日比嘉高研究室

近況、研究の紹介、考えたこと

講演「Digital Humanities と北米大学図書館の現在~ミシガン大から見る」

会場が「ビブリオサロン」に変更になりました。同じ名大中央図書館です。

f:id:hibi2007:20160302164302j:plain:w200:right人文学研究 × デジタル・テクノロジー × 図書館 で何が生まれるのか?
その交差が急速に進展しつつある北米の事例をもとに、ミシガン大附属図書館
現役司書・横田カーター啓子氏とともに考える。
研究は? 教育は? 図書館業務は? 海外の日本研究支援のあり方と、
日本関連資料のデジタル化の現状は?


講師:横田カーター啓子 氏(ミシガン大学大学院日本学研究司書)
演題:「Digital Humanities と北米大学図書館の現在~ミシガン大から見る」
日時:2016年3月22日(火) 15:30~17:00(終了時間は予定)
場所:名古屋大学附属中央図書館2F ビブリオサロン
    http://www.nul.nagoya-u.ac.jp/guide/map/index.html
司会・コメント:日比嘉高(名古屋大学文学研究科)
言語:日本語

[講師より]

 情報テクノロジーの発達とビッグデータは学術研究方法と教育方法の変化も促している。大学における教育と研究支援をその使命とする大学図書館もその変化に伴い、また、全体的な教育への財政支援削減の中でその役割を見直し様々な図書館サービスの改革を行っている。デジタル学術研究を支援する図書館の変化を紹介するとともに、現在、グローバル的に広がる人文学の危機を視野に入れながら、北米における日本研究支援の立場から世界における日本研究の課題についても言及したい。
 また、「スーパーグローバル化」を目指す日本の研究大学の「グローバル状況」はどうか、日本から入手できる日本語学術情報から考えてみたい。


[講師紹介]

横田カーター啓子 氏
ミシガン大学大学院日本学研究司書(2012年より現職)
http://www.lib.umich.edu/users/kyokotac

ミシガン大学日本研究基盤支援に従事し、広く北米日本学コレクション協同構築、特に日本語電子資料・メディア資料の普及、資料の保存とアクセス促進のために、北米・欧州の資料スペシャリスト、日本の図書館関係者、デジタル人文学研究者、電子資料開発業者と協力して日本資料の海外普及と日本研究促進に努めている。
関係著作:
「世界基準の図書館情報サービスーアメリカの大学図書館からの視点」『情報管理』2008
Part 1https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/51/3/51_3_222/_article/-char/ja/
Part 2 https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/51/7/51_7_528/_article/-char/ja/
Part 3 https://www.jstage.jst.go.jp/article/johokanri/51/11/51_11_844/_article/-char/ja/

イベントリポート「ミシガン大学 デジタル人文学と日本研究の未来:シンポジウム・研修」」『人文情報学月報』No.046 後編、2015年5月
http://www.dhii.jp/DHM/dhm46-2