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清水優心

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
清水 優心
北海道日本ハムファイターズ #10
2018年3月13日 マツダスタジアム
基本情報
国籍 日本の旗 日本
出身地 山口県大島郡東和町(現:周防大島町
生年月日 (1996-05-22) 1996年5月22日(28歳)
身長
体重
185 cm
91 kg
選手情報
投球・打席 右投右打
ポジション 捕手
プロ入り 2014年 ドラフト2位
初出場 2015年10月1日
年俸 2700万円(2024年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

清水 優心(しみず ゆうし、1996年5月22日 - )は、山口県大島郡東和町(現:周防大島町)出身[2]プロ野球選手捕手)。右投右打。北海道日本ハムファイターズ所属。

経歴

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プロ入り前

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城山小学校2年生の時に「東和スポーツ少年団」でソフトボールを始め、当時から捕手だった。東和中学校時代は「岩国ボーイズ」でプレーした[3]

九州国際大学付属高校では1年生時の春からレギュラーで、2年生時の秋に主将になった[3]。3年生時の夏の甲子園では4番・捕手で先発出場、4打数2安打1打点だったが、チームは1回戦で東海大四高校(現・東海大札幌高校)に1-6で敗退した[4]。高校通算では35本塁打を記録した[5]。同学年のチームメイトに古澤勝吾[6]アドゥワ大[7]がいる。

2014年10月23日に行われたプロ野球ドラフト会議北海道日本ハムファイターズから2位指名を受け[5]、契約金6000万円、年俸600万円(金額は推定)[8]で合意し入団した。背番号は10[9]。チームメイトだった古澤も同年のドラフトでソフトバンクに3位指名され、入団した[10]

日本ハム時代

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2015年は、4月28日に同チームの石川直也淺間大基とともに[11]「侍ジャパン大学日本代表 対 NPB選抜」のNPB選抜に選出されたことが発表された[12]。6月29日に行われたこの試合では、「9番・捕手」で先発出場したが、3打席連続三振を喫した[13]。10月1日に出場選手登録され[14]、同日の対ロッテ戦において「8番・捕手」でプロ初先発・初出場し、初打席は三ゴロだった[15]。二軍では、チームの捕手の中では最多となる77試合に出場した[16]

2016年は、7月14日に行われたフレッシュオールスターゲームイースタン・リーグの選抜メンバーに選ばれ、9番・捕手で先発出場し、3打数2安打1打点だった[17][18]。9月30日の対ロッテ戦ではプロ初安打を打ち、2打席連続安打も記録した。クライマックスシリーズ日本シリーズではメンバー入りし、日本シリーズ初出場を果たした[19]。オフの11月16日、30万円アップの推定年俸640万円で契約更改した[19]

2019年は、1月23日に腰椎椎間板ヘルニアおよび嚢腫の手術(PED法)を受けた[20]

2021年は、10月13日の埼玉西武ライオンズ戦で十亀剣から自身2本目となる満塁本塁打を放った[21]

2022年は、8月11日の西武戦で松本航からサヨナラヒットを放った[22]

2023年は、開幕一軍入りするも、32試合の出場にとどまる[23]

2024年は、5月まででイースタン・リーグ37試合に出場し、打率.321、2本塁打、13打点と打撃好調で、打率のほか、出塁率(.424)、長打率(.464)、OPS(.889)のいずれもリーグトップを記録し、31日に今季初めて一軍に昇格した。清水の昇格によって、一軍の捕手登録選手が異例の5人(清水のほか、田宮裕涼伏見寅威、一塁中心のアリエル・マルティネス、三塁中心の郡司裕也)となった[24]

選手としての特徴・人物

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高校生時で本塁から二塁までの送球タイムは最速で1.78秒[25]。遠投115メートル[26]。パンチ力のある打撃も魅力[27]。二軍では一塁手三塁手としての出場経験もある[24]

中学生まで育った周防大島の思い出を振り返り、「当時は島に信号は2つか3つしかなかった。実家から最寄りのコンビニまで5キロありました。お爺ちゃん、お婆ちゃんが多くて、みんな優しい。あの島で育たなかったら、どこかで道を外してプロ野球選手になれてない」と語っている[28]

後輩思いな一面があり、2018年シーズンの終盤には当時プロ1年目の清宮幸太郎に対し、「若い頃はちょっとしたことで誤解されることもある。特にお前は試合に出るチャンスをもらっているんだから生活態度や行動には気をつけないといけない」と助言している[28]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2015 日本ハム 1 2 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .000 .000 .000 .000
2016 5 8 8 0 2 0 0 0 2 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 .250 .250 .250 .500
2017 61 120 111 7 22 4 0 1 29 10 0 0 3 1 5 0 0 35 4 .198 .231 .261 .492
2018 86 242 200 25 43 7 0 7 71 21 0 1 20 1 18 0 3 51 4 .215 .288 .355 .643
2019 98 246 216 17 56 8 0 5 79 24 0 1 9 1 19 0 1 51 6 .259 .321 .366 .686
2020 69 157 135 13 26 7 0 3 42 16 0 0 12 2 7 0 1 37 5 .193 .234 .311 .546
2021 100 256 214 19 44 6 0 4 62 18 0 0 11 3 28 0 0 60 3 .206 .294 .290 .584
2022 30 67 62 2 12 1 0 0 13 3 0 1 3 0 1 0 1 15 1 .194 .219 .210 .428
2023 32 60 50 3 13 1 0 0 14 5 1 0 6 0 4 0 0 13 1 .260 .315 .280 .595
通算:9年 482 1158 998 86 218 34 0 20 312 97 1 3 64 8 82 0 6 265 24 .218 .280 .313 .592
  • 2023年度シーズン終了時

年度別守備成績

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捕手






















2015 日本ハム 1 10 0 0 0 1.000 0 0 0 0 ----
2016 5 9 3 0 1 1.000 0 0 0 0 ----
2017 61 254 26 5 0 .982 0 35 32 3 .086
2018 83 460 56 3 5 .994 0 58 44 14 .241
2019 95 491 56 7 2 .987 3 55 36 19 .345
2020 69 386 41 8 3 .994 7 70 56 14 .200
2021 98 566 69 2 6 .997 4 79 63 16 .203
2022 26 147 12 2 2 .988 0 16 12 4 .250
2023 31 131 8 3 1 .979 2 18 16 2 .111
通算 469 2454 271 30 20 .989 16 331 259 72 .218
  • 2023年度シーズン終了時[注 1]
  • 各年度の太字はリーグ最多

記録

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初記録

背番号

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  • 10(2015年 - )

脚注

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注釈

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  1. ^ 2021年度以降の企図数・許盗塁・盗塁刺・阻止率については参考文献参照。

出典

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  1. ^ 日本ハム - 契約更改 - プロ野球」日刊スポーツ。2023年12月1日閲覧
  2. ^ ハム原田スカウト、2位清水と3年愛結実」日刊スポーツ、2014年10月30日。2021年7月11日閲覧
  3. ^ a b 2014ドラフト特集第6弾」週刊ベースボールONLINE、2014年9月2日。2021年7月11日閲覧
  4. ^ 第96回高校野球選手権 8月14日第2試合結果」スポニチ Sponichi Annex。2021年7月11日閲覧[リンク切れ]
  5. ^ a b 「2014年新人選手選択会議」交渉権獲得選手のお知らせ」北海道日本ハムファイターズ 公式サイト、2014年10月23日。2021年7月11日閲覧
  6. ^ 東海大四・西嶋 超スローボールで12K」日刊スポーツ、2014年8月14日。2021年7月11日閲覧
  7. ^ 東農大北海道・アドゥワ 即戦力196cmルーキー」『日刊スポーツ』2015年4月22日。2021年2月14日閲覧
  8. ^ ハム2位清水、超遅球西嶋と再競演誓う」日刊スポーツ、2014年11月10日。2021年7月11日閲覧
  9. ^ 札幌市時計台で2014年新入団発表を開催」北海道日本ハムファイターズ 公式サイト、2014年11月21日。2021年7月11日閲覧
  10. ^ 新人入団会見で松本投手、栗原選手らが活躍誓う」福岡ソフトバンクホークス・オフィシャルサイト、2014年12月1日。2021年7月11日閲覧
  11. ^ 「侍ジャパン大学日本代表対NPB選抜」出場予定選手について」北海道日本ハムファイターズ公式サイト、2015年4月28日。2015年5月24日閲覧
  12. ^ 侍J大学代表vsNPB選抜 メンバー発表」日本野球機構、2015年4月28日。2015年5月24日閲覧
  13. ^ 2015年度 侍ジャパン大学日本代表 対 NPB選抜 試合結果」日本野球機構。2021年7月11日閲覧
  14. ^ 公示(出場選手登録・抹消) 2015年10月」北海道日本ハムファイターズ 公式サイト。2021年7月11日閲覧
  15. ^ 2015年10月1日 北海道日本ハム 対 千葉ロッテ 成績詳細」北海道日本ハムファイターズ 公式サイト。2021年7月11日閲覧
  16. ^ 2015年度 北海道日本ハムファイターズ 個人守備成績(イースタン・リーグ)」日本野球機構。2021年7月11日閲覧
  17. ^ プロ野球フレッシュオールスターゲーム2016 出場者」日本野球機構。2021年7月11日閲覧
  18. ^ 2016年度フレッシュオールスター・ゲーム 試合結果」日本野球機構。2021年7月11日閲覧
  19. ^ a b ハム清水 30万円UPでサイン 正捕手獲りの誓い「来年は大事な年」」『スポニチアネックス』2016年11月16日。2016年11月16日閲覧
  20. ^ 日本ハム・清水がヘルニア手術… 復帰まで3カ月の見込み」BASEBALL KING、2019年1月23日。2021年7月11日閲覧
  21. ^ 【日本ハム】清水優心が自身2本目の4号満塁弾 7回一挙7点の猛攻」スポーツ報知、2021年10月14日。2023年2月19日閲覧
  22. ^ 西武辻監督「最初からそんな楽にいくとは思っていない」1分け挟み2度サヨナラ負けも…松本航の力投たたえる」西日本スポーツ、2022年8月11日。2022年11月12日閲覧
  23. ^ 日本ハム・清水優心は200万円減の2700万円 来季へ「自分が成績を残して監督を男にできたら」」『サンスポ』2023年11月30日。2024年5月31日閲覧
  24. ^ a b 【日本ハム】イースタンで打率、OPSトップの清水優心が今季初昇格!1軍捕手は5人体制に」『日刊スポーツ』2024年5月31日。2024年5月31日閲覧
  25. ^ 【日本ハム2位】清水優心「打てる捕手」になれる素材 強肩も武器」スポニチ Sponichi Annex。2021年7月11日閲覧
  26. ^ 最後の夏に初の甲子園出場を狙う有力21選手カタログ」週刊ベースボールONLINE、2014年7月18日。2021年7月11日閲覧
  27. ^ ソフトバンクの元新人王サブマリン、伸び悩みが続く巨人のドラ1右腕...このオフ注目を集めそうな現役ドラフト候補5人<SLUGGER>」『THE DIGEST』2023年8月25日。2023年8月25日閲覧
  28. ^ a b 日本ハム 後輩思いの「優しい心」持つ清水、正捕手奪取へ「とにかく体力強化」」『スポニチ Sponichi Annex』2018年11月28日。2021年9月27日閲覧

参考文献

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  • ベースボール・マガジン社 編『ベースボール・レコード・ブック』 2022日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社、2021年。ISBN 978-4-583-11429-3  296ページ参照。
  • ベースボール・マガジン社 編『ベースボール・レコード・ブック』 2023日本プロ野球記録年鑑、ベースボール・マガジン社、2022年。ISBN 978-4-583-11546-7  52ページ参照。
  • ベースボール・マガジン社 編『2023プロ野球シーズン総決算号』 別冊新春号、ベースボール・マガジン社、2023年、93頁。ASIN B0CPQ6FZRV 

関連項目

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外部リンク

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