シロクロライン

D.Gray-manのクロウリーファンブログです。DグレはジャンプSQ.RISEで連載中!(ネタバレは発売日以降)

イノセンスはなぜ適合者をこんなにも選ぶのか

もっとトクサみたいなやる気のある人にどんどんとり憑けばいいのに
無差別に取り付いた上裏切ったら咎落ちするイノセンスがひどい、という意見を
あちこちで見るのですが
そもそもイノセンスは第2人類用に出来てないんですよ。

七千年前の戦いで第1人類やイノセンスの使い手は滅んでますよね。
で、その後ノアが「ノアの遺伝子」を入れたりして対イノセンス用の改良を施したのが今の第2人類で。

マック用ですごいアンチウイルスソフトがあったんだけど、その後Windowsが普及しすぎてなかなか使えなくなってしまいました、というような。
七千年前のイノセンスの造り手はもう滅んでるから
新しく第2人類対応イノセンスを造ってもらう事もできないんですよね。

イノセンスは推奨環境でないPCに無理矢理他のソフトをインストールしているようなものなので、不具合がでまくるのも仕方が無いのでは、と。

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でも、もし今のイノセンスが誰にでも適合できるものだったら
国の偉い人に全部没収されて人間相手に軍事利用されていたかもしれません。

「心のきれいな人にしか適合しないよ!」というルールを加えたとしても
簡単に適合できるなら、権力者が自分に都合のいい人形が出来るまで適合者をどんどん殺していけばいいんですよね。いい目が出なかったサイコロを何度も振り直すように。

そして、「一つにつき一人の使徒」というルールを外せばイノセンスだけを取られておしまいです。
イノセンスを巡って各国間で戦争になるでしょう。一つのイノセンスは核兵器一つ分に値する!と煽られれば恐怖に駆られた人間達はそれを奪わずにいられないでしょうし。

「ダークマターだけを壊して他は壊せない」というルールを付けたら
120夜の方舟ラビVSアレンのような状況になったら手も足も出ませんし。
ノア側以外の敵からも身を守れなくなってしまいます。


…そう考えると、今のイノセンスの適合条件も仕方がないのかもしれません。


イノセンスの製作者が今も生きていれば
現状に合わせて適合条件を調整できたかもしれないのですが。

軍事利用させない為の安全策として、あとできるのは
「ダークマターをこの世から完全に消滅させられたら、イノセンスも同時に全て消滅する」ですね。
これならイノセンスがその後の戦争の火種にはなりません。


でももしそうならイノセンスで命を繋いでいるアレン達はどうなるんだろう…。
イノセンスの擬似人体がそのまま人体に成ってくれたらいいのですが。
2010年03月09日(火) この記事をツイート