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【沖縄名護市長選】「次世代に負の遺産を受け渡してはならない」~岩上安身によるインタビュー 第383回 ゲスト 糸数慶子参院議員が「沖縄の思い」を語る 2014.1.11

記事公開日:2014.1.11取材地: テキスト動画独自
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(IWJ・ゆさこうこ)

特集 2014年 沖縄県名護市長選挙
※ 全文文字起こしを掲載しました(2014年6月10日)

 名護市長選挙を目前に控えた11日、糸数慶子参議院議員に岩上安身がインタビューし、辺野古への米軍基地移転問題を中心に話をうかがった。沖縄選出の参議院議員である糸数氏は、沖縄に対する数々の差別を語りながら、安倍政権や仲井眞弘多沖縄県知事に対する批判を展開した。

記事目次

  • 辺野古への基地移設問題
  • 沖縄の戦争体験
  • 沖縄への差別
  • アメリカに沖縄の民意を伝える
  • 知事リコールの署名活動
  • 全文文字起こし
    • 名護市長選を控えての仲井間知事の変節と、市長選の見通し
    • 沖縄県民を犠牲にして戦った沖縄戦。
    • 母の命日に親戚、家族から聞かされた、母の戦争体験
    • 沖縄差別、八重山教科書問題

■イントロ

■ハイライト

辺野古への基地移設問題

 米軍普天間飛行場を名護市辺野古に移設するため、国が沖縄県に申請した辺野古沿岸部の埋め立てについて、昨年末、仲井眞沖縄県知事がこれを承認した。糸数氏は、仲井眞知事について「政府と事を荒立ててはいけないと考えていて、もともと県民の立場に立っていない。知事選の際には米軍基地の県外移設を主張して、県民を騙していた」と批判。しかし、「名護市長選の前に仲井眞知事の本音が明らかにされたことによって、名護市長選を戦う争点が明らかになり、戦いやすくなった」と糸数氏は語る。

 12日告示、19日投開票となる名護市長選挙では、現職の稲嶺進氏と、前県議の末松文信氏が立候補している。辺野古への基地移設に関して、稲嶺氏が一貫して反対を表明し、末松氏が積極的に推進する姿勢を見せている。安倍総理は現市長である稲嶺氏の面会の求めに応じていないが、その一方で、一候補者に過ぎない末松氏とは6日に会談を行っている。

 この不公平な構図について、糸数氏は、「今、一自治体と国が、戦っている」と述べ、「県と国がタッグを組んで、稲嶺市長をいじめている構図だ」と言う。さらに、これは「沖縄差別以外の何ものでもない」と強い口調で述べ、「安倍総理は名護市に来て、きちんと話し合うべき」と主張した。

沖縄の戦争体験

 糸数氏は、仲井眞知事の承認について、「一般の県民は怒っている」と言い、その怒りの最大の理由は、沖縄の戦争体験にあると語った。沖縄は第二次世界大戦中、日本で唯一の戦場となり、県民の4人に1人が亡くなった。「戦争につながるすべてを拒否したい、絶対に子どもや孫に負の遺産を受け渡してはいけないという思いが沖縄にある」と糸数氏は語る。

 糸数氏の両親は、戦争を体験している。その体験談は、胸を打たれる。糸数氏は話しながら、涙を浮かべていた。

「戦争中、母たちは読谷村から名護市に避難しました。沖縄戦が終わる1週間ぐらい前に出産したのですが、赤ちゃんはすぐに亡くなってしまった。その後、3歳になる長男も飢えとマラリアで亡くなった。母は自分の子どもの死を認められず、祖母たちが遺体を埋めても、それを掘り返して生きているかのように話しかけていたそうです。母は気が狂った状況で戦争を体験しました」

 糸数氏は「命の対極にあるのが戦争」と言う。基地の問題は戦争に直接的につながっていて、戦争の体験があるために、沖縄の人々は基地建設に怒っているのだ。

 また、糸数氏は、「実際に戦争を体験した人たちが政治の中枢にいるあいだは、沖縄に対して政府は今のような態度をとってこなかった。今、政府は戦争に向かう準備をしていて、それがすべて沖縄に関わっている」と現政権を批判した。

沖縄への差別

 昨年1月、沖縄の41市町村による建白書が安倍総理に提出された。これは、オスプレイ強硬配備に対する反対、および、米軍普天間基地を閉鎖・撤去し、県内移設を断念することを求める抗議要請文である。この「オール沖縄」による建白書を携えて東京でデモ行進も行われ、糸数氏もデモ隊に加わった。この際、日章旗を掲げた排外主義的な市民グループに、心ない罵倒を浴びせられた。

 このデモの様子を、糸数氏はこう語る。

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「【沖縄名護市長選】「次世代に負の遺産を受け渡してはならない」~岩上安身によるインタビュー 第383回 ゲスト 糸数慶子参院議員が「沖縄の思い」を語る」への1件のフィードバック

  1. うみぼたる より:

    16日の赤嶺議員のインタビューにもありましたが、米兵によるレイプ事件のこと。
    被害の報告はごく一部で、実際には苦しまれている被害者はほかにも大勢いるのだと思います。

    わたくしごとですが、自衛隊員から暴行を受けたとき、相手が軍人だということを思い知らされました。武装してなくても危害を加える技術を持っているし、訓練してる。隙を見て逃げようとしても、難しい。生きて戻るにはどうしたらいいか考えざるを得なくなる。
    不幸中の幸いで若い自衛隊の人たちが気がついて騒いで助けてくれましたし、
    暴行した役職で呼ばれている自衛隊員に
    「あなたのような悪い人間は、パトリオットミサイルで死んじゃえ。」と私も言ったような。
    ちょうど阪神淡路大震災の年でしたので、助けてくれた自衛隊員も今は中堅になっているでしょう。
    集団的自衛権行使で、彼らが危険にさらされるのも受け入れがたいです。

    とにかく、基地だらけの沖縄で米兵に暴行をうけたら絶望的です。

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