はちみつと焼酎

BTS 방탄소년단/SUGA. 日本語訳など

大邱の「イデナム」のスピーチ

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韓国の尹錫悦の罷免を求める集会でのスピーチ。場所は保守の牙城の大邱、自らを「イデナム」*1と名乗る若い男性。

 

パパゴ訳+αです。

 

★★★ここから★★★

こんにちは、僕は大邱で20年以上暮らしてきて、毎年暑くなる大邱の気候を心配して国の心配もするようになった20代の青年男性、キム・ミンギュです。

僕は選挙権を持って以来、僕が選んだ候補が当選したことは一度もありません。 ここにいらっしゃる多くの方々も同じだと思います。

大邱は政治的無力感を感じやすい都市です。 違う意見を言うだけで嘲笑され、正しい行動をするだけで非難されます。なので、不義に屈することなく、今日この場に集まった皆さんを尊敬しています。特に、この場を文字通り輝かせていらっしゃる青年女性の皆さんを青年男性として最も尊敬します。

皆さんご存知のように、今日の「20代青年男性」、略して「イデナム」は民主主義を脅かすファシズムの尖兵であり、尹錫悦と「国民の力」の紅衛兵、ユーゲントとなりました。 
しかし、このようなイデナムが突然現れたわけではありません。

大邱地下鉄惨事*2とセウォル号惨事*3、梨泰院(イテウォン)惨事*4の犠牲者をあざ笑う学友たち。女性や障害者、性的少数者を嫌悪する教室の雰囲気。「イルベ」が単にユーモアとみなされる学校内のナムチョ(男超)環境*5。そして、これらすべての延長線上にある軍隊とオンラインコミュニティまで。このようなものがイデナムという集団を作り出しました。

こうして作られたイデナムは、自分たちの権利が何に脅かされているのか、誰が民主共和国・大韓民国を破壊しているのか判断できないまま、反対のための反対、ヘイトのための反対をしています。

ついに彼らは「弾劾反対集会」に参加するレベルを超え、内乱の加担勢力となり暴動を起こし、憲法機関である裁判所を襲撃する状況にまで至りました。

僕はこのような現実に怒りを表明するためにここに立ちました。
イデナムたちを私有化し、自分の利益のために利用している尹錫悦と「国民の力」に怒るためにこの場に立ちました。

大邱で!20代の青年男性が! これに怒っていることを伝えるために! この場に立ちました。

イデナムの皆さん、あなたたちは何に、誰に、なぜ怒っているのですか?
憲法を破って僕たちの権利を奪おうとした者たちは誰ですか?
法に違反して僕たちを死に追いやろうとした者たちは誰ですか?
そう、尹錫悦と彼のファシスト集団です。

北朝鮮、中国、ロシアが戦争を起こすのではないかと怖いんですって?
現実をちょっと直視してください。この地で戦争を起こそうとした者たちは、まさに尹錫悦と彼のファシスト集団です。

軍隊を重要視しているというのに、江原道で過酷行為で訓練兵が死亡したとき*6、醴泉で見せかけの対民支援でチェ上等兵が死亡したとき*7、なぜ沈黙したのですか?
尹錫悦がチェ上等兵特特検(法)を拒否し、取り壊されたことには、なぜ怒らないのですか?

ディープフェイク犯罪に怒る女性たちと学内民主主義を要求する同徳女子大学の学生たちを嘲弄する勇気はありながら、尹錫悦とその集団に怒る度胸はありませんか?!!!

青年男性の問題が解決しない理由は、フェミニストのせいでも、女性家族省*8のせいでもありません。当事者であるあなたたちが間違った方法で声を出すからです。

僕たちが怒るべき対象は、同僚の女性市民ではなく、尹錫悦と彼のファシスト集団です。僕たちの怒りは、仲間の市民ではなく権力に向けなければなりません!!

家族が、同期が、周りの友達が言うからと、ユーチューブで、コミュニティで多くの人が話すからと、面白いと脊髄反射的に真似して受け入れないでください。

他人の主張が自分の主張に取って代わらないようにして下さい。
彼らの考えが自分の考えに取って代わらないようにして下さい。

思考してください!
難しいです。 大変です。 自分の考えには自分の責任も伴います。 しかし、そうしなければなりません。

思考してください!
自分で!激しく! 思考して主張してください。
そして!!
差別も嫌悪もない世の中を、気候危機に公正に対応する大韓民国を、我々の意思を展開できる平和な日常を、
ここで一緒に戦って勝ち取りましょう。
闘争!

★★ここまで★★

 

 

このスピーチで推しの曲を思い出したので紹介。同じ大邱出身だし。

『극야 (極夜)』(Polar Night) by Agust D

open.spotify.com

「俺たち同士で殴り合い戦うって どんな意味/矛先は上に向けろって」

극야 Polar Night 歌詞日本語訳(Agust D D-DAY) - はちみつと焼酎

 

*1:20代男性の略で、韓国でフェミニズムに否定的な傾向を持つ20代の男性を指すために使用される用語。この用語は対応する「イデニョ(二十代女性/梨花女子大の学生)」と絡んで微妙なニュアンスがあるようで、もう名乗らないとご本人。

*2:2003年2月18日に韓国・大邱広域市で発生した地下鉄車両に対する放火事件。乗客など192人が死亡し148人が負傷。大邱地下鉄放火事件 - Wikipedia

*3:韓国で2014年に修学旅行中の高校生など304人が犠牲になった旅客船セウォル号の沈没事故

*4:ソウルの繁華街イテウォン(梨泰院)で、150人以上が死亡した群集事故

*5:男性ユーザーの割合が高いインターネットコミュニティ

*6:2024年5月、韓国陸軍の訓練兵が規定に反した軍紀訓練(体罰)を受けて死亡した事件 韓国軍で健康異常の報告にも「体罰」続け…2日後、 訓練兵が死亡 : 政治•社会 : ハンギョレ新聞

*7:2023年7月、集中豪雨による行方不明者の捜索中に海兵隊のチェ上等兵が殉職。死亡した。この事件の調査に軍の上層部や大統領の「外圧」があったのではないかとの疑惑がある。

*8:「女性家族部」ジェンダー平等を推進する政府機関。尹錫悦は同省の廃止を公約に掲げて大統領選に立候補し、当選した。https://www.mogef.go.kr/index.do

「2030男性右派」、誰が育てたのか/オーマイニュースコラム訳

omn.kr

市民メディア「オーマイニュース」に掲載されたコラムです。筆者は男子校の教師らしい。パパゴ訳。脚注は訳者。

 

西部地裁暴動「2030男性右派」、誰が育てたのか

オンラインコミュニティに結集しユーチューブに拡散、ヘイトカルテル形成···核心は「お金と疎外」

2025.01.20  서부원(ernesto)

2021年初めに米国の首都ワシントンの真ん中で起きた極右の暴動を、韓国で見ることになるとは夢にも思わなかった。米国ではその場所が国会議事堂であり、韓国では裁判所だったということが違っただけだ。 尹錫悦大統領の拘束が決まった瞬間、ソウル西部地方裁判所の内外は無法地帯に変わった。

尹大統領の拘束に反対するデモ隊は、拘束を決定した判事の名前を挙げ、殺害の脅迫まで躊躇せず、建物の窓ガラスを割って内部への進入を試みた。 緊急投入された警察によって百人余りが現行犯で逮捕されたが、彼らは気にも留めなかった。 極右の「存在感」を如実に示す場面だった。

「STOP THE STEAL」と「CHINA OUT」、 そして「李在明拘束」。 彼らの主張はこの3つに絞られた。 尹大統領の「内乱首魁」容疑の重大性を問う刑事法廷の前でさえ、弾劾訴追は無効だと叫んでいる。 民主共和国の根幹である法治主義が、さらし者にされている。

もちろん、今回の暴動の最大の責任は逮捕直前、支持勢力に向かって「国民と共に最後まで戦う」とこぶしを握りしめた尹大統領にある。 絶えず不正選挙を主張し、中国嫌悪を煽った極右ユーチューバーも責任を免れない。 少なくない国民が既成事実として受け入れる「犯罪者・李在明」も実は彼らの「功」が大きい。

「12・3内乱事件」当時、国会内外の状況を全国民がリアルタイムで見たように、今回の西部地裁暴動事件もやはり皆が両目ではっきりと見た。 集会やデモの度に、なんの旗よりも先に持ち上げるのがスマートフォンだ。 ある人は「民主主義を踏みにじった暴力」と、またある人は「自由大韓民国のための聖戦」と考え記録しただろう。

「イルベ」から「ペムコ」に移った彼ら

リアルタイムで修羅場の現場を生中継した画面で一番目立った人たちがいた。 せいぜい20〜30代に見える男性ユーチューバーたちが、あたかも不法の証拠集めをする警察であるかのようにデモ隊のあちこちに位置していた。 太極旗と星条旗を振りながらスローガンを叫ぶ人々の中にも、青年男性が少なくなかった。

私だけが感じたことではなかったと思う。 翌日、いくつかのメディアで弾劾反対デモに「2030男性青年右派」が結集する様相を示しているという報道が続いた。 応援棒を持った「MZ世代」女性たちが主導している弾劾賛成デモと克明に対比されるという点を強調する内容だった。

政界が伝家の宝刀のように活用する「分断工作」に呼応する記事のように読まれ、後味が悪いが、インタビューに応じた大学教授など専門家たちの分析は注目に値する。

「2030男性青年右派」はオンラインコミュニティを通じて結集し、ユーチューブチャンネルを活用して勢力を拡大した。 過去に猛威を振るった「イルベ*1」から反フェミニズムを標榜した「ペムコ*2」に重心が移ったことも、やはり注目しなければならない。

この27年間、男子高校生たちとだけ交わって生活した現職教師として、専門家たちの分析に一言二言付け加えたい。 まず、軽々しく同意しがたい主張から言及していこう。 断言するが、「2030男性青年右派」が弾劾に反対する理由は「李在明大統領を阻止するため」ではない。

彼らは集会現場で声を限りにスローガンを叫んでいても、実際は誰が大統領になるのかについてあまり関心がない。 彼らに尊敬する歴代大統領を挙げるとすれば、伝家の宝刀のように朴正熙(パク・チョンヒ)と全斗煥(チョン・ドゥファン)をあげるが、いざ彼らの功罪については無知なほど関心がない。 よく全斗煥を称賛する意味と解釈されるイルベ用語「全タンク」も、彼の「マッチョ的な」統治スタイルに対する興味で、それ以上でも以下でもない。

いわゆる「李在明フォビア」は与党と一部の野党政治家から始まって、保守言論の執拗なフィルタリングを経て、見当違いに「2030男性青年右派」にまで伝播していった集団的恐怖と見るのがより妥当だ。 ただ控訴審の判決をじっくり待っていればいいことだ。 裁判所の判決に不服だとするのは法治主義に対する否定であることは言うまでもない。

「李在明フォビア」に対する反射利益であっても、彼らは特に尹大統領を好きなわけでもない。 任期中に尹大統領が実行した政策が何かを尋ねると、きちんと答える場面を見たことがない。 ソウル大学法学部を卒業し、検察総長を歴任したことを代表的な業績として掲げる荒唐無稽な人々さえいる。

尹大統領は彼らにとっ主役ではない

「2030男性青年右派」の突然の弾劾反対主張を解釈する核心キーワードは、「金」と「疎外」だ。 世代区分は無意味だが、特に若い極右ユーチューバーたちにとっては大規模集会が開かれるところは一儲けできる「人生の現場」だ。 両極端に賛否が分かれるところであればあるほど、より大きな収益が保障される。

購読者数と再生回数にこだわる彼らにとって、真実かどうかや社会に及ぼす影響などは気にする段階ではない。 扇情的で刺激的な内容であるほど後援金が増えるということをすでによく知っている。 彼らが戦場の従軍記者のように身の危険を冒して生中継を厭わないのもそのためだ。

「12・3内乱事件」から始まった弾劾政局は、彼らにとって「栄養満点の餌食」に過ぎない。 賛否の対立が激化し、長く続くほど彼らの収益は上がる。 彼らにとって集会とデモは「事業」であり、スローガンは「マーケティング手段」だ。 外交問題にまで飛び火しているのに「CHINA OUT」を止めないのは、それほどの「金のなる木」がほかにないと考えているからだ。

さらに中国は、韓国社会の高齢者の根強い反共意識を刺激する上で、これ以上ない素材でもある。 国交正常化前の軍事独裁政権時代の「中共」という単語が堂々と呼ばれ、滅共というスローガンまで叫ぶ現実だ。 「CHINA OUT」というコピーは極右ユーチューバーたちにとって「神の一手」だったわけだ。

そんな中登場した白骨団*3は、彼らの手に花見劫*4を握らせた。 白骨団の復活が意味する韓国社会の退行は、彼らの関心事ではない。 それによる社会的葛藤と混乱をユーチューブチャンネルの購読者数と閲覧数を増やすのにどのように活用できるかに頭を悩ませるだけだ。

白骨団が国会で公然と記者会見をする現実は、韓国社会の退行の徴候的現象だ。 ただ、注目すべきは彼らを紹介する与党議員の後ろに白いヘルメットとマスク姿で顔を隠したまま屏風のように立っていた白骨団員のみすぼらしい身なりだ。 悲しいことに、私は彼らに今教えている子供たちの未来を見た。

彼らは果たして、韓国社会に共産主義者が暗躍していると信じているのだろうか。 本当に従北反国家勢力を清算さえすれば、彼らが夢を思う存分広げられる自由大韓民国が来ると確信しているのだろうか。 各自図生*5の社会で共感より競争が、希望より絶望に慣れた世代に、盲目的嫌悪は彼らの存在を証明する防御機構だ。

フェミニズムに対する反発が「2030男性青年右派」たちが弾劾反対デモに大挙して参加することになった火付け役になった。 彼らは「MZ世代」の女性の大多数がフェミニズムに「汚染」されたと考えている。 女性主義に平たく翻訳されるフェミニズムを、彼らは女性優越主義や男性嫌悪として捕らえている。

すなわち、「MZ世代」女性たちが主導する弾劾賛成集会はフェミニズムに傾倒しているので、それに対抗する声が必要だと考えたのだ。 弾劾反対集会が機会になり、反共と反中感情まで入り混じって強固な「嫌悪カルテル」が形成されたのだ。 尹大統領は彼らにとって主役ではない。

皆、韓国社会が高齢者世代を冷遇していると嘆くが、私の考えは正反対だ。 近頃、2025年の大韓民国の青年たちほど不幸で絶望的な世代はない。 学生時代、無限競争に耐えながら社会に出ても、政府と企業の放任の中で弱肉強食のジャングルに投げ出された草食動物の身の上だ。

人生に疲れた彼らの目と耳を虜にしたものが極右ユーチューブであり、彼らの声に耳を傾けてくれたところが極右集会であり、さらに民意の殿堂という国会の記者会見場にまで招待された。 彼らの退行的な歴史認識と盲目的な嫌悪を非難する前に、疎外された青年世代の辛酸な人生にまず関心を持たなければならない。

私たちが本当に怒るべき対象は、彼らの疲弊した感情を自分の利益のために活用する悪質な政治家たちだ。 その中心にわずか2年半で韓国社会を二分した尹大統領がいる。 今回の西部地裁暴動事件は「2030男性青年右派」と「MZ世代」女性たちの極端な葛藤を省察し、対策が用意されて初めて収拾されたと言えるだろう。 本当にまだまだ先は長い。

 

*1:韓国の電子掲示板。右派、極右、反フェミニズム、排他的な男性たちが集まる

*2:エフエムコリア 2008年10月に開設された大韓民国のインターネットコミュニティ。

*3:軍事独裁政権時代に民主化運動の弾圧を目的とした戦闘警察の俗称。過度な暴力を用いた実力行使を行いデモ隊と衝突した。激しい弾圧の過程でデモに参加していた一般人を殺害することも少なくなかった。

*4:囲碁で、自分は勝っても負けても痛くもかゆくもないが、相手は劫の勝ち負けが生死に関わること

*5:各自が生き残る方法を探ること

女性たちはなぜ広場に出たか プレシアン座談会

 


pressian.com

 

「恥ずかしくて」「後悔したくなくて」若い女性たちは広場に駆けつけた

【座談会】20代女性5人、彼女らはなぜ広場に駆けつけたのか(上)

パク·サンヒョク 記者 | 2025-01-10

 

1ヵ月間続いている弾劾集会を最も多く、最も長く守っているのは若い女性たちだ。 汝矣島(ヨイド)、南泰嶺(ナムテリョン)、漢南洞(ハンナムドン)など、弾劾を叫ぶ場所なら、どこでも色とりどりの応援棒で武装した彼女らの姿を見ることができる。 若い女性たちの声が大きくなって、集会を象徴するものはロウソクから応援棒に変わり、広場で繰り返されていた性差別的な要素は一つ二つ消え始めた。

若い女性たちは何のために広場に出てきたのだろうか。〈プレシアン〉が出会った5人の20代の女性たちは、それぞれ違うきっかけで広場に出始めたと説明した。 5・18民主化運動を思い浮かべ、民主主義を守るという意識で武装した女性もいれば、声を出す同僚の大学生を見て恥ずかしさを感じて広場に出てきたという女性もいた。

アイドル応援棒をめぐる解釈も様々だった。 2ヵ月間貯めたお小遣いで購入した応援棒に切なさを感じる人も、単純にろうそくより揺らすのが好きで持ち出したという人もいた。 応援棒をめぐって過度な解釈を持ち出す外部の視線を拒否する人もいた。 女性の多様な声を一つにまとめてしまうという懸念からだ。

一方、尹錫悦政府と韓国社会が女性たちの声を消してきた点には皆が共感した。 彼女らは、尹錫悦政府が政治的目的を置いて青年女性を攻撃する政策を打ち出している間、デジタル性犯罪、デートDVなど女性に向けた攻撃が相次いで行われたと話した。 それでもメディアでは依然として20代女性を代弁する「スピーカー」を見つけることが難しく、これに怒った女性たちが非常戒厳を契機に爆発的に声を出し始めたということだ。

彼女らは、韓国社会が若い女性の政治参加を特別なものではなく、当然のこととして見てくれるよう注文した。 合わせて弾劾広場に参加する青少年たちを「殊勝な存在」ではなく同僚市民として眺めてくれと、そして弾劾広場の外で自身の声を出す女性たちもまた尊重して欲しいと要請した。

以下は先月28日、ソウル麻浦区(マポグ)の某所で会った20代女性5人との座談会の内容全文だ。 尹錫悦弾劾集会に参加している彼女は、自らをハムハム(26、仏教信者)、アモール(22、首都圏大学在学生)、ドクス(24、アルバイト労働者)、ライチュウ(21、本館占拠に参加した同徳女子大生)、リボン(23、韓神大民衆歌謡歌牌)と紹介した。 第1話では彼らが広場に出てきた理由を、第2話では彼らが農民、障害者などと連帯するようになった理由と過程を紹介する。

「戒厳当日、非常食を買いにコンビニに行くと……社長が『絶対外に出るな』と言っていた」

プレシアン:2024年12月3日の非常戒厳宣言当時、それぞれ何をしていたのか。 戒厳の知らせに何を思ったのか知りたい。

ハムハム:友達とゲームをしていて、非常戒厳の知らせを聞いた。 「これはどういうこと? 戦争が起きたの?」とニュースを見たら戒厳宣言速報が出ていた。 何もできないという気がして、焦って落ち着かない気持ちだった。 大統領が夜明けに戒厳令を解除してやっと眠りについた。

アモール:その日、学科行事があって一日中仕事をして戒厳の知らせを聞いて、現実感覚がなくなって早く寝たいという考えだけだった。 家で寝て起きたら世の中がひっくり返っていた。 明け方に起きたタイムラインを整理すると、本当にとんでもないことが起きたと思った。 朴槿恵の弾劾集会のように今回の事件でも集会が開かれると考え、直ちに集会日程を探し始めた。

ライチュウ:今考えても心臓がドキドキする。 大学本館を占拠していたところ、非常戒厳の知らせを聞いた。 11時以降通行止めというのを見て、外にいたら撃たれるかもしれないという気がした。 慌ただしく荷物をまとめて出てきた後、大統領談話が出た明け方までニュースを見て眠りについた。 朝帰ってみると、学校側が私たちが避難した新しい本館に入って証拠資料を運んでいた。 その日以降は本館を学校側に奪われた状況だ。

リボン:アルバイトをして帰宅し、アニメを見ようとしたが、恋人から非常戒厳が宣言されたというニュースを聞いた。 今年5月、光州に行って5・18民主化運動遺族の方々に当時戒厳でどれほど多くの人々が無実で残忍に死んだのかを学んだが、それが今の問題になったのだ。 軍人たちがヘリを飛ばして国会に行くというのに、光州でヘリを飛ばして人々に銃撃を加えたことが思い出され、さらに衝撃的だった。 コンビニで非常食を買うと社長が過去に戒厳を体験した経験を話し、絶対に外に出るなと言った。 お互いに励まし合った後、大統領談話の発表までずっとニュースばかり見ていた。

ドクス:「今が2024年だが、過去のように銃を撃つことはないだろう」と信じてすぐに国会に駆けつけて、夜明けまで国会前で「弾劾せよ」のスローガンを叫んだ。 午後2時に共に民主党が決起大会を開くというので国会で待機して参加し、午後5時に開かれた民主労総集会にも参加した後、夜になって家に帰った。

プレシアン:各自集会に参加した背景が気になる。 特に弾劾政局の初期には戒厳令が再び宣布される可能性もあるという話があったが、怖くはなかったのか。

ドクス:戒厳宣言の数ヶ月前、好きなアイドルが偽ニュースといじめに苦しめられ、結局活動を中止した事件があった。 彼に加えられるいじめを止める人がいたことを積極的に見せるべきだったが、お尻が軽くなくてそうできなかったと後悔した。 戒厳が破られてからは、誰かの権利が踏まれた時、遅れて動いて再び後悔したくなかったという感情が強くなった。 朴槿恵弾劾集会当時は集会参加ができず、今回は歴史の一場面を目撃したいという考えもあった。 戒厳令が宣布された日、すぐ汝矣島(ヨイド)に駆けつけた。 冬季配達の仕事をしながら備えた防寒用ユニフォームと保護装具、カイロが集会参加に緊急にに使われた。 労働者の保護具が集会の保護具になったわけだ。

アモール:我が校の新入生が名前を書いた時局宣言文を学校の塀に貼り付ける姿を見て、先輩として恥ずかしかった。 新入生たちが声を出すのだから先輩も一緒にやらなければならないと考え、学校の試験を終えた直後に集会に出始めた。

ライチュウ:弾劾政局の初期には、学生たちの間で集会参加をめぐって意見が分かれた。 学校でデモ中であるだけに政治と絡むことになれば、学校の問題に公権力が介入して私たちをどうするか分からないとか、オンライン上でサイバーいじめに遭っているのに、集会現場でもいじめられかねないので集会に行かないという意見も出ていた。 でも、韓国の民主主義が崩れれば学校問題は何にもなくなる、怖くても「民主同徳」の旗を持って集会に出た。 実際に心配していた攻撃は起きず、むしろ多くの方々に応援を受けた。

ハムハム:大学という集団で自分の主張や信念を表すことに大変な恐怖があった。 私の考えを明らかにすれば「フェミ」と言われるのではないかと恐ろしかったためだ。 だから普段通っている恵化でやっている全国障害者差別撤廃連帯デモや、同徳女子大学公演芸術センターコットンホールをよく通り過ぎながらも、その問題については常に沈黙してきた。 だからこそ、今回の集会に参加すべきだと考えた。 集会に一人でも多くいてこそ強圧的な鎮圧がないという考えもあった。

リボン:普段集会に多く参加し、周囲にはデモをして捕まった方々もいる。 ビルが密集している汝矣島(ヨイド)での集会は初めてなので、ビルの屋上で軍人が銃を撃つのではないかと心配した。 しかし、時間が経つほど人々が本当に多く集まり安定を感じることができ、現場でサークルの先輩たちに会って飴や現金をもらったりもして暖かさを感じた。

プレシアン:それぞれ異なる理由で集会に参加し始めたが、どれだけ頻繁に参加したのかも知りたい。

ハムハム:戒厳令が出た後、6日、14日、24日の3回にわたって参加した。 一人で行く日もあれば、友達と一緒に行く日もあった。

アモール:7日、14日、21日に参加し、今進行中の座談会を終えた後も集会に参加する予定だ。

ドクス:戒厳発表当日、国会前に行ってから汝矣島(ヨイド)と光化門(クァンファムン)で開かれる集会にほとんど参加した。 これからは全国障害者差別撤廃連帯やパレスチナ集会にも参加してみようと思う。

ライチュウ:11日と14日の2回参加している。

リボン:戒厳が宣布された週には金曜日(6日)と土曜日(7日)に参加し、その後は毎週土曜日に集会に行った。 今日(28日)開かれる集会にも参加する予定だ。

応援棒は「私はここにいます」と知らせる手段…···若者の女性たちが声を一つにまとめる道具じゃない

プレシアン:弾劾政局のすべての集会で、政治と無関係に見える応援棒や旗が多数登場し、注目を集めた。 特にアイドル応援棒の場合、大衆が見ると「オタク」たちのアイテムとして映ったりもしたが、どうやって広場の中心的なアイテムとして位置づけられるようになったと見るか。

アモール:根本的に今回の集会に若い女性たちが多く参加したためだ。 アイドルのファンダム文化で若い女性たちが絶対多数を占めており、その人たちが多く出てきたので応援棒も多く見える。 「XX、住みやすい国にしてあげるよ」とか「私が持っている一番大切な物」というなど応援棒を巡るいくつかのスローガンが良い象徴性を持っていると考えられ、大衆に採択されたと思う。

ドクス:応援棒は確かに集会の主な世代が若い女性に代わったことを示す象徴になったが、メディアで素敵に書いてくれるように闘争の象徴、多様性の表象になったとは思わない。 応援棒はロウソクより扱いやすくて明かりも消えない効率的な道具であり、朴槿恵弾劾集会以後8年間Kポップの商業化が発達し、絶対的に売れた応援棒の数が多く、今回の集会にロウソクの代わりに持ち出しただけだ。 もちろん応援棒に意味を置いて高揚感を得る人もいるが、応援棒を持った人たちを一つのアイデンティティで縛ることができるかは分からない。

リボン:朴槿恵 弾劾集会の時もLEDろうそくが多く売れた。 しかし、LEDろうそくは明るさが弱く、あまり目立たない。 そのため、より明るく目立つ物品を持ってきたのが応援棒ではないか。 私はアイドル応援棒ではないが棒型LED棒を持ち歩き、参加者の中にはムード灯を持ってきた人もいた。 ろうそくであれ松明であれ応援棒であれ「私はここにいます」と言えるものを持ってくるが、その中で応援棒が最も多かったと見る。

ライチュウ:ムボン(MAMAMOOの応援棒)を持って出てきた私は、マスコミにムボンが出る姿を見てすごく気分がよかった。 小遣いが3万ウォンだった10代に4万ウォンのㇺボンを買おうと、2ヵ月間小遣いを貯めてとても大切に保管してきた。 ろうそくのように熱くなく、振るのにもよく、応援棒を持ってくるのも事実だが、「君たちは恥ずかしくない歌手になるし、私は恥ずかしくないファンになる」という意味も持っている。

ハムハム:私の場合、TOMORROW X TOGETHERのファンダムに大人のファンもいると見せたい気持ちで、集会に応援棒を持って行った側面があった(笑)。 TXTファンダムは10代が大多数で、成人ファンが多くないためだ。 これとは別に、実は多くの人は応援棒に特別な切なさを持って購入したりはしない。 購買する時にも「どうしてこんなに高額で売るのか」と会社を非難したりする。

プレシアン:戒厳は皆が一緒に経験したが、なぜ若い女性が最も多く広場に出てきたのか。

アモール:この問題は、尹錫悦 の女性嫌悪政策と関連があると考える。 これまで尹錫悦が繰り広げてきた政治的文脈で、女性たちが持つ怒りが最も大きくならざるを得なかった。 改革新党の李俊錫(イ・ジュンソク)代表は、常に男性のためだと言って女性を攻撃する政策を出し、青年のためだと言って老人を攻撃する発言をするが、そのような李代表が前回の大統領選挙で、尹錫悦(当時)候補を支持した。 以後、尹候補は女性家族部廃止公約を出し、当選後も現在まで女性議題と関連した一連の政策で女性たちを怒らせた。

ライチュウ:ここに油を注いだのが、ここ数ヵ月間、連鎖的に起きた女性嫌悪犯罪とデートDVだ。 さらに、クリスマスの日にも10代の女子学生が男子学生から攻撃された。 絶え間ない女性に対する暴力が女性たちをさらに怒らせた。

ドクス:特に政治が声を聞いてくれているという信号を全く送らない対象が20代の女性だ。 例えば、中年の民主党支持者たちにはキム・オジュンという効果的なスピーカーがいて、韓国のインターネットコミュニティは右派的性向が強いのに言論がスピーカーになってくれる。 イデナムはイ・ジュンソクというスピーカーが心を撫でてくれるが、女性たちにはこのようなスピーカーがいなかった点が今回のデモで表出されたのだ。

ハムハム:様々な理由で20代の女性たちは広場に出て声を出す経験をたくさんしてきた。 そのため、周囲に集会に一緒に行こうと勧める人が多い。 14日には私の誕生日パーティーのために集まった友人たちと共に汝矣島集会に行った。 若い女性の間での小さな連帯が集まって、このように大きな連帯になったのではないかと思う。

「広場内の性差別は減ったが、場所によって女性に対する視線が異なり、まだまだ先は遠い」

プレシアン:女性たちの参加が注目を浴びながら広場の文化が変わったという評価が出てくると同時に、「フェミニストを引きずり下ろす」という歓声が出てくるなど、依然として広場内の性差別が改善されなかったという指摘も出ている。 皆さんは広場の雰囲気をどう感じたのか気になる。

ドクス:広場の中で性差別よりは差別禁止法制定に対する社会的合意やフェミニストに対する尊重が本当に多く広がったという感じを受けた。 差別禁止が大衆の意見なのに政界と言論はこれまで匿名コミュニティや右派YouTuber、イ・ジュンソクのような人々の少数意見をあまりにも拡大して聞いてきたのだ。

アモール:私たちの声が大きくなり、私たちが注目を浴びると、広場内の自浄作用が起きる点が不思議だった。 民主党も、あるパネルが放送で物議を醸すと、「口に気をつけろ」という綱領を出す姿を見せ、不思議だった。 女性たちは最も最近の集会まで、私たちが望むことを成し遂げるために、政治と最大限結びついてはならないという認識があった。 しかし、政治が私たちの声に注目して変わる姿、人々が問題提起をしてフェミニストだと宣言したりカミングアウトする姿を見せて良い変化が起きているという気がした。

ハムハム:2016〜2017年度から始まった女性たちの行動が続き、このような表面的な変化を作り出したのではないか。 以前は性差別的発言をするなと言っても黙殺する人々が多かったとすれば、今は性平等を叫ぶ声がさらに大きくなり、長い間続くので聞き入れるふりでもするのだ。 偽善も善だと、聞き入れるふりでもすることは、明らかに世の中が変わっている証拠だと思う。

プレシアン:一方では、これまで広場に常に存在していたにもかかわらず、注目されなかった女性たちが突然登場したかのように、不思議に思う視線を批判する声もあった。

アモール:女性たちは以前からろうそく少女やベビーカー部隊のように、さまざまな名前でいつも広場に出てくる人々だった。 ろうそく少女と関連した論文を探してみると、当時彼らを集会のマスコットと考えたり「私たちが守ってあげられなくて申し訳ない」として対象化したという。 同じ脈絡で、今回の局面の間、時局宣言文を掲載する青少年たちに、「殊勝だ」と言わず、「同僚市民」と見なければならないという自浄作用が起きた。 反面、恵化で大学本部を糾弾するために集まった同徳女子大学の学生たちのデモは「分別のない子供たち」、「なぜこんなことをしているのか」という非難が出ている。 集まる場所によって女性を眺める視線が変わる姿に、道のりが遠いと感じられた。

リボン:弾劾政局で若い女性たちを取り上げる理由は、彼らを同等の市民として見ていないからだと思う。 私たちに何の差別や嫌悪がなかったら、ただ多くの市民が参加し、若い女性も多かったという説明程度で終わっただろう。 女性たちはいつも広場にたくさんいたからだ。 集会参加者の中には子供もいて年上の方々がいたが、その方々はすべてのメディアが若い女性だけに注目するので寂しかったと言っていた。 これからは若い女性たちのデモ参加が当然の社会であってほしい。

★(下)に続くそうですが、まだ公開されていないようです

韓国20-30男性たちの右傾化・過激化背景/韓国日報 解説記事の訳

尹錫悦の逮捕・拘束に反対してソウル西部地方裁判所を襲撃したメインは20-30代の男性たちでした。悲惨。こちら背景解説記事です。

www.hankookilbo.com

 

「大統領、頑張ってください」20~30代男性「青年右派」結集の背景は


オ·セウン記者 2025.01.19 

「青年右派」ユーチューブで結集する20~30代の男性たち
2010年代後半、イルベ→ペムコ*1に保守化拡散
戒厳初期には停滞したが、再び団結して集会参加も
「青年男性の弾劾反対の理由は李在明阻止」
「青年右派」ユーチューブで結集する20~30代の男性たち

「青年男性の弾劾反対の理由は李在明阻止」

「最初は(弾劾発表に)『これは何だろう』と思いました。 それでも大統領が何か件数をつかんだと思って、その後ユーチューブを見ながら確信を持ちました」

12・3非常戒厳事態以後、今月から尹錫悦大統領弾劾反対集会に数回参加したという会社員男性のオ某氏(28)。 彼は「弾劾反対集会の参加者は、大半が老人だろうという推定とは違って、参加者の50%程度は男性青年たちだ」と主張した。 オ氏は「新男性連帯のユーチューブに出てきてインタビューする数多くの青年たちを見れば仲間意識もあり、とても力になる」と話した。

これまで主にオンライン上で活動していた2030*2の保守支持層の男性たちが、今や弾劾反対集会の現場まで参加し、積極的に結集する雰囲気だ。 20〜30代の男性が12・3不法戒厳当時、国会に軍人を投入して内乱罪の疑いを受けている尹大統領の弾劾に反対する理由は何だろうか。 彼らがいつから保守支持層になり、今回の弾劾局面で他の世代と違いを見せる部分は何かを調べてみた。

「イルベ」から「ペㇺコ」へ

政治的に保守性向の青年男性たちは、若い世代の特性上、オンラインコミュニティを通じて初めて存在を現した。 2012年の第18代大統領選挙の前後に「日刊ベスト(イルベ)」というコミュニティが少しずつ水面に浮上した。 保守色彩が強い利用者が集まったイルベは以後、セウォル号遺族の前で「暴食闘争」をするなど社会的に多くの論争を引き起こした。 政界とマスコミの集中砲火を浴びたイルベは結局、2017年の朴槿恵弾劾政局を基点に没落し始めた。 当時、20〜30代の男性たちは、朴槿恵・元大統領を支持するイルベ内の極右利用者たちに反感を感じ、他のコミュニティを探し始めた。

以後、文在寅 政権から青年男性の保守化が本格化し、いわゆる「イデナム(20代男性)」という新造語が現れた。 過去のイルベ時代には保守化が一部極右男性だけに限定されたとすれば、この時期からは「ジェンダー葛藤」を巡り2030男性の間で右傾化が急速に広がったのが特徴だ。 コミュニティ「エフェムコリア」に代弁される「若い保守」たちは2010年代後半フェミニズム拡散に反発し文政権に背を向けた。 彼らは能力主義・新自由主義性向を基盤に結集し、2022年大統領選挙では20代男性の58.7%がユン大統領を選ぶなど新しい保守階層に位置づけられた。

しかし、これはあまり続かなかった。 昨年行われた第22代総選挙で、20代男性の投票率を分析した結果、汎進歩陣営と汎保守陣営の得票率は接戦となった。 青年男性層での保守支持の勢いが弱まったのだ。 彼らを代弁した改革新党のイ・ジュンソク議員が「国民の力」代表時代に大統領選挙の勝利を導いたにもかかわらず、ユン大統領から「兎死狗烹(とし-くほう)*3」されたうえに、選挙直前に浮上したチェ上等兵事件の外圧疑惑*4などが影響を及ぼしたものと見られる。 12・3不法戒厳事態が発生した先月、韓国ギャラップが実施した月別主要政党支持率アンケート調査で、20代男性の25%は民主党を支持し、国民の力(22%)を一時的に跳び越えた。

若い保守系ユーチューバーと手を組んで街頭に出た20~30代の男性

しかし、青年男性たちが民主党の手を握ったわけではなかった。 彼らは、尹大統領弾劾政局初期の同年代の女性たちに比べて、積極的に広場に出なかった。 先月7日、ソウル汝矣島の国会近隣で開かれた弾劾集会参加者数をソウル市生活人口データと推算した結果、20代男性参加者数は約6730人で全体の3.3%に過ぎなかった。 20代の女性参加者数は3万5926人(17.7%)を占め、男性と大きな差を見せた。

彼らが本格的に声を出し始めたのは今月からだ。 戒厳事態がユン大統領の逮捕局面に入り、全世代にわたって保守層が結集する流れの中で、特に右派青年たちをターゲットにした保守ユーチューバーたちが勢力を拡大し始めた。 ユーチューブ「新男性連帯」のペ・インギュ代表は弾劾反対に持続的に参加し青年層の集会参加を促した。 テレグラムグループチャットを通じて弾劾反対コメントに「いいね」を押して賛成コメントに「嫌だ」を押すことを指示したという報道も出てきた。 2030青年を対象にオフラインフォーラムと各種講演を開催する保守YouTuber「グラウンドC」もまた「戒厳令を下した本当の理由」という題名の映像を上げ戒厳の正当性を強弁し、該当映像は17日基準で346万再生数を記録中だ。

ユーチューブで結集した2030保守層の男性たちは弾劾反対集会にも姿を現した。 これに対し尹大統領も15日、高位公職者犯罪捜査処(公捜処)に逮捕される直前、官邸を訪れた人々に「2030世代が最近官邸の前で(弾劾反対)集会をするが、ユーチューブを通じてすべて見ている」とし「演説内容がとても賢くて自由民主主義に対する熱望、親中勢力に対する反感などが盛り込まれ、非常に感動を受けた」と話したと伝えられた。

実際の世論調査でも、これまで保守性向に分類されていた2030の男性たちが戒厳事態の序盤には積極的に意見を表明しなかったが、今月初めにユン大統領の逮捕令状執行局面になり、国民の力支持で再び集まったという分析が出ている。 韓国ギャラップが実施した世論調査を比較すると、昨年12月第3週の国民の力政党支持率は20代と30代でそれぞれ15%と19%に過ぎない反面、1月第3週に入ってからは25%、29%に上昇した。 1ヵ月前、「国民の力」に誤差範囲外でリードしていた2030の共に民主党の支持率は、もはや誤差範囲内に入った。 韓国ギャラップの関係者は、「尹錫悦、政府以降、20代の女性は進歩、20代の男性は保守に分かれた傾向を考慮すると、2030男性の『保守結集』が、全体2030「国民の力」の支持率を導いた可能性がある」と説明した。

「若い男性保守派、民主党のせいで弾劾反対」

では、若い男性保守層を動かした原動力は何だろうか。 過去、イルベから抜け出そうとした人々が今回はなぜ「不正選挙陰謀論」等を信じる極右勢力と共に集会に出るのだろうか。 専門家たちは2030男性たちが積極的に弾劾反対に出るようになった理由は窮極的に「李在明民主党への政権交代を防ぐためのもの」と分析した。

チェ・ビョンチョン新成長経済研究所所長は「集会は一般的に社会的弱者が行う。 今や弾劾局面と早期大統領選挙局面が共に開かれ、ユン大統領はイ代表に比べて弱者のようになった」とし「2030男性は弾劾に反対するのではなく進歩・保守構図効果が作動して集会に出た」と解説した。 西江大学校コミュニケーション学部のユ・ヒョンジェ教授も「2030男性は同年代の女性に比べて損をしているという認識が支配的」とし「このような自分たちの声を代弁する人々が民主党にはいないと考えるため、前回の大統領選挙の時に『反フェミニズム』路線を掲げた『国民の力』に再び頼っている」と説明した。

結局、2030の男性と他の世代の保守集団との違いは、ジェンダーに対する認識である可能性が高いということだ。 成均館(ソンギュングァン)大学社会学科のク・ジョンウ教授は、「20~30代の男性は、同世代の女性たちが弾劾集会に主役として参加する現象を見て、反発感が生じただろう」とし、「基本的に現政権の政策を支持した人たちは、『女性たちが権力を持ち社会を牛耳るような雰囲気を容認するのは難しい』という見解を持ち、自分たちも結集しなければならないと判断した」と解釈した。

青年保守YouTuberの新しいマーケティング戦略が功を奏したという分析も出ている。 ユ教授は「ユーチューブの生態系では『コンテンツがすなわちお金』だ。 既存の高齢層中心の保守ユーチューブはレッドオーシャンだったが、2030世代保守層男性をターゲットにしたユーチューバーたちが新しい市場を作った」と評価した。 彼は「既存の保守YouTuberとは異なる新しいアジェンダを作り、2030男性がそれに呼応する現象が起きるのではないかと思う」と説明した。 実際、ユーチューブデータ分析サービスのプレイボードによると、6日から12日まで週間韓国スーパーチャット(後援金)上位10ヵ所のうち、若い保守層の男性を攻略したユーチューブチャンネルが3ヵ所に達した。

 

*1:エフエムコリア 2008年10月に開設された大韓民国のインターネットコミュニティ。

*2:20代・30代をまとめて2030男性/2030女性などという。

*3:うさぎが死んでしまえば、それを捕らえるのに用いられた猟犬は不必要となって、煮て食べられてしまうという意味の四字熟語

*4:海兵隊第1師団の一等兵の死亡事故に対する海兵隊調査団の捜査に、大統領室と国防部が外圧を行使したという疑惑

『RM:Right People, Wrong Place』予習と復習 映画に入らなかったRMの言葉


rmrpwp.jp

 

日本公開初日に見にいってきました、

予想ではすごく苦しくなるのかな…と思ってたんですが全然そんなことはなく、悩みながらも良い友人たちとの関係をつくって、音楽をつくって、心から楽しそうなにこにこ坊主頭のナムが印象的な映画でした。

2回目を見る前に、映画で繰り返された「正直になりたい」という思い、率直にあるための葛藤はどんなものだったのか、ということを彼の言葉で振り返ってみようかなと思って過去インタビューなどを復習がてらまとめてみます。

 

ピックアップした言葉は、個人的に気になったところ。

 

チーム活動中止の理由:成長させないKPOP

2021/12

まずはチーム活動のお休み前のこのインタビュー。これ読んで直感的に「RMはもうBTSやめるかも知れないな…もしやめるとなったら解散かも」と思ったのでした。

配信されたのが2021年の12月でインタビューは11月ごろですかね?

・トレンドの中に住んでいるうちに慣れてきましたが、そうやって生きてはいけないみたいです。どうすればいいのか分からないけど、『Longlasting』と『Timeless』がやりたいんです。BTSとして活動してから9年が過ぎているこの時点で、そんなことをよく考えます

・国家を代表するということが良い時もあり、負担に感じる時もあります。確実なのは、望んで手に入れたものでもなく、欲しくもないからといって、無くなるものでもないということです。使命として受け入れて、うまくできることをすることが僕の運命のようです。言わばこんな感じです。『こういう人生も面白いよ』そうやって生きようとしているみたいです

・BTSではなく、こういう人だと話せる人になって、2次創作物を作りたいです。田舎に閉じこもって、本を読んで勉強したい夢も見て、いろんな夢を持っています。今はとても幸せですが、確かにスピードが速いので、いつか自分のペースを取り戻したいです

・すぐに吐露はしません。感情が通り過ぎてろ過されたあと、感情を振り返りながら感じる残像を抽出し、丁寧に伝えれば「彼らも人間だな」と、アーティストとの距離を縮めることができると思います。適切な吐き出しは必要だというのが僕の信念です。それでいて、正直怖いです。僕を甘く見られるか心配で、この告白が後で弱点になって逆風を受けるかも知れないから。

(ARMYとの関係)

・僕たちの相互関係、愛がどんな方法で進んでいって欲しいというのは、少し危険な考えだと思います。僕の人生もどんな方向に進んでいくか分かりませんから。

・そのとてつもない数百万の塊が、僕をより良い人に変えてしまいました。僕は彼らを心からリスペクトしています。そんな意味で、僕も彼らのファンです。こんな願いはあります。僕たちが大人になっていく過程の中で、それぞれの方法でお互いを応援し合いながら、今の距離を維持していく、平行線のような愛であってほしい。

 

2022/6 涙の「真・バンタン会食」

21:01

問題は K-POPというのもそうですし、アイドルというシステム自体が 人を熟成させてはくれないみたいです。自分が成長する時間がないんです。自分でたくさん考えて 裏で一人の時間を過ごしてから そういったものが熟成されて 自分のものとして出てこなければならないのに… スケジュールをこなしながら 自分が熟成することができないんです。
僕が世の中に対して やりたいことがあって 今僕たちがこの全盛期を迎えた時点で、世の中にどんな形であろうと機能するべきだと思うんですが、何をすべきかはわからなくて、でも何かを見せ続けていかなければならなくて。

だから僕が考える隙を与えてくれないんです。 僕がどんな人で BTSがどんなチームで僕はなぜここにいて、メンバーが僕にとってどんな人で、それから僕たちがこれから どうやって進んでいくべきなのか……僕たちがどんなチームなのか、これからどうするべきなのか全くわからないという気持ちが大きかったです。

 55:51

僕はBTSを末永くやりたいです。BTSを末永く続けていくためには 僕が僕として 残っているべきだと思います。なぜなら僕自身が BTSではないので。僕はBTSの一部だから。それで皆さんの期待に 十分に応えられなくて。すごく話したい話が たくさんあるんですけど 全てを率直に話すことができない点に関して いつも申し訳ないです。

防弾少年団を考えたとき、人々はいつも ARMYの話をするんですよ。皆さんが僕たちの本質なんです。なのでどんなときも皆さんを切り離して考えることができませんし こうして今、活動することがつらいと話しながらも罪悪感を感じているのは 皆さんがすごく… それについて 失望されるんじゃないかと。僕が休みたいと言ったら… 悪人になったように思えて。

 

ファーストソロアルバム『INDGO』発売後

2022/12/5 シュチタ

2019年から2022年までの僕の日記みたいな感じ。

アンダードッグだった全てのことが 今のBTSを作ったように 僕という人間もその中にいながら自由ではなかったですし、そういった過去の全てのことを 今29歳で まるで炭素を押したら ダイヤモンドになるように、それが『Indigo』というアルバムに 僕なりに押して取り出した ダイヤモンドなんじゃないかなと

 

 

2022/12/18にKBSのニュース番組でインタビュー 

このころはまだRPWPの制作は決まってなかったのかな?

僕はアーカイブという表現を使って、すごく好きなんですけど、26歳の時から29歳まで僕がBTSのRMとして生きながら、僕が感じたことを記録して精製して、こうやって書き下ろした、そんな日記帳です 

…いつかは自分のものをやらないと、僕だけのことをしないといけないという
何と言いますか、義務感のような責任感のようなものがありました。
でもとにかく今のタイミングでこうすることになったのが すごく運がいいのが
防弾少年団というチームが完全にしっかりとして、第二幕に移るその時点で、キムナムジュンをお見せすることができるようになって、このグループと個人のそういうものをバランスをよく取っていく、 そんなかっこいいことを一度ぜひやってみたいです。

『Indigo』が過去の日記帳なら『RPWP』は完全にBTSと離れた時点で作ったものという意味でも必要だったのかも。

2023/4/13 Smoke Sprite コメンタリー 

2023/3に出たソユンさんソロ曲への参加。

・もちろん自分のもとても面白いんですが、僕がこうやって一緒に飛び込んで一緒に何かをする時に感じるその快感は、また違う種類のものだと思うということを今回すごく切々と感じて。

・これまで外部作業をたびたびしてきましたが、これだけ密接にしたことがありませんでした。… 僕は自分だけの小さなスタジオ弁慶なので、こうして会って何か感性を高めることもちょっと不慣れで、恥ずかしいけど、すごくやってみる価値があることだな、そんな気付きをソユンさんがくれました。

・僕がすぐまたアルバム制作に戻るのも、僕の人生において、去年のあの夏ごろからが一番ダイナミックな時期を過ごしているんです。

・僕は実は僕しかできなかったんです。僕にしかなれない人で。だけど僕は新しいキャラクターができたんですよ初めて。違う「僕」ができたんです。

・そんなことを.. だいぶブレーキがはずれたというか、簡単に言えば…分かりやすく言えば人生においてたくさんの……かつてはアクセルだったけど、今はブレーキになっていたものが、ほとんどなくなりました。

これは推測ですが、このソユンさんとの作業がRPWPを作ろうと思った大きなきっかけにはなったのかも知れないですね。チームの外で一緒に作業し、スタイルの違う音楽の作り方にも刺激を受けたかも?そしてIndigoではできなかった、また別のやりたいことができたのかもなあ、なんて思いました。

 

RPWPプロジェクト開始以降のインタビュー

雑誌のインタビューを出た順に

2023/5/16 Vogue Korea

・アートに長く接して音楽も長くやってきたので、結局永遠性に帰結するようです。 ところがある瞬間、皮肉なことに永遠性に最も近づく方法は現在に深く食い込むことだと感じました。 

・芸術も結局人生から出てくる自分のものです。 「人生」と「遊び」が並行されてこそ、素敵な創作物も出てくるでしょう。 「音楽のための音楽」「バイブのためのバイブ」などに支配されてはいけませんね。 

・ライフが先行して、それがワークを生み出せるようなバランス感というか。 いつも平均台の上にいると思って生きています。 それを楽しむしかありません。 創作は天刑や刑罰のようなものですから。 それでも楽しくて、このような職業人として生きることができて幸運です。

・最近は新しい人たちとぶつかって、友達になって、また作業もしてみています。 人間関係を見ると、昨年半ばまでは狭く閉鎖的に生きてきたのではないかと思います。 

・そんな(新しい)刺激が大変で照れくさくて時には重いこともありますが、何か僕の中で少しずつ変わっていくのが感じられます。 僕がこのバランスをうまく取れば、それを良い変化に導くことができますよね? 

2023/10/10 GQ Japan

(改めてBTSはどんな存在?)

・BTSは僕の20代のすべて。僕という人間の履歴書の中で最も重要な一行になるはずです。これからもそうですし、これからも続けていきたい。メンバーとは大切な家族や親友の関係であると同時に、同僚、チームメンバーでもあるので、かけがえのない独特な絆があります。一番近い言葉はやっぱり「愛」ですね。メンバーの皆を深く愛しています。

・僕はソロ活動をするとき、自分が本当に望んでいることは何なのか、僕という人間はどんな物質と性質でできているのか、真剣に振り返りながら過ごしています。スピードが速く複雑な世界の音楽業界でBTSというチームが生命力を持ち続けるために、10年を迎えた今だからこそ、メンバー個々の成長と個性が一番大事です。ふと「こんなに違う7人がどうして一つに団結できたんだろう」と思うこともあります。ソロ活動とそれぞれの成長がきっと、BTSをより素敵な場所に導くと信じています。だから今は自分自身に集中しようと思います。

(2025年をどう想像?)

・あまり変わっていないかもしれないし、コアを除くすべてが変わっているかもしれない。全く想像できません。確かなことは「僕は2025年を待っている」という事実だけ。幸いにもBTSというチームで10年を共にすることができたので、この幸運がどこまで続くのか挑戦してみたい。とどまることなく、また別の7人、7つの歴史になりたいです。

2024/5/24 032c (インタビューは2023年8月)

・僕はナルシストではないし、いつも自分の不安感に駆られているんです。僕は自分の中に汚れ、不潔さ、愛、優しさ、思いやりをたくさん持っている人間で、それを率直に、何らかの形で世に出さなければ気が狂ってしまうと感じています。そして僕は、自分自身であれ、周りの人々であれ、業界であれ、世界であれ、何かを変えたいと思っている人間。何かを変えるために生まれてきたような気がするし、BTSで一度はそれを成し遂げたと思う。

・常に注目されることのストレスと、超有名になることのメリットを両立させるための筋肉をつけたんです。

・僕も(何かを)吐き出そうとしているし、だんだんできるようになってきたけど、一番難しいのはK-POP業界の雰囲気。

・僕ももう10〜11年やっています。僕のようなある程度の力を持った人間が、もう少し正直になることは正しい方向だと思う。より正直であることが称賛される時代なんです。

・僕を見た人は、とても真面目で、優しくて、素敵な人だと思うだろうけど、それだけじゃありません。真面目じゃない部分もたくさんあるんです。人を笑わせるのも好きなんです。

 

BTSとARMYへの思いはWeverseで

直接ファンに語りかける場であるWeverseのLIVEと、Weverseでの手紙を時系列で「復習」してみました。

映画のなかで語られてた、日によってすごく楽天的になったり、落ち込んだりというRMがうかがえる気がしました。苛ついていたり、怒っていたり…。

そして、映画ではほぼ語られなかった(恐らくあえてはずした)、ナムのBTSというチームとARMYへの思いもこちらでは繰り返し伝えていましたね…

こういう話を同時にしながら、あのプロジェクトが進んでいたんだと思うと、また違ったものが見えてきそうです。

2023/4/11 W Live

この前みんなで集まって、あれこれ話をして、チーム的にも決めなくちゃいけない重要なこともあって。これから僕たちのチームはどうすればいいでしょうか?チームのことに関してはスイッチを切りました。除隊したら解決するでしょう

元々J-hopeと同時期に入隊する予定だったのが、RPWPのプロジェクトのために延期したことが明かされました。

2023/5/5 手紙

自分がどんな人間か、より確認していくこのごろです

…

何度も申し上げたようにますます口を開くのが本当に難しいです
よくわかりません。 ただ
大人になってから
沈黙を学んでいると信じています

…

正直、行ってきた後にどうなるのか気になって怖いです
時間は本当に早く、すべては変わって
僕も変わって
これ以上無責任にすべての愛を要求したり
追いすがったりしたくはないんです
愛を求めてさまようより
僕が愛でいれば
努力でよく育てたら
愛が自然に訪れると信じたいです

2023/6/13  バンタン10周年を迎えての手紙

ある言葉に魔法がかかるというのは本当に特別なことです。
一つの名詞が代名詞になるまで。 バンタンがバンタン、 アミがアミになるまで.. たくさんの雨風と、愛がありました。
もしかすると誰も理解させることができない、僕たちだけの世界を築きました。

僕はまだあまりにも未熟です。
おそらく、これからもずっと不慣れで、不安で、苦しいでしょう。
それでも進んでみます。

…
別々に、また一緒に、遠いけど近くで、僕にはあなたたちが、
あなたたちには僕がいることを願っています。
メンバーたち、スタッフたち、家族と友達! そしてアミたち! 本当にお疲れ様でした。

これから10年も一緒に仲良く暮らしてみましょう。
この野郎の世の中で!
愛しています。

2023/6/17 FESTA

「午後5時、キム・ナムジュンです。#2023BTSFESTA」

2023/7/16 W Live

髪を短くして登場

近々まだ入隊していないメンバーたちとあっていろんな話をしようと思ってるし、メンバーたちとはグループチャットでしょっちゅう連絡しあっています。

僕がいま作業中のことに関してはまだ言えることはないんですが、『Indigo』とは180度違うものになりそうです。たくさんの人が手伝ってくれていて、楽しいです。

長く音楽ができるように、みんな一生懸命やってるということを知っていただければと思います。

…

いつも同じです。どんな危機があろうと困難があっても、自分ができることを自分の場所でしっかりやればいいので。それから(ソロで)一人ひとりが出てきながら、僕たちのチームの名前が話題になるのもとても良いことですし。

 

2023/8/6 D-DAY finalステージ

D-DAYツアーファイナルにゲスト出演(Strange,未発表曲→Come back to me)

 

2023/8/12 W Live

D-DAYでのステージの振り返りでは、緊張で手が震えたのは、国連のスピーチ以来二度目の経験だったそう。あまりに踊りから遠ざかっているので、ダンスのレッスンをこれから始めると。

(ファンがつくった曲「Love Letter」を聞いて)

SUGAさんが28回のコンサートを通じて感じたことをいろいろ話してくれました。どれほどたくさんのアミが愛してくれているか、2025年の再会を待っているか。僕もすごく感じています。自分のソロプロジェクトを進めながら何を感じているかというと、これはただお休みみたいなもの。元々僕のいたところ、BTSとARMYのところへ戻るための旅なんです。ただのジャーニー。でも第二章のためにはとても大事な旅。家に無事に戻るための旅なんです。でも結局は戻ってくるし、2025年には再集結します。

2023/8/30 W Live

8/16にインスタのストーリーにフランク・オーシャンの「Bad Religion」をアップしたところ、一部で炎上。この曲がイスラムヘイトだという批判があったというところからでした。ライブでナムさんは「特定の宗教を卑下する意図はないです。これは謝罪じゃありません」としました。

僕は自分の限界を知っています。僕が真実を話しても全ての人を納得させ説得できないことは分かっています。誰かは僕を見てウソをついている、侮辱してるんだと言うかも知れませんが、そうではないです。僕はウソはつけません。僕は正直に話しています。どうか僕を信じて下さい。
僕が心の中に10年間秘めてましたけど、もうそうはできません。僕自身の言葉を信じて下さい。

みなさん、確認のために言いますが、心配しないで。僕を信じて下さい。僕の中にある物をお見せします。音楽であれ、仕事であれ。あるいは人間として。人生は旅ですよね。だから乗り越えなきゃ行けないいろんな障害や問題があるんです。僕は冷静に、良くやっています。自分のやるべきことに集中しています。

2023/9/12 誕生日の手紙

できるだけ率直な人でありたいのですが、ファンと歌手という無形と有形の間の存在は果たして何を超えて何にまでなれるのでしょうか。 愛というやさしい幽霊の下で、すべてが容認されるでしょうか? 露出が弱点になり、正直さが傷になる経験を今もたくさんしていますが、まだよくわかりません。

以前、ますます話すのが難しくなって悲しいという話をしましたね。 その事実は相変わらずのようです。 それでも僕はとても淡々としています。 一生に一度でも受けられるだろうかという真心を、土砂降りのように受けたおかげで、厭世と虚無を格好いいと思ってきた僕が、気質的には楽天的な人間だということも悟りました。 

…

偶然が重なると必然だと言いますよね。 偶然は偶然を装った運命とも言うし。僕が今/あなたにこの手紙を差し上げるのもそうだと思います。 僕はどんなバージョンの自分であっても、この手紙を2023年9月に書いていたような気分。 毎回の僕の誕生日の手紙は、僕が今たどり着いた所の、それぞれ違う愛の言葉なんです。

…

毎回、僕の最新の最善のバージョンで愛していると伝えたかったんです。 一人一人を抱きしめることはできませんが、心はそれ以上です。 僕がどんな姿であっても愛してくれとは言いません。 ただもらった分だけ、僕も頑張ってみようと思います。

2023/9/14 W Live

認めます。僕はそんなにクールじゃなくて、他人を気にするタイプで、だれかカッコ良いことをしてたら僕も何か学べないかな?と思う

僕の速度と方向に合わせて自分の道をとぼとぼ歩いていく、そんな約束をみなさんとしながら、僕のプロジェクトも時間かかりますが期待して下さい。僕はみなさんの役に立つ人になりたい。そうですよね。僕を好きじゃない人にまで、どうか僕を愛して下さい~とは言えないじゃないですか。
仕方がない。だから僕は僕を愛してくれる人と過ごせば良いんです。

あまり傷つかないで。僕もかつてはヘイトとかで傷ついて死にたくもなったけど、結局生き残れば勝ちます

2023/10/11 W Live

髪を染めて登場。自宅で、別の部屋ではチームRMがいて作業中とのこと。

最近センチメンタルになって、やたら涙が出ることが多いんです。
最近躁鬱のように感情の起伏が激しいんです。まあでも創作には良いことだから。

ある日は自信満々で、ある日は自信がなくなります。どうにか上手く行くでしょう。

…

挫折してすごく疲れたたとき…去年の4月か5月?そのときは全てをやめて休みたいと思っていました。だけど人生は面白いし、すでにそういう時期やチームが恋しいです。自分も新しいことをして、(メンバーたちの)ソロも全部見ていますが、たまに悲しくなるときがある。いま一つのチームで一緒に動くことができないから。

未来に起きることを考えています。想像してみてください。一度ストップして、休んで数年後にまた集まって、新しく革命的なことをしたらすごく美しいはずです。すごく楽しみです。

メンバーたちに会いたいです。特にみなさんに会いたいです。

ひとりで作業しているといろんなことを考えるようになって、ひとりでやっていいこともあるけど、僕がたくさん頼ってきたんだなと。その空席が大きく感じます。ひとりになって自由で開放感も感じたけど、あの凝縮したエネルギーが恋しくもあるし。
でも、あのときブレーキを踏まなかったらみんなすごく辛かったと思う。だから仕方のない過程でした。

こうやって元気に過ごしてまた一緒に集まったときにどれだけ美しいか考えると、すごく楽しみだし、面白いと思います。

2023/10/19 W Live

(コメント読みながら)

新鮮で新しい音楽とプロジェクトを準備しています。聞いたことのない音楽かも知れません。「Indigo」が発表されてほぼ一年が経ちましたね。いまの季節に聞くのにピッタリです。

「迷って孤独なときどうしますか?」
実はいま迷子になって寂しさを感じています。自分のグリップを握ろうとするけどすごく難しい。唯一の答えは、平穏さを楽しんで自分と友だちになることです。誰もあなたを救えないから、あなた以外は。

10年間、クソみたいなことに全部耐え抜きました。たまに心が痛むこともありますが、直すことはできないです。
軍のことは聞かないで下さい。正直すごく嫌です!僕たちみんなハグが必要です。

2023/11/14 W Live

目の上に怪我して登場(Come back to meMV撮影中のけが)

(コメント「自分を理解することが一番難しい」)
当然です。人生というのは生涯自分を理解するため戦いです。自分を理解すること。それをしようとして生きてるんだ、僕はそう思います。僕も僕を理解するのが難しいです。失敗したり、良くないことを考えたり、悲しいことが起きたり。人それぞれそうなんじゃないかな。どうやって人が毎日良いことばかりで素敵で安定してられるんですか。人である以上さまよったり、しんどいことがあるものなんですよ。

(「今一番怖い物は?」)
一番怖いのはいつも僕自身です。なぜって自分の内面にあるものをいつもコントロールできません。トラウマとか傷とかコンプレックスとか。自分の内面にあるものをコントロールできれば大丈夫です。でも、それが一番難しい。

幸せは感じられる心の準備ができた人のところにだけ来るんだと思います。

(「あなたが考える美とは?」)

コインみたいなもので、幸せの裏には悲しみがあります。それから美の裏には…美しさというコインの裏には醜さがあります。美しさと醜さはコインみたいなものだと思います。それから痛みも。

近くで見たら悲劇で、遠くから見たら喜劇というのは、すべての瞬間がそうみたい。

(最近好きなもの?)

やっぱり人間と愛が一番面白いと思います。好きだし。

このあと「歌って」というリクエストでいろいろ歌いましたが、なかに「3D」も入ってましたね……

2023/12/10 入隊時の手紙

この10年間、BTSで暮らすことができて
とても幸せでした。
ずっと口癖のように言ってきたけど
終わりはまた始まりだから!
過ぎてしまえば他の良い何かが私たちを待っていると信じて疑いません。

…

無数の耳元に留まっては過ぎ去る言葉より
僕たちの時間と愛と真心が
これからの僕たちを語ってくれているじゃないですか。
いつも、そばにいなくても、そばにいる人になりたかったです

それぞれの人生をそれぞれの場所で
一生懸命に生きながら
帰ってきたらにっこり笑って
これ以上遠慮のない、心と心で満たされる私たちであることを願いながら。 しばらくの間、アンニョン、アンニョンです!
帰る時はまたアンニョンと挨拶します

 

そのほか

サンヤンほかチームRMのインタビュー

チーム RMは「いるべきではない場所にいるべき人々」

 

入隊後のRM Weverse LIVE

2024年2月

5月

6/15

9/12 誕生日

10月

12/5 weverse.io

20~30代男性はなぜ弾劾の広場に現れなかったのか/週刊キョンヒャン記事訳

2030 남성, 그들은 왜 탄핵의 광장에 보이지 않았을까 - 경향신문

こちらの記事訳です

 

20~30代男性、彼らはなぜ弾劾の広場に現れなかったのか

2025.01.04 イ・ヘリ記者

「戒厳反対→弱者連帯」社会参加に活発な2030代女性たち
連帯するテーマとスペースが特になく、各自で生きている男性たちと対照的

尹錫悦大統領の非常戒厳宣言後に続いた市民の弾劾要求集会のキーワードは、断然「2030女性」だった。 真冬の寒い天気にろうそくの代わりに応援棒を持って街にあふれ出た20〜30代の女性たちが、Kポップの歌に合わせて尹大統領の弾劾を要求する光景は全世界を驚かせた。

2030女性は「TKのコンクリートはTKの娘たちによって壊れるだろう」と、ソウルだけでなく大邱・釜山など地域の集会でも存在感を示した。 農民のトラクター行進を阻む警察に抗議した、いわゆる「ナムテリョン大捷」に積極的に参加し、全国障害者差別撤廃連帯(チョンジャンヨン)の地下鉄宣伝戦、大宇造船海洋下請け労働者・韓国オプティカルハイテク労働者の座り込みでも連帯を続けた。

しかし、同じ時期「2030代男性」はどこにいたのだろうか。 週刊キョンヒャンは2024年12月30〜31日、2030男性30人にインタビューした。 彼らに「今回の弾劾集会の局面で2030男性が消えた理由は何か」「2030男性がいない広場はこのままで大丈夫か」聞いた。 30人のうち21人は戒厳宣言後、集会に参加せず、8人は集会に参加した。 1人は答えなかった。

ある青年は「沈黙している人が考えていないわけではない。 それぞれの理由で集会で叫ぶことに共感できなかったり、共感しても方法に疑問を提起した人々がいた」と話した。 2030男性を「極右保守」や「2(与党)支持者」などと簡単に規定する前に、彼らの言葉を一度見てみる必要があるということだ。 インタビューに応じた2030男性たちは概して「今私たちが連帯する議題と空間を作り出せずにいる」と話した。

戒厳に反対しても集会には参加しなかった若者たち

今回の弾劾集会に20〜30代の女性たちが主導的に参加した事実は、ソウル市生活人口データ分析(京郷新聞データジャーナリズムチームダイブ)を通じて確認された。 2024年12月7日、ソウル汝矣島の集会参加者推定人員の性別・年齢帯分析の結果、20代女性の割合が18.9%で最も高かった。 30代女性は10.8%で、20〜30代女性が集会参加者10人中3人の割合(29.7%)だった。 12月14日の汝矣島(ヨイド)集会の時も、20代女性の割合が17.9%で最も高かった。 30代女性は12%でその次だった。 20〜30代の男性は3〜5%にとどまった。 女性と男性の参加格差を年齢別に見ると、20代で最も大きかった。

インタビューに応じた20〜30代の男性の大半が、戒厳令は間違っており、弾劾に賛成すると答えた。 A氏(24)は「尹大統領の非常戒厳は非常識な行動」とし「国家非常事態という戒厳の要件にも該当せず、国会議員逮捕など民主主義秩序に反する行為だった」と話した。 ただ、彼らの意思は大挙集会に参加する方法では表出されなかった。 Bさん(27)は「インスタグラムを見ると、確かに女性たちが集会に出たという認証ショットをたくさん上げ、男性の友人たちはほとんど上げなかった」とし「政治的立場がないわけではない。 私も戒厳に反対し弾劾に賛成したが、集会に出るのではなく弾劾案可決をキャプチャーして上げる形で別の方式で意思を表現した」と話した。

戒厳に批判的な20〜30代の男性の意思は、なぜ集会を通じて明らかにならなかったのか。 その理由は、この10年間、20〜30代の女性と男性の経験から、その手がかりを見つけることができる。 2015年のメガリアの出現を皮切りに、20〜30代の女性にとってフェミニズムは重要なイシューとして位置づけられた。 「江南駅10番出口女性殺人事件」とMeToo運動があり、不法撮影、テレグラムn番部屋、ストーキング・ディープフェイク犯罪、デートDVなど絶えずジェンダー議題が浮び上がった。 ユン大統領の「構造的性差別はない」発言、女性家族部廃止公約は2030女性たちの怒りに火をつけた。

X(旧ツイッター)などSNS、オンラインの女超(女性が集まる)コミュニティは、2030女性たちがジェンダー議題を議論する公論場として機能した。 彼らは共に討論、共感し、連帯と結集、行動に進んだ。 国会・政府・裁判所に抗議し、直接体を動かして街に出た。 それに伴う成果もあった。 性暴力処罰法とストーキング処罰法の改正のような制度改善を導いた。 このような経験が今回の弾劾集会でも続いた。 20〜30代の女性たちは、Xとコミュニティで積極的に集会情報を共有し、認証ショットを撮って掲載し、互いに参加を促した。

政治・社会問題を真剣に議論するスペースがない

一方、インタビューした20〜30代の男性たちは、自分たちには連帯するテーマやスペースがないと言った。 国家が男性だけに与える軍服務義務とそれにともなう不利益問題が2030男性の議題に挙げられるが、この問題を公論化して行動する側面で2030女性の規模に達しなかったとの評価が多い。 20〜30代の男性が主導的に声を出してきたのは、反フェミニズム問題ぐらいだ。 B氏は「政治的に解消しなければならない20代男性たちのテーマがない」とし、「コミュニティでデモをしても、ただ女性に対する反対であって、何か要求や議題があって声を出すのではない」と話した。 C氏(27)は「就職、お金集めは皆の困難のようで、実は具体的に青年男性だけが体験する困難は何なのか分からない」として「過去とは異なり、性差別のない社会のせいで利益を得られないのが悔しいという感情が見える」と話した。

D氏(25)はオンラインの男超(男性多数の)コミュニティは政治・社会問題を真剣に議論するスペースとして機能しないと話した。 D氏は「(政治・社会問題は)コミュニティ内で他の問題に比べて順位、重要性が落ちたり真剣な議論が行き来しにくい」として「そういう問題に関心があっても、真剣な主張というよりはゲームのように娯楽の一種として見たり、『政治ミーム』のように消費されるようだ」と話した。 彼は「(政治・社会問題が)単純に面白さで消費される対象ではなく私の問題であり、論争をしてでも良い方法を探す空間、議論、社会的条件があれば良いが、議論をしても組織化して広場に出るほどの誘引は不足しているように見える」と話した。 そのため、Eさん(30)とFさん(27)は「(Xと女超コミュニティに参加する)ガールフレンドに聞いて集会の情報を知ることになった」と話した。

だからといって2030男性がオフラインで同年代と政治・社会問題を話すわけでもないと言った。 Gさん(28)は「友達の間で話すとしてもふざけてならともかく、真剣に話してはいけないという雰囲気がある」とし「経済や投資、どのように食べていくかを話す人が多く、ここから政治まで行くと対話がトゥーマッチになる」と話した。 G氏は「(政治・社会問題を話しても)『誰かはこうだった』程度のゴシップ的な話をするぐらいで、何かをしなければならないという話はない」と話した。

H氏(26)も「行動をするためには人々と一緒にすることが必要だが、私の周りにはそのようなことはなかった」と話した。 E氏は「男たちは集まって政治の話をすればけんかをするだけで、何かをしようという話にならない」として「女たちは普段からそういう話をよくするから(イシューがある時に)団結したのではないかと思う」と話した。 C氏は「男性は女性と比較してオフラインで集まり、考えを共有する経験自体が不足していると考える」として「(集会に)出たい人も多いが、周辺男性の文化がそうではないということを感じて出られなくなることもある」と話した。 20〜30代の男性がある問題について意見を交わし、その意見を適切な言語で表現し、直接声を出して社会に解決を要求するルートがないということだ。

I氏(33)は20代大統領選挙前後に極限に達した「ジェンダー葛藤」フレームと「イデナム論争」が2030男性の公論場を狭めた側面があると話した。 I氏は「(ジェンダー葛藤)熱風が過ぎ、オンラインでは男性たちが政治談論を語るほどの場自体が消えたという気がする」として「若い男性たちが政治をエンターテインメントの性格で消費し始め関心を持ったが、その熱風が過ぎて再び関心が減った」と話した。 I氏は「依然として政治性向を帯びたコミュニティは存在するが、それは4050男性の専有物であり2030万のコミュニティはないため、デモが広範囲に広がりにくかったと見る」と話した。 H氏は「社会が大きく分裂していることを感じ、それが(今回の集会で)表面化したのだと考える」とし「性別によって分かれているが、女性たちは集会参加により能動的・積極的で男性たちは受動的・消極的なようだ」と話した。

専門家らも同様の分析を出した。 放送通信大学文化教養学科のイ·・ウチャン教授は2024年12月30日、記者との通話で「(男超オンラインコミュニティである)『エフエムコリア』等でも戒厳は誤り、尹錫悦は退陣しなければならないという反応が多数だった」として「(集会参加が少なかったのは)男性たちが参加可能な連結やルート、経験が不在なため」と分析した。

イ教授は「女性の場合、フェミニズムイシューもあるが、ファンダム文化が大きくなり、必ずしも政治的なものではなくても日常で一種の社会的な組織化を経験する機会がある」として「しかし大学の学生会文化も消えた状態で、男性は社会的な組織化を経験できるルートが特にない」と話した。 彼は「青年女性たちが行動する時はそれを通じて作りたい世界観があるが、現在の青年男性集団はいったい自分たちがどんな政治を作らなければならないのかに対する期待や熱望もほとんどない状態」と話した。 西江大学社会学科のチョ・·サンジン教授は「若い女性が感じる苦痛と関連しては2015年以後、色々な言葉と話が登場したが、若い男性の場合、苦痛を表現しようとする渇望は大きくなったが、スローガンと言語、議論の空白があった」として「そのような部分が若い男性たちの行動や考え、参加に影響を及ぼした可能性がある」と話した。

「『ダマンセ』を歌って、状況が良くなりますか」

インタビューした20〜30代の男性たちは、話さないからといって困難がないわけではないと話した。 J氏(28)は尹大統領の戒厳宣言が非常に間違っていると思ったが、就職準備という「現生(現在の人生)」のため集会に参加できなかった。 J氏は「もし私が就職をした状態なら負担なく歴史の一つの軸として活動したかもしれないが、今はやるべきことが忙しく、自分のご飯を食べて生きることに直面していて参加できなかった」とし「26から29の間が暗鬱だという『20春期』という言葉もあるでしょう。 現在の生活を差し置いて集会に参加できる人は20代前半の男性しかいない」と話した。 大学4年生に在学中のKさん(24)も、授業とボランティア、対外活動、アルバイトを並行しているため、集会に参加できなかったという。 その一方で、K氏は戒厳当日から放送局のYoutubeライブと各種記事を探して状況を把握しようとした。

公務員試験を準備するG氏は「戒厳を見て市民として恐怖感を感じたが、生活するのが苦しい状況なのに『現生』を生きるのにも忙しく、デモに参加すれば今後不利益があるのではないかという気がした」と話した。 F氏は「直ちに解決しなければならない色々な問題があるが、軍隊に行ってくれば2年間猶予になる」として「明らかに成人にはなったし、自分の生活に責任を負わなければならないプレッシャーもあるので(社会参加に)時間を割くのが負担だ」と話した。

公正と能力主義の議論と共に「各自図生」は2030男性の間に根強く定着したように見えた。 激しい競争の中で一人で生き残らなければならないという強迫観念が、社会参加と連帯に対する冷笑と懐疑的態度につながったのではないかと推定できる部分だ。 「行動しても変化はない」という自嘲も多かった。 F氏は「各自図生と個人主義が流行しているのではないか」と話した。 F氏は「(20~30代の男性が集会に出ない理由は)自分一人出て行って変わらないという低い効用性のため」とし「食べていくのが大変なのに、その時間に勉強しなければならない、集会に出て『再び会った世界』(弾劾集会で多く歌われた少女時代の歌)を歌ったからといって状況が良くなるだろうか」と話した。 F氏は「一人で勝利を独占することに関心があり、共同体全体が力を合わせてうまくできるということに関心を持つ男は多くないと思う」として「隣の男よりさらに良い条件を持つために自分の時間を投資しなければならない」と話した。

J氏は「男たちは『軍人の月給を上げるか上げないか』ということに声を上げることができるが、それ以外の社会的圧迫に対しては各自図生をする」とし、「それを乗り越えられなかった人は共感の対象ではなく無能力者になる」と話した。 J氏は「共感よりは現実的な話をすることになり、そもそも凝集できる求心点がない」と話した。 L氏(30)は「軍隊に行って怪我をすれば押し付けるのに忙しく、尻尾を切るのに忙しい」として「果たして『自分が国に献身すれば良い待遇を受けられる世の中になるか』と聞かれた時、違うと断定した瞬間、世の中に対する関心がなくなるようだ」と話した。 Mさん(30)は「私の周りにいる男同士が会って政治の話をすれば『自分たちが何かしても変わるのか』という話が主だ」と話した。

2030年の男性は、このような各自の生き方に「軍隊」が多くの影響を及ぼしたと共通して述べた。 F氏は「軍隊では命令が完全に違法でない以上、不当であっても無条件に従わなければならないので、男が軍隊に行ってくれば保守性が強化される」とし、「何か誤ったことがあってもそれを覆すことは事実上難しいと考えるようになるようだ」と話した。 N氏(23)は「非常戒厳が宣布された時、今私たちが生きている21世紀なのかと思うほど話にならないという考えしかなかった」としながらも集会には出なかった。 N氏は「軍生活をしてみると不当だと感じることがあっても上命下服が身につくようだ」として「ただ『分かりました』と納得しなければならないため」と話した。

「青年男性たちも集会に出て、一緒に共有してほしい」

広場に20〜30代の男性がいなくても大丈夫だろうか。 インタビューした20〜30代の男性の多くは、「根本的に政界が問題だ」と話した。 「朴槿恵、元大統領が国政壟断事件で弾劾されたが、その後何が変わったのか」という意見、「共に民主党は具体的な解答を出さずにユン大統領を非難し引き下ろすことだけが忙しく見える」という意見が出てきた。 第20代大統領選挙の時、ジェンダー葛藤のフレームを煽ったのも政界だった。

同時に、彼らは集会が20〜30代の女性だけのものと規定されないことを望んでいた。 20〜30代の男性も連帯できる「みんなの集会」になってほしいということだ。 Oさん(28)は「実際、周辺の同年代の女性たちが積極的にデモに参加しており、(20~30代の女性が集会に多いというマスコミ報道が)誇張だとは思わず、連帯して積極的に参加する姿を応援し、励ましたい」と話した。 O氏は「ただし集会を応援棒やKポップ文化に限定するならば(2030男性の)参加を導くことは難しいだろう」とし「戒厳は性別と関係のない2030の共同議題であり、これを契機にジェンダー葛藤が融合され、共同のデモに発展することができる」と話した。

今回の弾劾集会で生まれて初めての集会というものに参加したE氏は「男性たちが自ら変われば良い」と話した。 E氏は「一度も行ったことがないので心配になり、ぎこちなくて恥ずかしいだろうと思ったが、実際に行ってみるとそんな気がしなかった」として「人々が一丸となって集まったことを直接見て感じるので、今まで積極的にできなかったことが少し恥ずかしかった」と話した。 E氏は「当事者意識を持って国の危機が来た時、国民としてすべきことはしなければならない」と話した。 彼は「2030男性たちも問題点を指摘すれば、過度に反感を持って否定的に考えるのではなく『自分が変わってみなければならない』と考えることができる」として「メディアで(2030男性たちが)積極的に政治参加ができるように知らせることも一つの方法」と話した。 P氏(26)は「インターネット世論も、友人4人が集まったカフェテーブルの上も、いくらでも広場になりうる」として「人々が政治的意思を表現する時に憚らない雰囲気が作られれば良い。 私の考えも、あなたの考えも間違っていないということを学校教育からよく教えてほしい」と話した。

Q氏(23)は、「20〜30代の男性が集会に参加することを望む」とも話した。 Q氏は「2030男性として弾劾集会に出ることが韓国社会の民主主義のために必要だと考え、個人の意志で出た」として「出てみると広場がとても多様だと感じた」と話した。 Q氏は「応援棒もあったし、農民の話は実はよく知らなかったが、知ることになり、チョンジャンヨン(障害者団体)に対する連帯も増えたようだ」として「会わなかった人々が会うので互いに理解ができるようになった」と話した。 彼は「2030男性たちも集会に出てみれば考えが変わることもありうる」として「集会に出てくればいいし、もう少し多様な人に会う機会があればいい」と話した。

 

 

 

私たちこそが変化の波/大邱の若者たちの演説

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大邱で開かれた尹錫悦弾劾集会での演説の訳です。

TK(大邱・慶尚北道)は保守派の地盤。ここの市民たちにはほかの地域とはまた違う葛藤があるようです。

★追記)大邱出身の男子高校生の演説も追加しました。

 

 

TKのコンクリートはTKの娘が壊す(大邱の集会での女性の演説

 

愛する私の故郷、大邱!  愛する私の隣人、 大邱市民の皆様、こんにちは。

私は他の人と変わらない平凡な市民です。 闘士でも英雄でもない私がこのような場に上がって発言をすることになった理由は、国の犬があまりにも多くて!  全員を言及するには3泊4日かけて発言しても足りません。だから私は一人だけ狙います。「国民の力」プラス 洪準杓*1!

内乱の共犯でありながらあの傲慢さ。 一体この傲慢さはどこから出てくるんですか。 「国民の声を代弁せよ」と席に座らせたら、国民の声だけは無視し、国民が座らせたその席をキム・ゴニ*2を守りたい時にだけ座り、国民を守らなければならない時はやたらに出てきて、謝罪もなく恥じることもなく、今でも国民を馬鹿にしています。

一体この傲慢さはどこから出てくるんですか?  事あるごとに尹錫悦という暴君をかばい、野党の暴挙として他人のせいにする十常侍たち*3は誰ですか?  憲法に違反しても国民に銃口を向けても、党が消滅することを恐れて国民を見捨てた、この国の逆賊は誰ですか?  一体この傲慢さはどこから出てくるんですか。

「国を売っても、どうせTKでは当選させてくれるだろう」。そう思ってるからこんなに傲慢なんじゃないんですか?

はい、私はその「どうせ」を打ち破るために、ここへ上がってきました!

しかし、ある人は卵で岩を打つようなものではないか、一握りの声でどうやってコンクリートを割ることができるのか、そう思われるかもしれません。 

東大邱駅、嶺南大学、慶州、安東。 保守の勢力が強い地域ごとに朴正熙の銅像が建てられていて、これは本当に変わらない場所じゃないか? そう考えるかもしれません。
でもでもでもでも!逆に考えてみましょう。

それだけ急いでいるのです。 焦ってるんです。悪口を言われながら、お金をかけて、その銅像をどうして建てたんでしょうか?

東大邱駅は行き来する人が多い場所で、銅像は普通私たちの目の高さより上に建てられます。だから流動人口が多い場所に建てて、市民の無意識に浸透させたいのです。
東大邱駅を通る人たちが無意識に銅像を仰ぎ見て、朴正熙を大邱の偉人だと思わせるようにしたいのです。 または象徴物を掲げることで、既に存在する極右支持者をさらに結集させようとしているのです。

なぜ? 内乱の政局で低下していく支持を、こうしてでもつなぎとめたいから! 巧妙な洗脳でなければ、若い有権者を虜にする方法がないからです。中道層をすべて捨てて、極右たちが好きな飴を投げてあげることに、私たちが苛立つ必要はありません。彼らが焦っているのです。

売国奴の断末魔が聞こえるのに、私たちが疲れる理由がありますか!

朴正熙の墓に殉葬されたいというのに、私たちが拒む理由がありますか!

ただ「反共」一つで延命させてきた勢力だから、そのすべてが通じない、歴史をきちんと知っている世代が登場した時、このような時代遅れの策術を使うのです。

でも手口が古すぎますよね? 古くさいです。 彼らが50年前に亡くなった人で銅像を作る時、私たちはライブ放送を見て配達で連帯し、SNSチャレンジをします。そうですよね? いくら巧妙に洗脳してみても、どんな編集も操作もない、生々しい生の歴史がライブで私たちの脳裏に深く刻まれたし、刻まれ続けています。 そのような銅像を数千個を建てたとしても、すでに私たちに刻まれた民主的な意識は絶対に曇ることはないでしょう! 

「どうせ選ぶだろう」という、その「どうせ」を破るために、上がってきたんです。

階級を問わず、私たち皆が持っている最も尊い権利、最も強力な武器がありますよね?  投票権です。 国会議員を選出する主体は韓国国民です。 ぬくぬくとして、お腹いっぱいだから、あいつらは国民の頭の上にいると思ってるんです。

その席に座らせてくれる人は誰ですか?  その給料は誰の税金で払われてるんですか?

皆さん、会社で社長が誰なのかも知らなければどうなりますか? クビにしなきゃですよね? フランス革命で時代精神を読み取れなかった封建勢力はどうなりましたか? 首を切られたんです。 私たちも切らないといけませんよね? 首を打たないといけませんよね?

私は第23代総選挙で首を切る気持ちで投票場に行くつもりです。行ってこの内乱犯を断罪するという気持ちで投票するつもりです。  皆さん、ご一緒しませんか? 地球の果てまで追いかけ切断しませんか?

皆さん、もし彼らが西門市場にひざまずきに来たら、受け入れますか?  この地に一歩も踏み入れられないようにしなきゃですよね? 党名を変えて離党するふりをして、ひざまずいて剃髪して申し訳ないと言ったら、赤を抜いて*4、内乱犯ではないふりをしたら受け入れますか?  追い出さなくちゃいけないでしょ?

「弾劾されれば李在明になる」と、「李在明が大統領になれば国が滅びる」と言うけれど、越権するな!  次の大統領を選ぶのは国民が勝手にすることで、あなたたちは自分の首でも心配してください! 生意気にも越権するなって言うんだ!

皆さん、私たちは守旧(派)の心臓ですか? 私たちは売国(奴)の畑ですか? 

心臓だとしても健康な血が流れてもいないのに、何が心臓なんですか?
畑だとしても新芽が育たないのに、何が畑なんですか? 
市民の生活より政治生命を重視する党に未来がありますか?

大邱は韓国初の民主化運動「228民主運動」があった都市です。 228民主運動の精神は419革命に継承され、独裁者の李承晩を退陣させました。

私たちの愛する故郷、大邱は従北論ではなく、228精神が根付いた都市です! 

したがって宣言します、大邱は守旧(派)の心臓ではない!  
大邱は民主市民の連帯が脈打つ、抵抗の心臓になるだろう! 

大邱は守旧(派)の畑ではない!  
コンクリートの間に芽吹いた新芽で、民主主義の畑になるだろう!

最後に、コンクリートを砕くTKの姉妹たちよ!

これまで私たちはどれほど孤独だったでしょう? 恥ずかしくて、罪悪感を感じて寂しくて。 でも、私たちがあんなに苦しかったのも、私たちが生まれ育った故郷を愛して、家族を愛して、友達を愛して、愛すると同時に憎いから苦しかったんじゃないですか?人は話をしながら生きていく動物なのに、愛する人と言葉を交わしても話が通じないというのは本当に苦しくて寂しいことです。

でも戒厳令が宣言された時から今日に至るまで、街に出ると、私はあまり寂しくなかったと思います。顔も名前も知らない人たちなのに、ただ心が温かくなりました。私はそうでしたが、 皆さんも同じでしたか?

だから、これからも途方に暮れたら、 一緒に応援棒(ペンライト)を振ったことを思い出しましょう。

「あの町は変わらない」「あれは死なないと変わらない」。 誰かがそう言おうが言うまいが、振り回されないようにしましょう。

まさに私たちが生き生きと生きている変化の波であり、その波が「どんどん変わる、変わるんだ」と言えば、「ああ、そうなのかな?」と揺れて、いつの間にか変わる人も出てくるんだし、全然変わらないと言ってしまえば、何か変わろうとしていても止まってしまうんじゃないですか?

皆さん、「有名なことで有名になる」というのをご存知ですよね?  変わる、変わると言ってこそ本当に変わります。

落ち込まないでください。デモにどうしてこっそり出てくるんですか。  元気に出てきてください。 私たちが罪を犯したわけでもないし、そうですよね?

人々が皆私たちのように死ぬ気で投票しません。 勢いで押しこめば、「何だか最近は普通じゃないね?」と、 こういう人も出てくるわけです。 コンクリートコンクリートと言ってるけれど、朴正熙の名前の3文字を聞いただけで、ばったり座り込んで泣き出す、そんな人ばかりが大邱に住んでいるわけでもありません。「大邱はもともとそうだ」というから、「ああそういうものか」と流されている人も多いんです。

船の数だけは多い唐の軍隊と、士気が天を突く少数精鋭の軍隊とで戦えば勝敗は分からないのです。  だから銅像を建てようが、誰がろうそくを消そうが、私は我が道を行くんだと言って、落ち込まないでください。 諦めさえしなければ、12隻の船でも勝てるんです!

すべてが手に負えなく感じたときは、4日後、来年、再来年の新年の日の出を見ましょう。年が変わるたびに、私たちよりずっと頭のいい妹・弟たちが投票所に来るでしょう。

TKのコンクリートはTKの娘たちによって壊れるだろう!
何年かかっても必ず壊れるだろう! 

ありがとうございました。

 

大邱の男子高校生:

 

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こちらは農民たちのトラクターデモの支援にかけつけた市民たちの集会で、大邱出身の男子高校生の演説です。

こちらは@drjpstudies さんが字幕をつけてくれたものを紹介します。

 

*1:大邱市長

*2:尹錫悦の妻。株価操作や収賄など様々な疑惑がある

*3:中国後漢末期に絶大な権勢を振るった宦官の集団

*4:「国民の力」の政党カラーが赤。野党の「共に民主党」は青。