コンテンツにスキップ

小野柄通

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 兵庫県 > 神戸市 > 中央区 > 小野柄通

小野柄通(おのえどおり)は兵庫県神戸市中央区町名。現行行政地名は小野柄通一丁目から小野柄通八丁目。郵便番号は651-0088。

地理

[編集]

旧・葺合区東部、国道2号の南、阪神神戸三宮駅の南東に位置する。商業地域で商業ビルや集合住宅が立ち並ぶ。『角川日本地名大辞典』(1988年)によれば映画館がある[1]としているが、これは六丁目の地下に1999年まで存在したビック映劇と称した単館系シネマで、現在は、壁面への映像投射設備を有した飲食店になっている。また、現在中央消防署がある場所にはかつて、神戸市立小野柄小学校が立地していた。

東は生田川を挟み(新生田橋=国道2号、他1橋で接続)北本町通、南は御幸通、西はフラワーロード(県道新神戸停車場線)上に加納町、北は国道2号を挟み雲井通。東から順に一~八丁目が設置されている。

六丁目と七丁目の間を神戸新交通ポートアイランド線(ポートライナー)が走る。阪神本線は町域の北西端にある三宮東交差点で国道2号が南へ90度向きを変えるまで同国道の下を通り、そこから先は兵庫県道21号神戸明石線の下を走る。

歴史

[編集]

小野とは新生田川と旧生田川に挟まれた南の平野地で、「生田の小野」と呼ばれた歌枕の地であった。

町名は江戸時代後期の歌人賀茂季鷹の詠んだ「分け入りし生田の斧の柄もここに朽ちしや果てむ布引の滝」に依ったといわれており(『西摂大観』)、『神戸の町名 改訂版』によれば、この和歌は中国の昔話を題材に「幾多(生田)の人々が斧(小野)の柄が朽ち果てるのも知らず滝に見とれるだろう」と地名を読み込んだという[2]。町名がついたのは明治32年(1899年)の事で、区制施行する昭和6年までは「葺合」を冠して葺合小野柄通と呼ばれた。

沿革

[編集]

人口統計

[編集]
  • 平成17年国勢調査(2005年10月1日現在)での世帯数463、人口698、うち男性373人、女性325人[5]
  • 昭和63年(1988年)の世帯数182・人口365[1]
  • 昭和35年(1960年)の世帯数184・人口648[1]
  • 大正9年(1920年)の世帯数1,104・人口4,844[1]

施設

[編集]

脚注

[編集]
  1. ^ a b c d 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 1988
  2. ^ 神戸史学会 2007
  3. ^ 『神戸の町名』による。『角川日本地名大辞典』によれば明治34年
  4. ^ 新生 神戸阪急について” (PDF). 2019年9月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月15日閲覧。
  5. ^ 神戸市町別世帯数・年齢別人口(国勢調査)”. 神戸市. 2009年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月23日閲覧。

参考文献

[編集]
  • 神戸史学会 編『神戸の町名 改訂版』神戸新聞総合出版センター、2007年。ISBN 978-4-343-00437-6 
  • 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 竹内理三 編『角川日本地名大辞典 28 兵庫県』角川書店、1988年。ISBN 978-4040012803