環境統計学
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環境統計学(英語: )とは、統計学を環境的視点から見たものである。
統計学を環境学などに応用したもので応用統計学の一種と考えられる。[1]
解説
[編集]環境的視点から見たとき、必要な統計学の役割は次の記述統計学と推測統計学の2つに要約される。[2]
ばらつきを含んだ多数のデータから、測定の対象となっている事象の特徴を客観的に導き出す方法である。[3]具体的には、度数分布(ヒストグラム)の作成、代表地の算定、ばらつきの程度の算定、相関係数、回帰分析、多変量解析[4]などがある。
対象事象の全体の特徴を推測することが統計学の役割である。推測するための主な方法は、推定と検定である。推定では、標本から得られる特徴をもとに、確率的なばらつきを考慮しながら、母集団の特徴を見極めようとする方法である。検定では、まず標本から得られた知識をもとに、母集団の特徴について何らかの仮説を立てる。次いで、確率論に基づいてその仮説が正しいとみなせるかどうかを検証する方法である。[5]
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]参考文献
[編集]- (本)『環境統計学入門環境データの見方・まとめ方』 片谷教孝,松籐敏彦著 平成20年3月10日発行 オーム社 計164頁
- (本)『多変量解析による環境統計学』石村 貞夫,劉 晨著 2009年7月24日発行 共立出版 計256頁
- (本)『環境統計学』鈴木栄一著 1979年2月1日発行 地人書館 計253頁
- (本) 『統計学』杉原左右一著 2014年1月発行 晃洋書房 計353頁
- (記事)『環境統計の現状』小池修一郎著 1991年 造園雑誌 55巻4号336-339頁
関連事項
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