キツネ属
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キツネ属 | |||||||||||||||||||||||||||
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アカギツネ Vulpes vulpes
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分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Vulpes Frisch, 1775[1] | |||||||||||||||||||||||||||
タイプ種 | |||||||||||||||||||||||||||
Vulpes vulpes (Linnaeus, 1758)[1] | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
キツネ属[2][3] | |||||||||||||||||||||||||||
種 | |||||||||||||||||||||||||||
キツネ属(キツネぞく、Vulpes)は、食肉目イヌ科に含まれる属。
分布
[編集]形態
[編集]最小種はフェネックギツネで体長30 - 40.7センチメートル、尾長15 - 30.5センチメートル、体重1 - 2キログラムと本属のみならずイヌ科最小種[2][3]。尾は長く、ふさふさとした体毛で被われる[2][3]。
頭骨の額は盛り上がらず、やや凹む[2][3]。耳介は三角形の種が多い[3]。収縮した瞳孔は針状[3]。口吻は細長く尖る[3]。歯列は切歯が上下6本、犬歯が上下2本、小臼歯が上下8本、大臼歯が上顎4本、下顎6本で計42本[3]。肛門の周囲(肛門腺)や尾の基部背面(尾腺)にある臭腺が発達する[3]。乳頭の数は6 - 12個[3]。
分類
[編集]ホッキョクギツネのみでホッキョクギツネ属Alopex[2]、フェネックギツネのみでフェネック属Fennecusを構成する説もあった[3]
以下の分類・英名はMSW3(Wozencraft, 2005)および(増井, 1991)、和名は(増井, 1991)に従う[1][3]。
- Vulpes bengalensis ベンガルギツネ Bengal fox
- Vulpes cana ブランフォードギツネ Blanford's fox
- Vulpes chama ケープギツネ Cape fox
- Vulpes corsac コサックギツネ Corsac fox
- Vulpes ferrilata チベットスナギツネ Tibetan sand fox
- Vulpes lagopus ホッキョクギツネ Arctic fox
- Vulpes macrotis キットギツネ Kit fox(スイフトギツネの亜種とする説もあり[2])
- Vulpes pallida オグロスナギツネ Pale fox
- Vulpes rueppelli オジロスナギツネ Rüeppel's fox
- Vulpes velox スイフトギツネ Swift fox
- Vulpes vulpes アカギツネ Red fox
- Vulpes zerda フェネックギツネ Fennec fox
生態
[編集]森林、草原、砂漠、ツンドラなどの様々な環境に生息する[2][3]。少なくとも一部の種では家族群を形成したり、同じ巣穴の使用、子育てを手伝う個体の存在が確認されている[2][3]。
食性は雑食、昆虫、鳥類、小型哺乳類、動物の死骸、果実などを食べる[2][3]。小型哺乳類を跳躍し、上から押さえつけて捕えることもある[2]。成獣は獲物を咥えたまま運搬し幼獣に与える[2]。
繁殖形態は胎生。1回に1 - 25頭の幼獣を年に1回だけ産む[2][3]。
人間との関係
[編集]毛皮目的や娯楽としての狩猟、狂犬病防止の駆除などにより生息数は減少している[2]。
画像
[編集]-
ベンガルギツネ
V. bengalensis -
ブランフォードギツネ
V. cana -
ケープギツネ
V. chama -
コサックギツネ
V. corsac -
ホッキョクギツネ
V. lagopus -
キットギツネ
V. macrotis -
スイフトギツネ
V. velox -
フェネックギツネ
V. zerda
参考文献
[編集]- ^ a b c W. Christopher Wozencraft, "Vulpes," Mammal Species of the World, (3rd ed.), Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Johns Hopkins University Press, 2005, p. 583-586.
- ^ a b c d e f g h i j k l m 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科1 食肉類』、平凡社、1986年、66-67、78-85頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 増井光子 「キツネ群」『世界の動物 分類と飼育2 (食肉目)』今泉吉典監修、東京動物園協会、1991年、129-136頁。