が、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の論壇で披露されている。
アリート判事の承認問題への民主党の態度にかこつけて。
Clinical, Cynical
http://online.wsj.com/public/article/SB113695251460643531-s4Wu6SWHd8eyo4V87IjkwegWL3o_20060118.html
リーガル・クリニックとかいいながら、左翼的な訴訟ばかりを学生に
担わせているではないか、という批判。
貧困層の代理という本来の役割よりも、社会運動的な訴訟に肩入れ
しすぎだと指摘する。
「左翼的(left-wing)」か、社会運動的かは見るものの政治思想上の
立場によって異なるであろうから、ここではコメントしない。 たしかに、
公共訴訟が多くの米国ロー・スクールのクリニックによって担われて
いることは間違いないだろう。
では、クリニックがそうした訴訟を担わないとすると、政策形成型の
訴訟の担い手は、プロボノの弁護士たちとなるのであろうか。
あるいは、労働組合であるとか、資金の豊富な人権擁護団体や政治
団体の方針に委ねておいてよいだろうか。
司法へのアクセスのあり方は、司法支援の制度化される日本でも
大きな政策課題になるだろう。 法科大学院にクリニックが行き渡り、
保守派に批判されるくらい、法実務に影響を与えるような存在に
なる日が、いつかくるであろうか。