ミームの死骸を待ちながら

We are built as gene machines and cultured as meme machines, but we have the power to turn against our creators. We, alone on earth, can rebel against the tyranny of the selfish replicators. - Richard Dawkins "Selfish Gene"

We are built as gene machines and cultured as meme machines, but we have the power to turn against our creators.
We, alone on earth, can rebel against the tyranny of the selfish replicators.
- Richard Dawkins "Selfish Gene"

Followersも2300人になったのでそろそろ俺的Twitterの使い方をまとめておく


このブログを読むような人には「Twitterとは」という解説は要らないと思うんだけど、最近どんどん知名度が上がって来た。マスメディアに触れない生活を送っているため実感はないものの、雑誌で特集を組まれているのを目にしたり、Youtubeに上がっているTV番組を流し見たりすると、その気配が伝わって来る。Twitter内でも、大きくTVに取り上げられる時は話題になったりする*1。


先に言っておくと、例によって前置きが長いので興味ない人は「こんてんつ」まですっとばしてください。本文も長いけどな。


使い方のスタイルは細かく変化して来たものの、僕が登録したのは2年半くらい前だろうか(懸命に古参アピールを試みるはっしゅさん)。最近特にメディアで取り上げられて多様な人が流れ込んで来たこともあり、「初心者」層が増えたと痛感する。まぁ、Twitterに初心者もクソもないか。
新しい人が増えるのはいいことだ。衰退するよりずっといい。以前と変わった雰囲気と周囲の熱狂を感じ、お気に入りのアーティストがMステに出演して一躍有名になってしまったような、そこはかとない寂しさはあるけれど。


この記事は「何ではない」か、「何である」のか


まず、前提として、Twitterの使い方は千差万別だ。
昼夜問わず何かに取り憑かれたかのように変態POSTを続ける人もいれば、リアル知人とのコミュニケーションツールとして使っている人、同じコミュニケーションでもネットの繋がりをメインに据えている人もいて、毎日どこかでオフ会のお知らせが投稿されている。実名匿名もいろいろ。プログラミングの勉強(相談)場になっているクラスタもあるし、APIを使って技術的に遊んでる層もわりといる。流行ってるからとりあえず登録して様子見の人もいるし、有用な情報源と期待している人もいれば、"質の高い"Followersを増やしてTwitterマーケティングの可能性を模索*2する人もいる。


さて、使い方は千差万別という前提に立ってここで僕が書こうとするのは、


「こうすればたくさんフォローされるよ!」 といったライフハックもの(例: あっという間に100人からフォローされる、Twitterの使い方|株式会社エイリスト・酒井一樹のTwitterログ )でもなければ
技術寄りTips系(例1: 14個のTwitterの細かすぎて伝わらない裏技や仕様 - 聴く耳を持たない(片方しか) 、例2: 質の高いTwitterのアカウントを増やす方法 - ぼくはまちちゃん!(Hatena) )でもなく、
「Twitterはこう使うべき!」という主張(例1: 質の高いTwitterのフォロワーを増やすために意識すべきこと - EC studio 社長ブログ 、例2: Twitterを始めたら知っておきたいこと - 北の大地から送る物欲日記 )でもなく、


「今の自分はこんな風に考えて使っている」


という情報を、それなりにまとめて、一例として提示する事だ。これまでの経験を見ても、使い方はこまめに変動して来たので、将来の自分のために現状を記録する意味あいもある。どうでもいいけど、僕は喋るときも文章上でも一人称は「僕」でありながらタイトルが「俺」なのは、「僕的」とか「個人的な」だと座りが悪いと思ってのこと。ほんとどうでもいいな。

どちらかというとこの記事は「主張」に近いかもしれないんだけど、まぁ、自然に使ってたらこうなった、というゆるいオレルールに過ぎない。あと、約2300人*3のFollowersおよび将来のFollowersに対して、僕はこうしたルールにもとづいてついったー*4を使っている、と説明する記事でもあるかもしれない。

今日は練ってないのでかなり適当です。前置きの時点で構成力ゼロですね。はい、以下本題。


こんてんつ

  • どのように関わっているか
    • なにはともあれ「住処」
    • POSTの傾向(てきとう分析)
    • コミュニケーションツールとしてのTwitter: Reply/RT/Favの使い方
  • どのようにFollow/Remove/Blockしているか
    • Followの基準 - Follow返しはきまぐれ
    • 自分から能動的にFollowするとき
    • Removeされて人間扱い、Blockされて一人前
    • 「TLを作る」という意識が強い。
  • どのように利用/活用しているか
    • 情報源としてのTwitter
    • 思考の元ネタ、熟成場所

どのように関わっているか

なにはともあれ「住処」


僕の本体はネットにあるのだが、その主たる場所がTwitterだ。Blogでは多少なりともまとまった形にして思考を垂れ流している一方で、Twitterはもはやほとんどナマの思考を流しており、私的な内容も少なくない。このブログしか見ていない人はすこしイメージが違うのではないかと。

ついったーはなんと言っても気楽。安心感がある。あのスルー感がたまらない。凹んでいる時期にネガティブPOSTをしても流してくれるし、やる気がでない時はぐだぐだRepliesのやりとりをして、テンションを上げる。さっきまで馬鹿やってたはずが急に知的になるあたりも好きだ。真面目な話をPOSTしてみるとその分野に詳しい人が拾ってくれたりして、
あと、ここにいると、傲慢になりにくい。どの方向を見ても、自分の中にあるどの属性を出しても、とてもかなわない尊敬出来る人が必ず見つかるためだ。


POSTの傾向(てきとう分析)


まぁ周りの人はいいとして、自分のPOSTとしては... なんとなく誰かに伝えたい事をつぶやくのが楽しい。
日常をネタ化して投下したり、他人のネタに乗っかったりして遊ぶ。勉強にしろ研究にしろ読書にしろ、何かを集中して考えているとふいに何かに気付くことがある。その気付きをPOSTしてメモったり。


コミュニケーションツールとしてのTwitter: Reply/RT/Favの使い方


コミュニケーションの観点から考える際、僕はTwitterを対話とメールの中間、それに多少のエンターテイメント要素の入った媒体として捉えている。
本当にリアルタイムの会話はSkypeや電話でやればいいし、構成の必要なメッセージはメールで伝える。Twitterはその中間。そして多数のFollowersから見られた状態での交流ということで、やりとりにもネタ要素を入れて遊ぶことが多い。遊びといえば、就活やってる時「君には遊び心が足りない」と落とされた事があったな。どうでもいいな。


RT(Re Tweet)は使い方によってはおもしろい。真面目ユーザー層(?)においては情報共有としてのRT使いが主流であるようだけど、僕の観測範囲では遊びの要素が強いような気がする。自分の意見を加えた上での情報共有、ネタの連鎖など。上級者は無言RTの中に言葉にならない意図を込めているように見えて面白い。

RTを使うときに140字という制限を特にもどかしく感じることがあるので、うまくツリー上に発言管理した上でRTを使えないものかなぁ....と前々から思っていたら今さら感満載のTwitter大全 というサービスがあった。 これを独立したサービスではなくnative機能に近い形で組み込めたら、さらにRTの可能性が広がるように思う。
そうそう。Replyの代わりにRTする人がたまにいる。僕は気にならないが、「自分に向けられるはずの発言を衆目に晒した状態で返して来る」ことに不快感を持つ人もいるらしいので、難しい所だ。


Favについていえば、僕はふぁぼり魔だと思う。現在で確か13000ほどのPOSTをふぁぼっており、ふぁぼられもほぼ同数だ。☆を付けるのには「いいなこれ」「なるほど」「言いたい事は伝わったよ」「ワロタwww」などなどいくつか意味がある。
Replyの代わりにふぁぼることもある。Followingが4桁になってくると、Replies数も全レスというわけにはいかなくなる。Repliesもらって嬉しい/思わず納得する内容だけどレスを返せない時は、favをつける。



どのようにFollow/Remove/Blockしているか

Followの基準 - Follow返しはきまぐれ


別にPrivateにしていないので誰でも僕をFollowすることはできるけど*5、Follow返し率は100%ではない。ある程度自分なりの基準をもってFollowしている。
Follow通知メールはGmailのArchiveに即突っ込まれるようにしてるので、誰がFollowしてきたか、という情報はわからない(気にしない)。じゃあどこでFollowするかと言えば、

  • Replyã‚„RTで個人を認識したらページに飛んで、少し吟味してからFollowする

というもの。なので、僕をFollowしても@を使っていないと認識すらされていない可能性があります(すみません)。
このときの「吟味」の基準は例えば、

  • そもそも個人的な接触がある
  • その人の最新発言を見た際、
    • 自分の興味ある分野について発言している
    • 言葉やネタのセンスがいい
    • 思考が深くてすげー、と思う
  • プロフィールやWeb pageに飛んでみて
    • 境遇/趣味が似ている
    • 何か「すごい」と思える事をやっている


などなど。逆に判断時のネガティブ要素は、

  • その人の最新発言を見た際、
    • 発現頻度が多く、かつ短い発言が多い
    • 逆に、堅苦しい長文を高頻度で羅列
    • 何かをけなしたり、思わず身構えるような口調のPOSTが多い
    • 他人への絡み方があまり好きじゃない


こんなところだろうか。これに該当する時、Followはやめとこかな...となる。あまりにひどいと、先手を打って(何もされてないけど)Blockしておく場合もある。完全に個人的な好みですのであしからず。


自分から能動的にFollowするとき


僕はたいてい、気が向いたときに10-20人を一気にFollowする。
クラスタ、仲のいいコミュニティ、似たような嗜好を持つユーザーをざっと回ってみて、RepliesやRTのやりとりからユーザーをたどって、上記と似たような基準で判断してFollowする。


Removeされて人間扱い、Blockされて一人前


まぁこれはいつだったか半分冗談でPOSTしたものなんだけど、僕が思うのは、Twitterは嫌われたくらいで傷ついてたらやってけない、ということ。僕もRemoveガンガンされるしBlockもされる。
自分がRemoveされた時にDM*6を送って来てくれるりむったーというbotがあるけど、僕は誰からRemoveされたかという情報は別に欲しくないので使ってない。

Followの関係をmixiの「マイミク」のように捉えてしまうと、Twitter魅力を十分に生かしきれないというのが僕の意見だ。
まぁ人間どっかで嫌われるもんです。そんなもんです。泣いてないよ。泣いてないってば!


Remove/Blockは「ご自由に」が大前提


現実がままならないのにネット上においてもコミュニティ圧力の前に沈黙したり、嫌な言葉を聞いたりする必要はないと僕は考える。
よくbio欄に「Follow/Removeはご自由に」と書いている人がいるけど、個人的な意見を言えばそれはTwitterの大前提だろう、と思う。別に書くまでもない。なんとなく合わなくてRemoveしようとしてその人のページに行ったらどうやらプロテクトにしていて、また見たくなったときFollow申請するのが面倒くさいからRemoveせずに放っておく程度には「Follow/Removeはご自由に」生きている。
Blockするひとは例えばあまりに他ユーザーに対する罵倒が激しいとか*7、他人に対する絡み方が異常なレベルで鬱陶しいとか、だろうか。たまに女性ユーザーに対して過剰に絡む人がいるあたり、気持ち悪くも現実世界と同じでここは素晴らしいついったーですね

まぁ誰かに嫌われるのと同様、誰かを嫌うのも仕方ない事、と思っている。神ちゃいますからね。


「TLを作る」という意識が強い。


前述のような「合わない」基準でR/Bすることもあるけど、僕はTLとふぁぼったーがTwitter世界へのインターフェイスだと考えているので、(発言/ふぁぼり)(内容/頻度)のバランスを調整するため、または単にその時の気分や関心内容に応じてRemove/Blockすることも少なくない。
これは自分の過ごしやすいTLを作るためと、Following関係に対人的な意味を持たせず単なる「機能」として捉えていることが理由かと思う。ただ、この考え方は一般的じゃないようで、以前ある人をBlockしたらメールで「不快にさせたなら申し訳ありません」と謝られてしまって、いや、こちらこそ大変申し訳ない事をしましたみたいなことがあったので、穏便に過ごすためには考え直す必要があるかもしれないなー、と思ってる。


TLを作ると言えば、つい先日Listsという機能が実装されたので、今後は気になるなら片っ端からFollowして用途に合わせてListsを作る...という使い方がメジャーになる可能性は多いにある。


夜フクロウなどのユーザー/キーワードのタブ分けでもいいが、僕はクライアントをあまり使わない。クライアントが常駐してると作業に集中出来ないし、未読POSTが溜まってなんとなくプレッシャーに感じたりする。ブラウザから見た時の、Timelineが溜まらず流れ去って行って過去の情報には容易にアクセスできない感覚が好きなもので。


どのように利用/活用しているか

情報源としてのTwitter


現在Twitterは、新聞を取っていない上テレビが自宅にない僕にとって貴重な情報源になってる。

ニュースbotや記事のPOSTなどで情報がそのまま流れてくる事もあるし、誰かの偏見や考察、ひとことが加わって変異した状態のミームが流れてくる事もある。これがおもしろい。気になるトピックがあれば、いくつかのキーワードでGoogle先生に聞いてみれば元ネタに辿り着く事が出来る。

...とか言ってるけど、実際の所、最近は情報感度が悪くていかんな、と思っている。ここ数ヶ月Google Readerを見てないし、前述の通り新聞も取っていないため時事の話題に弱い。なかなか理想の知的生産ライフが送れません。


思考の元ネタ、熟成場所


Blogopolisでは、このブログはライフハック系として分類されている (Hash in Blogopolis)んだけど、本人としてはプロフ欄に宣言している通り「意見をアウトプットすることで思考を客観視し、論理や知識、文章スタイルを向上・軌道修正する」ことを第一目的としている。
何が言いたいかというと、ブログに書くような「思考」が真っ先に漏れだすのは、先にも書いた通り住処であるTwitterである、ということだ。POSTする内容の中には「これもしかしてブログ記事になるかな」と思う話題がいくつかある。そんなときはとりあえず思いつくままにPOSTして、レスやふぁぼ数、反論などの反応を見て話題を膨らませ、論旨を明確にし、戯言でデコレートして記事にするわけです。最近はTwitter basedな作り方が多いかもしれない。

「ミームの死骸を待ちながら」の元ネタが読めるのはTwitterだけ! ...というのは嘘で、個人的に誰かと会って喋った内容とか、参加したイベントが元ネタだったりもする。シメが締まらないなー


いじょ


最後にアカウントを載せてワンクリックでアクセスできてしまうと、たとえば「個人的に僕を知っていて、Twitter使わないけどフォローしてみただけ」という人が出てくるのはなんとなく嫌だなと思うので、載せない。まぁ別に隠してるわけじゃないし、人並みのネットストーキング力検索スキルがある人はすぐ見つけるだろうから、もし気が向いたらよろしくどうぞ。
いや正直、偉そうに記事書いたけど、TLではくだらないことしか喋ってないのですが。

*1:keyhole TVを使えば見えるんだけど、今の所、使おうと思えるほど面白そうな番組はない

*2:あれは、Twitterをビジネス用途に使うことがなく、コミュニティでだらだら楽しんでる層にしてみればカチンと来る書き方と言葉の選び方だったと思う。僕はまぁいいんじゃねとか思ってたけど

*3:2009-10-31T17:25:51+09:00 現在 でFollowers:2299. ちなみにFollowing:1684

*4:なんとなく"トゥイッター"という呼び名には違和感がある

*5:望ましくない形でリアルとネットの壁が崩壊しかかったらこの限りではないが、少なくとも2009年10月31日現在はそうだ

*6:Direct Message: タイムラインに現れないメッセージのやりとり

*7:ネタでやってるのかもしれないけど、どうしても許容出来そうにない人もいる