小林重四郎
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こばやし じゅうしろう 小林 重四郎 | |
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本名 | 小林 義雄(こばやし よしお) |
生年月日 | 1909年3月8日 |
没年月日 | 1996年6月6日(87歳没) |
出生地 | 日本・神奈川県横須賀市 |
職業 | 俳優、歌手 |
ジャンル | テレビドラマ、映画 |
活動期間 | 1924年 - 1987年 |
配偶者 | 小林澄江(妻) |
小林 重四郎(こばやし じゅうしろう、1909年[注 1]3月8日[1][2] - 1996年6月6日[2])は、日本の俳優、歌手。本名は小林 義雄(こばやし よしお)[1][2]。
神奈川県横須賀市汐入町出身[2]。日本映画俳優学校卒業[2]。新国劇出身[1]。中里事務所に所属していた[1]。
略歴
[編集]1924年、劇団「宝塚国民座」に入り、『砂絵呪縛』で初舞台を踏む。
1929年、日活に入社し『雲井竜雄』で映画デビュー。その後、松竹下加茂に移籍するが、1935年、再び日活へ復帰。映画『国定忠治』の劇中歌を唄い評判を得、ポリドールよりレコードも発売。歌う映画スターのはしりとなる。
1938年、一座を結成し、舞台俳優に転じ、テイチクレコード専属歌手としても人気を得る。
1949年、映画界に復帰。退社後も脇役として数多くの映画・テレビドラマに出演した。
戦後の時代劇ドラマでは悪役を多く演じ、現代劇では影の大物政治家等を演じることも多かった。
1996年6月6日5時25分、肺炎のため死去[3]。87歳没。
出演作品
[編集]映画
[編集]- 江戸いろは祭(1953年、松竹)
- 猿飛佐助(1955年、日活)
- 鷲と鷹(1957年、日活)
- 九人の死刑囚(1957年、日活)
- 夜の牙(1958年、日活)
- 怪談五十三次(1960年、第二東映)
- ギャング対Gメン(1962年、東映)
- 暗黒街大通り(1964年、東映)
- 日本暗殺秘録(1969年、東映)
- やくざ番外地 抹殺(1969年、日活)
- 瀬戸内少年野球団・青春篇 最後の楽園(1987年)
テレビドラマ
[編集]- 赤胴鈴之助(1957年)
- ぽんぽこ物語[4](1957年)
- 丹下左膳(1958年)
- 風雲さそり谷(1959年)
- 鞍馬天狗(1959年)
- 寒流(1960年)
- 矢車剣之助(1960年) - 池田大助
- 日立ファミリーステージ 第7回「左の腕」(1961年)
- 欲ぼけ色ぼけ(1962年)
- 黒いデート(1962年)
- 柔道一代(1962年)
- 隠密剣士シリーズ(TBS / 宣弘社プロ)
- 花の詐欺師(1963年)
- 人情紙風船(1963年)
- 三匹の侍(CX)
- 白馬の剣士(1964年)
- 七人の刑事 第2シリーズ 第157話「錆びた銃弾」(1964年)
- 特別機動捜査隊
- 第213話「悪女の影」(1965年)
- 第566話「俺には親がいねえんだ!」(1972年) - 善吉
- 第673話「ある追跡の記録」(1974年) - 金森
- 第794話「ある受験生の詩」(1977年) - 竜岡組長
- 山田風太郎忍法シリーズ 江戸忍法帖(1966年、TBS)- 柳沢出羽守
- ザ・ガードマン(1965年 - 1971年、TBS / 大映テレビ室)
- 第51話「男の争い」(1966年)- 不動産会社社長
- 第60話「裁くのは俺だ!」(1966年)- 大株主
- 第86話「悪者たちは死んだ」(1966年)- 画商・高梨木堂
- 第107話「古墳の呪い」(1967年)- 南郷
- 第116話「勝利なき挑戦」(1967年)- ボクシングジムトレーナー
- 第185話「命を張って賭場荒し」(1968年)- 立花一家会長
- 怪傑黒頭巾(1966年)
- 素浪人 月影兵庫(NET)
- 写楽はどこへいった(1968年)
- 五人の野武士 第13話「赤い砦の狼」(1968年) - 箕輪伝右衛門
- プレイガール
- 第43話「スリがねらった女のハート」(1970年) - 磯部
- 第78話「暗黒街の美少年」(1970年) - 郷田
- 第144話「八丈島(恥)物語」(1972年)
- 柳生十兵衛 第25話「うらなり武士道」(1970年) - 長沢十郎左衛門
- 水戸黄門(TBS / C.A.L)
- 第1部 第30話「上州からっ風 -前橋-」(1970年2月23日) - 徳松
- 第2部
- 第7話「人情鬼剣舞 -花巻-」(1970年11月9日) - 権太
- 第22話「怒れ! 格さん -垂井-」(1971年2月22日) - 赤銅屋仁兵ヱ
- 第3部 第3話「雲助珍道中 -箱根-」(1971年12月13日) - 風祭の平十
- 第4部 第21話「南部鉄瓶由来 -盛岡-」(1973年6月11日) - 久兵衛
- 第5部 第10話「恋にかける天の橋立 -宮津-」(1974年6月3日) - 卍屋重兵衛
- 第6部(1975年)
- 第18話「紙を喰う虫 -高知-」 - 佐倉屋利兵衛
- 第28話「めぐり逢い -鎌倉-」 - 梵天の五郎造
- 第7部(1976年)
- 第15話「大見得きった偽黄門 -酒田-」 - 鐙屋惣右衛門
- 第23話「地獄で聞いた佐渡おけさ -佐渡-」 - 紅屋孫兵衛
- 第8部
- 第2話「駕籠屋になった助さん格さん -川崎-」(1977年7月25日) - 岩蔵
- 第25話「初春博多囃子 -博多-」(1978年1月2日) - 油屋藤兵衛
- 第9部 第21話「偽者にされた黄門様 -奈良井-」(1978年12月25日) - 材木問屋・村上屋儀平
- 第10部(1979年)
- 第10話「婿入り八丁味噌 -岡崎-」 - 大門屋太左衛門
- 第20話「名工二代志野茶碗 -多治見-」 - 尾張屋藤兵衛
- 第11部(1980年)
- 第5話「黄門さまを叱った娘 -新庄-」 - 山崎屋総兵衛
- 第12話「瞼の父は用心棒 -宮古-」 - 五大屋藤吉
- 第12部
- 第8話「にせ黄門様の悪退治 -米原-」(1981年10月19日) - 今津屋寅造
- 第25話「嘘を承知で親孝行 -富岡-」(1982年2月15日) - 石黒屋保右衛門
- 第13部 第23話「悪を裁いたかすり織 -久留米-」(1983年3月21日) - 福童屋
- 第14部
- 第2話「悪を斬る! 白狐の剣 -郡山-」(1983年11月7日) - 下野屋
- 第22話「主人を救った献上銘菓 -長岡-」(1984年3月26日) - 山木屋
- 旗本退屈男(1971年、CX)
- 人形佐七捕物帳 第18話「死のかぞえ唄」(1971年、NET) - 金子軍太夫
- 大岡越前(TBS / C.A.L)
- キイハンター 第202話「サイコロGメン 御用旅」(1972年、TBS / 東映) - 竜神一家総長・郷田忠治
- 江戸を斬る(TBS / C.A.L)
- ジキルとハイド 第13話「永遠の標」(1973年) - 宮地
- お耳役秘帳 第8話「俺がやらなきゃ誰がやる」(1976年、KTV / 歌舞伎座テレビ) - 秋田屋藤吉衛
- 太陽にほえろ!
- 第271話「警察犬ブラック」(1977年) - 佐竹大造
- 第336話「ドジな二人」(1979年) - 太田黒社長
- 第550話「俺はプロだ!」(1983年) - 森川俊之介
- 第567話「純情よ、どこへゆく」(1983年) - 竜神会組長
- 第597話「戦士よさらば・ボギー最後の日」、第598話「戦士よ眠れ・新たなる闘い」(1984年) - 大河原義一
- 大江戸捜査網(12ch / 三船プロ)
- 第284話「殺し屋雨に散る」(1977年) - 目付・高井半四郎
- 第305話「十手に賭けた同心悲哀」(1977年) - 本間典膳
- 第316話「恋なさけ捨身の木遣唄」(1977年) - 唐津屋
- 第336話「鉄火娘 怒りの一番纏」(1978年) - 杉田屋伝兵衛
- 第367話「遺産に群がる狐と狸」(1978年) - 但馬屋
- 第394話「暴れ十手 捨て身の恩返し」(1979年) - 倉田屋宗右衛門
- 第410話「悪を斬る料理人 華麗に参上」(1979年) - 蔵前屋
- 伝七捕物帳 第147話「縁は異なもの」(1977年、NTV) - 大黒屋
- 祭ばやしが聞こえる(1977年)
- 華麗なる刑事 第1話「月曜日には紅いバラを」(1977年) - 関東連合会総長
- 破れ奉行(1977年)
- 第13話「人買い!女地獄船」 - 白銀屋
- 第26話「仁義なき暗黒街」 - 徳蔵
- 第38話「深川奉行危機一髪PART-II」 - 三崎屋長兵衛
- 達磨大助事件帳 第22話「御金蔵破りの謎」(1978年) - 仁左衛門
- 若さま侍捕物帳 第3話「参上!! 涙の大脱走」(1978年)
- 大都会 PARTIII
- 第6話「東京・クライシス」(1978年) - 東京都知事
- 第33話「最後通告」(1979年) - 森戸寅吉(東都連合組長)
- 俺たちは天使だ! 第4話「運が良ければボロもうけ」(1979年) - 安田
- 吉宗評判記 暴れん坊将軍 第88話「燃やせ!限りある命を!」(1979年) - 一条主水
- 大空港 (CX / 松竹)
- 第16話「特捜部対ヤクザ 女医三森亜矢子が敵の手に!」(1978年)- 羽根木総業社長
- 第69話「狙撃者の墓標 冬枯れの街よ友を優しく弔え!」(1980年)- 岸原信造
- 西遊記 パート2 第9話「地獄極楽宙ぶらりん」(1980年)
- 同心部屋御用帳 新・江戸の旋風 第3話「悪女伝の女たち」(1980年) - 仙造
- 桃太郎侍 第201話「当たるも八卦当たらぬも八卦」(1980年) - ちきり屋の先代
- 江戸の牙 第20話「悲愁 錦絵の女たち」(1980年)
- ライオン奥様劇場 / 妻の再婚(1980年) - 吉野実秋
- 旅がらす事件帖 第18話「海に血を呼ぶ母子星」(1981年) - 柴田肥後守
- 西部警察シリーズ
- 西部警察 第87話「口を閉ざした少年」(1981年) - 鮫島所長(鮫島政治経済研究所)
- 西部警察 PART-II 第24話「危険なロックンローラー」(1982年) - 大河内泰造(東洋政経懇和会会長)
- 西部警察 PART-III 第38話「長さんと泥棒」(1984年) - 大河内代議士(東洋政治経済研究所・黒幕)
- ザ・ハングマン4 第3話「若い身体から内臓が奪われる!」(1984年) - 西尾会長
- 特命刑事ザ・コップ 第6話「たの死い旅をとめろ!」(1985年)
- ドラマ女の手記「車椅子の恐怖 私の足を返して!」(1987年)
CM
[編集]音楽
[編集]歌う映画スターの第一人者でした。
シングルレコード
[編集]- あめやの唄(1935年)
- お旦那半次の唄
著書
[編集]- 女 酒(キス)ぐれ 泥役者(1983年、三一書房) ISBN 978-4380832604
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g 『日本タレント名鑑'82』VIPタイムズ社、1981年、78頁。
- ^ a b c d e f “小林 重四郎(コバヤシ ジュウシロウ)とは - コトバンク”. (n.d.) 2019年4月2日閲覧。
- ^ “俳優の小林重四郎さん死去”. 読売新聞朝刊: p. 39. (1996年6月7日)
- ^ “日本初の連続テレビ映画 第一号作品『ぽんぽこ物語』―”テレビの原点”秘蔵フィルム復刻レストア特別配信セレクション―”. PR TIMES (PR TIMES). (2021年11月4日) 2024年4月19日閲覧。
- ^ 大庭英享「製作ノート ヤマト運輸、クール宅急便」『月刊アドバタイジング』第35号、電通、1990年1月、84-87頁。