少し早いパリーグ順位予想(主に楽天)

ネット上では年明けから22025年シーズンの順位予想が続々と出ていますね。
2024年シーズンについては去年3月1日に書いていました。
東北楽天ゴールデンイーグルス 2024年シーズン予想
こちらでは「良くて3位。悪くて5位。勝率490~500あたりに収まり、4位になる確率が高いでしょう。」と予想して順位は当たってしまいました。本当はAクラスになって欲しかったのですが。
去年の記事を書くきっかけは楽天が圧倒的に最下位予想されていたからなんですが、2025年については見るかぎり順位はばらけているようです。1位と6位予想はほとんどなく、2位から5位の範囲、特に3位と4位が多いです。*1

例1)野球Youtuberとして有名なロッテOB里崎氏のSatozaki Channel
youtu.be

    123456
里崎  ロソ楽日オ西
袴田  日楽ソオロ西
先生  楽ソ日オロ西

2024シーズン前に里崎氏は楽天を最下位予想していましたが、今年は3位でしたね。
私が見るかぎり、楽天を1位予想しているのはここの先生だけです。

例2)去年秋頃にチャンネル登録した、フェードロー野球ちゃんねる
youtu.be

     123456
FAかいだ ソロ日楽オ西
もんでん 日オソロ楽西

お二方とも楽天はBクラス予想。
ほとんどの予想で西武は最下位にされています。

これから外国人やトレードなどの補強。キャンプやオープン戦、さらにオフ中の怪我や手術もあり得ますので、戦力評価が変わる可能性があります。シーズン直前にまた順位予想されると思いますが。
楽天を応援するただの野球ファンとして、私も予想をしてみようかなと思いました。(以下敬称略)

とはいえ試合観戦はしていますが、他チームの事情には詳しくありません。去年の成績を参考にすれば、1位ソフトバンク、6位西武の可能性は高そう。さすがに去年ほど差が広がるとは思えませんが。
他4球団の順位予想が難しいですね。シーズン後半まで順位が入れ替わる混戦模様を予想します。Aクラスは連続最下位からついに躍進した日本ハムは戦力的にもっとも有力です。全体的に若いチームで波があり、勢いに乗る時とそうでない時の差があるかもしれませんが。
ロッテは貯金5の佐々木が抜けた穴をFA加入の石川で埋められるか。長打は外国人頼りだったので、日本人野手次第なところがあります。意外に投手陣の高齢化が進んでいるのも気がかり。対西武でだいぶ貯金を増やしましたが、同じようなことになるかどうか。AクラスとBクラスの可能性は半々かなと思います。
2023年まで3連覇したオリックスは圧倒的エースだった山本由伸が抜けた以外に怪我・不調の選手続出と貧打で5位に沈みましたが、投手陣はトップクラスなのでAクラス入りは野手次第ですかね。新外国人の当たりはずれも関係しそうです。
とりあえず、楽天イーグルスだけ詳しく考えてみましょう。

【監督・コーチ】
三木監督はヤクルト(1995年~2007年)と日本ハム(2008年)でプレイし、引退後は日本ハムで10年間コーチ。2019年に楽天二軍監督。2020年に一軍監督。2021年から2024年まで二軍監督。40代ながら豊富な指導者経験を持ちます。
その点、3年間コーチを務めた後、いきなり一軍監督に就任した前任の今江監督よりは指導者歴が長いこと。直近で楽天の二軍選手を見ていた経験が活かせると思います。
コーチ陣もかなり入れ替わりましたね。渡辺直人コーチが二軍監督に就任した以外に日本ハムからコーチの複数トレードといったくらいに変わりました。
その手腕はシーズン始まってみないとわかりません。
個人的には投手コーチを務めた永井・青山の両コーチは2023年より登板間隔を空けるようにしたのは買っていました。二軍へと配置転換となりましたが、果たしてどうなるでしょうか?

【投手】
2024年は早川・藤井の両左腕が二桁勝利を達成。中継ぎは藤平・鈴木(翔天)が防御率1点台で勝ちパターンを確立。リリーフ一年目にして則本はセーブ王のタイトルを取りました。
ただし、二年連続でリーグ防御率ワーストが続いています。これは先発のコマ不足、中継ぎの勝ちパターンとそれ以外の投手の差が大きく、負ける時はボロ負けで防御率が悪化したせいもあります。
かつて高齢化を危惧された先発陣は確実に若返って20代投手が多く占めるようになりました。外国人のヤフーレ、ハワード加入。宋、ターリー残留で、近年にしては珍しく外国人投手四人体制。さらに実績ある加治屋・今野、即戦力新人加入で層は厚くなりました。
あとは2024年に活躍した藤井・藤平らが2025年も同様に活躍できるか。荘司の復活。セーブ王のタイトルを獲得したものの、後半は息切れして防御率が悪化した則本*2が一年通して安定した守護神ぶりを発揮できるかが課題と思われます。

【野手】
大きく課題は二つ。2023年はリーグ2位だった打撃成績が2024年は4位に落ちたこと。エラー数はリーグ2位の少なさであるものの、エラーとならない守備の悪化です。具体的に言えばサードとレフトの守備範囲の狭さ。
守備に関しては三木監督が浅村サードからファーストコンバートを示唆しているので改善が期待できます。大型新人である宗山も期待大。ショート宗山・サード村林・セカンド小深田*3のカチカチ内野となりうるか。
外野はセンター辰己、ライト小郷は堅いので、レフトを岡島・中島・田中和基・武藤それにルーキーの吉納といった本職の外野手で争うのが理想ですね。小郷の全試合フルイニング出場はすごいけど、適度に休ませて若手の出場機会を増やしてもいい気がします。
捕手について、太田・石原の二人が8割ほど占めて、終盤ようやく安田が起用されましたが、2025年は太田・安田で争わせたい。
チーム一の本塁打・打点を稼いだとはいえ、浅村が成績落としたのは唯一長打を期待できるバッターとしてマークがきつかったのかも。以前は島内がいましたから。
そこで辰己・浅村・安田・フランコ(新外国人)で中軸を形成して長打を増やして欲しいですね。2024年と変わらないようでは厳しいですから。

【順位予想】
2024年は交流戦こそ優勝したものの、パリーグでは西武以外に負け越しました。
さすがに優勝は厳しいでしょうが、監督が代わって2024年の様々な課題が克服されていけば、Aクラス入りはおおいにあり得ます。他チームの浮沈次第もありますけどね。終盤まで争った末に3位を予想します。

*1:楽天ファンの期待込みで2位予想はある。

*2:怪我の影響もあったらしい。

*3:送球に不安あった小深田セカンドは大当たり。ただし打撃は年々落ちている。そろそろ黒川も一軍定着を期待したい。

池井戸潤 『民王』

夢かうつつか、新手のテロか? 総理と息子の非常事態が発生――。
「お前ら、そんな仕事して恥ずかしいと思わないのか。目をさましやがれ! 」漢字の読めない政治家、酔っぱらい大臣、揚げ足取りのマスコミ、バカ大学生が入り乱れ、巨大な陰謀をめぐる痛快劇の幕が切って落とされた。
総理の父とドラ息子が見つけた真実のカケラとは!? 謎が謎をよぶ、痛快政治エンタメ!

短い期間で入れ替わる首相の座。閣僚に不祥事が発覚する度にマスコミは批判を繰り広げ、野党も厳しく責任追及し、内閣総辞職を求める。支持率は低下し、国民は政治の関心を失っていく。
作品が書かれたのは2000年代後半ですが、今とさほど状況は変わらない気がします。
首相が漢字を読み間違えたという報道を見た作者が、きっと中身が入れ替わっていたに違いないという発想のもとに書かれたそうで、本作ではドラ息子と父親である首相の中身が入れ替わっていたという設定で描かれるドタバタ政治劇です。
作中で入れ替わったのは首相だけでなく、最大野党の党首など主要な政治家数名。内閣発足直後にスキャンダルが発覚して紛糾していたのに加え、入れ替わった中身が学業を怠り遊び惚けていた大学生の息子なので、漢字を読み間違えるなど怪しい答弁を繰り返したことでますます迷走していきます。

入れ替わった人物に共通していたのは、最近歯医者で治療したこと。しかし、その歯医者は無くなっていて、抜いた箇所に特殊なICチップが埋め込まれていたことが判明。
調査の結果、単なる偶然でも超常現象でもなく、組織的な犯行によって親子の脳が入れ替わる現象が起きたのでした。
果たしてその目的はなにか。物語が進んでいくうちに海外で開発された治療薬が日本ではなかなか認可されない。そこには管轄する厚生労働省による既得権益問題が浮かび上がります。

ドタバタ騒動で中だるみを感じたりしましたが、後半の展開はぐいぐいと引っ張られていきます。さすがエンターテインメントに定評のある作者だけにありますね。政治家である以上、しがらみや雑音に惑わされることなく己の理念によって行動すべきという描写に胸を打たれました。
なんだか現実よりもフィクションで描かれる政治家の方が立派なんですよね。誰も政治家はこうであって欲しいと思うものの、現実は難しいです。
政治家だけでなく、国民とマスコミが目先の結果を欲しがったり、政治とはかけ離れた些事を気にしすぎるのが良くないのかもしれません。

ちなみに2015年にドラマ化された後、2024年10月に続編が放映されました。ドラマにあたっていろいろと脚色されていますが、登場人物や設定自体はほぼ同じようです。しかし、最近放映された『民王R』の方は原作にインスパイアされたテレビドラマオリジナルストーリーというだけあって、入れ替わりという設定をいかした別作品のようです

貫井徳郎 『迷宮遡行』

平凡な日常が裂ける――。突然、愛する妻・絢子が失踪した。置き手紙ひとつを残して。理由が分からない。失業中の迫水は、途切れそうな手がかりをたどり、妻の行方を追う。彼の前に立ちふさがる、暴力団組員。妻はどうして、姿を消したのか? いや、そもそも妻は何者だったのか? 絡み合う糸が、闇の迷宮をかたちづくる。『烙印』をもとに書き下ろされた、本格ミステリーの最新傑作。

主人公である迫水は傍目に見ても情けない男です。容姿は平凡、住まいは狭いアパート、しまいには仕事をクビになって無職となってしまいます。
そんな迫水ですが、不釣り合いなほどに器量で気立ての良い妻(籍は入れてなく、内縁の妻)の詢子がいました。
しかし、ある日突然、絢子は簡単な置手紙を残して失踪してしまいます。周りはついに迫水に愛想が尽きたんだろうと評します。迫水自身、それを否定できないでいたのですが、せめて本人の口から理由を聞きたい。迫水としては愛する妻をそう簡単に諦めきれずに探そうとします。
その過程で自分が思った以上に妻のことを知らなくて愕然とします。かろうじて、バーテンの新井という男が妻に仕事を紹介したことがあると聞き、会いに出かけます。
妻の過去を調べるにつれ、まるで迷宮に嵌り込んだような、謎解きと危険に満ちた日々を送るようになるのでした。

絢子の過去への探索は極めて細い繋がりしかない中で、なぜかヤクザに絡まれたり、新井が死んでしまうなど、不穏な出来事が続きます。金もなければ度胸もない、あるのは時間だけという迫水ですが執念深く続けます。
ある日、ヤクザから面と向かってこれ以上首を突っ込むなと脅されます。心の底から怯えた迫水ですが、諦めきれません。むしろ妻が犯罪に巻き込まれているのではないかと心配します。
実は迫水には優秀な兄がいて、警視庁の要職にいることから相談しにいくのでした。

迫水が進む先は一般人が近寄ってはいけないダークサイド。その行動には危うい気持ちにさせられます。
確かに詢子は迫水と比べてもったいないくらいの女性との評判。ただ、夫婦の実情は他人にはわからないというか、仲睦まじい夫婦だったようです。
だからこそ、迫水としては詢子が黙って消えてしまったのが納得がいかない。きっと深い理由があるに違いない。ヤクザに脅さえて恐怖を覚えても諦めきれない。そんな思いが伝わってきます。
いったい詢子に何があったのか。途中で書かれていたようにヤクザ側の人間だったのか。迫水が動けば動くほど謎が増えていき、読む側としては最後まで迷わされましたね。
ただ、ハッピーエンドではなさそうだなという予感がしていて、それは悲しくも当たってしまった結末でした。

はじめてのふるさと納税 「ワクワクが集まる場所、東北のシンボルを、いつでも誰でもさらに快適に!公園・球場アップグレードプロジェクト」

ふるさと納税すると豪華な返礼品が送られてくる。*1
何年も前から話題になっていましたが、他人事のように思っていて、一度も試したことはありませんでした。

先月下旬でしたか。楽天モバイルパーク宮城を含む宮城野原運動公園の老朽化した施設・設備改修のため、クラウドファンディング型のふるさと納税が始まるという記事を読んだのは。
私は楽天ファンとしては長いものの、初めてホーム観戦したのは2020年。それ以来年に数回程度ですが、楽天イーグルスの試合を観るために球場に足を運んでいます。
今やすっかり仙台駅周辺と楽天モバイルパーク宮城が馴染み深くなっていますね。
それゆえに記事の内容に関心を抱いたのでした。

そして11月8日から楽天市場でのふるさと納税が始まったということで、初めてやってみることに。
https://www.rakuteneagles.jp/news/detail/202400700179.html
https://event.rakuten.co.jp/furusato/crowdfunding/project/2024/0113/

寄付額(返礼品)は10,000円から85,000円のは10品用意されていました。一番低いのでいいかなと思ったのですが、やっぱり仙台なら牛タンだろって15,000円の牛タンにしました。
楽天市場から寄付したのでポイントがつくのも嬉しいです。*2

肝心の控除について。ワンストップ特例制度*3を使えば寄付先の自治体に申請書と各種書類を送るだけで済むようです。自己負担額2000円を引いた額が住民税控除に適用されます。
初めてのふるさと納税。送られてくるの牛タンが楽しみです(笑)

*1:かつては決まっていなかったのでかなり高額だったらしいが、現在は仕入れ値の30%以下と定められている。

*2:総務省ではふるさと納税へのポイント付与を禁止しようとしているらしい。前は他人事だったけど、今回使ってみて反対署名しておいた。

*3:確定申告しない。ふるさと納税で寄付したい自治体が5つ以下という条件

中山七里 『ヒポクラテスの悔恨』

斯界の権威・浦和医大法医学教室の光崎藤次郎教授がテレビ番組に出演した。日本の司法解剖の問題点を厳しく指摘し、「世の中の問題の九割はカネで解決できる」と言い放つ。翌朝、放送局のホームページに『親愛なる光崎教授殿』で始まる奇妙な書き込みが。それは、自然死に見せかけた殺人の犯行予告だった。
早速、埼玉県警捜査一課の古手川刑事とともに管内の異状死体を調べることになった助教の栂野真琴は、メスを握る光崎がこれまでにない言動を見せたことに驚く。光崎は犯人を知っているのか!?やがて浮かび上がる哀しき〝過ち〟とは……?
死者の声なき声を聞く法医学ミステリー「ヒポクラテス」シリーズ慟哭の第四弾!

浦和医大法医学教室の新米助教・栂野真琴と古手川刑事というコンビが隠された真実を暴いていくヒポクラテス・シリーズの第四弾。私が読むのは『ヒポクラテスの憂鬱』に続いて二つ目です。
今回は真琴の上司である光崎藤次郎教授がテレビ番組に出演した際、その歯に衣着せぬ物言いによって物議を醸してしまうのがきっかけで、放送局のホームページに不穏な書き込みがされます。
それは自然死に見せかけた殺人の犯行予告であったため、県警はてんてこ舞い。
事件事故を知った真琴と古手川は少しでも事件の疑いを抱けば、司法解剖に回そうとします。
本来、事件性のない事件・事故であれば、死者があっても火葬処理されます。
というのも司法解剖に回すには費用がかかるわけで、どこもぎりぎりの予算で回しているため、できるだけ司法解剖したくないのが本音。確固とした証拠がないかぎり、解剖は行えません。
そこで疑うに足る根拠を得るために二人が奔走(ある意味、暴走)する短編連作になっています。

「老人の声」は真夏の室内で死亡していた老人。
「異邦人の声」は就労目的の外国人労働者。
「息子の声」はバイクで事故死した中年男性。
「夜蝶の声」は水商売で働く外国人女性。
「子供の声」は窒息死した新生児。

どれも死因ははっきりしていて、疑う余地は無さそうに思えるのですが、よく調べてみると複雑な背景があったというもの。温暖化による熱中症。増える外国人労働者によるトラブル。高齢独身フリーターなど、現代の問題を扱いながら欲を抱いた人間の醜い部分、逆に良い部分を描いていますね。
真琴と古手川の猪突猛進ぶりが事件の深部を抉りだしていくのですが、やはり光崎教授の解剖における手腕が各短編のハイライト場面ですし、著者のシリーズではお馴染みの渡瀬警部が最後に美味しいところを持っていきます(笑)
シリーズとしての登場人物は固定されていますが、各キャラクターが立っていますね。
ラストで一挙に隠された真実が明かされるあたり、ミステリーというよりテレビのサスペンスドラマのようなワンパターンというか、強引さが感じられなくもないです。
今回は四作目ということで、光崎教授の過去にスポットが当てられているのが特徴と言えそうです。

東北楽天ゴールデンイーグルス 2025年シーズンのポジション予想

今年のドラフト指名が終わりましたね。
楽天としては一位指名でドラフトの目玉とも言える宗山塁(明治大)選手を5球団競合の末に交渉権獲得。2~4位は即戦力投手。
5位でスラッガータイプの大学生外野手、6位と育成1位は素材型の独立リーグ出身(19歳)と高卒野手。全体的に高評価とされています。高校生多めで将来を見据えたドラフトだった昨年とは対照的になりました。

1位 宗山 塁 明治大 内野手
2位 德山 一翔 環太平洋大 投手
3位 中込 陽翔 徳島インディゴソックス 投手
4位 江原 雅裕 日鉄ステンレス 投手
5位 吉納 翼 早稲田大  外野手
6位 陽 柏翔 茨城アストロプラネッツ 内野手
育成1位 岸本 佑也 奈良大学附属高 内野手
https://www.rakuteneagles.jp/news/detail/202400689921.html

各選手については、こちらの動画で詳しく紹介されています。
youtu.be

いろいろと見ていると、宗山塁という選手は10年、20年に一度の逸材。ドラフト指名を公表していた広島カープのスカウトによると、獲得できたら10年はショート安定。引退した選手でいえば鳥谷(阪神・ロッテ)に匹敵するレベルという絶大なる評価を受けています。

ところで楽天のショートは2022年まで小深田選手と山崎剛選手がレギュラー争いをしていましたが、2023年からは村林選手が頭角を現して、レギュラー確定しているのはご存知の通り。
守備が安定しているはもちろんのこと、打撃もまずまずの成績です。
2023年 打率256 本塁打2本 打点32 OPS.647
2024年 打率241 本塁打6本 打点50 OPS.583
2024年の打率はやや落ちましたが、投高打低シーズンで打率ランキング19位、打点ランキング12位*1に入っています。

そこに即プロで通用すると言われている宗山選手が入ってきたらどうするか?
そして、三木監督就任後は守備に力を入れると思われるので、どのようなポジションとなるのか。まだトレードやFA・新外国人獲得など不透明な部分があるので気が早いですが、現時点の支配下選手で考えてみようかなと思います。


まずは扇の要の捕手から。
第一に太田選手。第二に安田選手。
守備面で太田選手が正捕手ポジションは間違いなく、打撃を取れば安田選手。
2024年に出場機会が増えた石原選手ですが、盗塁阻止率(.161)や打率(.171)が悪すぎです。岸投手専門になるかな。
二軍で見ていた三木監督が安田選手の守備をどう評価するかでスタメン捕手の機会が変わりそう。
ドラフトで捕手を取らなかった代わりに育成の水上選手を支配下登録したり、トレードで他球団から獲得とかありそうです。

内野は一塁からいきたいところですが、ショートから。
あれだけ騒がれていますし、オープン戦などの様子次第ですが、宗山選手が開幕からスタメンとして見たい人は多いでしょうね。
ただし、高卒8年目でようやくレギュラーを掴んだ村林選手とて、そう簡単には譲るつもりないでしょう。むしろ、宗山選手にとって即スタメンとなるより高い壁となる選手がいた方が良いかもしれない。
しばらくは競争させて、宗山選手が1軍の投手にどれだけ対応できるか。打撃の調子次第でスタメンが決まるでしょうね。

じゃあ、宗山選手が見事ショートスタメンとなったら、村林選手をどうするか。これだけ打撃守備で開花した選手です。また守備要員に戻るのは考えにくい。
2024年は浅村選手がサードとなりました。球際の強さはあったものの、守備範囲の狭さは否めません。楽天守備の弱点が三塁レフト方向であったのは確かです。
そこでサードの第一候補は村林選手。控えで伊藤裕季也選手と2024年終盤に活躍を見せた入江大樹選手。
セカンドは小深田選手と黒川選手を争わせるか。まずは黒川選手をスタメン。代走から守備固めで小深田選手。2軍で良ければ辰見選手も代走から使って欲しいですね。
ファーストおよびDHで浅村選手や安田(捕手でない時)、渡辺佳明、阿部、鈴木大地、フランコor新外国人選手で回すんじゃないでしょうかね。阿部、鈴木大地選手の両ベテランは代打起用が増えそう。
そうすると、茂木選手が難しいですね。2022年はサードで素晴らしい守備を見せてくれたし、2024年は代打で活躍してくれました。打つ方は期待できるけど、スペ体質(怪我しやすいタイプ)なのが問題。代打からファースト守備が無難かなぁ。

そして外野。
不動のセンター辰己選手ですが、2025年オフにFA権取得だそうです。2024年は途中から3番に入り、最多安打タイトルを獲得したし、守備範囲の広さで何度もチームを助けてくれました。ファンとしては残留して欲しいですが、そこは不明です。
後継として2021年ドラフト1位の吉野選手を1軍デビューさせたいところ。2軍での打撃成績も上がってきました。しかし、目の不調があったらしき不吉なニュースとそれに関係するのか守備の悪さがあって来季不透明です。
ライトは小郷選手。レフトに中島選手を第一候補としつつ、控えで武藤選手や田中和基選手の起用が増えるかもしれません。2024年の小郷選手がフルイニング出場したのは素晴らしいとは思うのですが、疲労が心配。春先はベテラン岡島選手を起用してもいいんじゃないでしょうか。前田(銀)選手やドラ5吉納選手は2軍成績次第でシーズン途中の1軍昇格あるかも。ところで島内選手はどうなるんですかね? 銀次選手の後継として、代打の切り札になるかと思っていたのに。

とりあえず、外野よりも内野のポジション争いが難しくなりそうです。
2024年は内野手をレフトに起用して守備の穴になっていましたが、来季はそのような起用をしなくなりそう。
そして、35歳前後のベテランが控え(代打)に回ることが多くなるんじゃないでしょうか。

今回、あえて投手には触れませんでした。リーグ最下位の防御率3.73だった楽天なので投手陣に課題があるのは当然です。
ただ、リーグ優勝したソフトバンクは打のチームの印象も強いですが、試合を観ていて守備がすごく良かったんですよね。失策数53とダントツで少ないし(ちなみに2位は楽天の64)。
三木監督はまず守備強化を図るんじゃないかなと思ってます。

*1:小郷選手やオリックスの森・西川選手、日本ハム郡司選手らを上回っていると考えたらすごい。

これだけはコロナ禍前に戻りたくなかった

新型コロナが猛威を振るった2020年の冬。私は3月末に在宅勤務(テレワーク)に突入、4年半ほど続いています。
その間にオフィスも移転しました。移転先のフロアは狭くなって座席固定は廃止。全員分の席はなく、フリーアドレス制になりました。
新型コロナが少し収まってくると出社日が設けられましたが、それでも月一程度。顔合わせ的な意味でしたかね。会議やちょっとした通話もMicrosoft Teamsを利用してリモートで行うのが当たり前になりました。
今じゃ、すっかりテレワークに慣れてしまいましたよ。

テレワークになって良かったのが、第一に通勤時間が無くなったこと。埼玉から都内に通っていて、それなりに時間かけていました。満員電車や電車遅延によるストレスが無くなったのは大きいですね。
睡眠時間が一時間ほど増えて、家のこと、趣味に費やす時間が増えました。
最初はamazon prime videoをよく観てましたね。
それからプロ野球中継(楽天TV)で楽天イーグルスの試合を観るようになりました。それまで楽天のファンではあっても、さほど熱心に追っていたわけではなく、ネットで試合結果を見る程度。それが試合を追ってチームに詳しくなれば熱が上がるもの。コロナによる制限が緩和されると現地観戦したくなり、所沢や仙台に行くようになりましたからね。
そして、昼食を外で食べなくなったので個人的な出費が減りました。平日でも宅配便を家で受け取ることが可能になりました。

逆にデメリットとしては、家にいて暖房冷房を使うため、家の光熱費は上がりましたね。おりしも電気代ガス代が上がる時期に重なったので。
また、通勤で毎日歩くというのは意外に体力を使っていたようで、体力が落ちたと感じたのが一番ですかね。時々早く起きて散歩するようになりました。
人によっては太ったらしいですが、私はさほど影響なかったようで。

メリットともデメリットとも言えそうなのが、テレワークによって仕事とプライベートの時間の区別がつきにくくなったこと。
今まで帰宅途中もしくは帰宅後にトラブルがあった場合、急ぎ戻るか。戻ろうにも電車がない時間だったり。休日を挟む場合は休日出勤するか。とにかく、会社に行かなきゃいけませんでした。
仕事中に体調崩した場合や朝体調が悪い場合、行き帰りも苦痛でしたからね。
テレワークは移動時間がないので、夜ちょっとだけ仕事するというのも可能になりました。朝から熱が出てしまい、午前中だけ仕事して、お昼はすぐに寝るということもありました。
その分、完全に仕事から解放されないという面もありましたが。

また、通勤時間の半分は読書して過ごしていたので、読書量が減りました。多い時で月9冊、少なくとも5,6冊読んでいたのが、今じゃ月2冊程度ですから。
そういう意味じゃ書籍代は減ったかな。以前は書籍代節約のために図書館通いしていましたが、新型コロナ流行時に一時閉館となり、それ以来行っていません。
過去記事を探したら、テレワークに入って3週間後にこんな記事を書いていました。
在宅勤務(テレワーク)に入って3週間


去年5月、新型コロナが5類(インフルエンザと同じ扱い)に移行した頃からガラリと変わっていきました。
感染予防のための自主規制が次々と解禁されていき、人々が外に出るようになった上、マスクする人が減っていきました。例えば電車の中でのマスクは去年はまだ半々だったのが、今年は少数派になっている気がします。

コロナ前の活気が戻ってきたのは喜ばしいことです。
それはともかく、今年あたりから全国的に出社へと回帰しているとの記事が見られるようになったのが気がかりでした。

そしてついに……私が勤める会社でも出社の流れへ。今まで月一だったのが週一、12月から週二と段階的に増やされることに!
基本テレワーク、業務で出なきゃいけない人は出る。それで回ってきたのに戻す必要なかろうに。正直そういう気持ちでした。実は今まで出社の是非を問う際に社員は反対の声が多かったのですが、やっぱり世間に合わせてということなんですかねぇ。
どこも会社の上層部は出社するのが当たり前だと考えているのではないかと。
逆に若い人ほどリモートでできるならわざわざ出社する必要ないと考えているんじゃないでしょうかね。そうすれば高い金をかけて都会で暮らす必要もなくなるし。
昔は無理だったことが通信技術の発達で可能になる。だったら、働く場所も自由に選べる。世の中が完全にそうなるまでにあとどれくらいかかるかなぁ。技術そのものよりも、使う人の常識が変わる必要があるわけで。こればかりは世代交代しないと無理でしょうね。その前に自分が引退となりそうですが。