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第10後方支援連隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第10後方支援連隊
創設 1991年(平成3年)3月29日
所属政体 日本の旗 日本
所属組織 陸上自衛隊
部隊編制単位 連隊
兵科 武器科需品科輸送科衛生科
兵種/任務 後方支援
人員 約500名
所在地 愛知県 春日井市
編成地 守山
上級単位 第10師団
担当地域 中部地方
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第10後方支援連隊(だいじゅうこうほうしえんれんたい、JGSDF 10th Logistic Support Regiment)は、愛知県春日井市春日井駐屯地連隊本部が駐屯する第10師団隷下の後方支援部隊である。

概要

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東海北陸6県に所在する第10師団隷下部隊への兵站(整備・補給・輸送)・衛生支援を任務とし、連隊本部及び本部付隊・第1整備大隊・第2整備大隊・補給隊・輸送隊・衛生隊により編成されている[1]

連隊本部をはじめとする主力は春日井駐屯地に駐屯し、第2整備大隊等の一部を第10師団管内の守山・金沢・久居・豊川の4個駐屯地に配置している[2]

沿革

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  • 1991年(平成03年)3月29日:第10後方支援連隊が守山駐屯地で編成完結。
  • 1995年(平成07年)1月:阪神・淡路大震災発生により、災害派遣で出動。
  • 1996年(平成08年)3月29日:武器隊が武器大隊に改編。師団司令部第4部長職が専任化され、連隊長との兼補が解除。
  • 2004年(平成16年)3月29日:第10師団の戦略機動師団への改編に伴う部隊改編。
  1. 後方支援体制の変換により武器大隊に師団隷下の諸部隊の整備部門を整理し、第1整備大隊、第2整備大隊に再編。
  2. 守山駐屯地所在部隊(連隊本部、本部付隊、補給隊、衛生隊)が春日井駐屯地へ移駐。第10施設大隊長に代わり、連隊長が春日井駐屯地司令となる。
  • 2013年(平成25年)3月26日:第10戦車大隊の改編[3]に伴い、第10後方支援連隊第2整備大隊戦車直接支援中隊[4]を戦車直接支援隊に縮小改編。
  • 2014年(平成26年)3月26日:第2整備大隊第4普通科直接支援中隊(豊川駐屯地)が中部方面後方支援隊第306普通科直接支援中隊(第49普通科連隊を支援)に改編。
  • 2024年(令和06年)
    • 3月20日:第2整備大隊特科直接支援中隊(豊川駐屯地)、戦車直接支援隊(今津駐屯地)、偵察直接支援小隊(春日井駐屯地)が廃止。
    • 3月21日:第2整備大隊偵察戦闘直接支援隊(第10偵察戦闘大隊を支援)が豊川駐屯地に新編。

部隊編成・駐屯地

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編成(任務)
  • 第10後方支援連隊本部
  • 第10後方支援連隊本部付隊「10後支-本」
    • 付隊本部
    • 連隊本部班
    • 通信小隊
  • 第1整備大隊
    • 第1整備大隊本部
    • 第1整備大隊本部付隊「10後支-1整-本」
    • 火器車両整備中隊「10後支-1整-火車」
    • 施設整備隊「10後支-1整-施」:第10施設大隊等を支援
    • 通信電子整備隊「10後支-1整-通」(守山駐屯地):第10通信大隊等を支援
    • 工作回収小隊
  • 第2整備大隊
  • 補給隊「10後支-補」
    • 補給隊本部
    • 補給隊本部付隊
    • 需品補給小隊
    • 部品補給小隊
    • 業務小隊
  • 輸送隊「10後支-輸」
    • 輸送隊本部
    • 管理班
    • 輸送小隊(A)
    • 輸送小隊(B)
  • 衛生隊「10後支-衛」
    • 衛生隊本部
    • 治療隊
    • 救急車小隊
駐屯地
  • 春日井駐屯地
    • 第10後方支援連隊本部
    • 本部付隊
    • 第1整備大隊
    • 第2整備大隊(本部付隊等)
    • 補給隊
    • 輸送隊
    • 衛生隊
  • 守山駐屯地
    • 第1整備大隊
      • 通信電子整備隊
    • 第2整備大隊
      • 第3普通科直接支援中隊
  • 金沢駐屯地
    • 第2整備大隊
      • 第1普通科直接支援中隊
  • 久居駐屯地
    • 第2整備大隊
      • 第2普通科直接支援中隊
  • 豊川駐屯地
    • 第2整備大隊
      • 偵察戦闘直接支援隊
      • 高射直接支援隊


主要幹部

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官職名 階級 氏名 補職発令日 前職
第10後方支援連隊長
兼 春日井駐屯地司令
1等陸佐 荒川ゆかり 2024年04月01日 陸上幕僚監部装備計画部装備計画課
需品室総括班長
歴代の第10後方支援連隊長
(1等陸佐)
(1991年3月29日から1996年3月28日の間 第10師団司令部第4部長兼補)
(2004年3月29日より春日井駐屯地司令兼補)
氏名 在職期間 前職 後職
01 深津俊 1991年03月29日 - 1993年03月31日 第10師団司令部第4部長 中部方面総監部装備部長
02 新倉修 1993年04月01日 - 1995年03月27日 陸上幕僚監部装備部需品課
総括班長
陸上自衛隊需品補給処補給部長
03 木船久幸 1995年03月28日 - 1997年12月07日 第3陸曹教育隊 陸上自衛隊幹部学校主任研究開発官
04 高橋裕 1997年12月08日 - 1999年07月31日 陸上幕僚監部装備部開発課総括班長 陸上幕僚監部装備部武器・化学課
化学室長
05 山田忠 1999年08月01日 - 2001年07月31日 陸上自衛隊幹部学校研究員 防衛大学校教授
06 音地龍夫 2001年08月01日 - 2003年06月30日 陸上自衛隊化学学校教育部長 陸上自衛隊化学学校副校長
兼 企画室長
07 中野成典 2003年07月01日 - 2004年11月30日 陸上幕僚監部防衛部研究課勤務 陸上幕僚監部監理部総務課勤務
08 神原誠司 2004年12月01日 - 2006年03月26日 統合幕僚会議事務局第4幕僚室
年度班長
陸上自衛隊補給統制本部需品部長
09 上野榮 2006年03月27日 - 2008年03月25日 陸上自衛隊化学学校研究部長 陸上自衛隊化学学校総務部長
10 間瀬元康 2008年03月26日 - 2009年11月30日 陸上自衛隊研究本部研究員 陸上自衛隊関東補給処装備計画部長
11 眞弓康次 2009年12月01日 - 2011年04月26日 陸上自衛隊幹部学校学校教官 西部方面総監部人事部長
12 鈴木正大 2011年04月27日 - 2013年08月21日 陸上幕僚監部装備部開発課
開発第3班長
陸上自衛隊関東補給処装備計画部長
13 柿野正和 2013年08月22日 - 2014年12月18日 陸上幕僚監部防衛部防衛課
防衛調整官
陸上幕僚監部監理部総務課長
14 星指吉見 2014年12月19日 - 2016年06月30日 陸上幕僚監部装備部武器・化学課
総括班長
防衛装備庁調達事業部武器調達官
15 河合寿士 2016年07月01日 - 2018年03月22日 陸上幕僚監部装備計画部装備計画課
補給管理班長
陸上自衛隊補給統制本部火器車両部長
16 齋藤剛 2018年03月23日 - 2020年07月31日 陸上幕僚監部装備計画部装備計画課 陸上自衛隊需品学校教育部長
17 古賀信之 2020年08月01日 - 2023年03月12日 統合幕僚監部首席後方補給官付
後方補給室
陸上自衛隊補給統制本部誘導武器部長
18 鈴木裕之 2023年03月13日 - 2024年03月31日 陸上幕僚監部衛生部企画室勤務 陸上幕僚監部衛生部企画室長
19 荒川ゆかり 2024年04月01日 - 陸上幕僚監部装備計画部装備計画課
需品室総括班長

主要装備

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廃止(改編)部隊

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  • 武器隊「10後支-武」(春日井駐屯地):1996年(平成08年)3月28日廃止。武器大隊に改編。
  • 武器大隊「10後支-武」(春日井駐屯地):2004年(平成16年)3月28日廃止。第1整備大隊、第2整備大隊に再編。
  • 第2整備大隊戦車直接支援中隊「10後支-2整-戦」(今津駐屯地):2013年(平成25年)3月25日廃止。第2整備大隊戦車直接支援隊に縮小改編。
  • 第2整備大隊第4普通科直接支援中隊「10後支-2整-4」(豊川駐屯地):2014年(平成26年)3月25日廃止。中部方面後方支援隊第306普通科直接支援中隊に改編。
  • 第2整備大隊特科直接支援中隊「10後支-2整-特」(豊川駐屯地):2024年(令和06年)3月20日廃止。中部方面後方支援隊第308特科直接支援中隊第2直接支援小隊に改編。
  • 第2整備大隊戦車直接支援隊「10後支-2整-戦」(今津駐屯地):2024年(令和06年)3月20日廃止。第2整備大隊偵察戦闘直接支援隊に改編。
  • 第2整備大隊偵察直接支援小隊「10後支-2整-偵」(春日井駐屯地):2024年(令和06年)3月20日廃止。第2整備大隊偵察戦闘直接支援隊に改編。

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ 第10後方支援連隊HP
  2. ^ 第10後方支援連隊HP 所在地
  3. ^ 第10戦車大隊の歴史
  4. ^ 今津駐屯地紹介”. 陸上自衛隊 今津駐屯地. 2022年12月17日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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