北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2024年52号の感想

 『アングリースクワッド』万人向けのエンタメ映画って感じのデクなのでオススメです。

表紙

 『アンデッド』。シンプルツーショットで良いね。ほとんど見えない背景のタイトルロゴ? に名場面が映し出されるのもマーベルっぽくてかっこいい。というか完全にマーベルだな。例のテーマ曲が聴こえてきちゃうぞ。

読者プレゼント

 ナスカの地上絵。タイトルの「アゲマスカ!の地上絵」は結構好き。特にうまくはないが、「あげますか」という表現が意外。
 あとは各有名地上絵を踏まえたダジャレも好きなんだけど、今回はダジャレよりイラストがかなり頑張ってると思う。ぶっちゃけ意識して見ないと「ちゃんとグッズを踏まえた地上絵風になってるじゃん」と気づかないレベルなんですが、その分気づいたときテンション上がりました。イラストは判田智規先生。

巻頭カラー『アンデッドアンラック』232話

 アンディとヴィクトルの共存。説明に徹するのかと思ったら、説明を途中で切り上げて(とはいえ全部説明してたと思う)バトル再開になるのが良い。
 そして、分離の説明をしたことで、そこからの発展として分離したままの維持という話に続いていく。それを担うのが不治なんですが、ここでリメンバー使ったのが利いてきますね。前ループで救えなかった人(故に次ループで総取りを決意するキッカケにもなった人)がヴィクトルを見捨てない。理屈としても、話として、キャラクターとしても気持ちいい展開。
  “全員が” “主役だ!!” がかっこいいのは分かるんだけど、以前から一貫してるけど、本作が描く全員は比定者全員だよね。すごくキレイなことを言ってそうだけど、よく考えるとかなり限定的な話。『ヒロアカ』でプロヒーローが「個性保持者全員が主役だ!」って言ったら謝罪会見不可避だと思う(もちろんアンディはプロじゃないので微妙に違います)。

『ひまてん!』20話

 20話にて巻頭に続くこの位置。急に人気爆発かよ、と思いましたがたぶんこれは『ONE PIECE』休載の余波なのかな。とはいえ、不人気作がこういう扱いになるとは思えないので、若手有望みたいな感じではあるのでしょう。朗報ではあるものの驚いちゃった。『魔男』だと驚かないけど、本作には驚いた。ファン失格である。まぁ、未だに「卓球やってくんないかなぁ」とか思ったりするので本当に失格。
 本編。実行委員は先頭と最後尾をそれぞれ担当するので殿一が自然と孤立。これはなかなか見事な設定だったんじゃないかしら。実際の林間学校の運営方法とか知らんけど、かなり説得力が感じられた。最後尾グループが女子多めになるのも分かるし、ひまりの体力がザコなのも自然。
 そこでひまりが怪我をするのではなく、怪我のフリをしてたら結局マジで怪我(靴擦れ)をする、というのもキャラクターの意思でドラマが動いてて気持ちいい。ひまりが嘘について自己嫌悪に陥るが、殿一が「嘘ついてくれるほど優しいのでは」と考えてたのも良すぎる。普通にめちゃくちゃ良い話だったな。嘘がバレるバレないという基準の話じゃないのが良い。

『SAKAMOTO DAYS』191話

 アタリの運。急にシステムの説明みたいなのが始まって驚く。まぁ、今後も運バトルされるといろいろ都合が悪いんだろうなw
 ちなみに、アタリの好みの男性はゲイリー・オールドマン。柱の作者紹介で擦られてたクリストファー・ノーラン好きという要素と組み合わせると『ダークナイト』三部作のゲイリー・オールドマンをイメージするのが適切ですかね。一応『オッペンハイマー』にも出てたらしいけど……(気づきませんでしたw)
 アタリと天弓。アタリが天弓の痛いところを突く。聞かれてもないのに心の最も繊細なところに言及し出すのは「運」とは別の意味で占い師らしい攻撃になってて面白い。まぁ単純に殺連の調査で分かってたことなのかもしれないけど。
 そしてアタリの能力は「一族の宿命」。超能力ではあるが、シンの超能力とはかなり毛色が違うし、アルカマル的なものとも違う。安心ではあるが、そんな「一族だから」で成立する超能力も存在する世界なのか。
 シンのブチギレ。序盤、彼自身がラッキーアイテムとして「使われる」話があったけど、その人に対する「使う」を踏まえてキレることになるのがキレイな展開でしたね。こういうの好き。

『アオのハコ』174話

 光の彼氏である大喜が無愛想おじの籠絡にかかる。思ってたより「おじさん可愛い」に振り切った話になってるのでちょっと面食らってしまった。急にBLとかそういう雰囲気。千夏パイセンに興味がなくなる読者が発生したらどうするつもりなんだ。
 激怖だが、実際は感情表現が少ないだけ。匡の “俺みたいな人ってことか” “なら大丈夫だろ” が端的に説明しきっていて見事なんですが、一瞬「こいつどんだけ自己評価高いんだよ」ってなるよね。私はなった。実際は、無愛想に大喜の光属性は相性が良すぎるので「俺みたいにすぐ落ちる」と悟ったわけですが。大喜のモテがアンストッパブル……! そう考えると遊佐兄も同系統ですよね。遊佐兄と同棲してくれ。手料理振る舞ったり、早朝仲良くランニングしたりで各方面からジェラスを集めてほしい。

『魔男のイチ』12話

 チクトゲとの狩り対決。 “死対死の領域に入ったならば” “同じく狩るのみ” という理屈がさっぱり分からん。同じウサギを狙うオオカミと敵対するのは分かるけど、そのオオカミをわざわざ殺すのはやりすぎじゃない? オオカミがイチに喧嘩売ってきたなら分かるけど、あの描写だとあくまでもウサギを狙ってるだけでイチには興味がないように見える。それを殺すのはダメじゃない? ただの快楽殺人の可能性(人ではない)。そもそもオオカミは殺しても食べないだろうし、何か引っかかる。
 キノコとのサツアイ、そして名乗り。キノコの(バカの理屈で)人間に敵意がないって部分が面白かったので、それがあっさりと「ニンゲンコロス……」となってしまって残念。自然との共存という意味でかなり面白くなりそうなテーマだったのに。単純化されてしまった。

『カグラバチ』番外編

 本編は休みで「双城厳一のお風呂探訪」。急である。普通に休めばいいと思うが(わざわざ11ページもこさえて大変)、双城は好きなので嬉しい。要するに『孤独のグルメ』のヤクザ銭湯版って感じなんだけど、双城がどこか可愛いのが最高ですね。オタク的な雰囲気があるのが強みでしょうか。良いキャラだよなぁ。昼彦もかなり良さそうな雰囲気あったが、これからというタイミングで置いてきぼり食らっちゃったので可哀想。

センターカラー『シド・クラフトの最終推理』2話

 扉。「なにファミチキ喰ってんだよ」と思ったらフィッシュ&チップスなので笑った。ちゃんとロンドンみ出してくるじゃん。
 助手の正体(性別ではない)。帽子にペン先が付いてるけど、その記号だったのですね。だとすると、刑事の帽子についてるクローバーも何か彼女のキャラクターを象徴する何かなのでしょう。無難に来週かな。
 本編。喫茶エールモが燃える。今週も最高だぜ。こうなってくるとすべての固有名詞が怪しく思えてくるんだけど、ここまで直接的なのは他にない気がする。たぶん。被害者だけ露骨に遊んで悲壮感を緩和する狙い、とかそういう感じかしら。
 助手がさらわれたので探偵戦う。名探偵は強い。常識である。詳しくはないので聞きかじりレベルだが、ホームズのバリツはレスリング系の武術らしく、今回のような打撃ではないらしい。ちなみに日本の武術らしく、雑な東洋の神秘だった可能性を感じる……。
 感情が爆発すると裸になる助手。本作初のセクシーショットがこんなのでいいのか。筒井先生の雑さ、好きなところと嫌いなところがあるぜ……。まぁ『食戟のソーマ』的な方向で今後「こういうときに裸になる」という法則が生まれたら多少は印象がマシになるかもしれない。いや、正直ない方がいいです。
 今回の謎解きがアナグラムだったのに、ペンネームをアナグラムにする助手、危険すぎると思うの。まぁ、彼女にとってアナグラムが常套手段なので今回とっさに思いついた、と考えれば筋は通る。
 ルーチェさんが普通に良い人で意気投合するのは良かった。正直もう出てこない気もするが、「ソフィ許」回にはちょくちょく出てきてほしい。

『しのびごと』11話

 ヨダカのスーパースキルを見せつけるために行うのが、敵の糸をぐちゃぐちゃにする。陰湿なので笑ってしまったのだが、まさかこれが本話のメインテーマになってくるとは見事だ。軽いギャグかと思ったら最終的には普通に感動してしまった。やっぱ良いぞ本作。今期で一番好き。
 ヨダカの青臭さに当てられたおじさんがふと苦い忍者時代を回想し、そこで「糸を捨てる」の真意が明らかになる流れも最高でしたね。そして、それらのテーマをすべてひっくるめてヨダカがすべての上回る。完璧だったのでは。まぁ、冷静になって考えると結局「ヨダカが超強かった」というだけの話なんだけど、一応糸の遠距離攻撃に苦戦してたのはマジなわけで、おじさんは糸を捨てる癖がなければ勝てたかもしれない……と考えるとまた味わい深いですね。マジで完全試合だったんじゃないかしら。

『あかね噺』136話

 四代目はそもそも2人のことを憎々しく思ってた。落語にハマるきっかけの時点で詰んでるので悲しい。当然あかねが経験した困難と重なるわけだけど、さすがにここまでどん詰まりではなかったよ。オリジンの否定。
 本作も捨てたくなるような「糸」の話してるじゃないの……とか勝手に連想してたら、 “様々な噺を” “自由に紡ぎ語った” と結構直接的なワードが出てくるので面白い。ちょっと文章が難しいので、ここで語られる「紡ぎ語る」があかねのスタイルと同一なのかはちょっと分からないかな。「話を紡ぐ」自体は普通の表現なので。ただ、思わせぶりな表現にするのも変なので、さすがに関係すると考えるのが妥当かしら。

センターカラー『僕とロボコ』211話

 漫画賞、特に赤塚賞。赤塚賞、たしかに “絵の拙さもある程度許容される” って傾向あるよね。画力のハードルがあそこだけ違いすぎてちょっと不思議なくらいなんだけど、他のギャグ漫画賞も似た傾向にあるのかしら。
 M-1とか観てるのでギャグセンスあるはず、というロボコの自信は笑った。めちゃくちゃなこと言ってるけど、ちょっとだけ気持ちは分かるというか、ちょっと自分の胸に手を当てて考えてしまうところがある。私も思春期の頃、「こんだけお笑い観てる人他にいなくない?」とか謎の自信を抱いてた気がする。普通に他にいるし、もっと観てる人たくさんいる。何より観たところで面白くはならない。
 ロボコのタイトルパクリ漫画。次第にパクるのがタイトルだけでほとんどオリジナルになるんだけど、最終的に評価される作品が「ROBOCO DAYS」。たぶん『SAKAMOTO DAYS』なんだけど、何も分からないくらい関係ない内容だったんだろうな。模倣から始まり次第にオリジナリティが生まれる、と考えたら結構良い話なのかもしれない。教訓めいてる。

『逃げ上手の若君』182話

 弧次郎のリベンジマッチ。こちらも強くなったが、当然敵も強くなったので地の利を活かして戦う。あくまでも地の利があって成立するというパワーバランスがリアルで良かった。アナキン、地の利を得たぞ!!
 ミマの活躍。神力システム嫌いなのでなくなって本当に良かったけど、「じゃあ存在価値なくね?」とか失礼なこと思わんでもなかった。そこで今回、育ちの良さに基づく知識で活躍する。めちゃくちゃ良い話。一度手にした知識は誰にも奪うことはできない。ユダヤ教だっけ? 誰かがかっこよさげなスピーチで引用してた気がする。最近。

『ウィッチウォッチ』180話

 紙は水に弱い。分かる。紙は風に弱い。分かる。紙は鬼パワーで殴る。分からない。マジで分からない。最初からそれでいいだろ。
 河童が『呪術廻戦』の虎杖みたいなこと言い出したけど(爺さん由来なのも同じ)、マジでこのノリで過去編続けるのか。興味が湧きにくい。やっぱつれぇわ。ちょくちょく今後の現代パートでも使いそうな情報も織り込まれてて、それはまぁぼちぼち……だが、肝心のキャラがなぁ。「うろミラ」も正直そこまでハマってないので、そこも大きな敗因だったりするのかな。最初の頃のうやむやギャグくらいは好きだったけど、遠大な伏線回収とかし出してどうでもよくなってしまった。僕はただ意味のなさで笑っていたかったんだ……(エモバイブス)

『悪祓士のキヨシくん』22話

 覚醒キヨシくん頑張る。本作全体に言えることだけど、「俺の能力があーだこーだ」というバトルじゃないのが良いね。それぞれ能力にはルールも法則も間違いなくあるんだけど、見て何となく分かればいいレベル。体術がメインってわけじゃ全然ないんだけど、こういうバランスになってるバトル漫画、結構珍しいのではないか。
 ガス欠かつ時間切れ。だが痛み分けではまったくなく、キヨシの完全敗北。結構マジで取り返しの付かないレベルの敗北なのでびっくりしてしまった。そんな一気に人が死ぬ漫画だったのか。いや、今後何かしらの方法で取り返すのかもしれないが。明らかにフェーズが変わった感じがあって面白いですね。

『超巡!超条先輩』40話

 K-9の新しい補佐。マカミさん。まともな名前に思えたけど、調べたらオオカミの古名もしくは異名らしい。警察の犬って感じのデクだ。
 そんなマカミさん、劇中でも言われたように典型的な委員長タイプのキャラクター(むっつりスケベ)。あらゆる事象にハレンチを見出すんですが、伴くんと違って性欲にちょっとだけ距離があるというか、対象を性的なコンテンツとして見る感じなのが面白い。超巡に性欲を向けるって結構大変な事態だと思うんですが、伴くんとは違って「どうにかなりて~」みたいな実行欲(もしくは思い切り)はなさそう。ギリギリセーフ。オタク女性みたいなイメージが一番近いのかな。また、同性、果てはロボットに対してもハレンチセンサーが働くので逆にフェアというか、イヤないやらしさはしない絶妙なバランス。本作の徹底したスタンス本当にすごいと思う。ギリギリまで踏み込むけど、決して踏み越えない。強いて言うなら警視だけが踏み越える(ただ彼は性欲とはちょっと違う)。
 超巡を指す「成人男性」という表現が良いですよね。本来は性欲的なニュアンスを漂白したフラットな表現なはずなんだけど、文脈でその漂白臭に特別な何かを強烈に感じてしまう。

センターカラー『鵺の陰陽師』76話

 学郎、ずっと鼻血出してるのがかっこ悪くて良いよね。逆に吐血はかっこよさげで対照的。
 学郎が圧倒したかと思ったら、副隊長もまだ上げてくる。そしてライオンの援護が加わってやっぱりピンチ。ライオンのネコパンチが可愛い。怖いんだけど、人間的な打撃の動きになると「あら~ネコちゃん~!」みたいな絵面になる。良い。
 互いに100%という感じだが体力が限界に近い(出血しすぎ)。からの女性陣によるダブル「私のために争わないで」。まぁ、争いがイヤというよりは戦おうとすることで彼自身が死に近づいてしまうから、というニュアンスのが近いかな。学郎的には「そもそもこれ勝ったところで問題が解決するわけじゃないんですよね?」という土台があるので余計に争いの不毛感。それぞれ女性のために戦ってるのに、その女性が戦いを望んでない、というどん詰まり感が良いですね。

『HUNTER×HUNTER』408話

 ゲームじゃなくてゲーム中の雑談が始まるので笑った。たしかに、所詮はボードゲームだからゲーム中の雑談も醍醐味だし、情報戦という意味ではそこの比重が大きくなるのも当然なんだけど、先週あんだけ「ここまで細かいルール本当に必要なんですか?」というルール説明をしたのに、ルールの外でまた別の話が始まるので笑ってしまう。かと思ったら最終的に「ゲームどころじゃねぇ!」な事態になるうのでやっぱり笑う。まぁ、もうちょいゲームを続ける可能性もあるけど、1週ルール説明やって、1週しか実際のゲームをしないんだったらバランス悪すぎると思うの。ただ、これ以上伸びたらまた休載入っちゃいそうで怖い……。
 モレナの出自。そもそもカキン王国、王族全体が腐りに腐ってるのでどうしようもない。今までは何となく4王子が激ヤバで、他にもヤバい人があいつとこいつと……みたいな感じだったけど、そもそも全部が普通に無理。まぁ今までの情報でもまともな国じゃないのは想像ついたかもしれないけど。そんな国を中心に新大陸をどうこうってなるんだから世界も大迷惑ですね。
 念能力の基本設定の掘り下げ。「今更そんな基本的な話をするんですか!?」と驚くんだけど、たしかに特質系の細かい説明とかハッキリとされると「そうなんだ」的な気持ちよさありますね。特質系は超レアだけど、積極的に探す側からすると「まぁいるよね」くらいの距離感だったのも面白い。そもそも開花前に探しても普通は意味がない、という前提ではあるけど。

『夜桜さんちの大作戦』252話

 あっさり太陽が目覚めるところから始まると思ったら、そこから一悶着あって、結果的には本話のラストで完全復活。「太陽が戻ったら旦死亡で連載完結じゃない?」と思ってたが、その点にもしっかり説明が入って、いよいよ最終決戦(たぶん)。互いに死に体だからこそのタイムリミット感であり、2人だけの戦い感。最終決戦のセッティングとしてはかなり理想的な盛り上がりだと思うんだけど、個人的には双子の活躍があれで終わりなのは少し消化不良なところもあるかな。一時は主人公交代っぽい雰囲気もあっただけに。

『願いのアストロ』31話

 連続して読んでないと、本話冒頭で発光してるキンパがちょっとおかしい。そらすぐに事態を思い出すんだけど、頭が追いつくまでの数秒間、「なんか神々しいんですけどこのセーラー服……」となれて楽しい。
 氷室敗北かと思ったら、しぶとい。スーツの袖が破れ、異形の左腕が見える絵とかめちゃくちゃかっこよかったんですが、まさかそっからさらに異形方向にブーストしてくるとは思わなかった。最終的なモンスターもデザインがすげぇ凝ってるというか、ジャンプでここまでの異形の敵キャラって珍しいと思うのでテンション上がっちゃった。統一感のないツギハギ感が不気味でもあり、氷室(周り)の業を具現化したものという感じで素晴らしい。『呪術』が比較的異形路線を頑張ってて、それなりに成功してたと思うけど、正直本作の方が良くない? そんな印象。和久井先生の過去作まったく読んだことないからこんな資質を持った作家だとは思いませんでしたよ。余計にビックリ。たぶん過去作にモンスター出る余地なかったと思うが。

『白卓 HAKUTAKU』10話

 ARの陣取り秘密基地ゲーム。めちゃくちゃ楽しそうだし、「素人3人でそんなこと可能なの!?」という驚きもあって良かった。遊び道具を奪われた子供たちが街の中から遊び道具を電子的に複製して遊ぶ、というのもお題に対するアンサーとして痛快。
 実現性についてはさっぱり分かりませんが、本作はそのすごさを「とにかく作業量がえぐい」の説得力のみで突破。細かく説明しても難しくて分かりにくいと思うので、シンプルで良いとは思う一方、最初のゲーム作りのときも同じようなアプローチだったと思うので、ちょっとバリエーション的な不安は感じる。
 あと、プレイヤー同士で戦うゲームにしては先行者があまりに有利なので「スマホゲームとか始めたときに萎えちゃう例のやつだな……」みたいな連想はした。『ドラクエウォーク』とか長年遊んでますけど、ちょくちょく「新規の人は楽しいのかこれ?」みたいなことを考えます。
 あと、PTA的なザマスおばさまに怒られたことが出発点なのに、出来上がったゲームですることが「スマホの画面を見ながら街中を走り回る」なのはちょっとズレてない? すぐに学校に苦情入ってサ終待った無しな気がする。いや、そんなレベルのことはもはやどうでもよくて、子供たちが車にひかれないか普通に心配。そういう人気ゲーム故の社会的な有害さ、みたいなところにまで踏み込むんだったら面白そうだけど、絶対そんなことはないでしょ。我ながら「つまんない大人になっちまったな」とは思うけど、普通に超ダメだよ。

『キルアオ』79話

 殺し屋スキルによる集客。冒頭、催眠術士が出てきたの「えっ マジで催眠使うの!?」と驚いたけど、全然違った。あくまでも殺し屋という属性を強調するための存在。催眠かけて金巻き上げたら外道すぎるのでそりゃやらないわな。人気投票とかならまだしも(それでもダメだよw)。
 初日終了。そこで校長からルール追加。これまでの雰囲気的にマジで危ないことにはならなそう。だからこそ、非殺し屋キャラが活躍する貴重な舞台ですね。十三が戦うとどんな相手でも「基本的には十三が超人すぎるからなぁ」ってなると思うんですが、今回(次回)のは完全にフェア。「普通の生徒」というのを強調するための今回「殺し屋」だったのですね。キレイな流れだ。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 12/1が沖縄産コーヒーの日(なにそれ?)なので、家でドリップコーヒー淹れてみよう特集。基本的な知識と実践的な方法がまとまってて面白いんですが、正直めんどくさいな……。ゆっくりと時間をかけることが逆に心を整えるのに役立つ、的なことを言い出した(モイちゃんが)時点で「そういう結果的な副産物の話を始める前の人に主目的のように言うのやめてください」って心の壁が反り立っちゃう。
 私も水出しコーヒーは楽だからやるんだけど、『ウィッチウォッチ』該当回であったように、クソサブカル趣味である。いや、こちらからしたら丁寧なドリップコーヒーも「別に大差なくない!?」という気持ちだが。
 まぁ、マスターが直接淹れてくれる系のコーヒーショップ(滅多に行かないが)に行ったときに何をしてくれてるのかが詳しく分かるようになったので特集としては面白かったです。「店員が勝手に淹れてくれるお店って最高だぜ!」とありがたみが増しました。

次号予告

 『カグラバチ』が表紙巻頭。血吹き出しながら『アオのハコ』の紹介をするハクリが可愛い。そこまでして転送してほしくはない。

目次

 JUMPマニアッククイズ。マジでつまんねぇ挨拶で終わったので悲しいぜ。とはいえ、まぁ他に書くこともないわな。

愛読者アンケート

 付録。今回も奇をてらった系なんですが、めちゃくちゃ詳細に質問してくるので笑う。マジで今後どうするかをここで決めるって感じのデクだ。
 漫画を読む量。一月に、単行本はほぼゼロ。漫画雑誌は、ちゃんと全部読むのは2つかな。軽く読むのだと5くらい。ただ、質問は「何冊」なので、冊数だと週刊のジャンプが3か4増える。他は月刊。学習漫画は読まない。漫画の感想を話せる人はいない。ブログがあるよ……!(『ONE PIECE』的な泣き顔イメージ)

総括

 水曜深夜更新は無理だったけど、まぁボチボチなんじゃないかしら。

 ベスト作品。『しのびごと』。今週は本当に良かった。
 次点は『アオのハコ』。BLの波動。

 ベストコマ。『アストロ』のラスト見開き。これが動いても魅力的かは分からないけど、とりあえず今週は最高だった。

 ベストキャラ。『超巡』より真噛明日香。ぶっちゃけキャラクター自体は結構ベタだと思うんですが、なのに本作に出てくると、本作の中で動くとマジで完璧なバランスで魅力を放つのでちょっと感動した。しごでき風スーツ成人女性良いよね……って私が言うと普通にキモいだけだと思うんですが、本作はこれが面白くなってしまう。
gohomeclub.hatenablog.com

謝肉祭まで

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