GOLDEN NIGHTが好きすぎてつらい

GOLDEN NIGHTが好きすぎてつらい

オタクの記録と考察

WEST. 10th Anniversary Live “W” -Film edition- / 歌がうまくて、なにより心から楽しそうにやる

今からでも間に合う方は映画館へ駆け込んでほしい
WEST.10周年のアニバーサリーライブを観てくれ!!!!!!!

 

www.wowow.co.jp

 

2024年12月5日(木)までやってます、おねがい……

 

 

この映画版ライブ、ほんっとに良くて。
わたしはこのエントリを書いている今日が3回目だったんですが、もうね、尊さで今胸がいっぱい。なにかテキストに残しておきたくて、これを書いています。

 

 

もともと「ジャニーズWEST」というグループ名で、今は「WEST.」に改名した彼らは今年グループ結成10周年。WOWWOWさんの番組として放映されたオリジナルライブに、テレビ版ではなかった2曲を追加して映画館で観られるよというものです。ついでに本編の最後に新曲のMVが流れます。

 

感想をひとことにまとめると、「歌がうまくて、なにより心から楽しそうにやる」。わたしがこのグループをすきな理由って突き詰めるとそこに集約されていて、映画を観るとそれが心に戻ってきて毎度実感として残る。

WEST.の曲知らんでという人もいるだろうけど、このライブの監督がまさにそうだから、逆に一般人受けするのではとすら思う。

 

セトリ

M01.きみへのメロディー
M02.虹の旅
M03.雪に願いを

 

M04.僕らの理由
M05.証拠
M06.つばさ
M07.ハート

 

M08.カメレオン
M09.King of Chance
M10.Born To Be Wild
M11.Paradise
M12.FATE
M13.Special Love

 

M14.コンビニ行くけどなんかいる?
M15.Big Shot!!
M16.WEST NIGHT
M17.アンジョーヤリーナ
M18.超きっと大丈夫
M19.進むしかねぇ
M20.ええじゃないか

 

M21.サムシング・ニュー

 

新曲「Go」

 

バラード、ロック、アイドル要素の強いかっこいい曲、明るくポップな曲、とブロックでゾーニングされた構成。

 


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YouTubeにはないんですが、「虹の旅」が個人的に特にめちゃめちゃ嬉しかったーーー!
ライブでも披露されてなくて、ここで観るしかないんですよね。壮大で力強い歌声に、まだ道半ばで夕暮れ時を彷徨っているような儚さのある歌詞が良い。

今日も迷いながら歌い また生きる意味を探す
どんな明日も変えていけるから
いま誰のために生きて この日々を何に捧ぐ
答えはここにある 僕らは行く

サビのキーが原曲と違ってそこも生っぽいのが良かった。原曲だとかなり高いから、バンドと生歌だと下げた方がきれいだったのかな〜。ちょっと理由は分からないけど。

 

「King of Chance」「Born To Be Wild」なんかは桐山さんが映える曲なので個人的にめっちゃすきです。WEST.を深追いする入り口が桐山さんの歌うまだったので、今でも歌うま王桐山が参上するところがすき。ダンスも歌もこの2曲に関しては桐山さん、あなたがドンピシャです。

 

 

あとMCとか、インタビューのコラージュで印象に残っている言葉たち。

 

重岡「僕たち、自分で言うことじゃないかもしれないけど、一生懸命歌うのが得意だと思ってます。あなたに届けたい曲がまだまだある」

口から出るのが「歌いたい曲」よりも「届けたい曲」という言葉で言ってくれるの、勝手ながら愛だと思ってる。

 

重岡「バラエティ豊かな曲をやる人っていっぱいおるけど、楽しんでやれてるっていうのがいちばん届くと思ってる。嘘のないパフォーマンスやから。楽しんだもん勝ちやと思ってるから。楽しむことってめちゃくちゃ難しいんですよ」

小瀧「……でも自然と楽しんでたな」

楽しむことってめちゃくちゃ難しい、って重岡さんが言うの重みあるなと思って。でもその言葉が出たときに、小瀧さんが一拍考えるような視線を向けてこう言ってて。絶妙な良いバランスというのを垣間見た瞬間だった。下に対して寛容な最年長と、ひるまずに自由に上についていける最年少、そしてグループの心臓になっている絶対的センター。本当に奇跡のバランス。

 

 

7人で歌ってるのが心から楽しそうで、わたしはそこがすきなんだけど、あんまりWEST.知らんよって人にもそこを良いと感じてもらえるといいなあと思っています。

 

 

セトリについて思うこと

初日の舞台挨拶中継の丹監督のお話をもとにすると、セトリを考えたのは丹監督。WEST.との接点はこの企画が初で、ほぼ知識まっさらな状態から楽曲を聴き、普段やっているWEST.のライブ知識はあえてそんなに入れずに考えた。丹監督のお好きな音楽のジャンルがロックで、すきな曲をひとつ挙げるなら「ハート」。

根っからのオタクをやってる人間からはあんまり出てこないチョイスだな、と思ったけど、たぶんね、オタクとそうでない人って曲の好み(その属性の人に好まれやすい傾向)がかなり違うよね。

 

話が脱線しますが…

これは肝に銘じておきたいと常々思ってるんですが、海外から見たら日本人の好みはかなり特殊、だったらオタクじゃない人から見たオタクの好みはもっと特殊だろうということ。

トラジャがAGTで審査される側としてオーディションに出たときに、ファンの間では評判の良かった曲がそこでは審査員にけちょんけちょんに言われていて。「曲が良くない」って何回か言われてて、じゃあどんなのなら良いんだよ〜〜〜(泣)と嘆いていたときに、トラヴィス・ペインが「日本人の好みはかなり特殊だ」と発言してたのを思い出した。

それって、パイが違うだけで、『日本人』を『オタク』に変換しても同じことが言えるんじゃないかなと思う。WEST.ってツアーがあると毎度セトリ紛争みたいなのが起こるイメージがあって、古参ファンあっての今というのはもちろんそうだけど、新規なき未来はないと思うんだ、わたしは。既存客の喜ぶ施策だけ続けてもパイは減るだけだし、時期的に今は新規客を連れてこないと将来的に苦しくなるぞ……と、仕事に置き換えるとそう思ってしまうのです。

話を戻すと、そういう意味では頑張り時のこの時期にWEST.の知識がまっさらな人が組んだセトリでパフォーマンスすることに意義があって、今の彼らの強みや魅力をある意味フラットにジャッジされているのがあの映画の内容だと思う。

好みが交わらなくても、「彼らのこういうところがすき、良い」と感じたところが肝で、いちばん推すべき部分だと、わたしは思います。それがわたしの場合は「歌がうまくて、なにより心から楽しそうにやる」だった、そういう話です。