ORANGE RANGEの創作姿勢
ORANGE RANGEは意図的に既存の著作物を真似しているらしいと聞いて、ショックを受けている。驚くことに、彼ら自身がそういったコメントを出している。正直なところ、呆れた。
オレたちの中の合言葉は〈パクろうぜ!〉です(笑)。まずはカヴァーするんですよ。で、ここをわかんないようにしようとか、ここ使ったらバレるだろ、とか話し合う(笑)
まずは僕自身の心情の発露から。そんなの有りか? 「花」に感心したのに、あれにも下敷きにした既存曲があるということか。感心して損した気分だ。あの時の感心は、ORANGE RANGEが参考にしたという既存の著作物に向かうだけだが、決していい気分ではない。僕なりに気付いたものとしては、ELOの「DO YA」の冒頭と、彼らの「以心電信」の冒頭は似ていると思うが、どうか?
続いては著作権の考え方から。特定の箇所が似てるという指摘を続けても、僕は攻め方としてはあまり得策ではないと思っている。似ているから悪いということも勿論あるけれども、結局はORANGE RANGE自身が、自分たちで作ったものは、既存の著作物を"カヴァー"し改変していくことで出来上がったもの、とカミングアウトしてしまった時点で、彼らの著作権侵害は成立してしまっていると思うのだが・・・。この点を、著作権侵害されたと思われる著作権者は指摘すべきではないのだろうか? ま、上で紹介したインタビューは、以下の表現で逃げているのだろう。
高田延彦の自伝並みにシュートな発言だが、マジかジョークかはともかく、そこにネガティヴな要素をまったく感じないのが何だか新しい。
それとも、ORANGE RANGEが参考にしたという各著作物の利用料を支払っているのなら問題はないのかな? そのあたりは自分の理解の範疇を超えている。