コンテンツにスキップ

那珂川市

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
なかがわし ウィキデータを編集
那珂川市
那珂川市旗 那珂川市章
那珂川市旗 那珂川市章
1973年8月10日制定
日本の旗 日本
地方 九州地方
都道府県 福岡県
市町村コード 40231-1
法人番号 5000020402311 ウィキデータを編集
面積 74.95km2
総人口 49,278[編集]
推計人口、2024年10月1日)
人口密度 657人/km2
隣接自治体 福岡市筑紫野市春日市大野城市
佐賀県鳥栖市神埼郡吉野ヶ里町三養基郡みやき町
市の木 ヤマモモ
市の花 筑紫シャクナゲ
市の鳥 カワセミ
那珂川市役所
市長 武末茂喜
所在地 811-1292
福岡県那珂川市西隈1丁目1番1号
北緯33度29分58秒 東経130度25分20秒 / 北緯33.49958度 東経130.42222度 / 33.49958; 130.42222座標: 北緯33度29分58秒 東経130度25分20秒 / 北緯33.49958度 東経130.42222度 / 33.49958; 130.42222
地図
市庁舎位置

外部リンク 公式ウェブサイト

那珂川市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

ウィキプロジェクト
裂田の溝。取水口「一の井手」付近
裂田の溝
中ノ島公園

那珂川市(なかがわし)は、福岡県の中西部の筑紫地域に位置する。市内を南北に貫き、福岡市中心部へ流れている那珂川が市名の由来である。

2015年国勢調査で人口が5万人を突破し、2018年(平成30年)10月1日単独市制を施行した[1]

概要

[編集]

福岡市の南側、春日市の西側に隣接しており、福岡都市圏の一部を構成する。福岡市に近い博多南駅西鉄バス那珂川営業所の周辺を中心とする市北部の平地部ではベッドタウンとして発展しているが、他の地域は農地や山地となっており、南畑ダム、自然保養施設「グリーンピアなかがわ」や五ケ山ダムなどがある。市全体で見ると順調に人口は増加していたが、北部の一部地域では都市化により人口が増加している反面、面積の大半を占める他地域では深刻な過疎化と高齢化が進行しているなど、同じ市の中でも正反対の特性を持っている。市の人口の約8割近くが市街地に集中しており、那珂川市の中心地区は福岡市や春日市との間で境界が不明瞭にスプロール化している場所が多い。また、福岡市南部の外縁地区(鶴田・老司・警弥郷・弥永など)よりも市の中心部は商業が発達しているためこれらの地区から買い物に訪れる人も多い。この一極集中型の市街地のため、人口密度はDIDでは7,000人/平方キロメートルに近くなる一方、市全体では約10分の1の人口密度になる。

かつては筑紫郡に属する町であったが、2010年9月30日時点での住民基本台帳、及び外国人登録者数の人口が5万人を突破した。しかし、2010年度の国勢調査の結果は4万9785人で5万人に満たず市制施行は次回以降へ持ち越しとなったが、その後行政は積極的に市制施行を目指しており各地で「市になろう!」キャンペーンを実施し、定住の促進や住宅購入時に発生する固定資産税の免除や家賃の割引などの積極的な住民誘致を行い[2]、2015年実施の国勢調査(確定値)で5万4人に達した。

地理

[編集]
那珂川市中心部周辺の空中写真。
2018年4月27日撮影の3枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
  • 山: 九千部山権現山、一の岳、観音山、片縄山
  • 河川: 那珂川、梶原川、西川
  • ダム: 南畑ダム五ケ山ダム脊振ダム
  • 位置
    • 東端: 東経130°28′10″ 那珂川市大字上梶原字地別当
    • 西端: 東経130°22′38″ 那珂川市大字西畑字荻の原
    • 南端: 北緯33°23′29″ 那珂川市大字五ケ山字大野
    • 北端: 北緯33°31′38″ 那珂川市片縄東1丁目
  • 高低
    • 最高地: 845.0メートル 那珂川市大字市ノ瀬字苗ケ尾
    • 最低地: 15.0メートル 那珂川市片縄東1丁目

隣接する自治体・行政区

[編集]

地名

[編集]

合併当初は23大字があった。1970年代以降、市街化地域を中心に町名設置を実施している。当初は、隣の春日市と同様に、住居表示を実施せず地番整理をしたが、2000年代以降に順次住居表示が実施された。

  • 安徳(旧安徳村)
  • 上梶原(旧安徳村)
  • 五郎丸(旧安徳村)
  • 下梶原(旧安徳村)
  • 仲(旧安徳村)
  • 中原(旧安徳村)
  • 東隈(旧安徳村)
  • 松木(旧安徳村)
  • 今光(旧安徳村、2004年廃止)
  • 後野(旧岩戸村)
  • 恵子(旧岩戸村)
  • 片縄(旧岩戸村)
  • 道善(旧岩戸村)
  • 西隈(旧岩戸村)
  • 西畑(旧岩戸村)
  • 別所(旧岩戸村)
  • 山田(旧岩戸村)
  • 市ノ瀬(旧南畑村)
  • 埋金(旧南畑村)
  • 五ヶ山(旧南畑村)
  • 南面里(旧南畑村)
  • 成竹(旧南畑村)
  • 不入道(旧南畑村)
  • 王塚台1丁目 - 3丁目(1978年、下梶原・松木・仲・五郎丸より発足)
  • 恵子1丁目(1983年、恵子より発足)
  • 片縄1丁目 - 10丁目(1983年、片縄より発足)
  • 道善1丁目 - 5丁目(1983年、道善より発足)
  • 今光1丁目 - 6丁目(1985年、今光より発足)
  • 五郎丸1丁目 - 2丁目(1985年、五郎丸より発足)
  • 仲1丁目(1985年、仲より発足)
  • 中原1丁目 - 6丁目(1985年、中原より発足。のちに6丁目が松原として住居表示が実施され廃止されるが、同時に別の場所が6丁目になる。)
  • 松木1丁目 - 3丁目(1985年、松木より発足)
  • 中原観晴が丘(中原より発足。年不詳。2005年、観晴が丘として住居表示実施により廃止)
  • 恵子2丁目 - 6丁目(2001年、恵子より発足)
  • 片縄西1丁目 - 3丁目(2001年、片縄より発足)
  • 片縄北1丁目 - 3丁目(2002年、片縄より発足)
  • 片縄西4丁目 - 5丁目(2002年、片縄より発足)
  • 片縄北4丁目 - 8丁目(2003年、片縄より発足)
  • 片縄東1丁目(2004年、片縄より発足)
  • 今光7丁目 - 8丁目(2004年、片縄より発足)
  • 中原6丁目(2005年、中原より発足。同時に廃止された旧・中原6丁目とは別の場所にある。また、中原の一部が中原1丁目に編入され、その区域で住居表示を実施。)
  • 中原東1丁目 - 2丁目(2005年、中原より発足。)
  • 松原(2005年、中原6丁目・松木より発足。)
  • 観晴が丘(2005年、中原観晴が丘の住居表示実施により発足。)
  • 後野1丁目 - 5丁目(2007年、後野より発足)
  • 西隈1丁目 - 4丁目(2007年、西隈より発足。)
  • (2007年、道善の一部が道善4丁目 - 5丁目に編入され、その区域で住居表示を実施。)
  • 五郎丸3丁目(2008年、五郎丸より発足)
  • 仲2丁目 - 3丁目(2008年、仲より発足)
  • 東隈1丁目(2008年、東隈より発足)
  • 上梶原1丁目(2009年、上梶原より発足)
  • 五郎丸4丁目(2009年、五郎丸より発足)
  • 下梶原1丁目 - 2丁目(2009年、下梶原より発足)
  • 仲4丁目(2009年、仲より発足)
  • 仲丸1丁目(2009年、仲・五郎丸より発足)
  • 松木4丁目 - 6丁目(2009年、松木より発足)

歴史

[編集]

沿革

[編集]
  • 1889年明治22年)4月1日 - 市制・町村制施行により、那珂郡に以下の3村が発足。
  • 1896年(明治29年)4月1日 - 那珂郡・席田郡御笠郡の三郡を統合、筑紫郡となる。筑紫郡安徳村、岩戸村、南畑村。
  • 1956年昭和31年)4月1日 - 安徳村岩戸村南畑村が新設合併して町制施行、筑紫郡那珂川町となる。
  • 1961年(昭和36年)4月 - 福岡県立福岡農業高校岩戸分校を那珂川町立南福岡高校に校名変更。
  • 1964年(昭和39年)2月 - 那珂川町立南福岡高校を那珂川町立福岡女子商業高等学校に校名変更。
  • 1965年(昭和40年)6月 - ごみ収集開始。
  • 1966年(昭和41年)
    • 3月 - 南畑ダム完成。
    • 4月
      • 天徳中学校と南畑中学校を統合し、那珂川中学校開校。
      • 五ケ山小学校を南畑小学校に統合。
  • 1970年(昭和45年)12月 - 新都市計画法により市街化区域(550ヘクタール)と市街化調整区域(1,350ヘクタール)の線引き決定。
  • 1971年(昭和46年)4月 - 片縄に那珂川保育所開設。
  • 1973年(昭和48年)
    • 3月 - 広報なかがわ定期発行開始。
    • 8月 - 第1回町民の夏祭り開催。
  • 1974年(昭和49年)
    • 1月 - 土地区画整理事業着手(安徳・岩戸)。
    • 9月 - 第1回町民運動会開催。
  • 1975年(昭和50年)
  • 1976年(昭和51年)
    • 1月 - 新幹線博多総合車両所完成。
    • 4月 - 那珂川町消防本部発足。
  • 1977年(昭和52年)
    • 6月 - 人口2万人突破。
    • 10月 - 春日那珂川水道企業団を設立。
  • 1978年(昭和53年)12月 - 役場庁舎移転(現在地)。
  • 1979年(昭和54年)6月 - 西畑運動公園オープン(西畑球場・昭和の森)
  • 1980年(昭和55年)
    • 3月 - 市ノ瀬に中ノ島公園オープン。
    • 4月 - 那珂川南中学校開校。
    • 10月 - 国勢調査の人口増加率が1975年に続き県下一(40.8%の増加)。
  • 1982年(昭和57年)
    • 3月28日 - 「那珂川町町民憲章」を制定[3]
    • 5月 - 恵子に町民体育館と恵子児童館開館。
  • 1984年(昭和59年)8月 - 人口3万人突破。
  • 1985年(昭和60年)10月 - 国勢調査の人口増加率が3回連続県下一(24.3%の増加)。
  • 1986年(昭和61年)7月 - グリーンピアなかがわオープン。
  • 1989年平成元年)12月 - 「非核・平和都市宣言」決議。
  • 1990年(平成2年)4月1日 - 博多南線開通。
  • 1993年(平成5年)1月 - 博多南土地区画整理事業着工。
  • 1994年(平成6年)
    • 4月 - ミリカローデン那珂川・那珂川町葬祭場「華石苑」オープン。
    • 5月 - 人口4万人突破。
  • 1996年(平成8年)5月 - 博多南駅前広場オープン。
  • 1997年(平成9年)
    • 4月 - グリーンピアなかがわ人工スキー場オープン。
    • 11月 ミリカローデンに屋内プール完成。
  • 1999年(平成11年)4月 - 春日・大野城・那珂川消防組合発足。
  • 2001年(平成13年)10月 - 住居表示開始(片縄西・恵子地区)。
  • 2003年(平成15年)5月 - 安徳台遺跡群で奴国の有力首長墓発見。
  • 2004年(平成16年)
    • 4月 - 那珂川北中学校開校・博多南駅前ビルオープン。
    • 5月 - 丸の口古墳公園オープン。
  • 2006年(平成18年)2月 - 裂田溝が日本疏水百選に認定される。
  • 2010年(平成22年)9月 - 人口5万人を突破。
  • 2018年(平成30年)10月 - 市制施行により那珂川市となる[1]。同日に筑紫郡も消滅した。日本における平成最後の市制施行となった。

行政

[編集]

市長

[編集]

歴代首長

[編集]
那珂川町長
氏名 就任日 退任日 備考
初-3代 藤野又十郎 1956年5月15日 1968年5月14日
4代 添田孤鹿 1968年5月15日 1972年5月14日
5代 重松仁志 1972年5月15日 1976年3月1日
6代 真鍋勝次 1976年4月13日 1978年7月28日 任期中死去
7-11代 大久保福義 1978年9月10日 1998年9月9日
12代 佐伯公明 1998年9月10日 1999年6月19日 任期中死去
13-15代 後藤良助 1999年8月8日 2008年7月 辞職
16-18代 武末茂喜 2008年8月31日
那珂川市長(2018年10月1日市制施行)
氏名 就任日 退任日 備考
初-2代 武末茂喜 2018年10月1日 市制施行に伴い市長となる

警察

[編集]

消防

[編集]

公共施設

[編集]
ミリカローデン那珂川
  • ミリカローデン那珂川
    那珂川市仲にある複合文化施設。820席の文化ホール・15万冊の蔵書を持つ那珂川市図書館・屋内プールや生涯学習センターなどがある。また、那珂川市出身の松口月城の功績を称えた松口月城記念館も併設されている。ミリカローデンの名前の由来は、那珂川市の木であるヤマモモ (myrica) とまちの花である筑紫シャクナゲ (rhododendron) に、広場 (garden) を合わせて新しくつくられた造語である。
  • 那珂川市市民体育館
  • 那珂川市福祉センター
  • 那珂川市(中央・北地区・東地区・南地区)公民館
  • エコピアなかがわ(不燃物処分場)
  • 那珂川市保健センター
  • 恵子児童館
  • 恵子教育集会所
  • 農村婦人センター
  • 那珂川市勤労青少年ホーム
  • 那珂川市部落解放センター

議会

[編集]

市議会

[編集]
  • 定数:17人
  • 任期:2021年4月1日 - 2025年3月31日

衆議院

[編集]
当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
堤かなめ 61 立憲民主党 125,315票
原田義昭 77 自由民主党 110,706票

経済

[編集]

農業

[編集]

那珂川市中部・南部では主に水田が広がっているが、近年の減反政策により畑作に転じる農家が増加し、ヤーコンという根菜に力を入れて栽培している。市の物産館などではヤーコンまんじゅう、ヤーコンドリンクなどヤーコンにちなんだ土産品が並んでいる。山間部ではわさびの栽培なども行われている。

農家数・農業人口は一貫して減少傾向にあることが統計に表れていて、昭和55年度(1980年)ではそれぞれ800戸・3,911人であるが平成12年(2000年)には同423戸・2,762人まで減った。

林業

[編集]

工業

[編集]
博多総合車両所

市内ではあまり工業はみられないが、今光・片縄の一部でみられる。またここでは、新幹線車両基地も工業として扱う。

主な事業所

[編集]

商業

[編集]

市内の商業の歴史は新しく、古くからの商店街などはまれである。那珂川町が都市化し始めた昭和55年以降ユニード(現:ダイエーグルメシティマルショク・サンリブサニーなどが進出。それ以前は寿屋が隣接する福岡市南区老司にあった。現在は都市化も進行し、マルショク、サニー、マックスバリュといったスーパーマーケットのほか、MEGAドンキトライアルといったディスカウントストアもあるが、いまだ大型複合商業施設クラスのものはなく、幹線道路沿いにロードサイド店舗が数多く立地している。

出版文化産業振興財団の調査によると、2024年令和6年)8月現在で市内に書店が1軒もない全国15道県24市のひとつである[4]

郵政

[編集]
  • 那珂川郵便局(那珂川市後野)
  • 那珂川片縄郵便局(那珂川市片縄)
  • 那珂川松木郵便局(那珂川市松木)
  • 那珂川王塚台郵便局(那珂川市王塚台)
  • 南畑郵便局(那珂川市不入道)

金融機関

[編集]

その他

[編集]
  • 那珂川市商工会
  • 福岡広域森林組合
  • 那珂川市水利組合

地域

[編集]

人口

[編集]
那珂川市(に相当する地域)の人口の推移
1960年(昭和35年) 8,458人
1965年(昭和40年) 8,859人
1970年(昭和45年) 11,245人
1975年(昭和50年) 17,646人
1980年(昭和55年) 24,840人
1985年(昭和60年) 30,869人
1990年(平成2年) 36,576人
1995年(平成7年) 42,345人
2000年(平成12年) 45,548人
2005年(平成17年) 46,972人
2010年(平成22年) 49,780人
2015年(平成27年) 50,004人
2020年(令和2年) 50,112人
総務省統計局 国勢調査より


教育

[編集]

高等学校

[編集]

中学校

[編集]

小学校

[編集]

幼稚園

[編集]
市立
[編集]
  • 那珂川市立南畑幼稚園
  • 那珂川市立岩戸幼稚園
  • 那珂川市立岩戸北幼稚園
私立
[編集]
  • 香蘭短期大学付属那珂川第一幼稚園
  • 香蘭短期大学付属那珂川第二幼稚園

保育所

[編集]
市立
[編集]
  • 那珂川市立中央保育所
  • 那珂川市立那珂川保育所
私立
[編集]
  • 青葉保育園(本園・分園)
  • 那珂の森保育園
  • 青葉桐の花保育園
  • なかがわ保育園
  • 那珂川道善コスモス保育園
  • 第2なかがわ保育園
  • 那珂川片縄コスモス保育園
  • エンジェルキッズ保育園
  • KiD's・Kiss博多みなみ保育園(保育所ちびっこランドJR博多みなみ駅前園)
  • リリィ保育園
  • 那珂川保育園どんぐりクラブ
  • バディスポーツ幼育園 博多南校
  • みんなの保育園
  • ちびっこランド中原園
  • リチャーズ保育園

その他の学校

[編集]
  • 福岡県立福岡学園(児童福祉法に基づく児童自立支援施設)

市の中心部

[編集]

那珂川市の中心は主に北部地区の4つの通りと博多南駅前から成る。

あかしや通り

[編集]
  • 那珂川市今光2丁目(春日市境) - 那珂川市片縄7丁目(井河交差点)
  • 全般的に片側1車線だが今光1丁目交差点 - 春日市境までは片側2車線となっている。
  • 那珂川市北部を東西に走り、県道577号の一部でもある。
  • 今光地区はカーディーラーやパチンコ店も多い。今光橋を渡り片縄地区に入ると閑静な住宅街となっている。
  • 今光1丁目交差点でもみじ通りと、内田交差点でけやき通りと、終点の井河交差点でいちょう通りと接続している。

いちょう通り

[編集]
  • 那珂川市中原4丁目(春日市境) - 那珂川市片縄西4丁目(下原交差点)
  • 完全片側1車線。歩道が車道よりも広いバリアフリー設計の道路である。
  • 那珂川市のメインストリートで交通量が多く渋滞しやすい。通りには大小さまざまなロードサイド型店舗が並ぶが、多くは飲食店である。
  • 中原3丁目交差点でもみじ通りと、道善交差点でけやき通りと、井河交差点であかしや通りと接続している。

けやき通り

[編集]
  • 那珂川市片縄10丁目 - 那珂川市道善2丁目(道善バス停交差点)
  • 国道385号の那珂川市中心部における別称で片側2車線の幹線道路。
  • 西鉄那珂川営業所付近は那珂川市の中心として栄えている。片縄4丁目にスーパー銭湯がある。
  • 内田交差点であかしや通りと、道善交差点でいちょう通りと接続している。

もみじ通り

[編集]
  • 那珂川市今光1丁目(今光1丁目交差点) - 那珂川市王塚台1丁目(松木南交差点)
  • 完全片側1車線。今光側は県道575号・中原から松木にかけては県道601号の一部である。
  • 今光地区は小規模な商店が点在する閑静な住宅街であるが、駅西口交差点以南は高層マンションが林立している。その先松木地区に入ると田畑などが見られる風景となる。

博多南駅前

[編集]
  • 駅前ロータリーと博多南駅前線・中原鷹取線周辺を博多南駅前と呼ぶ。住居表示は「中原2丁目・中原3丁目」。
  • 博多南駅が開業して数年かけて駅前整備を行った。駅前は市の情報センターやマンションの1・2階部分をテナントとして利用しているところが多い。

市外局番・電話番号

[編集]

市外局番は福岡地区と共通で092であり、福岡MAに属する。その後那珂川市は951 - 954までが与えられている。ただし、福岡市に隣接する片縄緑地区は南区鶴田地区と同じ566・567である。

交通

[編集]

空港

[編集]

最寄りの空港は福岡空港である。

鉄道路線

[編集]

西日本旅客鉄道(JR西日本)博多南線博多南駅が春日市と那珂川市の市境部に所在するが、駅とそのホームは隣の春日市域内となる。道路を隔てて跨道橋を渡った駅前ビル、ロータリーとバス発着所は那珂川市にあり、駅周辺部も春日市側(車両基地を隔てて東側)より那珂川市側のほうが都市化が著しい。

山陽新幹線博多総合車両所(通称「博総」)は敷地の北半分が春日市、南半分が那珂川市にまたがっており、事務所が那珂川市側にあるため、所在地は那珂川市中原東2丁目となっている。山陽新幹線博多駅と総合車両所との出入庫列車を利用して博多南線として営業運転が行われている。なお、博多南線の路線自体も、博多南駅の駅・ホームと同様に、那珂川市内には存在しない。そのため、「鉄道路線が利用可能だが、路線と駅・ホームは他の市町村にある市町村」となっている。

このほかに九州新幹線の本線が那珂川市内を通っており、佐賀県鳥栖市との県境に筑紫トンネルが通っている。九州新幹線が那珂川市域内を通る唯一の鉄道となるが、那珂川市や春日市に駅はない。

博多南駅のほか、福岡市南区の西日本鉄道(西鉄)天神大牟田線大橋駅と市内を結ぶバスの本数も多い。ほかに、西鉄春日原駅、JR博多駅春日駅と市内を結ぶバスもある。

バス路線

[編集]

西日本鉄道(西鉄)グループ各社が運行する路線バス(西鉄バス)と、那珂川市が運行するコミュニティバスの「かわせみバス」がある。

西鉄バス
市内に那珂川自動車営業所があり、博多南駅・那珂川営業所などの市内各地と福岡市(西鉄大橋駅天神博多駅など)を結ぶ路線や、博多南駅と春日市春日原駅)を結ぶ路線などが設定されている。
バスの利用は主に市内から西鉄大橋駅までの利用(そこから西鉄天神大牟田線に乗り換え)が多い。
2000年代に入り都市高速5号線の延伸(野多目ランプ)に伴い那珂川市内と天神間を都市高速経由で直結する路線バスが設定され、天神と那珂川営業所を約30分で結ぶようになった。これにより西鉄大橋駅で西鉄大牟田線に乗り換えずに、直接バスで天神に行けるようになった。(なお都市高速経由博多駅行きは設定がない)
2000年前後までは天神と那珂川市内のほとんどの地域を結ぶ支線との間で直行の路線バス経路が運行されていた一方、過疎化による利用者の減少により、支線区間は大橋駅(バスターミナル)で系統分割の後、路線そのものの廃止が相次いだ。現在[いつ?]では博多南駅周辺、那珂川ハイツ周辺、那珂川営業所周辺、今立・現人橋周辺を残して大半の路線が廃止された。那珂川営業所以北の路線は高頻度で運行されている。
かわせみバス
那珂川市が西鉄グループの西鉄バス二日市に委託して運行するコミュニティバスである。西鉄バス路線がもともとない地域や、前述の支線区間として廃止された地域など。市内各地域を巡回運行し、西鉄バス那珂川営業所や博多南駅などとの間を結んでいる。

予約制乗合タクシー

[編集]
  • 板屋脇山線乗合タクシー

市ノ瀬地区の中ノ島公園から福岡市早良区の板屋までの乗合タクシーが木・日曜日に限り運行されている(当該曜日には、板屋から福岡市街方面への運行はない。)。

道路

[編集]

市内を国道385号が縦断しており、本市と福岡市、佐賀県神埼市、福岡県大川市柳川市などを相互に結ぶ重要ルートとなっている。ただし2006年の東脊振トンネル有料道路の開通までは坂本峠付近が大型車通行止めの狭隘路であった。五ケ山ダム周辺はダム竣工に伴い高設計の取替道路が整備された。ほか、南畑ダム周辺から麓の水道局取水場周辺までの現道が比較的狭隘であるが、「南畑バイパス(仮称)」の建設が計画されている[5][6]

有料道路
一般国道
主要地方道
一般県道

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

[編集]

名所・旧跡・景勝地

[編集]

祭事

[編集]
  • 安徳宮の天皇さまごもり: 4月
  • 大山祇神社(西畑)の春ごもり: 4月
  • 十六神社の春の祭典: 4月
  • 弁財天祭り: 5月
  • 水もらいごもり: 6月
  • 不入道観世音の灯篭祭り: 7月
  • 輪越し(日吉神社・伏見神社・現人神社): 7月
  • 伏見神社の祇園祭・岩戸神楽(福岡県無形文化財指定): 7月 - 山田の伏見神社で毎年行われる伝統的な神楽で、昭和29年に県の無形文化財に指定され、18種の舞が伝えられており、毎年7月14日の祇園祭に奉納される。
  • 八龍神社盆綱引き: 8月
  • 現人神社おくんち: 10月
  • 伏見神社・大山祇神社の火たきこもり: 11月
  • 地禄天神社の祭り: 11月
  • 地禄天神社の火たきこもり: 12月
  • 厄神様の祭典: 12月
  • 毘沙門天祭り: 12月
  • 観音山大徳寺の金生神祭り: 1月
  • ほうげんきょう: 1月
  • 観音山節分護摩たき祭り: 2月
  • 高津神社の祭り: 2月

催事

[編集]
  • 新幹線サマーファミリーフェスタ: 7月下旬
  • まつりなかがわ: 8月
  • スポーツフェスタなかがわ: 10月
  • 商工まつり: 10月
  • 那珂川町民文化祭: 11月
  • 中山間ふるさとまつり: 11月

那珂川市出身の有名人

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b 市制施行(福岡県那珂川市)”. 総務省自治行政局市町村課 (2018年5月31日). 2018年6月1日閲覧。
  2. ^ 那珂川町ホームページ - 市になろう!”. 2015年9月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月29日閲覧。
  3. ^ 那珂川町ホームページ - 町民憲章”. 2011年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年8月5日閲覧。
  4. ^ BOOK MEETS NEXT2024 記者発表資料』(pdf)(プレスリリース)出版文化産業振興財団、2024年9月18日https://www.jpic.or.jp/topics/docs/65dd250b1e04a5e1a1e9c5459c5c35cdf4101061.pdf2024年9月20日閲覧 
  5. ^ 国道385号バイパス始動 那珂川市山間部 県が測量調査へ”. 西日本新聞ニュース. 2020年10月7日閲覧。
  6. ^ "一般国道385号 南畑みなみはたバイパス" (PDF). 福岡県庁. 2020年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ (PDF)。2020年10月7日閲覧

外部リンク

[編集]