勝部義夫
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かつべ よしお 勝部 義夫 | |
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生年月日 | 1934年3月19日 |
没年月日 | 2023年5月 |
出生地 | 日本・島根県大田市波根町 |
ジャンル | 俳優 |
活動期間 | 1956年 - 1976年 |
活動内容 | 映画、テレビドラマ |
人物・経歴
[編集]1953年、大学入学と同時に帝国劇場の研究生となり[4]、翌年に正式な劇団員となる[4]。
1955年に東宝専属[4]となり、1956年に公開された東宝配給作品『白夫人の妖恋』(豊田四郎監督)でデビュー[1]。
その後も多数の作品でバイプレイヤーとして活躍。合計327本の映画に出演[7]。書籍『ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』では、「決定打的な役はないが、常に何らかのかたちで画面に登場してくる不思議な俳優」と評している[2]。
テレビドラマでも『ウルトラセブン』の準レギュラー・ウエノ隊員をはじめ多数の作品に出演[1]。特撮作品では、記者役や通信担当の軍人役が多い[3][8]。
1976年『大空のサムライ』を最後に家業を継ぐため帰郷し[8]、俳優を引退[4][1]。その後は地元・島根県の観光学会の理事などを務めるかたわら、1992年、しまね映画祭を設立[4][8]。実行委員会事務局の実行委員長を務め、2010年に島根県・第49回文化賞を受賞。
出演作品
[編集]映画
[編集]- 白夫人の妖恋(1956年) - 金山寺の坊主[要出典]
- 空の大怪獣 ラドン(1956年) - 通信員[出典 3]
- 地球防衛軍(1957年) - 村人[2]、科学者[2]、記者、ミステリアン幹部、自衛隊隊員[要出典]
- 変身人間シリーズ
- 大怪獣バラン(1958年) - カメラマン[要出典]
- 裸の大将(1958年) - 作品展の来客者
- 暗黒街の顔役(1959年) - ランデブーのダンスフロアの客[注釈 1]
- 潜水艦イ-57降伏せず(1959年) - 伝令B[11]
- 宇宙大戦争(1959年) - 記者、演説応援の政府関係者 [2役][要出典]
- 野獣死すべし(1959年) - 大学経理課職員
- ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐(1960年) - 整備兵[要出典]
- サラリーガール読本 お転婆社員(1960年) - 庶務課社員
- 社長シリーズ
- 続・社長道中記 女親分対決の巻(1961年)
- 続・社長外遊記(1963年)
- 社長忍法帖(1965年) - 作業員
- 続・社長千一夜(1967年) - 記録員
- 続・社長繁盛記(1968年) - 作業員
- モスラ(1961年) - 日本隊員B[11](インファント島調査隊員[3])
- 世界大戦争(1961年) - 記者[12]
- 妖星ゴラス(1962年) - 新聞記者、宇宙基地観測員 [2役][要出典]
- ゴジラシリーズ
- キングコング対ゴジラ(1962年) - ファロ島島民[5]、霞ヶ浦偵察飛行隊の無線の声[5]
- モスラ対ゴジラ(1964年) - 漁師[5]、浜風ホテルのフロント[5]、消防隊員[5]
- 三大怪獣 地球最大の決戦(1964年) - A社記者[11]
- 怪獣大戦争(1965年) - 世界教育社社員(X星人)[5]
- ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘(1966年) - 赤イ竹隊員[13][5]、インファント島島民[出典 4]
- 怪獣総進撃(1968年) - 若い科学者[11](国連科学委員会技師[14][5])
- ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃(1969年) - 記者[5]
- ゴジラ対ヘドラ(1971年) - 勝部[5](自衛隊技術将校[1])
- メカゴジラの逆襲(1975年) - 警戒アナウンスの声[要出典]
- 太平洋の翼(1963年) - 航空基地の通信長[要出典]
- 海底軍艦(1963年) - 轟天建武隊軍曹[要出典]
- 恐怖の時間(1964年) - レストランの客
- 君も出世ができる(1964年) - 東和観光社員、ダンスホールの客、サラリーマン [3役]
- クレージー作戦シリーズ
- ニッポン無責任野郎(1962年) - アベックの男性、明音楽器の社員 [2役]
- 無責任遊侠伝(1964年) - マカオのカジノのディーラー
- 大冒険(1965年) - 記念パーティーの客[要出典]
- クレージー大作戦(1966年) - 刑事
- クレージーだよ天下無敵(1967年) - トヨトミ電気社員
- クレージーの怪盗ジバコ(1967年) - ジバコ特捜班刑事
- クレージーのぶちゃむくれ大発見(1969年) - ホテルのフロント係
- クレージーの大爆発(1969年) - パトカーの警官
- 宇宙大怪獣ドゴラ(1964年) - 電波研究所所員、オークラホテルの客、自衛隊員 [3役][要出典]
- クレージー映画(時代劇)
- ホラ吹き太閤記(1964年) - 織田家の武将、大工、清洲城の門番 [3役][注釈 2]
- クレージーの無責任清水港(1966年) - 野次馬[注釈 2]
- クレージーの殴り込み清水港(1970年) - 次郎長の子分
- 太平洋奇跡の作戦 キスカ(1965年) - 阿武隈の伝令[要出典]
- フランケンシュタイン対地底怪獣(1965年) - 記者[要出典]
- けものみち(1965年) - 秦野の秘書
- 100発100中(1965年) - 赤月組子分
- 若大将シリーズ
- 銀座の若大将(1962年) - カメラマン助手
- エレキの若大将(1965年) - 安原
- レッツゴー!若大将(1967年) - 部員
- ゴー!ゴー!若大将(1967年) - ガソリンスタンド店員
- リオの若大将(1968年) - 秘書
- フレッシュマン若大将(1969年) - 井沢
- ニュージーランドの若大将(1969年) - ゴーゴークラブのウエイター
- フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ(1966年) - 記者[11]
- お嫁においで(1966年) - 電車の乗客、酔っ払い、ホテルのバーテン、須山造船作業員 [4役]
- キングコングの逆襲(1967年) - フーの手下
- ドリフターズですよ!前進前進また前進(1967年) - 救急車の係員
- 100発100中 黄金の眼(1968年) - ベイルートの男
- めぐりあい(1968年) - バーテン
- 愛のきずな(1969年) - 貝塚
- 死ぬにはまだ早い(1969年)
- 緯度0大作戦(1969年) - 海洋観測船の記録員、緯度0の住民 [2役][要出典]
- 東宝8.15シリーズ
- 日本のいちばん長い日(1967年) - 近衛師団兵
- 日本海大海戦(1969年) - 塚本(老朽船乗組員)、第二艦隊参謀、白襷隊隊員 [3役][要出典][注釈 2]
- 激動の昭和史 軍閥(1970年) - 赤城(ラバウル航空艦隊参謀)
- 激動の昭和史 沖縄決戦(1971年) - 与那巖教諭[11]
- 野獣の復活(1969年) - バーテンダー
- 豹は走った(1970年) - バーテン
- ゲゾラ・ガニメ・カメーバ 決戦!南海の大怪獣(1970年) - 新聞記者[要出典]
- 夕日くん サラリーマン脱出作戦(1971年) - ボーイ
- だまされて貰います(1971年) - ハイヤー運転手
- 恋人って呼ばせて(1971年) - ボーイ
- 呪いの館 血を吸う眼(1971年) - 喫茶店の客[要出典]
- 父ちゃんのポーが聞える(1971年) - こまどり学園医局員
- 昭和ひとけた社長対ふたけた社員 月月火水木金金(1971年) - 田中
- 喜劇 やさしくだまして(1972年) - 中村
- 紙芝居昭和史 黄金バットがやって来る(1972年) - 木下
- 王将(1973年) - キャメラマン
- 化石の森(1973年) - 商社マン
- グアム島珍道中(1973年) - 中村
- 愛こんにちは(1974年) - 同僚
- エスパイ(1974年) - 記者[15]
- 告訴せず(1975年) - 平仙物産の社員
- 東京湾炎上(1975年) - 中継車内の局員[16]
- 続・人間革命(1976年) - 滝田
- 不毛地帯(1976年) - 鑑識係係員
- 大空のサムライ(1976年) - インタビュアー・ラバウル基地の少佐 [2役][要出典]
テレビドラマ
[編集]- ウルトラシリーズ
- 太陽のあいつ(1967年)
- マイティジャック 第9話「地獄への案内者(ガイド)」(1968年) - ホテル・フロント係
- 怪奇大作戦
- 第8話「光る通り魔」(1968年) - 北都住宅公団・会計課社員
- 第18話「死者がささやく」(1969年) - 熱川ハイツ・フロント係
- 兄貴の恋人 第4話(1970年)
- 荒野の素浪人 第57話「鳴動 竜神沼の奔流」(1973年)
- ジキルとハイド 第7話「雨の慟哭」(1973年)
- 流星人間ゾーン 第2話「やっつけろ! デストロキング」(1973年) - 医師
- レインボーマン 第33話「ダッカー飛行隊出撃せよ!」(1973年) - おでん屋の客
- 太陽にほえろ!
- 第44話「闇に向って撃て」(1973年) - 歯科医
- 第64話「子供の宝・大人の夢」(1973年) - 梅田玩具社員
- 第118話「信じあう仲間」(1974年) - 警視庁刑事
- 第132話「走れ! ナポレオン」(1975年) - 河野秘書
- スーパーロボット レッドバロン 第16話「鉄面党脱走犯E16号」(1973年) - 医師
- ダイヤモンド・アイ 第3話「ハリケーン作戦準備完了!」(1973年) - 秘書
- 日本沈没 - 技官
- 第1話「飛び散る海」(1974年)[注釈 2]
- 第2話「海底の狂流」(1974年)
- 第5話「いま、島が沈む」(1974年)
- 第6話「悲しみに哭く大地」(1974年)
- 第8話「怒りの濁流」(1974年)
- 第9話「海底洞窟の謎」(1974年)
- 第16話「鹿児島湾SOS!」(1975年)
- 第17話「天草は消えた!」(1975年)
- スーパーロボット マッハバロン 第21話「南南西へ進路をとれ」(1974年) - 南博士
- 俺たちの勲章(1975年)
- 第7話「陽のあたる家」 - 鉄道公安官
- 第13話「誘拐」 - 信濃警察刑事
- 少年探偵団 第2話「UFO地球を襲う 2」(1975年) - アナウンサー
舞台
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b c d e f g 東宝特撮映画全史 1983, p. 528, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
- ^ a b c d e ゴジラ大百科 1993, p. 117, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
- ^ a b c d e f モスラ映画大全 2011, p. 43, 「脇役俳優辞典13」
- ^ a b c d e f g 『日本映画人名事典』 男優篇 上巻、キネマ旬報社、1996年、420頁。ISBN 4873761883。
- ^ a b c d e f g h i j k l 野村宏平、冬門稔弐「3月19日」『ゴジラ365日』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、82頁。ISBN 978-4-8003-1074-3。
- ^ 洲浜昌三 (2010年11月2日). “勝部義夫さんへ山陰中央新報地域開発文化賞”. 大田市演劇サークル 劇研「空」. 2017年11月30日閲覧。
- ^ 洲浜昌三 (2010年12月4日). “12/4 勝部義夫氏文化賞受賞祝賀会”. 大田市演劇サークル 劇研「空」. 2017年11月30日閲覧。
- ^ a b c d モスラ映画大全 2011, p. 106, 「大部屋俳優のスターたち」
- ^ “04 〜勝部義夫氏を偲んで〜追悼上映&トーク - イベント”. しまね映画祭. 2023年9月28日閲覧。
- ^ “映画資料室”. viewer.kintoneapp.com. 2020年4月17日閲覧。
- ^ a b c d e f 東宝特撮映画全史 1983, pp. 536–537, 「主要特撮作品配役リスト」
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 59, 「『世界大戦争』作品解説/俳優名鑑」
- ^ a b 東宝特撮映画大全集 2012, p. 111, 「『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』作品解説/俳優名鑑」
- ^ “怪獣総進撃”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月6日閲覧。
- ^ “エスパイ”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月6日閲覧。
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 189, 「『東京湾炎上』作品解説/俳優名鑑」
出典(リンク)
[編集]参考文献
[編集]- 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5。
- 『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』監修 田中友幸、責任編集 川北紘一、Gakken〈Gakken MOOK〉、1993年12月10日。
- 『別冊映画秘宝 モスラ映画大全』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2011年8月11日。ISBN 978-4-86248-761-2。
- 『東宝特撮映画大全集』執筆:元山掌 松野本和弘 浅井和康 鈴木宣孝 加藤まさし、ヴィレッジブックス、2012年9月28日。ISBN 978-4-86491-013-2。
外部リンク
[編集]- 勝部義夫 - 日本映画データベース
- 勝部義夫 - allcinema
- 勝部義夫 - KINENOTE
- Yoshio Katsube - IMDb