インターネットの備忘録

インターネット大好きな会社員がまじめにつける備忘録です。

女子会の本質は「傷の舐め合い」でいい

親愛なるfahrenheitizeさま

朝晩過ごしやすくなり、風の爽やかさに秋の気配を感じる気候になってまいりましたが、いかがお過ごしですか。
頭の回転が早く紳士的で共感力も高いファーさまのコラム、いつも楽しく拝読しております。なのですが、今回どうしてもガツンと申し上げたく、筆を取りました。ご無礼なにとぞおゆるしくださいね。


傷を舐め合うクダラナイ女子会はもう止めませんか?http://am-our.com/love/166/7479/

この考察、男と女の間にはすっげー深くて暗い溝があると感じました。
基本的にわたしも生産性のない時間をあまり好まないタイプですし、女同士で集まるだけで「女子会〜♪」とかほざいて周りに「女子力高いのに同性の友達も多いアタシ☆」をアピールしたいだけのおバカさんは積極的に駆逐していきたいと思っているほうなのですが、ちょっと待って欲しい。


女子会の本質は、傷の舐め合いというより、「共感フィードバック会」です。
そしてそのフィードバック内容はご指摘の通りテンプレ化されていますが、その作業は残念ながらメンテナンスのように一定の期間で必要で、そうしてテンプレ通りのフィードバックをもらい、ある程度の自己治癒が完了することでまた自分ブランドの確立に邁進できる、そういう作業を共同で行うための会です。


まあ言っちゃえば「傷の舐め合い」で合ってるんですけど、求めているのは「具体的なアドバイス」ではなく「肯定」であり「共感」であり、「あなたは間違っていない、だからそのままでいい」というメッセージです。
たとえそれが真実でなくても。


そしてまた「男心は男に聞け」というアドバイス、なるほどこれも納得なのですが、同時に「俺は女心を理解できるよ、キミの悩みにも共感するし異性ならではの視点やノウハウやアドバイスもあるよ」とアピールして寄ってくる人の中に、一定数ヤりたいだけのアホがいます。これは今回の分類でいう「モテる×優先度高い」人にも、「モテない×優先度低い」人の中にも、一定数います。彼氏の悩みを相談するのに近いタイプをチョイスと言っても、全方位的に存在するので、誰が地雷か分からないのです。
そして他者から肯定のフィードバックをもらえないと自我が保てないような未熟な女性はそれを見分けることができず、ウッカリ2軒目お会計後〜終電間際のエアポケットで90分一本勝負ショートタイムコースに持ち込まれて翌日以降メールをすれども別に付き合う感じにはならず「あたしなにやってんだろ…」の自己否定バッドスパイラルに突入してしまうんです。


だったら女同士で傷を舐めあってるほうがなんぼかマシじゃないですか?
いやマシである、と断言したい。


まあこれを逆手に取って「彼氏とのことで悩んでるの…」って悩みをエサに次のターゲットを釣ってサッと乗り換えるタイプもいますしそれはそれでお前スッゲーな!と思うのですが、だいたいの女性はそんなことできませんし、しません。
なので個人的な意見としましては、女子会はやりたかったらやったらいいけど、「ああこれは自己修復のプロセスだから、ここに依存してはいけないし、彼女たちからのフィードバックは真実ではない、甘くコーティングされた劇薬のようなものだ」と自覚しておくといいですね、ということを申し上げたい所存です。
(あと男性はもうちょっと共感力を身につけて下さい。そしたら女同士で舐め合いとかしなくていいんで。クソが)


夏の疲れはこの時分に出やすいと申します、ご自愛專一にてお願い申し上げます。
心より、この秋の豊かな実りをお祈りしております。

あらあらかしこ