どしゃ降りの中、真夜中の訪問
東京へ嫁がれているYさんの娘さんは、一人暮らしのお母さんを心配して毎日、夜になると電話がかかって来るのが習慣になっています。ある夜、私が眠りについていた深夜,枕元の携帯の着信音で目が覚めました。
時間は夜中の12時半頃です。
東京のYさんの娘さんからでした。「母に何度、電話しても繋がらないのですが、そちらにお邪魔してないですよね?お風呂場ででも倒れてなければ良いんですがねー
」との事…
「私も電話してみますね!」と言って電話を切り何回か、Yさんへ電話してみましたが全く繋がりません。心配している娘さんの事を思うと私自身も気になって眠る事ができません。
娘さんの本心を察するするならばYさんの家まで確認へ行って欲しいと思ってる事は明白です。しかし、その日に限って外はどしゃ降り、深夜一時頃の真夜中です
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エイッー
服に着替えて懐中電灯を持ち傘をさしYさん宅へ行ってみる事にしました。Yさんの家まで徒歩で10分足らずですが、流石に真夜中で少し怖いのですが勇気を出して歩き始めました。
Yさんの玄関の前まで来るとキッチンも仏間もリビングも電灯は煌々とついています。大きなテレビ音も聞こえてきます。勿論、玄関は鍵がかかっています。
もしや裏口が開いてないか?、と裏へ回ってみると、裏口が運良く開いてました。恐る恐る中へ入って行きました。何事かが起きていなければ良いが
心臓がドッキン、ドッキン•••
〇〇さーん、〇〇さーんと、名前を呼びながら仏間、キッチンをみて回ります。どこにも姿は有りません。次はリビングです。姿が有りました
ソファーでぐっすり眠り込み私の声で目が覚めた様です。
目を擦りながら「あー!どうも済みません」とYさん。事の次第を説明し「娘さんが心配してるから電話してあげて!」と帰路につきました。
幾つになっても「親は子を思い、子は親を思い」親子って良いものだなーと改めて感じた出来事でありました