今年もやります。いきもの大図鑑!
今回は枯葉に擬態するカマキリです!
今回の玩具レビューはBANDAI ガシャポンいきもの大図鑑シリーズより「かまきり02」です。発売日は2021年10月5週目。全国のガシャポンマシンで発売中です。1回500円。
リアルで大迫力なガシャフィギュアシリーズ、『いきもの大図鑑』。今回ご紹介するのは「かまきり02」です。
まずはお約束の警告から入らせて頂きます。
今回ご紹介する玩具は非常にリアルに出来た"カマキリの可動フィギュア"となります。カマキリ、昆虫全般が苦手という方は今回の記事を見るのはご遠慮ください。
『いきもの大図鑑シリーズ』は過去に多数レビューを行っておりますので、ご興味がある方は下記カテゴリーページから見て頂けると嬉しく思います。
『いきもの大図鑑シリーズ』カテゴリーページはこちら。
今回のラインナップは「ヒシムネカレハカマキリ(ダークブラウン)」「ヒシムネカレハカマキリ(ライトブラウン)」「マルムネカレハカマキリ(ダークブラウン)」「マルムネカレハカマキリ(ライトブラウン)」「オオカマキリ(ダークグリーン 腹部膨張版)」「オオカマキリ(ダークグリーン 腹部通常版)」の6種類。コンプ目的ではなく、新規型(ヒシムネ、マルムネ)が欲しくてガシャポンを回しました。
結果としては3回で全造形物を入手。今回は造形の異なる3種類のレビューとなります。
カプセル状態
カプセル状態は『いきもの大図鑑』ではお馴染みとなったカプセルレス仕様。
内容物
シェルを開けるとパーツがぎっしり。支柱が収められている側のシェルは不要となります。
内紙は完全に組み立て説明書。昆虫コラムなどはありませんでした。
パーツを袋から取り出すとこのような感じ。曲がっているパーツなどはドライヤーで温めれば元の形状に戻ります。
組み立て
組み立ては「ヒシムネカレハカマキリ(ライトブラウン)」でご紹介していきます。
まずは頭部、胸部、腹部を接続します。ボールジョイント接続なので固い場合はドライヤーで温めてから行うのが良いかと思います。
続いて中脚と後ろ脚の組み立て。
ランナー状態で番号とLRが刻印されていますので、説明書通りに組み上げます。
①ランナーが中脚、②ランナーが後ろ脚となります。これにて本体の組み立ては完了です。
支柱を写真の形に組み換え、先端にアダプターパーツを差し込みます。
支柱を土台に差し込めば全パーツ完成です。
完成後はフィギュア本体、後翅(左右)、台座という構成となります。
ヒシムネカレハカマキリ(ライトブラウン) 全身図
「ヒシムネカレハカマキリ」は主にマレーシアに生息するカマキリ目カマキリ科の昆虫です。
カレハカマキリという名前の通り枯葉そっくりな体表をしており、葉脈まで再現している徹底ぶり。ひし形の胸部も特徴の一つです。夜行性で昼は枯葉に擬態して身を隠しています。雌は産卵後、卵嚢に寄り添い守る習性を持っています。
当フィギュアは実物の標本にX線CTスキャンを行い、極限までリアルな造形を目指したとの事。流石に色数は幾分シンプルですが、造形面にはこだわりを感じます。また、質感と可動性を両立させるために6種類の樹脂パーツが適材適所使われています。
ヒシムネカレハカマキリ(ライトブラウン) 各部アップ
各部をアップで見るとガシャフィギュア離れした造形の細かさを感じる事が出来ます。複眼はクリアパーツで再現。鎌は棘の本数や角度、内側の模様まで正確に再現されています。また、枯葉のような体表も造形、塗装でリアルに仕上げられています。
後翅、飛翔の再現
前翅を広げ、付属の後翅を接続する事で翅の展開状態を再現できます。
翅を広げた状態で台座にセットする事で飛翔状態の再現が出来ます。アダプターによってボディ自体は固定されませんが、安定感のあるディスプレイが可能です。
※後翅、飛翔ギミックに関しては全ラインナップ共通の為、以降のラインナップでは省略させて頂きます。
マルムネカレハカマキリ(ライトブラウン) 全身図
「マルムネカレハカマキリ」は前述した「ヒシムネカレハカマキリ」と同様、マレーシアに主に生息するカマキリです。生態もヒシムネと共通する点が多いですが、胸部の形状が異なっています。
フィギュアでは胸部パーツ、前翅パーツが専用造形となっており、他のパーツはヒシムネと共通となっています。塗装方式も共通のようです。
マルムネカレハカマキリ(ライトグレー) 各部アップ
ヒシムネとの変更点は胸部と前翅。結構印象が変わって見えます。ディテールは細かく、こちらも非常にリアルです。
オオカマキリ(ダークグリーン 腹部膨張版) 全身図
オオカマキリは第1弾である「かまきり01」収録物のリカラーです。生態などは「かまきり01」のレビュー記事を見て頂ければと思います。
「玩具レビュー ガシャポン「いきもの大図鑑シリーズ」 かまきり」の記事はこちら。
成形色以外は以前収録されたものと変わらない感じ印象ですが、公式ページによると一部改良を行っているとの事。色々と比べてみたのですが、どこが改良されたのか分かりませんでした(-_-;)脚の関節がやや硬くなったような気もしますが、個体差というのも否めない…申し訳ありません。
複眼は夜間状態が再現されており、クリアブラックのパーツに変更されています。非常に分かりにくいですが偽瞳孔のギミックも生きているようです。
オオカマキリ(ダークグリーン 腹部膨張版) 各部アップ
造形自体は01版と変わりませんが、改めてリアルで良く出来ていると感じます。翅を閉じにくい点も01版と共通。カラーリングに関しては好みの問題もありますが個人的には02版の落ち着いたカラーリングは結構好みです。
大きさ比較
いつもの1/12ドールと比較するとこのような感じ。カレハカマキリ2種は120㎜。オオカマキリは150㎜と大ボリュームです。
可動
可動性能はカレハカマキリ2種とオオカマキリで異なります。
カレハカマキリ2種は全身20ヵ所に関節が仕込まれており、カレハカマキリらしい威嚇ポーズも再現できます。脚部の関節は省略されていますが、その分接地の安定性が向上しています。
オオカマキリは01版と同様、全身27ヵ所に関節が仕込まれており非常にリアルなポージングを楽しめます。前脚(鎌脚)の基部はボールジョイント+軸式の関節なので可動方向には注意です。
以下、写真を何枚か。
以上、BANDAI ガシャポンいきもの大図鑑シリーズより「かまきり02」のレビューでした。
毎回高クオリティのフィギュアを提供してくれる『いきもの大図鑑』シリーズ。今回も期待を裏切らない出来でした。新規型のカレハカマキリ2種はこだわりの造形で開発者様の熱意がひしひしと伝わってきます。オオカマキリに比べるとややコンパクトになりましたが、その分扱いやすくなったと思います。オオカマキリは実質リカラーアイテムなので、01版を入手していない方向けだとは思いますが、サイズも大きく満足感も高いので再録を機に触れてみるのも良いのではと思います。500円フィギュとしては十分過ぎるクオリティなのですが、本物に比べるとどうしても色数が足りないので、オオスズメバチのように豪華版が出てくれればいいな~と思います。
フィギュアとしての完成度以外の部分では、脚部の関節省略があるものの、その分組みやすくなっているように感じました。シリーズ初期では脚パーツの取り付け位置が非常に分かりにくかったのですが、シリーズを重ねるごとに改善されているように思います。関節の省略は可動フィギュアとして見るとマイナスですが、すっと立たせられないというのはフィギュとして最大のストレスなので優先度が変わったのだと考えています。パーツ数が増えるとコストもかさみますしね。
撮影、記事制作中共に1967年に公開された映画、『怪獣島の決戦 ゴジラの息子』の劇中BGM「カマキラス出現」が頭の中でずっとループしていました(^^;
公式で音源を配信していないのでリンクを載せられないのですが、気になる方は検索してみてください。
『いきもの大図鑑』シリーズはなかなかハイペースで展開されていて、現時点でレビューできていない種類が3種類あります。
「内2種類はか~な~り見る人を選ぶ題材なのでちょっと躊躇しちゃっていますね(^^;」
レビュー時はいつも通り警告を挟みますので、自己責任という事で…。
1月末にも新作が発売されるのでピッチを上げてレビューしたいと思います!
それでは、次回の『金のおにぎり玩具箱』もよろしくお願い致します( ̄^ ̄)ゞ
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コメント
コメントがありません。
いつ見ても精巧ですね。これがガチャですからね~ とは言えカマキリはちょこっと苦手なんですよ~ こちらでじっくり見て楽しむだけにします。それにしてもガチャの世界って楽しいですね。ガチャのケースがあるととりあえずチェックしています。いい年してるのに・・・・
カマキリというと意外と長寿??みたいな印象もあり、夏場に青々とした風貌が秋になって
まるで枯葉と一体となっているような体色に変わっても尚、ほかの虫たちにとっては脅威みたいな感じもありますし、
こんかいのいきものシリーズでもそうした秋仕様でもカマキリの威容・異形ぶりが
とてつもなく伝わってきますし、
こうしたものを立派に表現できる日本のモノ作りはやっぱり素晴らしいと思いますね~
自遊自足様、いつもコメントありがとうございます(^^♪
ガチャフィギュアでこのクオリティ、いつもながら良く出来ていて感心してしまいました。
カマキリは他の昆虫にはない独特なフォルムを持ち、不気味さもありすよね。苦手な方もいれば熱狂的な愛好家もいる不思議な魅力を持った昆虫だと思います。
ガチャ筐体が置いてあるとついチェックしてしまいますよね(^^♪いくつになってもその魅力には抗えないです。最近は大人をターゲットにした商品も多いですし問題ないと思いますよ(^^)バンバン見ちゃってください!
ぬくぬく先生様、いつもコメントありがとうございます(^^♪
カマキリは幼虫を含めれば多くの季節でみることが出来る昆虫ですが、幼虫は小さく目立たないので、目立ってくるのは成虫が出てくる夏の終わりから秋にかけてですね。日本に生息しているカマキリは主に葉や木の幹に擬態出来るような生態を持っていますが、世界のカマキリは今回ご紹介したように枯葉や花に見事に擬態する種類も数多く存在します。人の目で見ても全く分からない程ですし、被捕食者からすれば相当な脅威かと思います。
そんな生き物を毎回高クオリティで作り出す『いきもの大図鑑』シリーズ。今年も順次レビューしていきますので、今後ともよろしくお願い致します(^^♪
今回の「いきもの大図鑑シリーズ」は自分のお気に入りのカマキリ。
昆虫の中では一番好きなんですよ。
相変わらずの精巧さ。しかもカレハにこだわるのがすごいところ。
リアルの世界でも茶色に変色したカマキリは味わいがありますからね。
ここまで生きてきたんだという勇者の風格みたいな。
ですから自分は毎年のように取り上げているんですよ。
有難うございました。楽しませていただきました。
こんばんは。
生き物シリーズ。今回は蟷螂なのですね。
あの全体的に華奢な体つきの蟷螂ですが細部までリアルに再現されていますね。
思い返せば小学校の帰り道、よく空き地のフェンスなどにとまっていたのをしげしげと観察していたものです。
確かファーブル昆虫記にも蟷螂が紹介されていて、当時の僕には文章が少々難解でしたが辞書片手に熱心に読んでいました。
そして前半のサンドイエロー(?)の方…どこかで見覚え有るなぁと思い画像を前に首を捻っていましたが、
文中の記載にも書かれて居られる通りマレーシアに居た時に見たのをやっと思い出しました。
東南アジアには多種多様な奇妙な昆虫が多いです。機会が有れば熱帯雨林を訪れるのも良いかも知れませんよ。(#^^#)
但しマラリアやデングを持ってる蚊や、容赦なく樹上から降って来るでかい蛭等には要注意ですが…。
昆虫。今では見るだけで怖気を振るう様な人も多いようですが、少なくとも自分にとっては興味の尽きない生き物です。
今回も良いものを見せて頂き有難う御座います。
ミドリノマッキー様、いつもコメントありがとうございます(^^♪
人気のいきもの大図鑑シリーズ、カマキリもついに第2弾です!
今回の目玉は新規型のカレハカマキリ。最大の特徴である枯葉のような体色が再現されており、500円とは思えないクオリティです(#^^#)オオカマキリはリカラー再録ですが元の出来が良いので新たな魅力を見たように思います。
実際の褐色個体は緑個体より渋さを感じますよね。こちらではあまり見ない体色なので見つけたらラッキーだったりします(^^♪
今後もいきもの大図鑑は取り上げていきますので、今後更新した際も見て頂けると嬉しいです(^^)
いぬふりゃ☆様、いつもコメントありがとうございます(^^♪
人気のいきもの大図鑑シリーズ。今回はカマキリの第2弾をご紹介させて頂きました。
他の昆虫とは一線を画する独自進化をしたフォルムは何とも魅力的です。
幼い頃、バッタ取りに夢中だった時にふと現れたオオカマキリに心を奪われたことを今でも鮮明に覚えています。特に個体としての大きさに惹かれましたね。そして捕まえたバッタを次々と捕食していく様子を興味深く観察していました。
ファーブル昆虫記は私の頃は児童用の翻訳本がありそちらを読み込んでいました。今でも古い本棚に眠っているはず…。
マレーシアは昆虫王国として有名ですね!南米コスタリカと並び、昆虫採集に行きたい国1、2位を争っています(^^)いぬふりゃ☆様は海外滞在経験も豊富と伺っていますし、生きた野生個体を観てきたというのは大変羨ましい経験です!
私自身、昆虫は大好きですので、今後もいきもの大図鑑のレビューは行っていく予定です。ラインナップ的には昆虫に限らずですが、記事公開時はまた見て頂けると嬉しく思います(#^^#)
こちらこそコメントまで残していただきありがとうございました!