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下古沢駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
下古沢駅
駅舎(正面)
しもこさわ
SHIMOKOSAWA
NK81 高野下 (1.7 km)
(1.7 km) 上古沢 NK83
地図
所在地 和歌山県伊都郡九度山町大字下古沢
北緯34度15分59.35秒 東経135度33分11.55秒 / 北緯34.2664861度 東経135.5532083度 / 34.2664861; 135.5532083座標: 北緯34度15分59.35秒 東経135度33分11.55秒 / 北緯34.2664861度 東経135.5532083度 / 34.2664861; 135.5532083
駅番号 NK 82
所属事業者 南海電気鉄道
所属路線 高野線
キロ程 55.9 km(汐見橋起点)
難波から55.2 km
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線
乗降人員
-統計年度-
[南海 1]26人/日
-2023年-
開業年月日 1928年昭和3年)6月18日
備考 無人駅
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下古沢駅(しもこさわえき)は、和歌山県伊都郡九度山町大字下古沢にある南海電気鉄道高野線。標高177 m橋本駅との高低差は+85 m)。駅番号NK82

歴史

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駅構造

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構内全景(極楽橋方)
構内全景(難波方)
使用再開にあたり再整備が施された下りホーム
難波方には急カーブがあるため、かなり手前から上下線路が分岐する
棒線駅化された2002年から2017年までの構内(2005年撮影)

相対式ホーム2面2線の地平駅。山岳を経由しているため、駅舎とホームは傾斜面上にある。ホーム有効長は2扉車4両。

2002年平成14年)に一旦交換設備が撤去されて難波方面のホームのみ使用され、高野線単線区間では唯一の棒線駅となった。しかし、2017年の台風21号の影響で隣の上古沢駅構内で道床流出が発生し、交換設備が使用不能になったため、上古沢駅からの移設の形として当駅の交換設備が復活し、再び相対式ホーム2面2線となった[12]。なお交換設備の復活にあたり、下りホームでは内方線タイルの敷設等の再整備が行われた。 電車とホームの間の間隔が比較的広くなっている場所がある。

旧高野山方面ホームは交換設備撤去後もしばらく手付かずの状態であったが、「こうや花鉄道」プロジェクトの一環として、2007年(平成19年)10月から跡地に花屏風が設置された[13]。しかし、前述の列車交換設備設置に伴う旧下りホーム復元のため、花屏風は撤去されている。

高野山電気鉄道時代は、高野下方面に車庫もあった。

2018年3月31日の交換設備復活により再び駅係員が常駐するようになり、乗車駅証明書発行機が撤去された。なお、簡易型の自動改札機が設置されており、PiTaPaICOCAの使用は可能である。

のりば

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のりば 路線 方向 行先[14]
1 高野線 下り 高野山方面
2 上り なんば方面

※実際には構内に上記ののりば番号表記はないが、スマートフォン向けアプリ「南海アプリ」では、下りが1番のりば、上りが2番のりばとされている。駅舎側が2番のりばである。

利用状況

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2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員26人[南海 1]で、南海の駅(100駅)では95位[南海 1]である。

年度 1日平均
乗降人員
順位 出典
2000年(平成12年) 212 [県統計 1]
2001年(平成13年) 205 [県統計 1]
2002年(平成14年) 198 [県統計 1]
2003年(平成15年) 184 [県統計 1]
2004年(平成16年) 172 [県統計 1]
2005年(平成17年) 162 [県統計 1]
2006年(平成18年) 150 [県統計 1]
2007年(平成19年) 148 [県統計 1]
2008年(平成20年) 139 [県統計 1]
2009年(平成21年) 124 [県統計 1]
2010年(平成22年) 116 [県統計 1]
2011年(平成23年) 107 [県統計 1]
2012年(平成24年) 92 [県統計 1]
2013年(平成25年) 98 [県統計 1]
2014年(平成26年) 73 [県統計 1]
2015年(平成27年) 66 [県統計 1]
2016年(平成28年) 59 [県統計 1]
2017年(平成29年) 51 96位 [県統計 1]
2018年(平成30年) 46 97位 [南海 2][県統計 1]
2019年(令和元年) 36 97位 [南海 2][県統計 1]
2020年(令和02年) 25 97位 [南海 2]
2021年(令和03年) 26 97位 [南海 3]
2022年(令和04年) 31 95位 [南海 1]
2023年(令和05年) 26 95位 [南海 1]

駅周辺

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古沢(こさわ)という地名は下古沢・中古沢・上古沢の3地区から構成され、総称で「古沢」とも呼ばれる。

※かつて古沢地区の周辺で作られていた高野紙は2014年にユネスコ無形文化遺産に登録された埼玉県の細川紙(小川和紙)の起源とされる。

隣の駅

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南海電気鉄道
高野線
観光列車「天空」
通過
快速急行(高野山方面のみ運転)・急行・各停
高野下駅 (NK81) - 下古沢駅 (NK82) - 上古沢駅 (NK83)

脚注

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出典

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本文中の出典

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  1. ^ 地方鉄道運輸開始、官報450号(1928年6月28日)』 - 国立国会図書館デジタルコレクション
  2. ^ 会社概要(沿革) - 南海ビルサービス”. 南海ビルサービス. 2022年11月27日閲覧。
  3. ^ 会社概要(沿革) - 南海ビルサービス”. 南海ビルサービス. 2022年11月27日閲覧。
  4. ^ 「近代化産業遺産群 続33」を選定しました(2009年7月17日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project、2021年8月13日閲覧
  5. ^ 都道府県別認定遺産リスト(2009年7月17日アーカイブ) - 国立国会図書館Web Archiving Project、2021年8月13日閲覧
  6. ^ 南海 駅ナンバリング 導入”. 鉄道コム (2012年2月27日). 2023年2月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
  7. ^ 南海電鉄全駅に「駅ナンバリング」を導入します”. 南海電鉄. 2021年10月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年2月13日閲覧。
  8. ^ a b c NANKAI 株主通信” (PDF). 南海電鉄株式会社. p. 8 (2018年6月). 2021年8月13日閲覧。
  9. ^ 台風第21号による被害状況等について(第4報) (2017/10/24 7:00現在) (PDF) - 国土交通省
  10. ^ JR線への振替・バス代行輸送のご案内 - ウェイバックマシン(2017年10月30日アーカイブ分)、2021年8月13日閲覧
  11. ^ 高野線の運休区間・代行バスについて - ウェイバックマシン(2018年2月28日アーカイブ分)、2021年8月13日閲覧
  12. ^ a b 高野線(高野下駅~極楽橋駅)の運転再開について - ウェイバックマシン(2018年3月26日アーカイブ分)、2021年8月13日閲覧
  13. ^ 飾られているのはシャクナゲ、サルスベリ、ニッコウキスゲなど16種類・約5,000株であり、さらにその旨が「南海電鉄 高野線 こうや花鉄道 天空|こうや花鉄道プロジェクト/これまで実施したプロジェクト「南海高野ほっと・ねっと」内)」でも隣の高野下駅と同様に取り上げられている。
  14. ^ 下古沢駅 立体構内図”. 南海電気鉄道. 2023年6月11日閲覧。

利用状況の出典

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和歌山県公共交通機関等資料集
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 令和元年度和歌山県公共交通機関等資料集” (PDF). 和歌山県企画部地域振興局総合交通政策課. 2021年2月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月13日閲覧。
南海電気鉄道の1日平均利用客数
  1. ^ a b c d e 南海電気鉄道株式会社 (2024年7月). “2024 HAND BOOK NANKAI”. p. 57. 2024年9月7日閲覧。
  2. ^ a b c 南海電気鉄道株式会社 (2021年8月). “2021 HAND BOOK NANKAI” (pdf). p. 77. 2022年11月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月19日閲覧。
  3. ^ 南海電気鉄道株式会社 (2022年8月). “2022 HAND BOOK NANKAI”. p. 77. 2022年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年11月19日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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