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西松浦郡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 九州地方 > 佐賀県 > 西松浦郡
佐賀県西松浦郡の位置(緑:有田町)

西松浦郡(にしまつうらぐん)は、佐賀県

人口18,028人、面積65.85km²、人口密度274人/km²。(2024年11月1日、推計人口

以下の1町を含む。

郡域

1878年明治11年)に行政区画として発足した当時の郡域は、上記1町のほか、下記の区域にあたる。

歴史

郡発足までの沿革

知行 村数 村名
幕府領 長崎奉行 5村 田代村(大川野組)、山口村、川原村、笠椎村、古川村
藩領 肥前唐津藩 38村 筒井村、井野尾村、津留村、主屋村、中山村、板木村、木場村、田代村(板木組)、長尾村、小黒川村、黒塩村、大黒川村、福田村、煤屋村、馬蛤潟新田、畑津村、辻村、内野村、牟田村、横野村、大曲村、水留村、古里村、谷口村、重橋村、真手野村、畑川内村、花房村、椿原村、立目村、清水村、大川原村、井手野村、小麦原村、府招村、原屋敷村、高瀬村、塩屋村
肥前佐賀藩 1町
21村
伊万里町[1]、今岳村、八谷搦、新田村、町裏村、瀬戸村、木須村、脇田村、松島搦、大川内村、中野原村、山形村、長浜村、有田皿山[2]、大里村、中里村、曲川村、大木村、山谷村、新村、桃川村、楠久津[3]
対馬府中藩 4村 大川野村、立川村、駒鳴村、川西村
肥前小城藩 4村 日尾村、天神村、浦川内村、東大久保村
佐賀藩・小城藩 14村 楠久村、大久保村、脇野村、里村、滝川内村、川内野村、福川内村、城村、峯村、久原村、立岩村、西分村、東分村、西大久保村
佐賀藩・肥前蓮池藩 1村 提川村

郡発足以降の沿革

  • 明治11年(1878年10月28日 - 郡区町村編制法の長崎県での施行により、松浦郡のうち伊万里町ほか1町87村の区域に行政区画としての西松浦郡が発足。郡役所が伊万里町に設置。
  • 明治16年(1883年5月9日 - 佐賀県(第3次)の管轄となる。
1.伊万里町 2.牧島村 3.黒川村 4.大岳村 5.南波多村 6.大川村 7.松浦村 8.大坪村 9.大川内村 10.有田町 11.新村 12.曲川村 13.大山村 14.二里村 15.東山代村 16.西山代村(紫・伊万里市 桃:有田町)
  • 明治22年(1889年4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。特記以外は全域が現・伊万里市。(2町14村)
    • 伊万里町 ← 伊万里町、松島搦[三本松の一部]、新田村[浜ノ浦]
    • 牧島村 ← 木須村、脇田村[陣内を除く]、松島搦[三本松を除く]、瀬戸村
    • 黒川村 ← 大黒川村、福田村、塩屋村、小黒川村、黒塩村、椿原村、清水村、横野村、立目村、牟田村、花房村、畑川内村、長尾村、真手野村
    • 大岳村 ← 畑津村、辻村、馬蛤潟新田、内野村、煤屋村、中山村、井野尾村、筒井村、板木村、主屋村、津留村、田代村[板木組]、木場村
    • 南波多村 ← 原屋敷村、井手野村、高瀬村、大曲村、古里村、重橋村、谷口村、水留村、大川原村、古川村、小麦原村、府招村、笠椎村
    • 大川村 ← 大川野村、山口村、田代村[大川野組][4]、川原村、川西村、駒鳴村、立川村
    • 松浦村 ← 山形村、中野原村、桃川村[大部分]、提川村
    • 大坪村 ← 今岳村、町裏村、新田村[浜ノ浦を除く]、脇田村[陣内[5]]、松島搦[三本松の一部[5]
    • 大川内村(単独村制)
    • 有田町(有田皿山が単独町制。現・有田町)
    • 新村(単独村制。現・有田町)
    • 曲川村(単独村制。現・有田町)
    • 大山村 ← 大木村、山谷村(現・有田町)
    • 二里村 ← 大里村、中里村、八谷搦
    • 東山代村 ← 里村、東大久保村、浦川内村、大久保村、脇野村、天神村、長浜村、日尾村、滝川内村、川内野村
    • 西山代村 ← 久原村、峯村、楠久村、楠久津、福川内村、城村、立岩村、東分村、西分村、西大久保村
    • 桃川村の一部が杵島郡若木村の一部となる。
  • 明治28年(1895年11月13日 - 新村が改称して有田村となる。
  • 明治30年(1897年6月1日 - 郡制を施行。
  • 明治34年(1901年2月16日 - 大岳村が改称して波多津村となる。
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正15年(1926年7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和3年(1928年12月10日 - 牧島村が伊万里町に編入。(2町13村)
  • 昭和11年(1936年)4月1日 - 西山代村が町制施行・改称して山代町となる。(3町12村)
  • 昭和18年(1943年12月8日 - 伊万里町・大坪村・大川内村が合併し、改めて伊万里町が発足。(3町10村)
  • 昭和22年(1947年1月1日 - 有田村が町制施行・改称して東有田町となる。(4町9村)
  • 昭和29年(1954年)4月1日(1町2村)
    • 有田町・東有田町が合併し、改めて有田町が発足。
    • 伊万里町・黒川村・波多津村・南波多村・大川村・松浦村・二里村・東山代村・山代町が合併して伊万里市が発足し、郡より離脱。
  • 昭和30年(1955年)4月1日 - 大山村・曲川村が合併して西有田村が発足。(1町1村)
  • 昭和40年(1965年)4月1日 - 西有田村が町制施行して西有田町となる。(2町)
  • 平成18年(2006年3月1日 - 有田町・西有田町が合併し、改めて有田町が発足。(1町)

変遷表

自治体の変遷
明治22年以前 明治22年4月1日 明治22年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和34年 昭和35年 - 昭和64年 平成1年 - 現在 現在
伊万里町 昭和18年12月8日
伊万里町
昭和29年4月1日
伊万里市
伊万里市 伊万里市 伊万里市
大坪村
大川内村
牧島村 昭和3年12月10日
伊万里町に編入
黒川村 黒川村
大岳村 明治34年2月16日
改称
波多津村
南波多村 南波多村
大川村 大川村
松浦村 松浦村
二里村 二里村
東山代村 東山代村
西山代村 昭和11年4月1日
町制改称
山代町
有田町 有田町 有田町 昭和29年4月1日
有田町
有田町 平成18年3月1日
有田町
有田町
新村 明治28年11月13日
改称
有田村
昭和22年1月1日
町制改称
東有田町
曲川村 曲川村 昭和30年4月1日
西有田村
昭和40年4月1日
町制
大山村 大山村

行政

長崎県西松浦郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治11年(1878年)10月28日
明治16年(1883年)5月8日 佐賀県に移管
佐賀県西松浦郡長
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 明治16年(1883年)5月9日
郡山軍助 明治41年(1908年)10月22日
大正15年(1926年)6月30日 郡役所廃止により、廃官
西松浦郡長を務めた主な人物

脚注

  1. ^ 記載は伊万里津。
  2. ^ 記載は皿山。
  3. ^ 記載なし。
  4. ^ 明治22年に東田代に改称。
  5. ^ a b 今岳に編入。

参考文献

  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 編『角川日本地名大辞典』 41 佐賀県、角川書店、1982年3月1日。ISBN 4040014103 
  • 旧高旧領取調帳データベース

関連文献

のちに限定版として複製。『西松浦郡誌』 西松浦郡役所編、名著出版、1972年。

関連項目

外部リンク

先代
松浦郡
行政区の変遷
1878年 -
次代
(現存)