セブンガー、出撃!
今回の玩具レビューはBANDAI ウルトラマンZボーイズトイより、「光る!鳴る! 特空機1号セブンガー」です。発売日は2021年3月。プレミアムバンダイ限定商品です。
「特空機1号セブンガー」は2020年に放送された特撮作品『ウルトラマンZ』に登場するキャラクターです。
『ウルトラマンZ』の作品概要に関しては、公開済みである「玩具レビュー DXキングジョー ストレイジカスタム」の記事中にて触れていますので、そちらを参考にして頂けると嬉しく思います。
「玩具レビュー DXキングジョー ストレイジカスタム」の記事はこちら。
「特空機1号セブンガー」は、劇中に登場する防衛組織「ストレイジ」によって開発された対怪獣戦闘用ロボットです。正式名称は「対怪獣特殊空挺機甲1号機」。
5年前に開発された世界初の対怪獣ロボット兵器であり、「ストレイジ」の主戦力、そしてシンボル的な存在でもあります。物語冒頭は開発経緯など不明な点が多かったですが、のちに宇宙から飛来して休眠状態であった怪獣「グルジオライデン」に蓄積されていたデータを解析して開発されたことが明らかになりました。
セブンガー自身に意思は無く、有人による操縦が必須となります。主なパイロットは「ナツカワ・ハルキ」「ナカシマ・ヨウコ」。光線兵器などは備えておらず、主な戦闘スタイルは格闘戦となります。出力は相当なもので、ゴモラやレッドキングの突進を受け止めることが出来るほど。のち必殺武装である「硬芯鉄拳弾」が装備されました。長時間の活動には外部バッテリーを必要とし、外部バッテリーを排除して戦闘を行う実働行動時間は3分が限界となっています。
オリジナルは『ウルトラマンレオ』に登場するカプセル怪獣「セブンガー」。第34話「ウルトラ兄弟永遠の誓い」にて、ウルトラアイを失った「モロボシ・ダン」の為に「光の国」で作られたスーパーロボットです。
全身図
一番目を惹く点は圧倒的な重塗装です。重厚なシルバーメタリック塗装は劇中のセブンガーそのものです。造形面は円谷プロ全面監修との事で一切の抜かりなく作られています。胸部装飾や足首パーツにはダイキャストが使用されています。
付属品
付属品は交換用瞳パーツ各種、交換用手首パーツ各種、交換用バッテリーパーツとなっています。
バストアップ 各種表情
表情パーツは「ノーマル」「怒り」「ダメージ」「スリープ」の4種類。
劇中での表情豊かなセブンガーを再現できます。一時退役してスリープモードで博物館に展示されている表情まで用意されているのは愛を感じますね。瞳造形も凝っていて、実際のスーツ同様、丸いモールドが入っています。
各部アップ
各部をアップで見ると非常に繊細なモールドが彫り込まれているのが確認できると思います。関節部は劇中同様、軟質性のカバーパーツで保護され、内部フレームが仕込まれた構造となっています。胸部ダイキャストパーツはさらにクリアパーツが被せられ、劇中再現度がとにかく高いです。
バッテリーギミック
バッテリーパーツは2種類付属し、好みで交換できます。
硬芯鉄拳弾発射ギミック
右腕に備えられたスイッチを押すことで、スプリングにより右腕を発射するロケットパンチギミック、「硬芯鉄拳弾」を発動することが出来ます。威力はそこそこといった感じ。
音声・発光ギミック
背中のカバーパーツを取り外すと電池ボックスと電源スイッチが現れます。電池は単4電池1本を使用します。
電源スイッチは中央がOFF状態。スイッチを上げると「パイロット:ハルキモード」。下げると「パイロット:ヨウコモード」で起動します。
電源が入ると起動音声と共にセブンガーの瞳が発光します。
電源を入れた後は様々な音声モードが楽しめます。モードとしては…
≪通常モード≫
左ボタン
短押し・キャラクター音声再生
長押し・効果音再生
右ボタン
短押し・BGM再生
長押し・タイムアタックモード起動
≪タイムアタックモード(3分)≫
左ボタン
短押し・キャラクター音声再生
長押し・必殺技効果音再生
右ボタン
短押し・無し
長押し・タイムアタックモード強制終了
音声リストは説明書裏面にびっしりと書かれています。キャラクターボイスは100種以上。BGM3曲、効果音9種類等…圧倒的なボリュームです。
大きさ比較
いつもの1/12ドールと比較するとこのような感じ。セブンガーの方が若干大きいですが、手に取ったサイズ感は1/12エリスとほぼ同じですね。
今回は「DXキングジョー ストレイジカスタム」とも比較。サイズ感は合わせられていますが、質感が違い過ぎて違和感がありますね(^^;
可動
全身20か所以上に関節が仕込まれており、ある程度の可動性能は備えています。可動範囲自体は決して大きくありませんが、セブンガーの武骨なアクションを再現するには十分かと思います。関節パーツが隠れているので可動方向の確認がしにくいのが難点ではあります。
以下、写真を何枚か。
≪クリアード・フォー・テイクオフ!≫
セブンガー、出撃!
≪外部電源排除。実用行動時間・3分≫
押忍っ!
おっ!っとっとっと…!!
OH!カブキ・アタック!アンナ粋ナ技マデアルノデスカっ!(海外のお偉いさん談)
硬芯鉄拳弾…発射!
チェストーーーーッ!!
≪バッテリーデッド。セブンガー、実用行動時間終了。≫
以上、BANDAI ウルトラマンZボーイズトイより、「光る!鳴る! 特空機1号セブンガー」のレビューでした。
BANDAIの開発担当者の熱意がひしひしと感じる玩具です。造形面は円谷プロの監修入りなので文句なし。塗装も高級感とリアリティを感じさせる豪華なものとなっています。可動性に関してはやや窮屈といった印象はありましたが、記事中でもお話しした通り、セブンガーの劇中を再現するには十分なのではないかと思います。瞳の発光もLED使用で明るく存在感があって気に入っています。そして何より音声ギミックの充実っぷりは圧巻の一言で、セブンガーファンはもちろんのこと、キャストファンアイテムとしても十分なポテンシャルを持っていると思います。セブンガーは今後、フィギュアーツの発売も控えていますが、個人的にはこちらのセブンガーで十分な満足感でした。
『ウルトラマンZ』はZさんの活躍はもちろんですが、特空機各種の活躍も見所でしたね。個人的には愛嬌のあるセブンガーがお気に入りでした(*´~`*)玩具ではキングジョーもギミック盛沢山で楽しかったですし、ここまで来たら是非、同スケールで「ウィンダム」を出してほしい所。ソフビだと小さすぎるので…(^^;ウィンダムはどちらかと言えばアーツ向けだとは思いますが、ぜひ作品熱が熱いうちに商品化して欲しいですね。
それでは、次回の『金のおにぎり玩具箱』もよろしくお願い致します( ̄^ ̄)ゞ
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コメント
コメントがありません。
ウルトラマンZは見た事ないですけど、この作品の中に対怪獣戦闘用ロボットも存在するのですね!
なんだか近い存在としてウルトラセブンに登場していたウインダム、ミクラス、アギラといったカプセル怪獣を
彷彿とさせてくれそうです。
諸星ダンがなんらかの事情で変身できない場合とか単に足止め用としてウィンダムは結構重宝されていたような気もします。
対怪獣戦闘用ロボットの方は誰かに操作をされる必要があるというのがウィンダム等との違いといえそうですね~
セブンガーはなんだか見た目が少し弱そうとかあまり強い雰囲気が無いというのかどこか間の抜けたような
表情がなんだかかわいらしいというのかお茶目な雰囲気もありそうです。
目のパーツにもこんなにも複数の表情が用意されている事もすごいと思います。
瞳が発光したり音声があるというのも昭和の頃のロボット玩具の違いと言えそうです。
ぬくぬく先生様、いつもコメントありがとうございます(^^♪
こちらでご紹介したセブンガーは、初代ウルトラマンでいうところの戦闘機ビートルのような立ち位置になります。
実際に友軍機として「ウィンダム」が登場しますし、Zはセブン要素が強い作品でした。
カプセル怪獣はセブン本編でも印象的な活躍が多かったですね。カプセル怪獣という存在は今見てもワクワクします(^^)
セブンガーはこのちょっと抜けているというか、愛嬌のある姿が魅力的ですね。表情パターンも多く、感情を感じられるのが魅力の一つかと思います。実際にセブンガーはスピンオフ作品が決定しており、人気の高さが伺えます。
玩具としてもギミック満載で、大満足の玩具です(^^♪
おはようございます。
私にとってカプセル怪獣とは「ミクラス」「ウインダム」「アギラ」で
あって「ウルトラマンレオ」はじめてその姿をみたときは、あまり格好
よくなくガッカリしたのを覚えています(笑)。
しかし今回紹介されたセブンガ-は有人機であり組織のシンボル的存在と
ずいぶんと立ち位置が変わったようですね。
TOY自体も細部に手が入っており出来もいいですが、多様な表情(眼だけですが)に100種を超える音声パターンが用意されているなど内容の濃さに驚きました。
それに「ロケットパンチ」のギミックはカッコイイですね~。
やはりロボにこれは外せないと思います!
シロ様、いつもコメントありがとうございます(^^♪
カプセル怪獣と言えばやはり『ウルトラセブン』の印象が強いですね。
レオに登場した初代セブンガーは武骨なデザインで、当時のロボットのイメージが反映されているのだと思います。セブンがかつて使用していたカプセル怪獣とは毛色が大分違いましたよね。
Zに登場したセブンガーは劇中での活躍もあり、今でも非常に人気の高いキャラクターです。それこそスピンオフ単品が作られるほど。
今回の玩具でもセブンガーの劇中の様々なシーンを再現するには十分の完成度で、個人的に大満足の玩具です(^^♪
ロケットパンチギミックは古き良き伝統感がありますが、やはり付いていると嬉しいギミックですね(#^^#)
セブンガーって無茶苦茶懐かしいですねー。
ウルトラソフビはキングジョーは持ってるけど、セブンガーは持ってないですね。
キングジョーは比較的万人受けという感じだけど、セブンガーは大友受けしそうなデザインですね。
ウルトラマンZは映画は観たけど、セブンガーも出てたんですね。
ウルトラセブンに出てくるロボットかと思ったけど、ウルトラマンレオに出てくるロボットだったんですね。
荒野のネチコマ(仮)様、いつもコメントありがとうございます(^^♪
『ウルトラマンレオ』に登場したセブンガーはどちらかというとマイナーな怪獣でしたので、今ではソフビも出ていない状況です。『ウルトラマンZ』版のセブンガーは逆に人気過ぎて一時期品切れだった程。劇中の演出もよく、素晴らしい選出でしたね。
ストレイジの戦力は最終的にセブンガー、ウィンダム、キングジョーとそうそうたるメンバーでしたが、最終的にセブンガーが1番人気というのも当時の人気を考えると不思議なものです。
セブンガーは名前的にはセブンに登場しそうなイメージを持ちますよね(^^♪