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キツネ属

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キツネ属
アカギツネ
アカギツネ Vulpes vulpes
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 食肉目 Carnivora
亜目 : イヌ亜目 Caniformia
: イヌ科 Canidae
: キツネ属 Vulpes
学名
Vulpes Frisch, 1775[1]
タイプ種
Vulpes vulpes (Linnaeus, 1758)[1]
和名
キツネ属[2][3]

キツネ属(キツネぞく、Vulpes)は、食肉目イヌ科に含まれる属。

分布

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アフリカ大陸北アメリカ大陸ユーラシア大陸日本

形態

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最小種はフェネックギツネで体長30 - 40.7センチメートル、尾長15 - 30.5センチメートル、体重1 - 2キログラムと本属のみならずイヌ科最小種[2][3]。尾は長く、ふさふさとした体毛で被われる[2][3]

頭骨の額は盛り上がらず、やや凹む[2][3]。耳介は三角形の種が多い[3]。収縮した瞳孔は針状[3]。口吻は細長く尖る[3]。歯列は切歯が上下6本、犬歯が上下2本、小臼歯が上下8本、大臼歯が上顎4本、下顎6本で計42本[3]。肛門の周囲(肛門腺)や尾の基部背面(尾腺)にある臭腺が発達する[3]。乳頭の数は6 - 12個[3]

分類

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ホッキョクギツネのみでホッキョクギツネ属Alopex[2]、フェネックギツネのみでフェネック属Fennecusを構成する説もあった[3]

以下の分類・英名はMSW3(Wozencraft, 2005)および(増井, 1991)、和名は(増井, 1991)に従う[1][3]

生態

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森林草原砂漠ツンドラなどの様々な環境に生息する[2][3]。少なくとも一部の種では家族群を形成したり、同じ巣穴の使用、子育てを手伝う個体の存在が確認されている[2][3]

食性は雑食昆虫鳥類、小型哺乳類、動物の死骸、果実などを食べる[2][3]。小型哺乳類を跳躍し、上から押さえつけて捕えることもある[2]。成獣は獲物を咥えたまま運搬し幼獣に与える[2]

繁殖形態は胎生。1回に1 - 25頭の幼獣を年に1回だけ産む[2][3]

人間との関係

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毛皮目的や娯楽としての狩猟、狂犬病防止の駆除などにより生息数は減少している[2]

画像

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参考文献

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  1. ^ a b c W. Christopher Wozencraft, "Vulpes," Mammal Species of the World, (3rd ed.), Don E. Wilson & DeeAnn M. Reeder (ed.), Johns Hopkins University Press, 2005, p. 583-586.
  2. ^ a b c d e f g h i j k l m 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科1 食肉類』、平凡社1986年、66-67、78-85頁。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 増井光子 「キツネ群」『世界の動物 分類と飼育2 (食肉目)』今泉吉典監修、東京動物園協会、1991年、129-136頁。

関連項目

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