – | 45,401 | 0.14 | 0 | 0 | |||
自由社会同盟 - 民主中道 (FSU) |
10,192 | 0.0 | 16,371 | 0.05 | 0 | 0 | |||
中央党 (Zentrum (DZP)) |
– | – | 15,933 | 0.05 | 0 | 0 | |||
独立労働者党 (UAP) |
1,531 | 0.0 | 5,309 | 0.02 | 0 | 0 | |||
ドイツ人民党 (DV) |
461 | 0.0 | – | – | 0 | 0 | |||
有権者団体・無所属 (Wählergruppen/Einzelbewerber) |
38,561 | 0.1 | – | – | 0 | 0 | |||
合計 | 32,713,516 | 100.0 | 32,966,024 | 100.00 | 496 | 248 | 22 |
CDU/CSUは242議席、SPDは第2投票で初めて40%を突破し、224議席を確保した。これに対し、大連立で存続の危機にさらされた野党FDPは第2投票で議席阻止線の5%をかろうじて上回る5.8%と前回選挙より得票率と議席を減らす結果となった。また、大連立政権によって、連邦議会において総与党化の色合いが濃くなった結果、極右政党である国家民主党(NPD)が台頭し、本選挙において、第2投票で4.3%を獲得、ヘッセン州(5.1%)、ラインラント・プファルツ州(5.2%)、バイエルン州(5.3%)、ザールラント州(5.7%)の4州では5%を突破した。
出典
[編集]- election.de
- 渡辺重範『ドイツ近代選挙制度史』(成文堂)