GOLDEN NIGHTが好きすぎてつらい

GOLDEN NIGHTが好きすぎてつらい

オタクの記録と考察

“マモライの文脈”が好きだという話

「マモライ」こと宮野真守さんのライブにおいて何がいちばん好きなのかと問われると、一言でいうと“マモライの文脈”にあります。ING!がつくすべてのライブで、「ライブを観たらこのタイトルに集約される」というのが直球で分かるのが気持ちいい。

掲げたタイトルに対して筋が通っていて、軸がある。歌もダンスも最高だけど、つまるところコンセプトに誠実であるところが何より好きです。

そしてもっと大きな枠で捉えると、声優・歌手・俳優と年々フィールドを広げてゆく宮野さんのその足で歩んできた活動がそのままマモライに反映されてる。音楽活動でありながら、それを構成する要素には役者業から得た発想や経験が入っているところ。マモライ自体が、凝縮された“宮野真守史”のようなポジションを担っていると思うんですね。

このブログはマモライへの愛を特に語りたい場所なので、わたしが好きな“マモライの文脈”について、ちょっとお話させてください!

 

 

BRAKING!〜現時点で最新のDRESSING!まで、わたしはマモライをいくつかのフェーズに分けられると思っています。(異論は認める)

 

形成期
音楽活動のスタイルを形成
BREAKING!、SMILING!、STANDING!

確立期
うたプリ主題歌など名刺代わりにもなる代表作に恵まれ、宮野真守のエンタメ地盤が確立されてゆく
FIGHTING!、BEGINNING!

演出成熟期
足し算の華やかな演出が成熟
TRAVELING!、WAKENING!、AMAZING!

新章・自己対峙期
原点回帰し、役者の本質と自己のアイデンティティを再確認
GENERATING!、MIXING!/REMIXING!

大成期
築いてきた愛の具現化、10周年ライブをピークに定め、シームレスな経験の集大成を飾った
LOVING!、EXCITING!、BLAZING!

模索期
コロナ禍における模索した期間と、その昇華
STREAMING!、RELIVING!、ENTERTAINING!、SINGING!

研磨期(暫定)
引き算で研鑽された演出、新しいフェーズへ
DRESSING!

 

マモライが“宮野真守史”を担うという視点で流れを読み取るには、そのツアーがやっていた頃に「世間ではどういうことが起こっていて」「宮野さんが何をしていた頃で」「どの曲がどの作品の主題歌やタイアップ、モチーフになっているのか」といったところを押さえておくと、ライブを観るときの解像度が格段に上がります。宮野さんの活動を追っていれば、数年経ってマモライ円盤を観たときにもセトリや演出の背景が鮮度高く思い出せるんですね。それってつまり、宮野さんがそのときやっていたことを鮮度の高い状態でライブに反映してつくっているからだと思っていて。それこそがマモライのことを凝縮された“宮野真守史”だと言える根拠です。

ちなみにわたしが初めて買った円盤はBEGINNING!、リアルタイムでマモライを認識したのはTRAVELING!(朝のニュースでやってた)、実際に初めて行ったのはWAKENING!です。

なのでその理屈で言うと、自分がオンタイムで追いかけて肌で感じてきたのが演出成熟期。この時期あたりから、ツアータイトルに帰結する“マモライの文脈”を深掘りしていきます。

簡単にタイトルに紐づくテーマやコンセプト、そしてマモライは最初の3曲がそのツアーのテーマとして打ち出す役割を担っていると考えているので、それも併記していきます。

 

 

演出成熟期

足し算の華やかな演出が成熟。

 

TRAVELING!

TRAVEL=旅
テーマはタイムトラベル(時空旅行)。

M1. Identity
M2. WONDER LOVE -remix-
M3. Kiss×Kiss

いろんな時代と場所に時空を超えて旅をする。オープニング映像やテーマの着想は「シュタインズ・ゲート」より。

ジャンルの振り幅がありすぎる楽曲たちを、タイムトラベルで移動した時代という枠組みを敷くことで相性の良い曲をブロックごとに固めて、ライブ全体の流れでテーマである時空旅行を表現する。

セトリの流れとしては、古き日本の時代からモダンアメリカ、未来、そして今現在と時代区分別に複数のブロックを分けて展開される。ブロックの間には、タイムトラベルしたということを示す演出でUNSTOPPABLEのイントロが流れる。

アルバム「PASSAGE」の1曲目であるUNSTOPPABLEがまさにこのTRAVELING!で肝になっている曲で、ライブでは最初にこの曲を提示するのではなく「この曲が流れたらタイムトラベルをした」というトリガーとして使われている。

ではそんなUNSTOPPABLEが満を持して歌われるときの時代設定がなんだったかというと、「遥かなる時を超えて、今ここにたどり着いたぜ武道館!もう俺はとめられない…UNSTOPPABLE!」という言葉から始まる【今現在】という痛快さ。しかも歌い出しの歌詞が「未来が既にもう始まってるとしたら」で、本編ラストに歌う曲のタイトルが「未来」。今この瞬間、もう未来へ走り出してるんだ!というメッセージを感じる。組み立て方がパズルのように美しいライブだなと惚れ惚れします。

 

WAKENING!

WAKE=覚醒
テーマは覚醒。コンセプトは不思議の国のアリス。

M1. NEW ORDER
M2. UNSTOPPABLE -STY RMX-
M3. GOLDEN NIGHT

宮野さんが30歳になるというタイミングでのツアー。この時期にSTY先生がつくってくれたNEW ORDERは「新体制」を大きく掲げた曲になっていて、曲自体もかなりチャレンジングなテイスト。

アリスが穴に落ちるのと同じようなオープニング。ステージセットも森。
ツアー中に宮野さんが誕生日を迎えたので、お祝いするコーナーをうまく不思議の国のアリスのお茶会になぞらえている。「なんでもない日バンザイ♪」という歌があるけど、このときは「おれ誕生日!」だったので、逆になんでもなくない日にしてしまうのも上手い。

このツアーのキーとなっている二本柱、「新体制」という攻めの姿勢から才能が花開く「覚醒」というテーマと、「宮野さん30歳のお誕生日」という根幹は同じでも異なる方向性を持ったものを、その両方に通じるようなコンセプトが設定されているというのがおもしろいところ。不思議の国のアリスといえばディズニーのアニメーション映画を思い浮かべるけど、ダンサー紹介のときに壮大な映画のナレーションのような声をあてている演出があったのもそこに通じているように感じる。そういった細かい部分までテーマやコンセプトに誠実であるというところが、マモライの好きなところです。

 

AMAZING!

AMAZING=素晴らしい・すごい、AMAZE=驚かせる
テーマは至高のエンタメショー。コンセプトは大スターMAMOのショー。

M1. Magic
M2. Steal!! (Maozon Remix)
M3. 愛の詩 ~Ulyssesの宴~

「アウトプットし続けるばかりになると枯れてしまうから、質の良いものをインプットすることも大事(超意訳)」と、宮野さんが音楽活動の初期から携わってくれているクリエイターJinさんに誘われてLAに渡った宮野さん。そこで上質なエンタメを生み出す街や景色を観て触れて、刺激を受ける。そんな環境で収録した曲が、このツアー1曲目を飾るMagic。
このツアー、オープニングの演出がとにかくすごい。スターの登場を待ち望む観客と、ステージに立つ主役。幕が開けるその瞬間をこれ以上ないくらいエモーショナルに演出してある。

冒頭の3曲がまさに雰囲気にぴったりで、テイストが散らばらないようにここはしっかり固められてる。愛の詩 ~Ulyssesの宴~はTRAVELING!でもモダンアメリカのブロックにいた曲であり、そして「Life's show time!!」という歌詞が入っている通りこのツアーにものすごくマッチする曲。それがテーマを提示する冒頭3曲にちゃんと入っていることの素晴らしさよ。

MCでも「(やりたいことをやって)I have no idea.」と本人が言っていたくらいには、ほんっっっとうにLAで吸収したアイディアをありったけ全部つめこんでくれたんだろうなと思う。

演出面でいうとNEW ORDERやVOICEも見どころ。特にVOICEは、「プリンス・オブ・ストライド」という架空のスポーツを題材にしたゲーム作品で宮野さんが声優と主題歌をしていた曲。その架空のスポーツというのが陸上に近い競技だったので、VOICEのダンスの振りでは最初にストレッチがあったり、間奏ではレースをしているところを照明を激しく点滅させてコマ撮り撮影のように見せる演出もある。これが秀逸だと思うのですよ……。背景に作品がある曲はそれを生かす、これは宮野さんの声優・役者仕事が土台にあるからこそ生まれるもの。それをマモライという場で新たな表現に形を変えて披露するというひとりSDGsのようなことをソロでやってしまえる人なんですよね(ひとりSDGsは笑うとこ)。

 

新章・自己対峙期

原点回帰し、役者の本質と自己のアイデンティティを再確認。

ここで注目したいのは、地続きでありながらAMAZING!とGENERATING!の強いコントラスト。この2つのライブは表現がまるで正反対。このコントラストがあるからこそ、よりAMAZING!が至高のエンタメショーだったこと、それらをいったんすべて削ぎ落としたGENERATING!が新章としてより際立つマモライ史になっている。

 

GENERATING!

GENERATE=生み出す
テーマは原点回帰、創造する。

M1. FRONTIER
M2. NEW ORDER (Dirty Orange REMIX)
M3. Evolve

AMAZING!までを演出成熟期と位置づけたのは、GENERATING!でその鎧を脱ぎ捨てるから。AMAZING!までは「いかにいろいろな手段やアイディアを使ってエンタメ性の高いライブを作り上げるか」に力が入れられていて、GENERATING!では「宮野真守という身体ひとつで表現を極める」ことが色濃く出ていたツアーだった。

象徴的なのは、1曲目のFRONTIERと武道館のセンターステージのみの会場構成。
GENERATING!では1曲目のFRONTIER前に宮野さんが1人でステージ奥から出てきて、静寂の中アカペラから始まった。「マモライは最初から今の人数のバンド・ダンサーがいたのではなく、少しずつ今のメンバーが集まっていったから」という意味があってのアカペラ始まり。宮野さんの声があって、そこにバンドの音がついて、ダンサーの華やかな踊りがついた。それを1曲目のFRONTIERで示してる。

「自分ひとりでどこまでやれるんだろう?」という原点回帰がコンセプトになっているので、幕間コント映像も宮野さん1人で、しかもサイレント映画が題材。芝居色の強いものに。

円盤に収録されているAMAZING!とGENERATING!を見比べてほしいんですが、どちらも武道館なんですよ。なのにセトリもステージ構成もテイストも全然違う、違うどころか正反対。この化け方がほんとうにすごいと思っていて。歴代マモライを並べたときに、明らかにここが新章だと線引きできる。

この頃の宮野さんは「亜人」「東京喰種」「バケモノの子」「信長協奏曲」などアニメの中でもダークで難しい役どころだったり、アニメ調よりもリアルな表現が求められるような作品が多かった記憶があります。その作品とキャラが持つリアルなところを声でどれだけ伝えられるか、という実力を問われるような役どころ。それもこのツアータイトルと通じるところがあると感じている。

 

MIXING!

MIX=混ぜる
テーマはごちゃ混ぜ、いろんな宮野真守。

M1. SHOUT!
M2. Burning Point -TRAP REMIX-
M3. Sugar, Sugar

声優・役者をやっていると、いろんな役になれる。宮野さん自身もその活動範囲の広さから、声優や役者や歌手…1人の人間にいろんな肩書きがついている。この頃は宮野さん初のミュージカル「王家の紋章」に出演し、ミュージカル俳優という肩書きがプラスされた時期だった。

どれが本当の宮野真守なのか?と問うたとき、「切り口は違えど全部宮野真守。ひとつにしぼらなくてもいい!」という考え方からできたのが、このMIXING!というタイトル。「混ぜる」というテーマにちなんで、徹底的に混ぜられたものを挙げていく。

・オープニング映像ではテレビを見ていたマモが「主役はお前だ!」のテロップにより、テレビの中の主人公になってしまう。
・オープニングのはじまりは主役の登場ではなく、観客のクラップと声をサインにライブが始まる演出に。
・メドレーでいろんな曲を混ぜこぜに(メドレーって今では結構やってるけど、MIXING!が初だった)。
・幕間コント「奥さまもマモ」は出演者全員がマモ。1人5役で老若男女を演じる。

また、MIXING!は初の海外公演もあって、現地とライブビューイングで映画館からの視聴ができた。そのタイトルが「REMIXING!(再構成)」なの天才ですよね。

AMAZING!までは宮野真守というイメージに色んな手法で肉付けしてたのに、GENERATING!では鎧を脱いで素材だけになって、そこを超えたMIXING!ではあんな自分もこんな自分も全部宮野真守なんだ!とどの切り口からも肯定する一連の流れ。宮野真守史の人生そのものを辿って表現されていると感じるので大好きな文脈です。

 

大成期

築いてきた愛の具現化、10周年ライブをピークに定め、シームレスな経験の集大成を飾った。

 

LOVING!

LOVE=愛
テーマは愛。コンセプトは遊園地。

M1. EVER LOVE
M2. シャイン (Prince Mix)
M3. スーパーノヴァ

音楽活動10周年を翌年に控えて、10周年ライブは集大成にしたいという構想がもとからあったとのこと。それを踏まえて、その前にずっとやりたかった愛をテーマにしたライブをこのタイミングでやろう。ファンのみんなと築き上げた愛を感じられるような空間をつくりたい。そういった考えがあってのアルバム「THE LOVE」を引っ提げたツアー。

舞台は遊園地・MAMOランド。遊園地をモチーフにして、1曲目のEVER LOVEはパレードをイメージしたトロッコでの登場。会場の照明も明るく、真昼のような空間に大量のシャボン玉が浮いている夢空間だった。

その愛のベクトルは観客へだけではなく、一緒にライブを作っているバンドメンバーとダンサーにも向けられている。だから幕間コントではバンドメンバーとダンサーも総出演だった。

このライブで特にフューチャーされているのはEVER LOVEとPOWER OF LOVEだと思うけど、どちらの歌詞も最初に「満ちてゆく これこそがMy Love」「愛はここでひとつになる」と「愛」を宣言しているのが良いなと思う。余談ですが、宮野さんはこの時期のインタビューで「愛とは?」との問いに「もらうもの」と答えていたのを見たことがある。EVER LOVEは宮野さんが作詞した曲。「満ちてゆく これこそがMy Love」をマモライで聴ける多幸感が伝わるだろうか。もらったものをいろんな活動の場で与えて、またもらって、与えて、の循環でマモライはできているのだなあと思った。

 

EXCITING!

EXCITE=興奮させる、刺激する、かき立てる
テーマは集大成。

M1. EXCITING!
M2. SHOUT! (Dirty Orange REMIX)
M3. BREAK IT!

LOVENG!の頃から「10周年はお祭り騒ぎのライブに」と構想があったようなので、タイトルもそれに相応しいワードがチョイスされている。EXCITING!の「X」がローマ数字の「10(Ⅹ)」にかけてある。冒頭の3曲、分かりやすく気分がアガるセトリになってるんですが、今書き出してもみたら全部末尾に「!」がついていることに気付いた。

このツアーは主題が「10周年の集大成」でそれ以上も以下もないので、セトリがすべてです。これまでのシングルA面を中心に、それ以外でセトリ入りしている曲たちはベストアルバムのファン投票で選ばれた曲。なのでどれも主役級の曲が並べられていたわけですが、Magicで過去のマモライ衣装を着た宮野真守さんがひとりずつモニターに出てきたところは会場も大興奮だった。

 

BLAZING!

BRAZING=炎(名詞)、燃え上がる(形容詞)
テーマはヒーロー。

M1. FIRE
M2. VOICE
M3. EGOISTIC

この時期、舞台「髑髏城の七人」や映画「スパイダーマン:スパイダーバース」など闘う役どころに深く関わっていたことと、これまでも声優という職業柄たくさんのヒーローたちを演じてきた背景もあり納得のテーマだった。EGOISTICの殺陣は言わずもがな「髑髏城の七人」から取り入れたアイディアだと言える。

宇宙からの侵略者によって荒廃した地を守り、敵を倒そうと暗躍しているヒーロー。そんなオープニング映像から、1曲目は新曲のFIRE。冒頭3曲で秀逸なのは、FIREがテーマ曲だとしたらその後に続く2曲が正統派とダークサイドの両面を提示していること。

後者のダークサイドでぱっと思い浮かぶのはデスノートの夜神月(CV宮野さん)なんですが、正しい理念で生きるヒーローだけじゃなくその反対側の人物にもリスペクトを向けるのは「人の数だけの正義があるから」を宮野さん自身がよく理解し、役に落とし込む際にキャラクターたちはそれを本当にそうすべきと信念を持ってやっていると認め寄り添い、演じているからだと思う。

このライブでわたしが“文脈”を感じるのはセトリの流れ。ライブ1本を通して、セトリにストーリー性を色濃く感じる。ヒーロー=テレビで見るものというイメージを少なからず取り入れているのか、映像にテレビのモチーフがあったり、ヒーローものの物語を見ているようなセトリになってる。オープニング、ヒーローの日常、「みんなのうた」で放送されていたぼくはヒーロー、その流れからの幕間コント「ぼくらはヒーロー」、変身、敵との対峙〜闘い〜打ち勝つまで、守り抜いた大地、エンディング……そして次回予告とともに、次のドームライブ発表。流れがぴっちりきれいにハマってません?

セトリの流れ解釈の詳細はこちらのエントリで。

golden-night.hatenablog.com

 

模索期

コロナ禍における模索した期間と、その昇華。

BLAZING!のあと、宮野さん初のドームライブを直前に控えたタイミングでコロナ禍に突入。苦渋の決断でドームライブLIVING!が中止になってしまった。ステイホームの世の中と、制限の影響を強く受けたエンタメ業界。今伝えるべきことは何か、できることは何かを模索し、観客の声が戻ってきたマモライで昇華するまで。

 

STREAMING!

STREAMING=配信
テーマは初のスタジオライブ・オンライン配信ライブということで、そのままの意味で名付けられている。

M1. Beautiful Night
M2. LAST DANCE
M3. Follow Me Now

世はコロナ禍。ドームライブが直前で中止になり、いつ元の状態に戻れるのかの見通しも立たない。宮野さんのお仕事自体、人が集まる場だったり不特定多数の人と同じ空間に長時間いるようなものが多く、この時期は「今何ができるのか」をかなり苦労して試行錯誤されていた印象がある。

この時期は他の界隈でも配信ライブに踏み切るのがトレンドになっていったけど、宮野さんの場合は配信にするということ自体が結構大改革に近いことだったと受け止めています。なぜなら、宮野さんの活動って「現場に足を運んだ人が楽しむことを第一優先にする」ことが重視されている気がしているから。ライブ期間中のネタバレ禁止のお願いだって、SNSに野放しにしてしまえば評判が広がるのは容易いだろうに、それよりも足を運んだ人がその場で驚いて楽しむことを優先させてるからじゃないですか。そういったこれまでの配慮と、SNS含むオンラインコンテンツって少し相性が悪いと感じるんですよね…。なので「配信」にすること自体が挑戦であり、今のSNS広報のベースを作ったのもこのへんの改革が大きかったように思う。

 

RELIVING!

RELIVE=再起
テーマはLIVING!の中止から再起をかけるという意味を込めてのRELIVING!。

M1. MILESTONE
M2. ZERO to INFINITY
M3. Question

コロナ禍を経て初の有観客ライブ。「COMEBACK LIVE」とタイトルに入っていて、有観客ライブは762日ぶり。世の中は有観客ライブに戻す流れで、声援こそ制限されてはいても配信は無くして現地参加のみに切り替えた界隈が多かった。このときのマモライ開催手段が、わたしはとっても宮野さんの大事にしているものが見えた気がして、これぞ宮野真守と思う。

RELIVING!は、マモライとしては異例の1日2公演×2日間。現地参加、映画館でのライブビューイング、カラオケでのライブ生配信、オンライン生配信&アーカイブあり。人の事情は様々で、現地参加が無理でも少人数なら…、少人数でも不安だから家で…と考えうる不安に寄り添って、可能な限りみんなが観れる手段をたくさん用意してくれたライブだった。ほとんどの人は望めばライブが観られる状態になっていた。少しずつ制限が緩和されていた時期で、ライブをやる方法論はいろいろあったけど、「みんなが安心して楽しめる方法で、みんなが観られること」を最優先にして、取りこぼしが少ない方法をとってくれた。これこそ宮野さんの愛だと思うんだ。

 

ENTERTAINING!

ENTERTAINMENT=楽しませてくれるもの、娯楽
テーマは今できる宮野真守のエンタメ。

M1. THE ENTERTAINMENT
M2. 光射す方へ (Brighter ver.)
M3. Butterfly

アルバム「THE ENTERTAIMENT」を引っ提げてのツアー。なんとツアーとしては3年ぶりのマモライ。ツアーになったことで配信は無く現地参加のみの有観客ライブ、ただし声援はまだ制限されていた。REVING!では現地参加でも1席空けての席配置だったけど、ENTERTAINING!では席配置も元に戻り、そういう意味では声出し以外はある程度コロナ前の状態に戻ったと言える。

今できる宮野真守のエンタメを自分の体で表現して楽しませることに賭けたライブ。でも、TEAM前のMCでは「いちばん素直に思ったことは、みんなの声が聞きたい」という本音も吐露してくれた宮野さん。コロナ禍のライブで、これはずーっと宮野さんから出てくる言葉から感じ取っていたことで、観客の声もあわせてマモライの完成形だと思ってくれているというのをひしひしと感じたライブだった。

 

SINGING!

SING=歌う
テーマは声。

M1. Sing a song together
M2. SHOUT!
M3. THE ENTERTAINMENT(HIRO REMIX)

コロナ禍でライブの形を模索し続けた時期がここまで続き、どこでそれを区切るのか?と考えたときに、わたしはこのSINGING!までがコロナ禍におけるマモライの模索〜昇華期間であると考えている。

SIGING!は待望の声援に制限がなくなったマモライ。SINGING!というタイトルの通り、「みんなで歌える曲を軸にセットリストを組んだ」ライブだった。オープニング映像はモノクロの世界にいる宮野さんが音楽を流すところから始まって、そこからダンサーが加わり、触れたものにどんどん色がついていく。そしてステージ上に現れた宮野さんが歌う1曲目がSing a song togetherで、満を侍して観客の歌声と一緒に歌う。この“文脈”の美しさですよ…!

宮野さんの声に演奏とダンスが肉付けされていく表現は、GENERATING!でもあった“文脈”。でもあのときは観客の声が奪われることを誰も想定していなかった。コロナ禍を経たSINGING!で、それを踏襲した“文脈”にこのツアーのテーマである歌や声が足されていく過程が美しいと思うのです。

このツアーでようやく、コロナ禍におけるいろいろな想いがエンタメとして昇華できたんじゃないかと感じた。

 

研磨期(暫定)

宮野真守、40代に。オーケストラコンサートAUTHENTICAを経て、自身の表現と本質を見つめ直す。マモライは新しいフェーズへ。

 

DRESSING!

DRESSING=着飾る
テーマはさまざまな衣装・オーラを纏う。コンセプトはファッションショー。

M1. DRESSING
M2. BLACK OR WHITE
M3. Magic

洗練されたビジュアルとファッションショーがメインのイメージ。今回は宮野さんがファッションショーのモデルという設定のオープニング映像から始まり、ランウェイを歩くシーンからライブが始まる。セトリのブロックごとにいろんなテイストの衣装を纏ってウォーキングする宮野さんの映像が挟まるという構成。マモライ恒例だった振り付けのレクチャーや長尺のMCを本編からは削ぎ落とし、徹底してかっこよく洗練された世界観で貫き通されていた。

驚いたのは宮野さんのビジュアル。このツアーのテーマを決めてから、ライブのために身体を絞り、筋肉をつけ、衣装が映える身体に仕上げたそう。完全にテーマが先行して在って、そこに向けて宮野さんが変化を遂げていた形。

わたし個人のマモライの解釈は、宮野さんが今まで歩んできた人生だったり生きてきた役をアーティスト活動の題材にしているというものだったけど、DRESSING!を体感して、マモライを新しいフェーズにのせたんだと感じた。今までのマモライは宮野さんの人生をマモライが辿る形だったけど、なりたいビジョンに向けて宮野さんが変化し、それを自分の人生にする。SINGING!から明確に一歩新しいフェーズに飛び出していた。

マモライ史全体で見ると、コロナ禍とAUTHENTICAを経てこの表現を提示してくるという“文脈”に痺れていて。DRESSING!は引き算演出だったと思っているけど、それと相対するのが演出成熟期の足し算演出。過去にその線で突き詰めたツアーがあるからこそ、DRESSING!での表現がより一層光ってる。次のツアーがどんなものになるのか、今から期待でいっぱいです。

 

 

 

まとめ

“マモライの文脈”というのはわたしが勝手にそう呼称しているだけなのですが、個々のライブではそのタイトルを、マモライ全体では宮野さんの辿ってきたエンタメ人生を、根拠とともに連想できるところ。それをぎゅっと凝縮して“マモライの文脈”としています。文脈と呼ぶのがしっくりくるくらい、流れが美しいんですよね。

“マモライの文脈”、これこそが宮野真守さん唯一無二、彼にしかできないマモライの最大の魅力!

そう声高々に愛を撒き散らしながら、わたしも宮野さんのエンタメを楽しんで咀嚼していきたい。

愛し方は忘れないでいてね

誰かや何かのオタクであること。自ら望んでしているはずなのに、集合体になるとさまざまな人々の「推しにこうあってほしい」「周りのファンはこうでいてほしい」が渦巻いて、時にはちょっとしんどくなってしまったり…まあそういうことってどの界隈にいてもあるわけですが。

単純に飽きたとか、新しくときめく人を見つけたとか、自分の好きなコンテンツではなくなってしまったとか、推しとの1対1の感情で離れてしまうのは別にいいんです。そこに自分やあなたの気持ちが優先されているなら。ただ、第三者が原因でやむなく離れてしまうのはあまりにも悲しいでしょうよ……。長く同じところにいるとそういう人を見かけてしまったり。

かと言って何かできるわけでもないのですが、そういうときに、心持ちをどこに持っていこうかなって考えるときがあって。ひとつ大事な指標にしている曲があるのでそれについて書きたいなと思います。

 

今から書くのはWEST.の曲なんですが、なんだ興味ないってそう思わずに、少し耳を傾けてみてほしい。歌詞をなぞってほしい。

 

 

忘れないでいてね/WEST.

※残念ながらアルバムを買わないと聴けない…

 

君が好きなものが好き
それを話す君の瞳は
どんな闇さえもかき消しちゃうから
僕なんて 強くなくて
その光にまた救われてる
でも これだけは伝えておきたいんだ

 

愛し方は忘れないでいてね
不確かなものばかりに思えて
本当の君を無くさないでね

 

そう 君だけが僕の太陽
沈んでしまう夜だって
どうか恐れずいてほしいよ

 

総じて風の強い日ばっか
「優しく在りたい」 なんて
その想いだけでじゅうぶんさ

 

愛し方は忘れないでいてね
本当の君を無くさないでね

 

 

未だ世界はコンプリケイテッド
ちょっと辛いことが大前提?
流されなくていいんだよ
変わらずに ほらシングアロング

 

誰だって 見失っていく
心を震わせた原体験
もう一度 その胸に手を当てて

 

愛し方は忘れないでいてね
どんな感動と君が出会って
大切になったのか 聞かせて

 

そう 君だけが僕の太陽
曇ってしまう表情を
何も恥じることはないよ

 

総じて風の強い日ばっか
「優しく在りたい」 なんて
その想いだけでじゅうぶんさ

 

街の喧騒に砂埃
宝物も煤けていく
綺麗じゃなくても 気にしないでよ
否定じゃなくて LOVEにしかない魔法
その力だけはどうか 忘れないでいてね

 

 

愛し方は忘れないでいてね

 

そう 君だけが僕の太陽
沈んでしまう夜だって
どうか恐れずいてほしいよ

 

総じて風の強い日ばっか
「優しく在りたい」 なんて
その想いだけでじゅうぶんさ

 

愛し方は忘れないでいてね
本当の君を無くさないでね

 

忘れないでいてね

 

この歌詞、わたしはマモライのことをすっごく思い出すんですが、あなたは何か思い浮かんだりしましたか?

オタクするうえで、わたしが特に心に留めておきたいと思っている部分の歌詞が青の文字にしているところです。ずっと語りかけてくれてるスタンスで歌われてる曲なんですが、なにかモヤっとすることがあったときはこれを聴きながら好きの原点にかえります。

 

 

君が好きなものが好き
それを話す君の瞳は
どんな闇さえもかき消しちゃうから
僕なんて 強くなくて
その光にまた救われてる
でも これだけは伝えておきたいんだ

愛し方は忘れないでいてね
不確かなものばかりに思えて
本当の君を無くさないでね

 

好きなものが与える瞳の輝きって本当にあると思っていて、それを何度かマモライで体験してる。最近、昔書いたブログのエントリをいくつか見返したんですが、MIXING!(REMIXING!)の手書き感想文にこんなことを残していました。

お客さんの様子がチラチラ映ってたけど、台湾のファンの人たちみんなほんっっっとに良い表情してて、自分もマモライ行ったときにマモちゃんからこんなふうに見えてたらいいなあってすごく思った。いや 見えてるはず!!

 

「MAMORU MIYANO ASIA LIVE TOUR 2019 〜BLAZING!〜 @9/8 横浜アリーナ」感想 - GOLDEN NIGHTが好きすぎてつらい

これびっくりなことに心の底からそう思って書いてます。照れ。
BLAZING!千秋楽のWアンコール後、もう宮野さんは舞台裏にはけていて姿はないのに、会場のファンみんなで最後までJ☆S大合唱したときに自然と涙が出たんですよ。その光景がまさに「マモとマモライがすき」という感情が形になって見えているようで、美しすぎて。そのときも「今、世界一きれいな涙出てる」と自分で思ったという照れエピソードがあります。

こういうきれいな感情からくる瞳の輝きとか涙って、なにものにも代え難い尊いものだと思っていて。自分もそういう感情になれるってことを知れた、その瞬間の記憶がその先の人生でも救いのうちのひとつになっている気がします。

 

だから、推しとの1対1ではない他者要因で荒れたりしていること(不確かなもの)に、そんな美しい記憶たちが負けるようなことは悲しすぎるんですよね……。

マイナスな言葉ってすごく強いです。10個良いこと言われても1個悪いこと言われたらそっちに気持ちが持っていかれちゃう、みたいなこともザラにある。でもそれって、実際に体験した美しい記憶たちを差し出してまで心乱されるべきものですか?そこに他者は必要ですか?

人の言葉に心がぐらついたときは、いったんそうやって1対1の感情に立ち返るようにしたい。

 

 

誰だって 見失っていく
心を震わせた原体験
もう一度 その胸に手を当てて

愛し方は忘れないでいてね
どんな感動と君が出会って
大切になったのか 聞かせて

 

ここのフレーズが本当に好きです。
誰しも推しが推しになったきっかけってあるじゃないですか。それって、その後どんなすごいものを見てもやっぱり特別で、覚えてるものなんですよね。興味無しのところから好きになるまで引き上げるのってものすごいエネルギーが要って、それだけ強烈に刺さった何かがある。それを「心を震わせた原体験」と表記しているの、言葉選びの神だと思う。

「どんな感動と君が出会って大切になったのか聞かせて」は、さっき書いたこととか、宮野さんや重岡さんが紡いでいた忘れたくない言葉だったりとか、そういうのを重ねていって大切な記憶になっていくんですよね。

 

 

街の喧騒に砂埃
宝物も煤けていく
綺麗じゃなくても 気にしないでよ
否定じゃなくて LOVEにしかない魔法
その力だけはどうか 忘れないでいてね

 

これだけ書いておいてと思われるかもしれませんが、いうても人間なので、ずっと好きでいるというのはかなり難しいことだと思っています。正直、リアルで関わりのない人を追うには自分から情報を取りに行って鮮度保ったりと無意識でも“好きでいる努力”を継続してやることになるので、いずれ飽きる日が来るだろうし楽しかったこともだんだん忘れていっちゃうと思ってる。長く推してれば好きな方向性とは違うものが出てくるかもしれないし、きれいな気持ちだけではいられなくなるかもしれない。

でも綺麗事でもさ、ちょっとでも良い言葉や行動に比重を置いて推す方が長く続けられるはずと信じています。推したちだってとてもきれいとは言えないような感情を抱えて活動するときだってあるだろうけど、その綺麗事を本物にする覚悟でわたしたちに届けてくれてるはずなの。それで実際に受け取った体験で残ってる記憶って、わたしにとってはきれいなものなの。この先もし推しから離れても、楽しかった記憶とか心に残った言葉が在るっていうことが人生のふとした瞬間に生きるんだと思う。感想とか声に変えて、巡り巡って推しに還るといいなとも思う。

もちろん無理にそうする必要はないし、離れて休むことも手です。でもモヤっとしたときにこの曲を聴くと、いろんなことへの感情を削ぎ落としていったん原点にかえれる気がする。軸としてどーんとこの曲を心の真ん中に置くようにしています。

 

 

愛し方は忘れないでいてね

繭からの羽化、マモライは新しいフェーズへ/「MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2024-2025 DRESSING!」感想

アーティスト活動16年目、40代。自身と向き合い、出したその答え。ここまで成熟させてきた「マモライ」が、一歩新しいフェーズに進化しているーーー。

 

 

今年もマモライに行ってきました!大阪、千葉を両日の計4公演。
初めて行ったマモライからもう10年経つけど、まだこんなに驚かされることってあるんだ、と驚きを超えて放心。初日のどよめきったらすごかったですよホント……記憶にある限り感想を綴っていきたいと思います。

 



セットリスト

M01. DRESSING
M02. BLACK OR WHITE
M03. Magic
M04. Quiet explosion
M05. BODY ROCK
M06. WANNA LOVE
M07. リミックスメドレー
   TRUST ME/Invicible Love/Okay./TRANSFORM
M08. AUTHENTICA
M09. 会場別曲
   大阪:FOREVER LULLABY
   新潟:残照
   宮城:会いに行くよ
   愛知:きもちつないで。
   千葉:未来
M10. Sing a song together
M11. Apollo
幕間 「ノンフィクショニング」
M12. 繭 *新曲
M13. DISCOTIQUE09
M14. The Battle
M15. Evolve
M16. DREAM FIGHTER *コーレス
M17. GOLDEN NIGHT
EN01. Kiss×Kiss
MC
EN02. TEAM
WEN. カノン

 

 

ホール公演ではKiss×Kissで1階客降りあり。
千秋楽のみ、DREAM FIGHTERでウルトラマンゼロとウルトラマンベリアル登場。

 

 

コンセプト

DRESSING!は着飾る、(衣装、オーラを)纏う、ということを軸に置いてつくられているので、洗練されたビジュアルとファッションショーがメインのイメージになっていました。

OP映像は海外のモデルに混じる宮野さんが裏でドレスアップして、ランウェイを歩くシーンからライブが始まります。セトリのブロックごとにいろんなテイストの衣装を纏ってウォーキングする宮野さんの映像が挟まるという構成。衣装と言ってもこれまでライブでよく見た王道王子様系のようなものではなくて、ガチのファッションショーでモデルさんが着てそうな感じのやつ。あれがとっても新鮮でした。

セトリにあえてMCの位置を書いたのですが、振り付けのレクチャーやMCを本編からは削ぎ落とし、徹底してかっこよく洗練された世界観で貫き通されていました。

ステージのセットは至ってシンプルで、大袈裟な装置はないもののモニターひとつで背景を披露する曲の世界観にあわせた映像づくりがされていました。SINGING!のとき、映像つくる人か会社変わった?って思ったけど、今回の映像が個人的にはとっても好きでした!徹底的に世界観に寄り添った美しさがあって、質がよい。

全体を通して全力感というよりは大人の色気や洗練されたイメージ、余裕のある仕草というものがプッシュされていたライブで、何年もマモライに通っていても目新しいと思えるようなライブでした。肌感としてですが、セトリもファン歴中堅くらいのオタクたちが特にむせび泣いて喜んでいる気がする(笑)

 

 

ビジュアル

何より驚いたのはビジュアル。宮野さん、カリッカリに痩せてかつバッキバキに筋肉つけてきてたんですよ……。

宮野さん×筋肉といえばGENERATING!あたりの少しぷくっとした健康そうなミドルマッチョが思い浮かぶけど、ちょっとそれとは次元が違うと言うか……。

顔から首にかけてとボディラインがほっそくて、皮膚が薄く感じるような、ほんとカリッカリという言葉がそのままで。かと思えば上半身はこれまで見たことないくらい胸の筋肉が育ってるわお腹は割れてるわ、でものけぞったら骨が浮かんでるわで……細さと筋肉って両立できるんだね、知らなかった。

だから、すっっっっっごく衣装が似合うんですよ……。今までの宮野さんって筋肉育ててる期間は特にタッパあるなって印象だったけど、今回それだけカリカリに細くなってるもんだからとにかく華奢!うっすい!「脚なっが」はいつも思うやつですが、それより先に「脚と腰ほっそ」が来た。この衝撃、生で見ると本当にびっくりするので共有したい…。

 

待望の曲が入ったセトリ

リリースが少ない年って、個人的にはアルバムが出る年よりも楽しみなことがあって。このブログでは何度も書いていますが、マモライの魅力って曲という素材を宮野さんが創作料理してライブでめちゃくちゃ化けることだと思っているんですが、曲のリリースが少ない年はそれだけ昔の曲を料理する数が多くて神演出を味わえるチャンスがあるんですね。

今回とかほんとそう!!!まずBLACK OR WHITEとかBODY ROCKとか久々にセトリに入ってるだけでも興奮度MAXなんですけど、メドレーじゃなくてフルだし!初日のライブ前に「TRUST ME観たい」とぼやいてたら入ってるし!あとメドレーだと近年もセトリ入りしてるけどDISCOTIQUE09ってフルでは結構久しぶりだったのでは?バチバチに演出も踊りもついてて大満足だったな〜。ファン歴中堅のみなさま大歓喜セトリだったように思う。

マモライだとうたプリとウルトラマンの曲が何かしら1曲ずつはセトリ入りしているっていうのが定石だったけど、今回珍しくうたプリ曲なかったね。それだけコンセプト優先に組んだセトリだったのかな?と思っています。
↑などと書いていたら千秋楽のWアンコールはカノンでした。会場の熱やばかった。

 

あとサ…………あのサ…………わたくしのこよなく愛するデンナイがサ………
初日のDISCOTIQUE09を見たときに、衣装と曲の流れ的にこの次だったらGOLDEN NIGHTが来てもきれいにおさまるくない!?!?と感じて相方に「GOLDEN NIGHTの波動を感じる……」と耳打ちしてたんですよ。で、まあ違ったんですけど(爆笑)
そしたら本編ラストにGOLDEN NIGHTさんがお目見えして絶叫した。は、波動〜〜〜〜〜!!!!!!!

コロナ禍以降のマモライでまともに観れたのが初だったのでぶち上がりました。待ってたよGOLDEN NIGHTくん……!踊り狂い散らかして最高でした。初日の公演を観たあとにめっっっちゃつぶやきたかったんですが、フォロワーさんたちにGOLDEN NIGHT狂であることを知られているため発狂すると曲名を伏せてもセトリバレすると思って大人しく墓を建てることしかできなかった。。。

強欲なことを言うと、ライブを重ねてお祭り騒ぎ曲になってるGOLDEN NIGHTがBEGINNING!並のメインディッシュになってセトリに入ってるのが今後観たいですね。BEGINNING!のGOLDEN NIGHTの何が良いかって、余裕のなさからくるだだ漏れ色気が最高なので……。わたしGOLDEN NIGHTは究極の片思い曲だと思ってるんですけど、ライブのGOLDEN NIGHTは強すぎて成就するんよ。報われなさそうなGOLDEN NIGHTも浴びてえんですよ!宮野さん、どうかここはひとつ、検討していただけませんか。

 

 

新曲「繭」


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なんか知らん曲あったけどラジオ聞けてないし、もしかしてそっちでは解禁されてて知らないの自分だけか……?と思ってあまり触れずにいたら、新曲でしたのオチ。ちなみにこの動画のリリックがそのままライブのモニターにも映されてました。

ライブで初披露の曲って過去だとFIREもそうだったけど、繭はペンライトをガンガン振って盛り上げるとかじゃなく静かにじっくり聴きたい感じの曲だったので、気にはなるけど気安く話題にしちゃいけない子……みたいになってた(笑)

 

歌詞を見ていると、宮野さんの曲には珍しいタイプの曲だなというのが最初の印象でした。

「進むだけがすべてじゃない」
「今はとどまり spend time spend time それでもいい」
「繭にひそまる all night all night」

宮野さんの曲って途中がどれだけ闇っぽくても最後に希望の歌詞が入ってるものが多いので、この曲みたいに曲中の状況や心情が終始一定で変化なく閉じるというものが珍しい気がする。

宮野さんがライブのMCで直接わたしたちに伝えてくれる言葉の中で、「歩みを止めないこと」「前に進むこと」は特にご本人が大事にしていることとして口にしてくれますよね。わたしの記憶の中で特に印象に残っているのはEXCITING!のときのMC。

楽しいことばっかりじゃない、つらいこともあるけど、そうやって進んだ先にはきっと輝かしい未来が待ってるんだよ。僕は自分がそうやって今まで歩いてきて得たこと、こうやって見れた景色は、つらかったことの何倍も価値があるものだと思った。どうしても人間って停滞しがちなんだけど、そうやってウジウジ悩んでる時間ってもったいないんだよね。もったいないんだよ。信じて進んだ方が僕はいいと思う。だから、僕はそういうのを伝えたくて、僕自身が何か悩んでる人のヒントになれたらなと思って、活動を通して体現したいって思うんです。

 

「MAMORU MIYANO ARENA LIVE TOUR 2018 〜EXCITING!〜」感想 - GOLDEN NIGHTが好きすぎてつらい

繭の歌詞はクレジットを見ると宮野さんも噛んでいるみたいですが、宮野さんが噛んでいるからこそ「とどまること」が強く印象に残る歌詞になっているのが珍しいなと思ったんです。

曲全体の雰囲気も何かを手放すというか、振り切ろうとしてるというか…寂しげな別れを孕む雰囲気の曲ですよね。でもこれ誰かとの別れではなくて、たぶん「自分自身」との内省の曲なんじゃないでしょうか。

 

「Myself and I」、自分自身と私。

繭という曲名から想像して、きっとその対として考えるべきは羽化する自分。「I」が羽化する自分だとしたら、「Myself」は過去の自分とするのか、もしくは外の世界で起こるつらい出来事から守り抜く殻としての役割をしている自分なのか。どちらで定義付けても、羽化してしまえば過去の自分も、そして殻としての自分もいつかは切り離れてしまうもの。でも羽化するためにはそれまで積み上げた過去があること、殻で守られることが必要。だから「キミは必要だった」なのかなと思いました。

「Just wanna give a little shoutout」、これは調べたところ「give a shout-out」=「人前で感謝を伝えること」を意味するそうです。

先程のEXCITING!のMCのお話はコロナ前の話ですが、コロナ禍の中の宮野さんの活動ってそこまで順調だったというイメージはなくて、どちらかと言うとかなり苦戦していたように思います。それこそこの繭の期間のような。とどまっていたときの自分自身もそっと認め、赦す。そんなテーマがあったんじゃないかと想像したりしました。

 

 

感想

DRESSING!はAUTHENTICAを経てのライブ。AUTHENTICAは、宮野さんにとってすごく“自分と向き合ったもの”だったそうです。その流れを汲んで、アーティスト活動16年目の宮野真守。40代になった宮野真守。だからこそ魅せられる宮野真守とは?ということを突きつめて出た答えが今回のDRESSING!だったと。

 

15年目のアニバーサリーイヤーをこれまでの集大成として終えて、じゃあ16年目はどうしようって。どんな宮野真守だったらおもしろがってもらえるか、魅せられるか、それをすごく考えて。DRESSING!では、衣装を纏って、オーラを纏って、魅せられたらと思った。

だからこのツアーは衣装にすごくこだわった。DRESSING!というタイトルにした以上は、どんな衣装も纏えるような身体に仕上げようって決めて半年間頑張ってね。

 

わたし個人のマモライの解釈は、宮野さんが今まで歩んできた人生だったり生きてきた役をアーティスト活動の題材にしているというものだったんですけど、このお話を聞いて、マモライを新しいフェーズにのせたんだ、と感じました。

今までのマモライは宮野さんの人生をマモライが辿る形だったけど、今回のDRESSING!はテーマ(という向かいたいビジョン)が先にあって、そこに宮野さんのライフが合わせにいくスタイルでつくられていたんだなって。SINGING!から明確に一歩新しいフェーズに飛び出してる。

 

今回のツアー、演出の構成が最たるものですが過去のライブとはちょっと違う異質さを持ったライブだったと感じていて。個人的な感覚では、DRESSING!では「神聖なものを観た」という感覚が残っていることなんですよね。

DRESSING!を観て頭に思い浮かんだキーワードを並べると、視覚的に魅せるところは「妖艶」「研磨」、セトリに関しては直近のリリース曲を除くと「信じて」「孤高」「闘志」「変態(形や状態が変わること)」です。

信じて:TRUST ME/Invicible Love/Okay./Sing a song together
孤高:AUTHENTICA/繭
闘志:BODY ROCK/The Battle/Evolve/DREAM FIGHTER
変態:TRANSFORM/繭からの衣装の変化

この「孤高」にあたるところの印象が特に強くて、「引き」とか「抜き」にあたる部分が光っていたように思います。押せ押せのセトリってMIXING!やEXCITING!あたりが参加していてすっごく楽しかった記憶があるんですが、DRESSING!は熱い部分は持っているけれど佇まいは美術館みたいな…なんか神聖だなと思ったんですよね。

 

かなりイレギュラーに思える構成でやってたので、次のライブどう出るんだろう?と早くも気になってます。この流れを持ったままいくのか、また全然違うものにするのか…。とにかく脳汁ブシャーなライブを極めるターンはもう過ぎたのかな?とも感じるので、DRESSING!で感じた研ぎ澄まされた美しさだとか、今後はもっと質に重点を置いたライブづくりをしてもおもしろそう。

 

 

備忘録

大阪初日・2日目それぞれ開演前に物販に寄ったのですが、その際初日時点では売り切れなし、2日目はトランプやエコバッグと会場限定ワッペンなどがチラホラ売り切れでした。

恒例の公演時間は自分が行ったところだけですが残します。
大阪1日目:正確に記録するのを忘れてしまい…2時間50分くらいだったと思う。
大阪2日目:2時間40分
千葉1日目:2時間30分
千葉2日目:2時間55分(Wアンコールあり)

 

「着飾る」がテーマのグッズということで宮野さんのお召し物を自由に着飾れるアクスタ。

ベーコンサラダ柄の宮野さん

 

WEST. 10th Anniversary Live “W” -Film edition- / 歌がうまくて、なにより心から楽しそうにやる

今からでも間に合う方は映画館へ駆け込んでほしい
WEST.10周年のアニバーサリーライブを観てくれ!!!!!!!

 

www.wowow.co.jp

 

2024年12月5日(木)までやってます、おねがい……

 

 

この映画版ライブ、ほんっとに良くて。
わたしはこのエントリを書いている今日が3回目だったんですが、もうね、尊さで今胸がいっぱい。なにかテキストに残しておきたくて、これを書いています。

 

 

もともと「ジャニーズWEST」というグループ名で、今は「WEST.」に改名した彼らは今年グループ結成10周年。WOWWOWさんの番組として放映されたオリジナルライブに、テレビ版ではなかった2曲を追加して映画館で観られるよというものです。ついでに本編の最後に新曲のMVが流れます。

 

感想をひとことにまとめると、「歌がうまくて、なにより心から楽しそうにやる」。わたしがこのグループをすきな理由って突き詰めるとそこに集約されていて、映画を観るとそれが心に戻ってきて毎度実感として残る。

WEST.の曲知らんでという人もいるだろうけど、このライブの監督がまさにそうだから、逆に一般人受けするのではとすら思う。

 

セトリ

M01.きみへのメロディー
M02.虹の旅
M03.雪に願いを

 

M04.僕らの理由
M05.証拠
M06.つばさ
M07.ハート

 

M08.カメレオン
M09.King of Chance
M10.Born To Be Wild
M11.Paradise
M12.FATE
M13.Special Love

 

M14.コンビニ行くけどなんかいる?
M15.Big Shot!!
M16.WEST NIGHT
M17.アンジョーヤリーナ
M18.超きっと大丈夫
M19.進むしかねぇ
M20.ええじゃないか

 

M21.サムシング・ニュー

 

新曲「Go」

 

バラード、ロック、アイドル要素の強いかっこいい曲、明るくポップな曲、とブロックでゾーニングされた構成。

 


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YouTubeにはないんですが、「虹の旅」が個人的に特にめちゃめちゃ嬉しかったーーー!
ライブでも披露されてなくて、ここで観るしかないんですよね。壮大で力強い歌声に、まだ道半ばで夕暮れ時を彷徨っているような儚さのある歌詞が良い。

今日も迷いながら歌い また生きる意味を探す
どんな明日も変えていけるから
いま誰のために生きて この日々を何に捧ぐ
答えはここにある 僕らは行く

サビのキーが原曲と違ってそこも生っぽいのが良かった。原曲だとかなり高いから、バンドと生歌だと下げた方がきれいだったのかな〜。ちょっと理由は分からないけど。

 

「King of Chance」「Born To Be Wild」なんかは桐山さんが映える曲なので個人的にめっちゃすきです。WEST.を深追いする入り口が桐山さんの歌うまだったので、今でも歌うま王桐山が参上するところがすき。ダンスも歌もこの2曲に関しては桐山さん、あなたがドンピシャです。

 

 

あとMCとか、インタビューのコラージュで印象に残っている言葉たち。

 

重岡「僕たち、自分で言うことじゃないかもしれないけど、一生懸命歌うのが得意だと思ってます。あなたに届けたい曲がまだまだある」

口から出るのが「歌いたい曲」よりも「届けたい曲」という言葉で言ってくれるの、勝手ながら愛だと思ってる。

 

重岡「バラエティ豊かな曲をやる人っていっぱいおるけど、楽しんでやれてるっていうのがいちばん届くと思ってる。嘘のないパフォーマンスやから。楽しんだもん勝ちやと思ってるから。楽しむことってめちゃくちゃ難しいんですよ」

小瀧「……でも自然と楽しんでたな」

楽しむことってめちゃくちゃ難しい、って重岡さんが言うの重みあるなと思って。でもその言葉が出たときに、小瀧さんが一拍考えるような視線を向けてこう言ってて。絶妙な良いバランスというのを垣間見た瞬間だった。下に対して寛容な最年長と、ひるまずに自由に上についていける最年少、そしてグループの心臓になっている絶対的センター。本当に奇跡のバランス。

 

 

7人で歌ってるのが心から楽しそうで、わたしはそこがすきなんだけど、あんまりWEST.知らんよって人にもそこを良いと感じてもらえるといいなあと思っています。

 

 

セトリについて思うこと

初日の舞台挨拶中継の丹監督のお話をもとにすると、セトリを考えたのは丹監督。WEST.との接点はこの企画が初で、ほぼ知識まっさらな状態から楽曲を聴き、普段やっているWEST.のライブ知識はあえてそんなに入れずに考えた。丹監督のお好きな音楽のジャンルがロックで、すきな曲をひとつ挙げるなら「ハート」。

根っからのオタクをやってる人間からはあんまり出てこないチョイスだな、と思ったけど、たぶんね、オタクとそうでない人って曲の好み(その属性の人に好まれやすい傾向)がかなり違うよね。

 

話が脱線しますが…

これは肝に銘じておきたいと常々思ってるんですが、海外から見たら日本人の好みはかなり特殊、だったらオタクじゃない人から見たオタクの好みはもっと特殊だろうということ。

トラジャがAGTで審査される側としてオーディションに出たときに、ファンの間では評判の良かった曲がそこでは審査員にけちょんけちょんに言われていて。「曲が良くない」って何回か言われてて、じゃあどんなのなら良いんだよ〜〜〜(泣)と嘆いていたときに、トラヴィス・ペインが「日本人の好みはかなり特殊だ」と発言してたのを思い出した。

それって、パイが違うだけで、『日本人』を『オタク』に変換しても同じことが言えるんじゃないかなと思う。WEST.ってツアーがあると毎度セトリ紛争みたいなのが起こるイメージがあって、古参ファンあっての今というのはもちろんそうだけど、新規なき未来はないと思うんだ、わたしは。既存客の喜ぶ施策だけ続けてもパイは減るだけだし、時期的に今は新規客を連れてこないと将来的に苦しくなるぞ……と、仕事に置き換えるとそう思ってしまうのです。

話を戻すと、そういう意味では頑張り時のこの時期にWEST.の知識がまっさらな人が組んだセトリでパフォーマンスすることに意義があって、今の彼らの強みや魅力をある意味フラットにジャッジされているのがあの映画の内容だと思う。

好みが交わらなくても、「彼らのこういうところがすき、良い」と感じたところが肝で、いちばん推すべき部分だと、わたしは思います。それがわたしの場合は「歌がうまくて、なにより心から楽しそうにやる」だった、そういう話です。

「billboard classics 宮野真守 Premium Symphonic Concert 2024 ~AUTHENTICA~」感想

宮野さん初のオーケストラコンサート、京都2日目の公演を観に行かせていただきました!

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う〜〜〜ん もうちょっときれいに丁寧に撮ればよかったで賞

 

 

オケコンというもの自体初めてだったのですが、マモライとはまた違った観点での素晴らしさがあって同じ音楽というジャンルでも全く別物としてとても良い…!
自分の音楽面が色々と終わっている(小学校のリコーダーですら大苦労)ので、楽器的なあれこれは全く語れませんが、感想をつらつら書いていきたいと思います。

 

セットリスト

M00.Beautiful Life
M01. …君へ
M02.REFRAIN
M02.燦灯歌
M04.アンコール
M05.Identity
M06.HOW CLOSE YOU ARE
M07.MOONLIGHT

(20分休憩)

M08.EVER LOVE
M09.トロイメライ
M10.AUTHENTICA
M11.Happy Happy Birthday
M12.The Birth
M13.LAST DANCE

EN1.透明
EN2.Kiss×Kiss
EN3.Discovery

 

衣装

まず衣装、良(よ)。
わたしはやっぱりフォーマルな場でフォーマルな格好をした気品あふれる宮野さんが大好きだよ……あまりにも好きなタイプの衣装だった。

 

なんかもう…かっこいいとかを超えて綺麗!美しい!気品!
佇まいが本当に上品で、これ……まじで好きな宮野さんでしたね。

 

感想

こんなにも楽曲の歌詞が光るコンサート、他にあっただろうか。

素直に感じたオケコンという“場”に対する感想ですが、ダンスや歌唱中の特効が削ぎ落とされる分、普段聴いているときよりも歌詞が際立って耳に入ってくるような印象を持ちました。曲を聴くときって、人それぞれメロディーか歌詞かどっちに重きを置いて好きになってるかって違うと思うんですが、わたしは断然歌詞派なので、その点このオケコンでは歌詞を集中して耳に入れられるのがすごく贅沢だなと思いました。

 

最初のBeautiful Lifeはオーケストラだけの演奏だったんですが、この時点でぶわわっと鳥肌が立った。なんていうかBeautiful Lifeって特別だよなあと。節目節目、大事な場、キーになるところでこの曲が宮野さんの足元にいるというか。

以下はMIXING!のときのわたしの感想抜粋なんですが、何年経っても「苦しさと希望を一緒に抱きかかえている曲」という感じ方は変わらないです。

 

 

宮野さんが歌い始めると毎回思う、圧倒的に歌がうまい。技術だけじゃなくて、表現力、訴求力を歌に乗せるのが圧倒的。歌で聴き手の心の感性の扉をこじ開けられている感覚になります。燦灯歌に至っては結構ガチで泣いてました。

燦灯歌といえば、ですが。

沢城みゆきさんのラジオのゲストで宮野さんが呼ばれた回があって、そのときに沢城さんが語った「幼馴染が嫁にいくときに引越しを手伝って、燦灯歌をかけて送り届けてきた」というエピソードがずっと印象に残っていて。

わたしはこの話を知るまでそういう視点でこの曲を見たことがなかったのですが、結婚適齢期になって周りが結婚していく場面を何度か経験すると、わかるなあと思うことがあって。何年、何十年と付き合いがあっても、結婚っていう出来事が出てくると友達って「ずっと」はできても「いちばん」は難しいじゃないですか。もちろん好きな友達には幸せで穏やかな日々を過ごしていてほしいけど、それこそ引越しとかで離れるとその日々に自分はいなくなるのが切ないなって思うこともあるし。

 

・・・

僕は味方だよ
Say good bye 愛してる
I need you いつの日も
君によりそって 燦灯歌
心に刻み込もう
永遠にそばにいよう

 

ここで泣いたよね、沢城さんがそのときに燦灯歌を選んだ気持ちを想像して(笑)

大事な場面で思い浮かぶ曲の中に燦灯歌があって、曲を大事に感じ取ってくれる人がいること自体、尊いこと。歌自体の魅力と歌い手の表現力がマッチしてないと候補にすらあがってこないと思うし、宮野さんの歌声にはそれができるというところにすごく価値を感じています。

 

聴きながら、「なんで宮野さんの歌はこんなに心こじ開けられるんだろう?」ということを結構真面目に考えていたのだけれど、オケコンの歌詞が際立つ聴こえ方というものを体験していると、ふと感じたことが。

 

歌…だけどこれは“言葉”だ。伝える手段の形を変えてるだけで、音楽も芝居もその根幹にあるのは”言葉を扱うことに血が通ってる”ことなんだ。

 

自分の中では宮野さんの表現の本質は“言葉”にあると解釈しているのかも、というところまで思考して、「うわ、このコンサートのタイトルAUTHENTICA(本物、本質)だった……」となった。鳥肌立った。

 

 

あと印象的だったのは新曲「AUTHENTICA」ですね。
初めて聴いたわりには歌詞の内容が結構頭に残っていて。

仮面をつけている自分が、星を見てその眩しさに目を瞑った…というような歌詞だったと思うのですが、なぜ星がそんなふうに映るのかというと「星はそこに“在るだけ”なのに光っているから。自分と比較して“ありのまま”だから」かな〜なんて考えながらそのまま聴いてたら、後半の歌詞で仮面をとった自分とその仮面ごとを「ありのまま」という歌詞があって、初見にして解釈が一致した部分があった気がして息を呑むなど…。

 

宮野さんってBeautiful Lifeの歌詞『空が青くて悲しくなる 花がきれいで切なくなる』を書いた人で、そこでも思ったけど「そこに“在る”だけで美しいもの(≒自然)」に対してその有様に憧れているのか、理想がそういう在り方なのかなぁと思えるような歌詞を書かれるなと思っていて。

AUTHENTICAを聴きながらそんなことを思い、「あ…でもこれ歌詞もJinさんか?」と思い直したところ、MCで宮野さんが「作詞しました」とおっしゃっていて息止まりました。

 

 

 

特に強く感じたことの感想はこんな感じでした。
どうしても歌詞厨なのでそこの感想ばかりになってしまいますね。吹奏楽とかやってたらもっと感じ方も見え方も広く捉えられてただろうなーと思うので、音中心の感想は別の方の感想を拾っていきたいですね。

成本さんの曲が大好きなので、割合多めでとっても嬉しかったです。トロイメライとか特に…あの環境で聴けたのが贅沢すぎた。定期的にやってほしい。

 

備忘録

公演時間:約2時間20分
会場付近のみ雨(泣)さすがすぎる雨男(雨)

Travis Japanのコンサートがすごい

2024年の現場はじめはTravis Japanのコンサートからでした。
1/4からツアーがスタートして、1/6の横浜アリーナ昼夜公演に参加したんですが、
Travis Japanのコンサート 満足感がダントツすぎる………

 

 

デビューコンのクオリティも大満足だったんですが、正直最初のツアーだったしこのクオリティで続くんだろうか?と思っていたところもあり…。でも2回目のツアーとなる今回の「Travis Japan Concert Tour 2024 Road to Authenticity」を観て、トラジャが魅せてくれるステージの良さに「チケットの値段の3倍くらいの満足度がある」と自分の中で確証を得たような気持ちが残ったので、絶対これはブログに残そう!と思いまして。

旧Jのグループってどこもファンの母数が多いので、興味がない人からするとチケットを取るのにハードルが高い&界隈の暗黙のルールが分からなくて怖いと感じるかもしれない(自分がそうだった)。
ですがトラジャに限って言えば、旧Jのパブリックイメージがあって避けている人ほど、こういう見せ方をするコンサートって刺さるんじゃないかと思う要素がたくさんあります。なので今回はそこを書いていきたい!

 

 

 

トラジャのコンサートのここがすごい

「トラジャってなんぞ?」レベルの方、旧J事務所所属の「Travis Japan」という7人組アイドルグループです。ダンスが武器。スキルアップを目的としたLAでの留学中に米レコード会社と契約が決まって2022年にデビュー。これでOKです。

 

圧倒的ショー感

わたしが個人的に、トラジャのコンサートにいちばん期待していて「観たい」と強く思っているのはこれです。圧倒的ショー感。これが観られるからトラジャの現場行ってると言っても過言ではない。

ライブだけど、舞台やミュージカルのような“なまもの”を感じられるナンバーとパフォーマンス。意外とコレを持ち味として打ち出せるグループって見つけるのが難しいと思っていて…。すごく上質なエンタメを浴びてる気になるんですよね。

このへんの楽曲が刺さるライブが好きな方、ぜひ一度トラジャコンを体験してほしい。イントロかかった瞬間にめっちゃワクワクします!!!


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トラジャの看板曲「夢のHollywood」。
AGTというオーディション番組で披露したこの曲で海外の人も湧いてるのを見て、こういうのにワクワクするのって人種関係ないんだなと思った。


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こういう曲で手抜いてるかもと感じるダンスされたら萎えるけど、裏切られたことないです。

 

とにかく観やすい

何を目的にコンサートへ行くかによって賛否あるけれど、ファンサよりもパフォーマンスを堪能することを求めて行くと、トラジャのライブってめちゃくちゃ観やすいようになってると思う。

特徴として、デビューコンも今回のコンサートも外周の花道がない。
※Jのコンサートって結構外周花道が多いのです。

つまりメンバーが外周を歩く可能性がほぼないので、ファンサ目当ての人からすると受けが悪い。ただ、トラジャってシンクロダンスを売りとしているので、それを見せようとするとメンバー全員が一箇所に集まっている必要があるわけで…。ダンスを最大限魅せるための会場づくりだと思ってるから、わたしは外周なし賛成派です。それに外周はなくても通路にトロッコ通る時間はちゃんとあるし、実際に現場入るとそこまで気にならないと思うんだけどな。

 

あと今回のツアー、まだ横アリしか全容が分かってないけど、ムービングステージがあってコレが大活躍。ムビステ上でマジで踊る。踊りまくる。

メンステ、センステ、バクステ間をムビステで移動しながら踊る時間がめっちゃ長かった。なのでメンバーが一箇所に集まったまま、会場の奥側まで移動が可能なんですよ。メンステで踊ってたのって5割くらいの体感。なのでわりとどこの席に座っても近いと感じるタイミングがあって、「アリーナ前方が正義」みたいな概念がぶっ壊れました。

 

ライブ構成の流れが美しい

セトリ組むのがうまい!!!!!!!流れるように進んでいく。
わたしは結構「曲と曲の間の繋げ方」が気になるんですけど、そこがめっっっちゃ上手です。

マモライを知ってる人にしか通じない説明の仕方をすると、例えるならBLAZING!で蒼ノ翼からULTRA FLYへの痛快な繋ぎ方。あれと似たものを味わえます。

ステージが暗転しても次がすぐに始まるので、「これ何の準備待ち?」みたいな邪な思考が生まれる瞬間がなかった。演者側に準備が必要な時間は別のメンバーのソロダンスや映像で、場が一瞬たりとも止まらないように工夫してくれてたのが分かる。曲と曲の繋ぎ方がうまいライブってこんなにも気持ちいいんだ……

 

演出が良い

今回の総合演出はのえるさんが担当されたとのこと。ありがとうございます。

 

個人的に特に印象に残ってる演出

・Till The Dawn
映像めっちゃ綺麗!映像演出にあわせてダンスするんだけど、ジュースの中で浮いてるような演出だったり、ステージの傾斜を使ってパフォーマンスしてて世界観が美しかった。視覚で楽しむ曲。

 

・Seasons of Gold
膝を抱えて俯いてる松倉に、メンバーが手を引いてコンテンポラリーダンスが始まるところがすっごく良かった。美しくて。
曲単体だとわたしはそんなに好みじゃなかったんですが、生で見ると別の角度の楽しみ方ができるので、そこはほんとに観た人にしか得られない幸福感がある。

 

・Paranoia
おそらくほとんどのオタクが好き。閑也の歌唱力が優勝してるのと、しめちゃんに“龍也さん”降臨してた。龍也さん羽生えてたんですが?
ジュニア時代のソロコン見てたときも思ったけど、海人が入るとおしゃれな仕上がりになるよなー。今後のライブで海人プロデュース強めのコーナーとか観れたら嬉しい。

 

・Bro :)
松松のユニット曲。シンメである2人がジュニア時代に撮った、顔を寄せてピースしてる写真がモニターに表示されるんですが、曲の最後に「ありがとー!!」と2人が叫んでピースするとその昔の写真に重なるように演出されてた。めっちゃエモ。
センステが過去に見ないくらい小さかったんだけど、なんとこの曲のためだけのセンステだったww

 

・LEVEL UP〜エンディング
コーレスから曲への繋げ方が痛快。海人の「Travis Japan!」がかっこよかった。
この曲が本編ラストだったんですが、ゲームが題材になってるので退場の仕方もゲームのエンディング要素が演出に入ってて良かった。


あと、曲が始まるとメンステ上のモニターに振り付けのクレジットが表示されるようになってました。メンバー自身もコレオやるし、ダンスを武器にしているグループなので、振り付けをしてくれた人に対しての敬意を感じて良かったですね。

 

無意識に「すごい」が口から出る

文字通りマジでずっと踊ってるし、観せてくれるものが素晴らしいものばかりなので口から勝手に「すごい」が何度も出てくる。
そしてショーとしてめちゃくちゃ見応えがあるので、「キャー」よりは「おお〜!」という感心からくる感嘆の声がめっちゃ出る。
のえるさんのアクロバットは万国共通で目を見張るレベルなので、曲中でアクロバットしては拍手しちゃう。

そういう実体験をさせてくれるライブなので、トラジャのライブはめちゃくちゃ満足度が高いです。他のJグループも好きなのでちょこちょこライブに行きますが、ライブの内容だけで言うとわたしのダントツ満足度No.1はトラジャですね。良いもの観た!という気持ちでいっぱいになる…

 

 

ツアーでもらった“おみやげ”

「トラジャからのお土産」と称してアンコールで1曲だけ撮影OKの曲があったので、スマホで撮った動画をインスタに投稿しました。なんですが、わたしの限界iPhoneちゃん、なぜか音が途切れ途切れ……泣

次に入るの大阪公演なんですが、それまでにiPhone買い替えようと誓って帰宅。さっき新しいiPhoneをポチりました。もうそろそろ買い替えないとと思ってたので、いい機会をくれてありがとうトラジャ。

こういうのって良い席に入った方が後でSNSにアップしてくれるし、それ見ればええやんと思ってた。でも、いざ体験してみると自分のスマホに自分がそのとき観ていた光景が“ある”というのは、想像以上に嬉しい余韻として胸に残りました。

 

この撮影可能曲、公演によってガチャのよう。わたしが好きな「Love Tag」をYouTubeであげてる方がいたので貼り付けます。


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1点だけもったいないと思ったこと

セトリの中でも超目玉の「99 PERCENT」、正面から見れる人が少なすぎる問題…。

怒涛のダンスナンバーをムビステで移動しながらこなしていく流れになっていて、99 PERCENTはその終盤だったのでバクステの位置に停止して披露。横アリの場合、バクステの正面ってカメラ機材とPA席がど真ん中に占めていて、そこを避けてセンターからは少しズレたところが客席だったんですよ。バクステより前の座席の人から見えるのは後ろ姿なので、あんな超目玉曲なのに前から見れたのは全体で見ると2〜3割ほど。かつ本当にど真ん中で観られた客はいない…というのはもったいなくないか?と思いましたね。ほんとそれだけです、惜しいと思ったところ。

他の会場でPA席がどこになるのかと、全会場にムビステ持って行くのかで変わると思うけどできれば改善してほしいな。。。

 

 

総評

総じて他界隈のオタクにも勧めやすい!観て損はない!と思うのがトラジャです。なんですが、まだまだJアイドルの中だとパフォーマンスの良さに比べ知名度が追いついてない印象があるよね〜……。でもライブのクオリティは保証するので興味があればぜひ。

横アリ行ってから一般でチケット増やそうとしたけど、わたしはあえなく敗北。宮城だけまだ買えるのでお近くの方、どうでしょう。

https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2347621

 

 

宣伝

今すぐ入手できるデビューコン円盤はこちら。
コロナ後〜2023年いっぱいまでに自分が観たコンサートの中で、いちばん好きだった最高のコンサートでございます。

 

1,000万の高級猫・京本大我に狂う/SixTONES「慣声の法則」円盤 感想

今回のブログのネタは、SixTONESの初ドームツアー円盤「慣声の法則」です。
>>突然のSixTONES<<

 


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※わたしが購入したのは初回盤のBlu-ray

 

実はこのツアー、京セラの公演にフォロワーさんが誘ってくれて参加しました。

わたしがWEST.やトラジャにハマりはじめてから、話の流れで仲良くしてもらっているこのフォロワーさんに「SixTONESの田中樹好きそう」と勧めたのですが、結果ジェシー担が爆誕。

制作解放席で当たったというチケットで連れて行ってもらったのですが、なんせ当落が分かるのがギリギリなので前日の夜にYouTubeでうす〜〜〜く予習して参戦。

 

そこで見た
『Risky』でガラ悪い座り方してるのに上品な美しさを放つ京本大我さんが忘れられなくて。

 

SixTONESって超超超陽キャ集団に見えるのであのガラ悪い感じとかもグループのカラーに似合ってて良いんですけど、その中でガラ悪いことしててもなお、霞まないお育ちの良さと品格をまとう京本大我さん…がわたし的ハイライトでした。

というか京本大我さんを見ていると、顔が人生初の推し・小池徹平の面影ありありなので本当に勘弁してほしい。この手の顔に弱すぎるだろうわたし……。

京本さんの現場に行きてえ〜〜〜!と思い、その後6/6にとりあえずFC入会。現場を望むならまずはFC入らないと始まらねえです、積みはしないけど運が巡ってくるのを待つことにします。

 

 

そしてお待ちかねのドーム円盤発売。
職場の同僚と仕事終わりに円盤鑑賞会をしたのですが、もうめっちゃ楽しくて…
猫に狂わされました。

 

 

これは鑑賞会の発言議事録まとめ。発言メーカーっていうサイトで最初作ろうとしたけど、きれいに文字配置ができなかったので自分で作った。今後の鑑賞会でも続けようかな。今回は半分くらい猫と北斗だよ。

 

さて、円盤の感想っていうか猫のこと書いてもいいですか???いいよ

まず猫っていうのはセトリに入っていたうちの1曲『Cat Call』のことなんですけど、猫がテーマの曲で振り付けや歌詞にも「ニャーニャー」入ってるんです。大男がやる「ニャーニャー」、まずこれだけでオタクならわかると思うけどご馳走です。

で、もうこの猫の京本大我さんが良すぎる………

 

衣装!!!
エメラルドグリーンのロングジャケットに、中は黒のハイネックにネックレス!!シルエットが美しい!!ターンするたびにジャケットについたひらひらの布が舞って美しい!!王子!!

所作!!!
指先まで美しい!!振りはかわいめなのに全然デレてくれないスンってしてる猫!!1,000万円する高級猫のソレ!!

歌うま!!!
全編通してうまいからそりゃうまい!!見てる間たぶん20回くらい歌うまって言ってる!!

 

円盤見てないと全然伝わらないと思うんですけど、猫の京本大我さんが最&高で刺さったシーンをいっこいっこ語らせてほしい。色付き文字は歌詞です。

 

 

Out the cage, we go ’bout to roll
Let them know who the animal
Disobey is your natural
Living free in this crazy world

最初座ってるときはお顔がそっぽ向いてるのに、ぐりっと大きく首を回していざ正面向いたと思ったら睨みつけてくるのコワかわいい。なのにおててはグー。かわいい〜〜〜!!!
カットが変わって画面下から両手をグーにして揺らしてる京本さんがイン。お顔はかわいい真顔。何考えてんのかわかんなくていいね。

 

London, Paris, catwalking to Tokyo

あまりにも高級猫の風格。えっ…さっきのかわいいお顔からそんないきなりミュージカル俳優になってしまったの…!?静止するときのポーズ決めがま〜〜〜じで好きです。あと姿勢が美しい、素敵。顔まわりで手をニャンニャンさせるときに首回すやん、美猫すぎてびっくりするよ。

 

I don’t wanna do this
I don’t wanna do that
気まぐれなだけで I can do the work
Only wanna focus
Playing like a lotus
従順なやつよりも

座って首を揺らす猫の姿勢ッッッ なんか妖艶だ……
誘ってるのに近づいたらスンってされそうで非常に良い。

 

野良が好きな君でも
寂しくないわけじゃない

歌ったああああ 歌う前にふっと息入れる仕草するところもプロでぐっとくる。
指くるくるしながら初めて目合うのドキッとする。

 

Uh 子猫のような瞳で Cat call

ここ北斗パートなので、画面の端の方にちらっと映ってるくらいなんですけどあまりにも立ち姿勢と横顔が美しい。

 

Uh 子猫のような瞳で Cat call
おいでよ Cat call yeah

顔のラインを斜め後ろから見るアングルなのに造形が美しすぎるてどういうこと。
彼の後頭部にジャシーが猫耳を手で作ってるんだけど、顔がまったくかわいさを含んでなくてただただ美と冷たさとつれなさの表情なの、良いじゃん……媚びない猫…。

 

Uh 甘えた声で君に Cat call
今夜も Cat call yeah

ニャンニャンした後にターンする、ココ……!ターンが可憐すぎるッッ…!

 

I myao you myao
Myao myao myao myao myao
You myao i myao
Myao myao myao myao myao

ここの両手をゆらゆらするところの京本さんがまーーーじで好き!!!!!
太字のところのタイミングで、音に合わせてふっと首あげるの。ここが最高に好き。

 

何にも縛られたくない
You could free yourself, baby
You could free yourself

きょもしん歌唱パートに入る前の少し音が止むところで、息入れるためか京本さんが一瞬爪先立ちになるところがあって、そこも美しすぎる。
後半カメラに抜かれたときに目線合うじゃん、唇の色がきれいな桜色で恋しました。

 

Turn it up, let me see your catwalk

ここで身を縮こませてバックして、「Uh」の音と一緒にすっと姿勢をきれいに戻すのが視覚的に気持ち良すぎます。

 

Myao myao myao myao myao myao

ぐるぐる回って最後ポーズするとこだけ喧嘩腰な拳の出し方しててちょっと笑った。でもここまでずっと>>京本大我最強最高<<の精神にさせられてるのでなんでもかわいく見える。気が狂うよこんなの。

 

鑑賞会では時間が限られていたので、アリーナ円盤の方は猫だけ見ました。そしたらロングジャケット着てなくて泣いた。後で全部見たら、他の曲ではロングジャケット着てたけど猫のときは脱いでた……猫でも着ててほしかったよう……。

ちなみに、猫が良すぎて5回くらい観ました。
ドーム円盤通しで再生
→トラジャデビューコンのACT1を挟む
→アリーナ円盤の好きな曲だけ再生
という順で見たんですが、すっかり猫に毒されていた我々から出る言葉といえば

「ごめん、もっかいドームの猫見ていい?」
「見たいのある?」「猫を見ましょう(すでに4回目)」
「時間やばい。あと1回くらい猫いけるかな?」

と猫に狂うおかわりコース。結局ギリギリまで猫を見て鑑賞会を終えました。
ありがとうございました。

 

 

 

あとこれ猫じゃないけど、冒頭の京本さんがめちゃ好きなので見てください。


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触れられないほどあまりにも美

センターど真ん前で変身しそうなくらいキマってる京本さん

 

 

京本大我さんあまりにもすべてが美しすぎるよ〜〜〜!!!!!!

「MAMORU MIYANO LIVE TOUR 2023 〜SINGING!〜」感想

おれたちのマモライが帰ってきたぞーーーーー!!!!!!!!!!

 

もうほんとうに、この一言に尽きる。

 

 

行ってきました、マモライSINGING!
ついに声出し解禁1発目のツアーです。今回は大阪両日、東京両日の4公演参加。
東京以外は久々にホール。アリーナ規模よりもセットはこじんまりしている分、どの席でもステージから比較的近くて体感での距離感も近い!MCめっちゃ喋る!(笑)

早速セトリと感想を残していきますよ〜。

 

 

セットリスト

M1.Sing a song together
M2.(各会場1日目)BREAK IT!/(各会場2日目)SHOUT!
M3.THE ENTERTAINMENT
M4.FANTASISTA
M5.行こう!
M6.Greed
M7.Invincible Love
M8.ぼくのキセキ
M9.EVERLASTING
幕間 ノンフィクショニング
M10.ICHIGO 〜甘くてchu♡ぱいぜ〜
M11.愛の詩~Ulyssesの宴~
M12.リミックスメドレー
   FIRE/Now and Forever/Butterfly/Space Travellers/EGOISTIC
M13.会場別曲
   大阪:蒼ノ翼
   仙台:ジャーニー
   広島:テンペスト
   東京:カノン
M14.Quiet explosion
M15.Kiss×Kiss
M16.TEAM
EN1.透明
EN2.EXCITING!
WEN.J☆S

 

 

ピックアップ

OP映像はモノクロの映像からスタート。宮野さんがレコードをかけて、触れていく花や小物に色が灯る。ジャケットを着た宮野さんが、『Sing a song together』の音楽にあわせながらダンサーのHIDE・TOSHIと踊り進んでいくうちに世界に色がついていき、満を持してステージ上に宮野さん登場!そのまま1曲目、このツアーのリード曲『Sing a song together』が始まる。

今回、SINGING!っていうタイトルがついてるじゃないですか。実際に「みんなで歌える曲を軸にセットリストを組んだ」とのことでしたが、特に最初の5曲までの流れが秀逸で。

持論ですが、マモライって最初の3曲くらいでそのライブのテーマをばちっと提示してくれるセトリや演出が魅力だと思っています。初日にOP〜M5を観た時点で頭の中でストーリーが見えて、1回しか観てなかったのにも関わらずここだけ完璧にセトリの順番を覚えていました。

OP映像:モノクロだった世界にダンスで色が灯る
M1.Sing a song together:一緒に歌えることを喜ぶテーマの提示
M2.BREAK IT!/SHOUT!:これまでの世界を壊す・叫ぶ(=声を出す)
M3.THE ENTERTAINMENT:新しいエンタメが生まれる
M4.FANTASISTA:どんな媒体でも変幻自在に自分を使い分けつつも芯を持つ姿勢
M5.行こう!:ここからまた行こう!
※M6以降から新曲も入った構成に

 

いや〜〜〜これ痺れたな…

 

でも大阪の2日目に、『BREAK IT!』だったところが『SHOUT!』になっていて「M2って変わる可能性のあるところなんだ!?!?」と衝撃を受けました。そこって絶対変わらないと思っていたので…まあ文脈的にはどちらの曲が来ても通るのですが。

 

『FANTASISTA』なんて何年振り?ってくらい久々にセトリ入りした曲ですし、前回のライブは新曲中心の構成だったこともあって「今回は昔の曲も創作料理して出してくれるんだ!!!」と伝わってきてイントロ聴いた瞬間に思わず叫びました。

 

あと『愛の詩~Ulyssesの宴~』からの流れね、最高。
ICHIGOのトンチキコントを浴びたあとにめっちゃかっこいいバンド演奏が始まって、それが匂わせ程度に聴いたことある音なんですよ………エッなんか聞き覚えある、あるぞこれ……アッ待ってこの音もしかしてもしかし…?もしかした〜〜〜〜〜!!!!!

2番で椅子が出てきたときはさらに叫んだ。最後に生で観たのAMAZING!ですよ???いきなり致死量の宮野真守を浴びて無事でいられるわけない。

Life's show time!! Dance tonight!!
Life's show time!! Wow wow wow...

ここホンッッットに最高を超えて最強だった。歌唱力に対して歓声が起こる現場愛した。叶うなら毎ツアーセトリ入りしてほしい。浴びたいし歌唱力に殴られたい。君は完璧で究極の宮野真守様なので……。

 

そのテンションから繋がるリミックスメドレー、血が騒ぎました。
『Space Travellers』大好き芸人なのでそこはもちろん、『Now and Forever』もかなり久々だったのでアガった。

会場曲替わり枠は、うたプリシリーズから4曲選抜だったみたいです。蒼ノ翼とカノンだけ観れました。ライブ初披露のGreedのペンラ振り方が難しかったのに対して、うたプリ曲めちゃくちゃ振りやすい。勝手に曲に合わせて体が振り方変えてる。

 

幕間のコント超本格派ドキュメンタリーは、最初ほんとに真剣にドキュメンタリーだと思って見てましたね……。福士蒼汰くんのコメントはナチュラルに宮野さんとイチャイチャ(?)してる様子を伝えてきて初日に思わず「マウントやん」と声が出ました。あの本カノ感は一体なにwww

 

 

MC

今回のドラムは慶くんのお弟子さん・マーボーさん。マモライでドラム叩くのは初だけど、AMAZING!の頃から慶くんについて回ってくれていたらしいです。アリーナで叩くのも初めてだったそうで色々と記念のライブになったそう。

ドラム担当・恒例のMCでの声出しもやってくれたんですが、大阪公演でいつもならその後に名前を呼ぶ流れになるところで声出しが盛り上がりすぎてそのまま終わろうとした宮野さんに「マモさん、俺まだ名前呼ばれてないっす」と申告してたのがめちゃくちゃおもしろかった!(笑)

 

あと東京1日目だったかな?木原さんのターンのときに客席から「木原さーーーん!」って声があがって、「いたんだ?」っていう木原さんの返答に「誰!?」って爆笑が起きました。それが宮野さんの頭のストックに入っていたのか、MC終盤で宮野さんが水飲んでたときに「マモーーー!」って呼ばれたのに対して「いたんだ?」と返していて天才かよ……とひとりで感動。ああいう流れ、その場で終わらせてしまわないで頭の中でネタとしてストックしてウケるタイミングで引き出しから出せるのすごくないですか?会話が上手い人だ………すきだ…。

 

 

感想

「わたしたちが愛したマモライの帰還」を強く感じた今回のライブでしたが、宮野さんにとってもコロナ禍の活動を昇華させるための演目だったのではないかと感じました。

『Sing a song together』『TEAM』『透明』の3曲だけでもその思想が強めな曲が置かれていた曲順の位置もそうですし、宮野さんが「みんなの声があって完成する曲」として描いていた曲はここできっちり取り戻したかったんだろうなと思いました。

 

そしてWアンコールの『J☆S』。この曲と『Kiss×Kiss』は、コロナ前には定番曲としてほぼ毎回セトリ入りしていた曲ですが、コロナ禍でも歌い続けられた『Kiss×Kiss』とは逆に、『J☆S』はSTREAMING! RELIVING! ENTERTAINING!ではセトリ入りしませんでした。

これ、わたしは『J☆S』の歌詞が原因かなあと思っていて。『Sing a song together』の歌詞に、「苦笑いも笑えなくなった時」とあるんですよ。一方『J☆S』は、「どんな辛くても今は笑ってよ」という歌詞で始まる曲。独りにならずに周りを見ろという意図の歌ではあるものの、それほどまでに悩んでいたのだとしたら「笑ってよ」とは心から歌えなかったのかもしれないな…と想像したりして。

千秋楽のWアンコールで『J☆S』が歌われたとき、「ああ、宮野さんにとってのコロナ禍になってからのマモライはここで昇華されたんだな」と、自然にそういう気持ちになって。
声出しあり・なしという観点ではENTERTAINING!とSINGING!の間で線引きされるのかもしれませんが、わたしはこのWアンコールのことを考えるとSINGING!までが同じくくりに入るツアーだったのかなあと思っています。

 

『J☆S』ってまじでマモライ史において重要な意味を持つ曲だと思っているよ、という考えをまとめたエントリはこちらです。

golden-night.hatenablog.com

 

 

あと思ったのは、宮野さん、こちらが思っていた以上にファンの声援がないことに堪えていたんだな……ってことですね。
しきりに「声出しあり」ということに心から喜ぶような言葉をくれたり、本編最後の曲「TEAM」ではこんなことをおっしゃってました。

「ちょっと心残りと言うか。前回のライブでは、みんなが声を出せない分、チームマモがみんなの想いを乗せて歌いました。あのときはやれることをやれたと思っているけど。…みんなも歌いたかったよね」

前のエントリでも書いたんですが、わたし個人としては自分がライブで声を出せないことにはそこまで悔しさや悲しさってないんですよね。ステージ上で推しが100%のパフォーマンスを見せてくれるなら満足なので。こちらは推しのことを美術品みたいに思っているけど、宮野さんからしたらライブってファンとの対話の場でもあるんだと思う。だからココが前からずっと宮野さんと自分の中ですれ違ってるところなんですが、やっぱり今回も平行線でした(笑)

 

宮野さんって基本は明るいけど、真剣なインタビューとか言葉を選びながら伝えてくれるMCでちょっとだけ悩んでいたことや自分の臆病な側面のことを話してくれることがあるじゃないですか。コロナ禍でかなり悩んだんだろうなと伝わってくる話がちらっと見えて。

幕間のコントで星野源さんが「コロナ禍は大変だったと思います。語りあった夜もあります」と言っていたり。MCで宮野さんが「エンタメを止めないために色々やったけど、見てもらえなかったら何の意味もない」とこぼしたり。

そういう話を聞くと、わたし的にはそこまで重要じゃない声出しも、宮野さんからしたら【誰かに見てもらったという証拠=声援、笑顔、反応】を得るという意味でどうしてもほしかった要素だったんだなと。それが本人の活動の意味やモチベーションそのものになっているんだなと。

 

そこかしこでそういう「こちらが思っている以上に、コロナ禍が宮野さんにとってすごく大きな影響を残したものだった」というのを感じました。


正直ですね、自分のTLを見ていてもこの3〜4年って大きかったと思うんですよ。オタクのあるあるですけど、進学とか就職とか結婚とか子供が産まれたとか、そういうライフステージの変わり目ってどうしたって推し離れというものは多かれ少なかれ起きやすいわけで。健全なオタ活って、自分の生活基盤の安定の上に成り立つものだからね。3年あったら中学生は高校生になるし、高校生は大学生になるんですよ……要するに、本来だったらドーム公演ができるくらいの人がそれだけの期間を制限のある活動をせざるを得なかったということが、どれだけ惜しいことだったのかという話です。

キャパがホール規模になったのは前回ライブのチケットのはけ具合を見ての結果なのだろうと思うし、前はふつうに横アリ埋めてたのに、今回はオーラスじゃなかったら代々木でもまだ余ってたのを見ると完全に客足が回復したわけじゃないんだろうと思う。

コロナ禍の間に舞台とテレビの場は増えたけど、そこで宮野さんを見つけた人がどれだけ音楽活動の方に興味を持ってくれているのかが未知数なんですよね〜…。もちろん宮野さんの活躍の場って音楽活動だけじゃないから、音楽面に興味がないファンだっているに決まってますよ。そうだけど、わたしはライブやってる宮野さんがいちばん好きだから、やっぱりそこに人が集まってほしいと思うんだよ〜〜〜!

そういう勝手な心配事も抱えながら参加したSINGING!だったけど、絶対楽しいからまたおいでよって胸を張って言えるツアーだったので、言います。最近宮野さんをすきになった人も、ちょっと離れちゃってた人も、きっと楽しいから次のライブ行こう!!!

 

 

公演時間メモ

自分が行ったところだけですが、恒例の公演時間を備忘録として残します。
終演のアナウンスが流れてすぐくらいに携帯の時間を見てメモしたものです。規制退場なし。

大阪①:3時間20分
大阪②:3時間5分
東京①:3時間20分
東京②:3時間35分(Wアンコールあり)

 

物販メモ

事前・事後通販あり。
大阪初日の物販は30分ほど前倒しで開始。14時半頃に行きましたが、30分ほど並べばすぐに買えました。
全体通して売り切れほぼなし、千秋楽だけ15周年チャームと歴代ライブフォトステッカーが売り切れていた模様。

あべのハルカス × ジャニーズWEST

4月上旬に、あべのハルカスへ行ってきました!大阪に住んでいるにも関わらず、展望台エリアは初訪問。意外と近場の観光スポットって行きませんよね。

ジャニーズWESTがCM起用されていて、館内も至るところにWEST仕様にされてるのでそれを見に行くのを目的に。カメラが好きなのでいっぱい写真も撮ったのですが、まとめて出すところもないしせっかくなのでブログに載せちゃいます。

 

外から撮ったハルカス。でけー!この日は快晴でした。

 

ハルカスの展望台につながる階にいくのにエレベーターに乗るんですが、さっそくそこにもいました。

運良く人がいなくて撮り放題。お昼になると人が増えるので、早めに行くのが吉。

まず受付のある16階へ行くとお出迎えが。

至るところにいる!

 

柱にいたんですけど組み合わせがばどとツインタワー…わかってる〜〜〜。

かみしげはまは単体で柱にいました。

中庭?ガーデン?みたいなところがあって、ベンチが虹仕様になってるのでそこでもパシャリ。一緒に行った友人が神ちゃん好きなので、かみしげで。

かわよ〜〜〜!

 

デジタルスタンプラリーという企画をやっていて、館内を回ってメンバーのパネルを見つけるのに歩き回りました。結構楽しかった。

いちばん最初に目に入るのが濵ちゃんで、小瀧さんと神ちゃんはパンピエリア(ハルカス目当てではない人が買い物するエリア)にいたのでそこがちょっと行きにくかった…。流星は展望台にいるので有料エリアです。

 

さてさてメインの展望台へ。

エスカレーターもこんな感じ。展望台に登るときと降りるときで、2パターン分WESTの声が入った案内ナレーションみたいなのが流れます。行きで「いってらっしゃ〜い!」って送られて、帰りに乗り込んだら「おかえり〜!」って迎えられた(笑)

 

展望台の階で降りたらまず最初にでっかい撮影用パネルに出迎えられます。

 

宣伝でよく見る柱のところ。

各メンバー2つずつくらいあったかな。人が多かったので、人があんまり写ってない写真だけ載せます。

まさかの自担単体の柱を撮り損ねてた(泣)

 

方角が書いてある窓ガラス。「WEST」はやっぱ撮りますよね。

 

WEST仕様にされたあべのベア発見。この首に巻いてるやつ、ヘリポートツアーに参加するともらえるリストバンドらしいです。申込制なので今回は参加しなかった。

 

飲みたかったメンカラドリンク!!

映える!!!

 

かわいそうだけどアイスの上でくつろいでるあべのベアも食しました。

 

想像してたより楽しかったです!ヘリポートツアーは例のええじゃないかポーズができる人数(7人)で行くと楽しそう。

写真きれいに撮りたい方は、お天気と時間帯にお気をつけて!晴れの日の朝イチが吉ですよ〜。

「Travis Japan Debut Concert 2023 THE SHOW~ただいま、おかえり~」感想

Travis Japanのデビューコンサート、大大大満足でまさにTHE SHOWな彼らの世界観を存分に味わえるすんばらしいぃぃぃコンサートでしたッッッ!!!!!!!

 

無事オーラスを迎えて幕を閉じたデビューコン、3公演参加して本当に満足度が高かった。

トラジャの沼落ちブログと、そのあとに賛成コンの感想を書いてからこのブログではちゃんと書いてはいなかったけど、ゆる〜くファンを続けていました。せっかくなのでトラジャ布教も兼ねて紹介!

 

 

Travis Japan、渡米からデビューまで

Travis Japan(通称トラジャ)は、2022年の10月にデビューしたジャニーズグループです。グループ名はマイケル・ジャクソン「THIS IS IT」振付師のトラヴィス・ペインがメンバー選考に関わったことが由来。ダンスを武器としたグループで、その頃のメンバーからは一部脱退・加入を経て今の7人になっています。

なかなかデビューまで辿り着けずに、それでも全国ツアーだったりメンバーの映画主演で注目され始めたりと良い追い風が吹いてきた頃のちょうど1年ほど前、2022年の3月にインスタライブで突然留学のための渡米を発表。発表から1ヶ月もしないうちに日本で抱えていたすべての仕事をストップして、グループ全員で渡米していきました。

 

「インライやるよ!重大発表だよ!」って告知されて、ファン側はツアー発表かもしやデビュー…なんて期待してインスタ開いたら「無期限で渡米します!」だったのでまじで通夜。コメントなのに場が凍りつく雰囲気ってあんなにもリアルに感じ取れるんですね……。

本人たちは当たり前だけど前向きな言葉を残していきました。でも突然告知されたこちら側としては実質左遷なんじゃないかって嫌なことばっかり考えちゃうし、デビューが確約されているわけでもないらしかったので、正直わたしはもう帰ってこないんじゃないかって思ってました。外の世界を見たら気持ちだって変わるかもしれないし、いつ帰ってくるか分からないけど待っててって、待てますか?ゆるく推してるわりには結構ショックを受けてる自分がいて、それにもびっくりしました。

 

でも渡米してすぐのWODという世界のダンス大会で披露した圧巻のパフォーマンスを観たら、こんな高いスキルがまだまだあったんだってなんかすごい納得しちゃって、そこからはもうスッキリした気持ちで応援できましたね。(チョロ)


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このWODがきっかけでAGTという有名番組の出演オファーに繋がりました。


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これ以外にも大小いろいろな規模のフェスや大会に出場しながら、語学学校とダンスレッスンとボーカルトレーニングをこなし、インスタとYouTubeは撮影から自分たちで、仕事の交渉も自分たちで。だったそうで、スゴイ…。

日本ではしばらくストックされていたテレビ番組やCM仕事が見れたけど、基本的には海外在住のファンや渡米できるファンが撮影してSNSに流す映像だけがリアルタイムで追えるものでした。事務所から告知もほぼないから何のために情報局(ジュニア全体のFCみたいなもの)入ってるんだろって思ったりもしたな。ジャニーズのFCって推しの名前を入れて入会するので、帰ってきたときに一人でもファンが多く残ってた方がいいだろうと思って相変わらず更新し続けてたけど。

2〜3年はそんな感じが続くのかなあと思っていたところで、なんと突然のデジタル配信で世界デビュー発表が!!!トラジャのデビュー発表って文春のリークが先だったんですけど、毎回何かある度にデビューかもって淡い期待を抱いては違ったね〜ってなるのがいつもの流れだったので、記事が出たときも「またまたぁ〜?」って軽く流して寝たら翌朝本当にデビュー発表があってびっくりしました。デビューマジなんかい。

第一報がリークだったことや、遠く離れた土地でデビューが決まったことに昔から支えてきたファンは色々思うところがあったかもしれないけど、わたしはどんな形であれデビューできた方が良いと思ってるので良かったの気持ちが大きい。だって彼らは明確に「デビューできる・できない」で良くも悪くも人生にひとつ区切り線があって、20半ばで何者にもなれていないような気持ちに少なからずなるときがあるんじゃないだろうかと思うと、やっぱりどんな形でもこの先どう転ぶか分からなくてもデビューできたことは他のマイナスを覆すくらい喜ばしいことだと思うのです。

 

渡米からデビューまででもこれだけ色々あったのに、スノストのデビューを見送った8.8の話とか7人になる前までの話とか、下積みの長さとグループ編成のゴタゴタがすごくて(わたしも小耳に挟んだだけでちゃんと追えていない)文字通りようやくデビューなんですよね。

そんなストーリーがあってから、満を持してのデビュー曲&デビューコンサートですよ!!!!!!!

※ジュニア時代の持ち曲があるとはいえ、デビューしてから1曲しかリリースされてないのにもうデビューコン……^^

 


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デビュー曲のJUST DANCE!、定点の方が好きだから両方載せちゃう。サビで前に出てる松倉がすごく自然に宮近の後ろに踊りながら下がるところが好き。

 

 

 

デビューコンサートの感想

大阪2公演と神奈川1公演の合計3公演参加しました。そのうち2公演はわたしにトラジャを布教してくれた友人みちさんと連番。

一言でまとめると、ほんっっっとに満足度が高かった。これに尽きる。
何が良かったって彼らの表現する世界観が頭からお尻まで徹してトラジャに似合うショーテイストだったこと!自分たちの得意な表現とか、魅力的に映る演出をちゃんと分かってる!それがいちばん良かった!

 

セトリの構成は
ACT1 Hollywood
ACT2 Electronics
ACT3 Japanesque
ACT4 Street
の4つのパートに区切って、そのテーマに合う選曲と衣装で構成されてました。すごいなと思ったのは、曲と曲の繋ぎとか全体の流れがきれいで息つく暇なく気付いたら終わってること!舞台を観てるかのようなコンサートなのですよ……グループの辿った道をそのままストーリーにしたような構成だったので、個人的にはすごく好きなコンサートでした。

では1曲ずつの感想レッツラゴー。(曲名は分かんなかったから調べたよ!)

 

ACT1 Hollywood

01. The Show

上からでっけえオープンカーに乗った7人が降りてきた。ハンドルを握るのは宮近さんです。

この曲、コロナ禍になって中止と振替を繰り返してやっとできたコンサート(賛成コン)で新曲として披露された曲なんだけど、まさかその後渡米を挟んで再会の曲になるなんてあのときはファン誰も考えもしてなかったよな。


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It's time 始めようか
随分イイ子で So far 待ってたようだね
Crank up 長い時を
待ち侘びてたのは 君の方だけじゃないさ

デビューコンで久しぶりに生で姿を見れた1発目の曲の歌詞がコレですよ、出来すぎてる。

 

02. PARTY UP LIKE CRAZY

WODの初戦で初めて披露されて「何この曲新曲!?!?!?」と大変ざわつかせたクレイジーな曲です。2曲目からコレ!?飛ばしすぎじゃないですかもう観せてくれるんですか!?!?AGTでサイモンには刺さらなかったっぽいけどわたしは結構好き。サビで指差すとこの振りが好き。

 

03. JUST DANCE!

デビュー曲!このとき着てた衣装が、たぶんデビューのときにタッキーからいただいたタキシード、通称「滝シード」。大事なときに着るらしい。

この後にメンバー紹介があって、ひとりずつ挨拶を終えたメンバーがメインステージに戻るために花道を通るんだけど、ここですら踊ってて(しかも上品に)こういうとこがほんとに好きだった。Travis手を抜かないJapan。宮近のはけ方がかっこいい。

 

ACT2 Electronics

04.  Put on a Happy Face

幕が開いたら高い階段に宝塚歌劇団みたいな松倉がポーズ決めてて最高。大好き。衣装が赤くて金髪だったからか、隣でみちさんが「カズレーザー…」と呟いたので「あれは宝塚の松倉!!!!!」と叱りました。

 

05. 夢のHollywood

夢が現実になって帰ってきたHollywoodだったのでエモかったーーー。
長らく見てなかった、ステッキとタップダンスのバージョンが復活。宮近がタップのところで例の「みんなも一緒にー!」って言ったけどあれをオタクも一緒には無理です!!!渡米中オタクも当然練習してたよねってコト!?!?


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06. Happy Groovy (Jazz ver.)

ハピグルって原曲もジャズバージョンも両方良すぎるよね。みちさんも言ってたけど両方やってくれていいのに。ぴあアリーナの公演で、白いグランドピアノの上で宮近が踊ってたのハピグルだったけ!?あれめちゃくちゃ画が良かったから絶対円盤にあの映像入れてほしい。

 

07. Swing my way

ごっついええ新曲きました。

ハットに赤い衣装、ゴリゴリ踊る。ショー感あって良い!!鳥みたいに両手を後ろにピロピロ〜ってするところが特徴的な振り。あそこ松倉が首をぐわんぐわん振ってて取れないか焦った、首座ってない赤ちゃんみたいでかわいいけど。

これモーニング娘。のSSPみがあって好きだったんだけど、誰か共感してくれる人いませんか。


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08. FIRE!!(宮近海斗×中村海人)

関西グループのメンカラメドレーで小瀧×道枝ペアがカバーやってたので曲は知ってた!バキバキに踊っててかっこいい。このペアって海人が色っぽいアプローチするのに対して宮近がそう簡単に靡きませんよみたいなクールな振る舞いするのがツボ。

 

09. PINEAPPLE

しっとりしてるのに熱さもあって良い曲だなーと思ったらV6さんの曲だったのね。ステージのセットと映像に振りをシンクロさせるパフォーマンスで見応えあった。

 

10. GET ALIVE × Lock Lock Remix

リミックスきた〜〜〜〜〜!こういうのライブの醍醐味!
2曲が交互にきて、二手に分かれて踊るタイプのやつ。リミックスいいね。

 

11. Unique Tigers/12. Dance With Me 〜Lesson1〜/13. Talk it! Make it!

外周がないステージ構成だったので、ファンサ曲はトロッコでの移動だったんだけど文字通り虎のトロッコ(トラッコと呼ばれてた)に跨って移動。あれ毎回取り入れてほしいくらいにかわいい。
みちさんと入った大阪公演がトロッコが通る通路のすぐ横だったんですが、真上を通っていくNoëlさんを下から見て「ほんまにイケメンやねんな…」って言っててそれなすぎた。宮近さんが通るとちょっと緊張してたんですけど恋?憧れの先輩?

 

ACT3 Japanesque

14.VOLCANO

MCを挟んでちゃかまちゅしめのパフォーマンスから始まる。センターステージで和のテイストのパフォーマンスをして、その後メインステージに戻るんだけど先頭を宮近が歩いてその一歩下がった両脇をしめまちゅで固めてるのが最高にかっこよくて痺れました。

メインステージで他のメンバーと合流すると元太の和太鼓演奏からVOLCANOが始まる。このときの元太がほんと身を削って演奏してましたね。

 

15. Namidaの結晶

和テイストのままNamidaNamida〜♪
過去のライブだったり舞台「虎者」だったりで、何かと必ず観ていた気がするけど衣装の純白さもあいまって視界が美しかった。

16. Never My Love

これもジャニーズ伝説という舞台を通っていたらたいそうエモい選曲らしい。ジャニーズの海外進出に絡めたエピソードを持っている曲だそうです。詳しく知っているわけではないのでここでは触れません。オーハッピーデー♪の曲みたいな雰囲気を感じる。

 

17. 君だけに(川島如恵留×松田元太)

Namidaの結晶の演出で上から大量に落ちてきた白い羽が床を覆い尽くす中、可憐な動きをしながら舞うNoëlさん。天使かよーーー。背景が水辺に月が浮かんでる映像で、元太の動きに合わせて水しぶきが上がったり幻想的な世界観でした。
ミュージカルでも観てるみたいだった。のえげんファンタジーに生きてて美しかった。

 

ACT4 Street

18. LET'S MUSIC(七五三掛龍也×松倉海斗)

あと100万回は飽きずに観れる自信があるくらい大好き。

曲自体も好きなんだけど、このふたりのダンスめちゃくちゃ良かった!ちっちゃいしかわいいのにダンスキレッキレ。ここ好き!って思った振りいっぱいあったな〜〜〜。あと風磨の歌割りをまちゅが多めに歌ってて歌唱力自信ニキの系譜受け継いでた。チップとデールみたいだったね。

 

19. Turn up the vibe

新曲が良い曲しかない。衣装もストリート系のカラフルな組み合わせで良い!
あんなに良い曲やんと思ったのに悲しいことに人は忘れる生き物なので、サビをふわっとしか思い出せない……はよ音源リリースしてくれ……。

 

20. 上を向いて歩こう

突然の坂本九。レーベルメイトらしい。ジャニーズのコンサートではまあ聴くことのない選曲だけど、このときに渡米のことを「7人ぽっちで歩いてきた旅」という言葉を選んでいたのが心に残ってる。情景が浮かぶ。

 

21. WOD本選パフォーマンス

WOD本選のパフォーマンスをコンサートで観せてくれるの最高じゃないですか……。


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コンサートも終盤でこの鬼畜ダンスを全力で踊るトラジャすごすぎ。絶対キツいだろうけど、これを踊ってるときのトラジャがめちゃくちゃ良い表情してたのがすごく刺さった。ステージから感じる気迫みたいなのもすごいし、何より生のエネルギーみたいなものがビシバシ伝わってきてすごかった。

主に推しの松倉を双眼鏡で凝視だったんですけど、もうまーーーじで良い表情してるの…生き生きしててふと見せる笑顔がもう何者にも負けないくらい素敵だったの……。

最後、夢ハリで後方からのえさんが大バク転してくるところ毎回拍手した。トラジャ担はもうお馴染みになっちゃってるけどどう考えてもすごすぎ。のえさんのアクロバットって世界共通で沸くと思うからほんといつも頑張ってくれてありがとうございますの精神です。

 

22. JUST DANCE!(バラードver. 冒頭のみ)

WOD本選パフォーマンスを終えた後に、メンバーが円陣組んで肩を組み合って讃えあう。円になってJUST DANCE!のバラードバージョンをワンフレーズ歌って、しっとりとした雰囲気でエンディングのメンバー挨拶へ。

 

23. JUST DANCE!

メンバー全員の挨拶を終えて、本編の締めはデビュー曲の衣装で、デビュー曲のJUST DANCE!
WODがAGTへ、AGTがキャピタルレコードの目に留まってデビューへ。そして帰ってきた日本のステージで披露されるJUST DANCE!、おめでとうと嬉しいがいっぱいだった!!

 

アンコール

24. BIG BANG BOY

時間が2時間半とキッカリ決まってるからか、水分補給してちょっとだけアンコールの声出ししてたらあっという間に出てきてくれる。出てきてすぐのBBB激しい。

 

25. DRIVIN' ME CRAZY

この新曲大好きなんだけど!?!?

DA・DA・DADADA〜DADA・DADADADADA〜♪の横揺れ気持ちいい。新曲がもれなく全部良かったので早く音源ほしいんだけど、オーラスで解禁されたのは新CMで新曲タイアップされたって情報だったので一体いつこの新曲たちがリリースされるのか謎。シングルでもアルバムでも配信でも何でもいいので早く売ってほしい頼む禁断症状が出る前に早く。。。

 

26. Together Now

ラストの曲は、コロナ禍の配信ソロライブでも全員が歌っていたTogether Nowでした。渡米の話がいつから本格的に進んでいたのかはよく知らないんだけど、渡米の話がなければコロナ禍を乗り越えて全員で歌えたねとなるところを、トラジャはもうひとつ乗り越えた先でこれを歌ってるんだなと思うと感慨深い。7人みんなで帰ってきてくれてありがとね…。

 

 

さいごに

とにかくここ最近で行ったライブの中でいちばん満足度が高くて余韻もすごかった。ジャニーズ育ちの歴が長いお姉様方がどう見てるのかは分からないけど、少なくともライトな層には観やすくて勧めやすいコンサートだなと個人的には思いました。円盤が出たら布教用も買いたいなと思ったくらい。
トロッコに乗ってるとき以外、本当にずっと踊ってるのもすごい。「武器はダンス」を一切裏切らない。そこに対するプライドみたいなものも感じました。

個人的にはジャニーズ事務所って海外売りするルートというか戦術を持ってなさそう(あっても確立まではできてなさそう)と思っているので、今後の売り方どうするんだろ、持て余されそうな気がしないでもないんだけど。でも新曲は強みを発揮できるショーテイストの曲ももらえるって分かったし、レコード会社様に期待大。

総評として最高のデビューコンサートでした!!!!!!!トラジャのこれから、楽しみです!!!!!!!