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上越信号場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
上越信号場
上越信号場から中越信号場方を眺める
かみこし
Kamikoshi
中越(信) (7.7 km)
(9.0 km) 奥白滝(信)
地図
所在地 北海道上川郡上川町字上越
北緯43度53分17秒 東経142度59分30秒 / 北緯43.88806度 東経142.99167度 / 43.88806; 142.99167座標: 北緯43度53分17秒 東経142度59分30秒 / 北緯43.88806度 東経142.99167度 / 43.88806; 142.99167
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 石北本線
キロ程 64.9 km(新旭川起点)
電報略号 ミコ
駅構造 地上
ホーム 2線
開業年月日 1932年昭和7年)10月1日[1]
備考 駅として開業。1975年(昭和50年)12月25日より信号場。
上川から20.0 km、白滝まで17.3 km。
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上越信号場(かみこししんごうじょう)は、北海道上川郡上川町字上越にある北海道旅客鉄道(JR北海道)石北本線信号場である。電報略号ミコ事務管理コードは▲122511[2]。石北本線の最高地点(石北トンネル内、644m[3])に近い標高634 m に位置し[4][5]、現存する北海道内の停車場では最も高い所にある[6]

歴史

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当初はとして設置され、現在は信号場として運用される。

1977年の上越信号場と周囲約500m範囲。右上が遠軽方面で、石北トンネルが見える。千鳥状にずれた相対式ホームがまだ撤去されておらず、かつての駅舎横の上川側に貨物ホームのあった跡が白く残る。ここへの引込み線は保線用として残されている。両分岐点にスノーシェルターはまだ設置されていない。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

信号場名の由来

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「中越」よりも峠の頂上に近い上流側に位置するため、「上越」と名付けられた[12][13]

字名としては1938年(昭和13年)の字名改正まで、中越と神越は「茅刈別(ちかるべつ)」に包摂されていたが、この改正で「中越」と「上越」に分割し現在に至っている[14]

構造

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2線あり列車交換が可能。2線とも両方向に出発信号機があり、同方向に向かう列車同士の追い抜きも可能な構造である。網走方に側線が1本あり、分岐器はスノーシェルターで覆われている。

奥白滝信号場方 作業員が歩く

利用状況

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夏は浮島峠への行楽や山菜採り、冬季はチトカニウシ山のスキー場(当信号場からおよそ6km[13])へのスキー登山客に用いられ、特にチトカニウシ山へのスキー列車は旭川鉄道管理局の年中行事のひとつに数えられた[11]

旅客営業当時の乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均
1965年(昭和40年) (2,179.0) (6.0) [11] 年間乗降客数:4,358  地区人口68人[9]
1966年(昭和41年) (2,794.0) (7.7) 年間乗降客数:5,588
1967年(昭和42年) (2,540.0) (6.9) 年間乗降客数:5,080
1968年(昭和43年) (3,300.0) (9.0) 年間乗降客数:6,600
1969年(昭和44年) (2,177.0) (6.0) 年間乗降客数:4,354
1970年(昭和45年) (824.0) (2.3) 年間乗降客数:1,648 地区人口26人[9]
1971年(昭和46年) (564.0) (1.5) 年間乗降客数:1,128
1972年(昭和47年) (616.0) (1.7) 年間乗降客数:1,232
1973年(昭和48年) (149.0) (0.4) 年間乗降客数:298
1974年(昭和49年) (161.0) (0.4) 年間乗降客数:322
1975年(昭和50年) (21.0) (0.1) 年間乗降客数:42 同年旅客営業終了。地区人口0人[9]

周辺

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峠の上川側の途中である。留辺志部川と山に挟まれている。道路と川と森林のみである。

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
石北本線
上川駅 (A43) - (中越信号場) - (上越信号場) - (奥白滝信号場) - 白滝駅 (A45)

脚注

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  1. ^ a b c 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、918頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、244頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年3月21日閲覧 
  3. ^ 都竹一衛・青野績 編『上川町史』上川町、1966年9月10日。doi:10.11501/3021451https://doi.org/10.11501/30214512022年11月23日閲覧 
  4. ^ 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、128頁。ISBN 4-09-395401-1 
  5. ^ 「特急オホーツク厳寒の旅路」『鉄道ジャーナル』第33巻第4号、鉄道ジャーナル社、1999年4月、28頁。 
  6. ^ かつての道内最高地点駅は十勝三股駅1978年バス代行化、1987年廃止)で、旅客取り扱いを行っている停車場では、標高538 mのトマム駅1981年開業)が道内で最も標高の高い旅客取り扱い駅である。
  7. ^ a b c d 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 28号・釧網本線/石北本線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月31日、22-23頁。 
  8. ^ a b 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、178頁。ISBN 4-09-395401-1 
  9. ^ a b c d 都竹一衛・中条良作・松下敏雄 編『上川町史』 2巻、上川町、1984年、129-130頁。doi:10.11501/2992391https://doi.org/10.11501/29923912022年11月23日閲覧 
  10. ^ 宮脇俊三「第7章」『時刻表2万キロ角川書店、1984年11月。ISBN 978-4041598016 
  11. ^ a b c 都竹一衛・中条良作・松下敏雄 編『上川町史』 2巻、上川町、1984年、689-696頁。doi:10.11501/2992391https://doi.org/10.11501/29923912022年11月23日閲覧 
  12. ^ 山田秀三『北海道の地名』(2版)草風館、浦安市〈アイヌ語地名の研究 山田秀三著作集 別巻〉、2018年11月30日、102頁。ISBN 978-4-88323-114-0 
  13. ^ a b 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、210頁。ASIN B000J9RBUY 
  14. ^ 都竹一衛・青野績 編『上川町史』上川町、1966年9月10日、541-543頁。doi:10.11501/3021451https://doi.org/10.11501/30214512022年11月23日閲覧 

関連項目

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