グラム陰性桿菌による院内感染症の防止のための留意点 マニュアル作成の手引き
2009年 02月 16日
-マニュアル作成の手引き-
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/isei/i-anzen/hourei/dl/090123-2.pdf
手引きと良いながらごり押し・・・だろう
セラチアや緑膿菌などによる散発的あるいは同時多発的、集団的な血流感染症が発生した場合は、先ず輸液経路などの汚染を疑い、酒精綿、輸液ボトル、点滴回路、カテーテルの細菌検査を緊急に実施する必要がある。
一般病棟で不可能な項目も含んでいる
医療職員の教育
院内感染症の起因菌としてグラム陰性桿菌が問題となりつつあるが、その菌種の種類や抗菌薬耐性パーターンが多様であり、しかも施設毎に耐性獲得状況が異なり、さらにその状況は抗菌薬の使用状況に伴い刻々と変化している。したがって、その多様性や変動を常時正確に把握し、適切な院内感染対策を講じる事は容易ではない。
しかし、個々の医療施設では、院内感染症の発生を極力低いレベルに抑制する為、カテーテルの衛生管理のみならず、消毒薬の適正な使用方法、医薬品の衛生管理の必要性、医療機器、用具の衛生管理、病院環境の衛生的保持など、多方面に関する医療職員の知識の不断の更新が必要となっており、多面的な視点から、院内感染対策、接触感染予防策などの知識や技量を高めるための職員教育を継続、充実させる必要がある
◆輸液剤の調製および医薬品などの衛生管理
Ⅱ-3 ヘパリン等のバイアルに何度も針を刺して繰り返し使用しない。また、ヘパリン
ロックのため、大量のヘパリン生食水をボトル内で調整し、長期間にわたり、頻回に分取
し連用しない。(A-III)
◆輸液ラインの汚染防止
Ⅱ-5 一般病棟では静脈注射用のラインには三方活栓を連結しない方がよい。(B-II)
Ⅱ-6 カテーテルの皮膚刺入部位は透明の固定用あるいは被覆用テープを使用する方
がよい。(B-III)
◆消毒剤(薬)の管理
Ⅱ-16 消毒用アルコール綿球は、大量に作り置きせず、有効濃度を維持する為、少量
ずつこまめに作成する。(できれば単包にする)(A-II)
Ⅱ-17 消毒用アルコール綿球などの容器は、定期的に洗浄、消毒し、乾燥したのち再
利用する。(A-III)
Ⅱ-18 部屋に備え付けの手指消毒液のボトルは、注ぎ足し、詰め替えによる連用はし
ない。(A-II)
Ⅱ-19 消毒薬は、蒸散、希釈などを考慮しつつ、指定された有効濃度で用いる。(A-II)
by internalmedicine | 2009-02-16 15:08 | 感染症