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瀬戸内観光汽船

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
瀬戸内観光汽船株式会社
Setouchi Kanko Kisen Co.Ltd
本社(日生港)
本社(日生港)
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
701-3202
岡山県備前市日生町寒河2570-26
設立 1969年8月12日
業種 海運業
法人番号 1260001021588 ウィキデータを編集
事業内容 一般旅客定期航路事業
代表者 代表取締役社長 小嶋光信
資本金 7,400万円
純利益 △1,051万9,000円
(2024年3月期)[1]
総資産 5億4,860万1,000円
(2024年3月期)[1]
主要株主 両備ホールディングス
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瀬戸内観光汽船(せとうちかんこうきせん)は、かつて岡山県備前市に本社を持っていた両備グループの海運会社。日生港(備前市)と小豆島大部港香川県土庄町)を連絡するフェリーを運航していた。

概要

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日生 - 大部航路は1960年代まで、大生汽船が季節運航していたが、1969年(昭和44年)8月、新たに瀬戸内観光汽船株式会社が設立され、航路と船舶を継承、運航を開始した。

当初は継承した木造客船による所要時間90分、一日3往復の運航であった[2]が、1972年(昭和47年)11月19日に新造カーフェリー「ひなせ」が就航し、フェリー化された。

フェリー化後は所要時間60分、一日5往復の運航となり、本州と小豆島を結ぶ最短航路として半世紀に渡って運航を続けたが、2020年(令和2年)以降、世界的パンデミックの影響で輸送量が大きく落ち込み[3]2021年(令和3年)6月19日からは4往復に減便、2023年(令和5年)12月1日には需要の回復が見込めないとして、休航に至った[4]

航路

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休航時の運行状況を示す。

船舶

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  • みしま丸[6]
1964年7月進水、木造、もと大生汽船、フェリー化後大生汽船に返却
34.93総トン、登録長17.9m、型幅4.2m、型深さ1.5m、ディーゼル1基、機関出力60ps、航海速力9.1ノット、旅客定員80名
  • ひなせ
1972年就航、岡山造船建造、499.58総トン、全長54.9m、幅12m、深さ3.6m、ディーゼル2基、機関出力2,000PS、航海速力14.4ノット、旅客定員445名[7]
  • おおべ
1967年讃岐造船鉄工所建造、1978年就航(買船)、403.87総トン、全長44m、幅10.4m、深さ3.52m、ディーゼル2基、機関出力1,600PS、航海速力12.5ノット、旅客定員315名、元は四国フェリー「第二十三玉高丸」、1988年豊島総合観光開発に売船、「豊松丸」に改名[7]
  • ひなせ丸
1984年就航、藤原造船所建造、680総トン、全長62.16m、幅14.2m、深さ3.52m、ディーゼル2基、機関出力2,200PS、航海速力13.5ノット、旅客定員490名、2001年両備運輸に売船[7]
  • 第三ひなせ丸
1990年就航、西大寺造船所建造、936総トン、全長64.7m、幅13.8m、深さ3.75m、ディーゼル2基、機関出力2,800PS、航海速力12.5ノット、旅客定員500名[7]、2021年フィリピンのサンタクララシッピングに売船されM/V DAWN ANTONIOとして運航されている。
  • フェリーひなせ
2000年10月就航、藤原造船所建造、鉄道・運輸機構共有、バリアフリー対応。
998総トン、全長65.7m、幅15.0m、深さ3.75m、ディーゼル×2基、機関出力3,200PS、航海速力13.5ノット、旅客定員500名、積載台数バス12台または乗用車65台、2024年バヌアツ共和国に売船されVanuatu Ferry3として運航される予定

アクセス

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脚注

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  1. ^ a b 瀬戸内観光汽船株式会社 第55期決算公告
  2. ^ 『旅客定期・不定期自動車航送貨物定期航路事業現況表』昭和46年4月1日現在,運輸省海運局定期船課,[1971]. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12065734 (参照 2024-04-05)
  3. ^ 岡山県統計年報”. 岡山県. 2024年4月5日閲覧。2020年から2021年の航送車両が2019年比3-4割減となっている。
  4. ^ 瀬戸内観光汽船 “日生ー小豆島航路” 休航へ「コロナ以前の需要回復が見込めない」12月1日から【岡山】(RSK山陽放送)”. Yahoo!ニュース. 2023年5月15日閲覧。
  5. ^ よくあるご質問” (PDF). 両備小豆島フェリーグループ. 2020年5月16日閲覧。
  6. ^ 『旅客定期・不定期自動車航送貨物定期航路事業現況表』昭和46年4月1日現在,運輸省海運局定期船課,[1971]. 国立国会図書館デジタルコレクション https://dl.ndl.go.jp/pid/12065734 (参照 2024-04-05)
  7. ^ a b c d 世界の艦船別冊 日本のカーフェリー-その揺籃から今日まで-p.197(海人社,2009)

関連項目

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外部リンク

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