娘さんが亡くなり神経を病んでしまったYさん
娘さんが亡くなり神経を病んでしまったYさん
東京へ嫁がれているYさんの娘さんが、一人暮らしのお母さんを心配して1ヶ月に一度は東京から様子を見にきます。
お正月、お盆、GWの連休時はお婿さん共々にYさんと一緒に旅行へ行ったりと楽しんでいました。
しかし、この大事な一人娘さんが亡くなられたのです。Yさんは精神的な寂しさから神経を病んでしまい夜、一人でいる事が不安になってしまいました。
夕方になると私に電話がはいります。
「急にのぼせて顔がほてり血圧を測ると、とても高い」と泣きそうな声です。
私は「あ、そうなの!」と知らん顔は出来ず「仕事が終わったら帰りに寄るから、ちょっと待っててね!」と•••言うと
「お願いします」とYさん
Yさんの家へ行き、一緒にお茶を飲みながら話し相手になり、3.40分を過ごします。
そして再び血圧を測ると正常に戻っている事が多いのです。
明らかに神経からの高血圧なのです。
一人でいる事が不安なので誰か友人に泊まって欲しいYさん!
今日は誰に泊まって貰えるかな?
何人かの友人に声を掛けます。
私も声を掛けられる一人で、今ではローテーションの中に組み込まれています。
ローテーションの中の一人に片づけられない性格でゴミ屋敷状態の所に住んでいて野良猫の数匹に餌を与え続けているTさんもいます。
唯一、一番に気になるのはとYさん宅に泊まる時の布団の事です。
お客様用の同じ布団にローテーションの仲間が交代で寝る事になるのです。
出典:イラストAC
私はローテーション仲間が日替わりで同じ布団で寝るのは抵抗があるのでソファーで寝る事にしました。
ソファーで寝ると足が、はみ出して苦しい態勢になり全然、熟睡は出来ませんが•••
それにYさん宅は玄関の鍵が、いい加減で外から5.6回強く叩くと中でカチャッと鍵が外れるのです。
シッカリとした鍵を付け替える様にYさんに頼むのですが中々、実行に移して貰えません。
人それぞれ心配する所、神経を使う所が違う事を痛感します。
世間の方々にもYさんが、かなりのお金持ちなのは知れ渡っているのです。
なので私は鍵の事が不安でならず泊まるのも命がけなのです。
ですから玄関、キッチンは電灯は消さず煌々と明るくします。
Yさんへ「絶対、電灯を消したらダメだよ!」と念押しして寝ます。
Yさんは自分の事は棚に上げて「まぁー!神経質だねー」と私の事を笑っています。
一日の仕事を終えて夜ぐらいは、ゆっくりと自分のベッドで寝たいのですが娘さんを亡くしたYさんの気持ちを思うと「こんな事ぐらい我慢しなきゃ!」自分に言い聞かせている日々です。