法華狼の日記

他名義は“ほっけ”等。主な話題は、アニメやネットや歴史認識の感想。ときどき著名人は敬称略。

北朝鮮の政治外交軍事を研究している専門家の宮本悟氏のツイートをいくつかメモ

 韓国大統領の戒厳令と抵抗する市民運動についての報道で、下記のようにツイート*1をして注目を集めていた。


今日のランチで、「日本では市民が死ぬ覚悟で国会に来たと報道している」と他の研究者たちに語ったら、1人がメシを吹き出してしまった。

 宮本氏の話が虚偽だとは思わないが、それが日本の報道や登場した市民を笑ってよい理由になるとも思わない。川上浩一氏のツイートにだいたい同意できる。


死の危険性、死の恐怖、死への覚悟は時と人によって、さまざまでしょう。その吹き出した方は、過去において、もっと危険な修羅場を体験されたのでしょう。
けれども、その方が吹き出したからと言って、今回、体をはって戒厳令を阻止した韓国市民を、あなたが嘲笑することはできない。

 つけくわえるなら、恐怖に直面した時、自身の不安をまぎらわせるために笑ってしまうことも人間の一般的な心理だ。笑う理由はさまざまに考えられる。
 ちなみに宮本氏は自民党の裏金問題を軽視し、烙印的なメッセージあつかいしたことがある。


政策で投票する日本人ってどれくらいいるのよ?あんまり聞いたことない。せいぜいイメージや印象で決めているんじゃない?だから裏金とか烙印的なメッセージが効いている。これは政策には何の関係もないし。

 権力者の問題よりも、それを批判する市民の態度ばかり気にするという意味では、宮本氏にも一貫性があるといえるかもしれない。


 さらに宮本氏の他のツイートや対話を読んでいくと、政治や外交の専門家としての知見も不安になってくる。


私が国門研で働いていた時、明らかに統一教会に傾倒していたのは鳩山由紀夫さんだった。安倍さんはむしろ統一教会を忌避していた。小泉さんは嫌がっていた。清和会には福田さんも安倍さんも入っており、清和会として統一教会と関係があったはずはないのだが・・・。

 宮本氏の認識そのものは疑わないが、日本国際問題研究所にいたのは2006年から2009年、第一次安倍政権の始まる直前から終わった直後までだ。
 下野後の安倍氏が政権奪還のため旧統一協会に接近していった報道を宮本氏は見ていないのか。同じ特集の前の記事でも指摘されているのだが。
蜜月・旧統一教会と自民党:/上(その2止) 安倍家3代と「反共」の絆 雌伏の晋三氏に再接近 | 毎日新聞
 そうした時期的な距離の変化を「モモも 旧イケダ@Z9JxL7KRUioxOlx」氏が指摘していたが、なぜか宮本氏は相関が主張されたと読み誤って否定している。


ちょうど、安倍晋三氏と統一教会の関係が疎遠になり、鳩山由紀夫氏と統一教会の関係が深まっていた時期かも知れませんね。


なぜ安倍晋三氏と統一教会の関係が疎遠になれば、鳩山由紀夫氏と統一教会の関係が深まるのかよく分かりません。


 他国の自虐的な皮肉を引いて面白がりながら、自国への自虐的な皮肉を返された時は面白がらないところも興味深い。


キューバの庶民が言う格言が面白い。よく当たっている。「資本主義世界では将来何が起こるか分からない。社会主義世界では過去に何が起こったのか分からない」


公文書破棄したり改竄したりする日本は社会主義国だったのか。


社会主義では、公文書があるのかも分からんが…


日本て社会主義国だったのかな。過去のデータも発言も議事録も隠蔽廃棄偽造でわからない。将来は結構見えちゃうし…。はー。


日本では、自分で勉強しようとしないで、誰かに教えてもらうまで勉強できない人たちが増殖しているだけ。
教えてもらったら、「なんでもっと早く教えてくれなかったんだ」と逆ギレするという救いようのない人たちがいるからなぁ…

 公文書改竄についても、権力者の問題よりも批判する市民の態度ばかり気にするという意味で、宮本氏には一貫性があるかもしれない。
 しかし社会主義国に対しては権力者の問題として認識する能力が生まれるようだ。

*1:現ポスト。