北区の帰宅部の意訳

映画の感想を書きます(希望)

週刊少年ジャンプ2024年47号の感想

 『ドラクエウォーク』の新ガチャ武器。配布チケットで当たりました。いいだろ~。けどホントはあまぐもの杖が欲しい。

表紙

 『SAKAMOTO』。4周年だそうで。坂本自身は本編に登場しない……と思ったらシンすら登場しないので笑った。

読者プレゼント

 鳥。鳥ダジャレも多くて嬉しいのだが、それ以上に鳥イラストがめちゃくちゃ可愛い。かなりリアル寄りなのだがワンポイントでデフォルメが入ってる感じが大変好み。そんなイラストは葛串克先生らしい。良かったのメモしてしまう。

巻頭カラー『SAKAMOTO DAYS』186話

 第2回人気投票のお知らせ。シン優勝だけ覚えてたが、坂本の低さに笑ってしまった。今最も不人気なタイトルロールかもしれない。しかし、次で伸びるキャラがまったく思いつかない。タカムラはかなり伸びると思うが、それでもトップ層に食い込むほどではないんじゃないかなぁ。あと誰かいたっけか。
 本編。最近登場の占い師アタリ回。まさかのオンリー。巻頭らしさゼロなので強い。いや、これはコロナ休載の可能性もあるか。
 そんなアタリ、自ら脱獄する意向。担当の人に “死ぬよりマシでは” と誘うくだりとか的中率100%の占い師らしくて良かった。そして、B3からB2へ移動。一気にシンたちの目標達成が近づきましたな。前回の迷路紹介では「まだまだ長そうですぞ」とか思いましたが、今週早速「もうすぐ終わりそう」と改める。
 アタリの超能力の説明。 “自分の運勢を正確に把握し” というのがちょっとラプラスの悪魔っぽい言い回し。これは予想通りだが、完全にラプラスの悪魔ってわけではなさそうなので普通に外れだったw あくまでも「運勢」とか「運」なのだな。
 あくまでも運なので、具体的にどんな連鎖で相手が死ぬのかは知らない。ここはシンと対照的ですね。殺人ピタゴラスイッチという意味では同じだが。運命の人とは共通点があるらしく、かなりシンが怪しいのですが、ちょっと怪しすぎるのでやっぱ平助がモテる可能性を疑っちゃうな。てか、そうじゃないと平助が同行した意味がほとんどないので。跳弾がピタゴラスイッチに近いと言えば近い……とか。

『あかね噺』131話

 解体の件。良識的な(あかねたちからして穏健に思える)師匠たちも解体の決定には納得済みらしく絶望感。逆らえないので流れに乗ってる側面もあるかもしれないが、解体という論理には納得してるようで面白い。やはり落語界のシステムが病床の師匠に優しくない。個人よりも落語界全体を優先するような価値観も関わってそう。
 んで、志ぐまと一生の過去について。究極の決断を迫られるあかねが作品の土台となる過去(設定)に迫るのは分かる話なのですが、正直この手の衝撃の過去的な展開に最近それほど興味を引かれなくなってるので、「あっ そっち系なの……」と高まってたテンションがかなり落ち着いてきた。変に過去編にならず、あくまでもあかねが聞いたり、動いたりする話になるといいな。

『ONE PIECE』1130話

 現実パート……じゃなくて元々の一味がいたところパート。新聞のバツマークが熱い。ロビンが名推理で「ここが怪しいですよ」と読者に提示するが、彼女自身は何も分からない。アラバスタ編で彼女は敵だったからなw 露骨な誘導と、それでもピンときてないロビンが妙に間抜けが微笑ましい場面だった。先週だっけ? チョニキがルフィたちの方に入った件について「マスコットだから優遇されてる」「イーストブルーの5人が良かった」的な話をしたけど、そうではなく、明確にアラバスタ編の以前と以後で分けたのですね。チョニキが新聞を見たらバツの意味に気づいてしまう。
 ビビと直接会う話になるかは分からないけど、そうなったらロビンとの間に気まずい空気が流れてほしい。もうそういうのすっかり忘れてたけど、バロックワークスでの狼藉を考えたら割り切れないところもあるだろうよ。
 んで、ルフィ。ロキと会う。やはりここでも世界樹的な話は出てくるのだろうか。てか、『ONE PIECE』にも世界樹ってあるんだっけか。アダムとイブとかあったよね。サニー号に使われてるとかそういうの。
 とか思ってたら、最後に出てきたのがめちゃくちゃ世界樹っぽい。分かっちゃいたが、北欧神話要素が特盛りでどうしよう。『ドラクエ』と映画『マイティ・ソー』シリーズくらいしか知識がない。あと『アイスヘッドギル』。最後の見開きの、何層かに分かれてる世界樹(たぶん)の世界はアスガルド、ミッドガルドとかそういうやつ。ルフィが分かれる前、みんなで渡ってたのはビフレスト的なやつ。虹の橋。『マイティ・ソー』でもお馴染みだし、『ドラクエ』だとりゅうおうの城に向かうやつ。巨大な剣は……『マリオRPG』で出てきたやつ(違うよ)。『マイティ・ソー バトルロイヤル』でスルトが使ってたやつでしょうか。ラグナロク関連のやつ……と書くと『アンデッド』にも近づきますね。
 まぁ、とにかく各ガチ勢は大変そうですが頑張ってください。北欧神話ガチ勢は急に出番が回ってきて楽しそうだし(羨ましい)、『ONE PIECE』ガチ勢が急いで北欧神話勉強し出すであろう現象も微笑ましくて好き。ここまで露骨かつ直球特盛りで来るとは思わなかったよ。

『逃げ上手の若君』177話

 ミマとの結婚は保留。普通だ。あまりにも普通。「そんなことがあり得るんですか!?」と驚いてたら「あり得ません」と言われてしまった。やっぱ無理なんかい……。
 とはいえ、それにまつわる雫の人間堕ちがキッカケで尊氏の神ガードの攻略法が見つかる、という流れは良かった。基本的に本作の神力システム面白くなかったんだけど、久しぶりに面白かった。
 顔でかい人。顔を近づけて分かりやすくしたコマよりも引きの全身の絵の方が「何かがおかしい……」ってなって面白いな。一瞬絵が下手なのかと心配になりかけるギリギリのバランス。素晴らしいサイズ感。

『アンデッドアンラック』227話

 マスター戦。ダイジェスト的に、断片的に描くのが個人的にあまりうまくいってないと思ってたんだけど、今回はジーナとチェンジのタイマンを比較的じっくりと。安心して楽しいんだけど、タイマンというシンプルな戦いだからこそ「これで勝てちゃうの?」みたいな気持ちも少し。いやまだ勝ったか分からんけど、気合いと根性で勝てそうな雰囲気なのがちょっと違和感。時間稼ぎでジュリア覚醒で大逆転って話だと思ってたので、ジーナが驚くほどに、特に策もなく、善戦してる。

センターカラー『魔男のイチ』7話

 クムギの苦労。変人2人(あとウロロ)の相手に疲れまくる……と思ったらイチは全方向に無垢なので意外とすぐ打ち解ける。「若者は良いですなぁ……」みたいな気持ちになってたら、デスカラスがそれに嫉妬するので笑った。大人サイドにいる自分を許せない。
 そんなクムギ。純水を出せるらしい。ただの水じゃない。純水。魔法の名称で実際は純水じゃないかもしれないが、純水だとしたら普通に超便利そう。洗車や窓拭きにもってこいですね。てか、家にあります。純水a.k.a.精製水。雑に拭いても水が完全に乾く(跡が残らない)ので便利です。クムギちゃん、定期的に我が家に来てほしい(ウォーターサーバー感覚)。

『アオのハコ』169話

 結構マジで気になってた犯人、マジの悪人だった。ここまで明白に悪い人が出てくるの珍しいので驚いてしまった。ただし、彼が悪に堕ちたのは失恋のせい。恋愛の負の側面って感じのデクだ。そして、失恋からの闇堕ちというのはつまり、匡の未来の姿かもしれない、ということですね。「匡の脳破壊をもっと見せろよぉ!!」という状態で突然大喜たちのイチャイチャに移ったので少し面食らってたんですが、しっかりテーマとしては匡の話が継続してたので安心。さすがだぜ。倉庫の入り口で菖蒲にブチギレられる匡の姿を妄想すると非情においしいです。噛めば噛むほど味がする。「帰っていいですよ」と促す高砂くんが憎たらしい……。背中越しに2人がイチャイチャする声聞いててほしい。

『JF2025告知マンガ』佐々木恵

 最強ジャンプの人ですね。今は連載してないっぽいのかな。というか、最強のジャンルだと、途端にネット上の情報が少なくなるので少しびっくりしました。
 本編。まぁいつもの感じで、かなり説明に徹する感じだったと思います。ただ、その説明内容がなかなかジェネレーションギャップというか、時代の変遷を感じる。今はアプリで管理するのですね。顔写真まで用意させられて、そこまでガチガチに厳しいとは思わなかった。そういや、こないだマキタスポーツがラジオで、子供をこういうイベントに連れて行こうとしたら何をするのもQRコードで、そのたびに個人情報を吸い取られる、みたいな話をしてたっけか。完全にこの話だ。わざわざ最強人脈を使ったのは子供に読んでもらいやすくするためなんだろうけど、実際に読むのが必要なのはその保護者ですね。大変だなぁ……。

センターカラー『OSAMU』千木チキ

 読切。金未来杯。名前が特徴的(チキチキではない)というのもあって覚えてます。かなり面白かった記憶。特に最初に本誌に載った手塚賞準入選のやつ(将棋)は4年前ながら未だに記憶に残ってるくらい良かったし、衝撃的でした。これは優勝か……?
 本編。優勝じゃなかった。極端につまらんとまでは行かないが、まぁ最強主人公でちょっと緩いやつだったなぁ、みたいな印象。絵は可愛いので好きだが、昔の作品のときのような驚きはなかった。逆に言うと、キレイにジャンプに載ってるバトル漫画っぽくまとまったという感じもあるのだが。
 あとは、怪獣モノを軽いノリでスカす、みたいな感じが「今怪獣モノは大真面目に王道やった方が見たい」となって、勝手ながら残念。時流的にもそっちだと思う。たぶん。
 とはいえ、絵的な満足感は高かった。たぶんそれでは優勝。怪獣爆破の上段見開きも意外性があり、クソハデでもあり、それほど重要視されてない感じ(主人公視点)もあり、それでいて見上げる感じにも繋がってて良かったです。これは絵というかコマ割りの方か。怪獣モノにおける見上げる視点って良いよね。エモい。最後の見開きも超かっこよかった。かっこいいのにどうでもいい日常になってる感じがオシャレですね。

『白卓 HAKUTAKU』5話

 ゲーム作り開始。驚くほどにサクサクと、順調に話が進んでいくのだが、それが漫画的な都合ではなく、主役2人のスキルの高さに基づいてるのが感じられる。特にスイクンの方か。作家として核になるわけじゃないが、チームを動かす意味では最重要な存在という説得力があって素晴らしい。天才作家みたいなものが描かれるのは割と普通だけど、その隣のプロデューサー的な仕事がかっこよく描かれてるのが意外であり、面白い。
 それぞれ出来上がったゲーム。すごい今更気づいたんですが、こういうゲーム作りに関わる人たちってあらゆるジャンルのゲームに興味を持って、それなりにうまくないといけない(最低限プレイできないといけない)のですね。自分のこと漠然と「ゲーム好き」だと思ってたけど、パズルゲームとか苦手で敬遠しちゃうし、人狼もやったことないから「私はいいや……」みたいなテンションになってしまいそう。好きの度合いというか、覚悟の違いを感じてしまった。これは本作が悪いとかそういう話ではないですよ。本作はむしろ、そんな興味ない人に対しても分かりやすく「おちものなのに横?」というフックを用意してるわけで、工夫を感じる。

『夜桜さんちの大作戦』247話

 長男の単独作戦の説明。具体的な内容すべて分かっていたとは言わないが、比較的、何となくの方向性は事前に分かっていたことなので、正直そんなに引き込まれるような話ではない。前半。あと、会長がお見送りするだけで終わりだったのには笑った。いや、さすがに彼は彼で別の単独行動に出るんだと思いますが。単独というか、いざというときの補佐みたいな感じかしら。
 可愛いあるふぁで乗り切る後半。正直「アイさんの方が可愛いけどな」という気持ちなので複雑だが、たしかに今回の太陽が身を切る作戦は子供に伝えるのは酷すぎる話ですね。しょうがないというか、ああいう可愛いノリで済んだのが逆にラッキーとすら思うレベル。ガチ泣きして発散する感じなくて、心に一生の傷を負う級の衝撃だと思う。となると、ひふみスゲェ。隣でガチ泣きされると冷静になっちゃう現象もあるだろうが、それにしても。

『しのびごと』6話

 冒頭で見せたヒバリのイヤホンを使ってクライマックスで新展開、という一話区切りの構成が相変わらずキレイでしたね。伏線のような気持ちよさもありつつ、続き物ながら読切みたいな区切り感(ちゃんとオチた感)があって個人的にめちゃくちゃ好き。
 先週に続いてヒバリの演技がボロクソな扱いになるので笑った。ヨダカ視点だと彼女は圧倒的なコミュニケーション強者だけど、忍者を嫌ってて、さらに忍者のやり口を知ってる抜け忍視点だと “朝の教育番組みたいだった” となってしまう。やはり良いな、本作。今期で一番好きかもしれない。

『ひまてん!』15話

 ヒロインサミット。ひまりのスタンスがはっきりしたことでより面白くなった感があったんですが、そこにもう1人加わることで腰を据えたはずのひまりのスタンスが再び揺れる。結果的に、殿一がハーレム的にモテる話になってるが、漫画として今一番魅力的なのは間違いなくハーレムの外にいるひまり、という現象が成立してる。本作が始まったときは「今時こんなことします?」とか少し思ってたけど、今はしっかり今時感があるというか、今までの作品にはない独自性が感じられて面白い。

ジャンプ次世代バトル漫画賞のおしらせ

www.jump-mangasho.com
 久保先生による『呪術廻戦』解説、芥見先生による『ヒロアカ』解説が載ってて、今週のジャンプで一番面白いページ。特に前者。やはり久保先生のこういうホメ話はめちゃくちゃ面白い。文章がうまい、もしくは強い。審査員慣れしてるってのもあるんだろうな。 “ジャンプの箍が緩んだことが羨ましくなるほどのグロ描写” というのもジェネレーションギャップ(を感じてるの)が感じられて読者的に最高でした。てか、タガを漢字で書く人初めて見ました。さすがや……。
 こうなると、次号は堀越先生による『ブラクロ』、田畠先生による『BLEACH』解説ですね。最高では。

センターカラー『鵺の陰陽師』71話

 扉とかまどろっこしいことは無視して本編の全裸シーンでロケットスタートだ!! という思い切りの良さに笑った。ここまで露骨な全裸カラーに振り切る作品が今時あるとは思わなかったし、それが本作とはまったく思わなかった。
 本編。正直「大丈夫か?(頭)」となるカラーだったんですが、本編は面白かった。『ひまてん』もそうだけど、ハーレム的な話になっても旧態依然のハーレムストーリーをそのままやるわけではなく、新しい世代を感じさせる要素が入ってるのが良い。クソベタな話だからこそ、時代性が際立つ、というのはありそうですね。『ゆらぎ荘』のときにも似た感想を書いた記憶があるのだが、ということはあの作品はもう昔の作品ということなのか? 受け入れたくない事実だ。ま、まだ『鬼滅』(同期)のアニメが完結してないからセーフ……。
 今の本作において、それが恋心の開示。オープンにする女子は強い。そして、本作で現状その法則で最もリードしてるのがメインのキャラではなくエッチマンの人、というのがまた最高。いや、エッチマンの人は学郎なのだが、エッチマンの件でお馴染みの辻田さん。
 変に意地張らずに自分に素直になり、それをオープンにした辻田さんマジリスペクトッス! と周囲の女子から敬意を払われてるのも良い。逆に言うと、旧態依然なノリを残すパイセンは情けないというか、糾弾の対象。
 そういうお約束破りな部分が面白いと思ってたら、おもくそお約束なエロハプニングが起こるので笑う。できれば先週載って『超巡』濡れ衣専門のアパレルショップとぶつかってほしかった。超能力のない学郎は気楽でいいよなw

『カグラバチ』54話

 柴さん、敵陣営も最警戒人物として一目置くトップ妖術師だった模様。「そりゃそうじゃ」的な納得もあるのだが、ハクリのチート能力も併せて、チヒロ、仲間に恵まれすぎですね。感謝しろよ。まぁ、チヒロの出自を考えればトップ妖術師と交流があって、そのまま仲良くなるのも不思議ではないですね。勝手に「孤高のヒーロー」みたいなイメージを抱いてたので驚くだけで。
 同時に面白かったのが、昼彦。あっさり負けたのもあり、敵として不完全な存在なのは間違いないが、その不完全さも込みで可愛がられ、慎重に育成されてる模様。昼彦の「友達」の主張もそうだけど、彼は徹底して「子供」という属性が強調されますね。一方、チヒロは大人たちには恵まれたが、子供同士の仲間でいうと……ハクリがいるわな。スーパー便利能力というだけでなく、チヒロの人生においてかなり重要な存在と言えそう。チヒロは大人に優しく見守られてて、昼彦はかなり積極的に教育をされてる。ハクリは大人からの教育(彼の場合は支配だが)が完全に完結し、解放された存在。物語としてはハクリが一歩先にいると言えるかもしれない。てか、ハクリも同年代の子供の友達ができたはずなのに……という悲劇がありましたね。本作、思ってたよりも念入りに子供という側面に注力している。
 「幽」と書いて「ゆら」。それでは『ゆらぎ荘の幽奈さん』は「ゆらぎ荘のゆらなさん」になってしまう……(無意味なテキスト)。

『HUNTER×HUNTER』403話

 毒殺計画と思ったら、実はちょっとだけ時間が戻ってて、前回の手紙作戦を1王子視点で描き直す。いや、「実は」じゃねぇか、時刻の表示を私が無視してるだけだ。読まないよなぁ。そこまで把握して読んでらんないよなぁ。
 本作の世界に『ドラクエ』は存在する模様。ジョイステーションで『ドラクエ』シリーズが発売された可能性もあるかもしれませんね。いや、ジョイステはセガサターンとかドリキャスをイメージしてるかもしれないか。だとすると『ドラクエ』は出てない。『ドラクエ10』はオンラインゲームでネットありきなんですが、その場合はやはり電脳ネットなのだろうか。

『僕とロボコ』206話

 ガチルリの『バクマン。』回かと思ったらおもくそ『HUNTER×HUNTER』凱旋記念回だった。ハンター試験パロってかなり定番だと思うけど、本作がやるとさすがにレベルが高いし、何より「誌面上で冨樫とイチャイチャしてんじゃねぇよ」的な魅力が生じてるので強い。
 ちょい前、ツイッターで、「月刊膝は月刊ニー……つまり月刊ムーのもじり」的な考察をしてる人を見かけたんですが、「いや普通に『ロボコ』だろ……」と思ってしまった。おそらく『HUNTER×HUNTER』が再開したときにだけジャンプ買う人。惑わされてるの面白いな。たしかにフラットに考えると、「膝がお馴染みの作品って何!?」という話ではある。

『悪祓士のキヨシくん』17話

 普通に合格になるので良かった。棺の煽りが布石として機能するのとか見事だったし、ちゃんと審査に問題があった点も認めてくれるので良かった。優しい世界。
 トサカの不合格はさすがに動かないけど、今回の一件でスカウトされ見習いとして魔界行きの予定。優しい世界。たしかにわざわざ現役エクソシストが審査に来るんだからこういうことがあっても不思議ではないわな。『ラップスタア誕生』で落ちた人が審査員の曲に客演で呼ばれるみたいな現象。

『ウィッチウォッチ』176話

 ネム猫。何となく劇的に進展したつもりでいたけど、何も進展してないことを思い出させられてちょっと笑った。同じところでグルグルしてるな。いいぞ。
 ケイゴ。恋する乙女目線で見ても “髪もっさ” と “目の下のクマすご” となるので笑う。普通にネガティブな感想の方が多いのかよ。
 キス。私も猫とキスしたいぞ。食生活によっては臭かったりするのかな。どこ舐めてるか分かったもんじゃないし、衛生的には結構ヤバそうではある。それはさておき、ケイゴとのキス。体格差を考えると、倒れた勢いでそのままキス、という流れが「キャー!」的な感想よりも「危なすぎんだろ!」が勝ってしまう。あの勢いのまま着地してたら普通にネム死んでたんじゃないかしら。人間の頭はボウリング玉と同じ……。そして頭部が潰れたネムの死体が現れて阿鼻叫喚。ニコは一生ものの心の傷を負う。悲しい。
 寝ころぶ猫でウルフに変身。しょうもなさすぎるトリガーで笑ったのですが、案外これは今後役に立つ日が来るかもしれませんね。モノの準備がなくてもネムさえいれば変身できるってかなり便利なのでは。牢屋に閉じこめられたケイゴの元へ、猫の姿で潜入したネムが現れ……みたいな。牢屋に閉じこめられるなんてことがあるかは分かりませんが。

『願いのアストロ』26話

 氷室の “女のクセに!” 。彼がミソジニストなのは納得なのですが、レリ姉がブチギレるのでこれまた良かった。たしかに、あの家庭だとたしかにそういう苦労は多そう。親父は差別してる自覚ないんだろうけど、環境的な、システム的な問題には無関心なイメージ。シオウがこじれたのと同じ感じ。
 3人の連携で空を飛ぶ氷室。「いや氷の翼いらねぇだろ」とマジで思ったんですが、よく考えたらこないだのアニメ『ヒロアカ』でも飯田ジェットに轟が氷の翼出してたわ。あんな雑な飛行でも翼(雑な形状)って有用なのだろうか。
 連携よりもタイマン主義なヒバル。いや、ヒバルというより世剣家全体か。ヒバルの雑パンチで連携を壊し、そのまま3ヶ所でタイマン成立。ヒバルの性格、発想、行動、必殺技が戦略的な合理性にキレイに繋がっていく。超キレイ。

『キルアオ』74話

 敵陣営の子供らしさ、味方陣営の大人(プロ)としてのしたたかさを描いてからの決着。その果てに仲直りするのが最高だった。学園らしい爽やかさ。そこに混じる十三の親父臭さ、という基本設定の魅力が炸裂しておる。
 そんな十三のトドメ。まんまライダーキックなので笑う。かっこいいのか親父臭いのかよく分からない絵面だ。ライダーキックがそもそもな話だけど、あれ、「本当に強いの?」と気になってしまう。空中で二段ジャンプできる世界だったら強そうだし、空中でクルクル回転したままかかと落としする(『ヒロアカ』ミルコみたいな)なら強そうだけど、ただ上がった分落ちるだけだから加速の要素ねぇんだよな。

『超巡!超条先輩』35話

 ポングランパ登場。初回の道場とかすっかり忘れてたので笑ってしまった。そうだったね。大事に育てられた娘さんなんでしょうね。超巡の噂を考えれば心配になるのも当然だわ。
 この手の親系が出てくるエピソード、割と定番だと思うけど、ちゃんとそいつが超巡の天敵として説得力あるので面白い。性格と能力がどっちも相性悪すぎる。読心メタのくだりは新ルールによるギャグだったけど、正直「どうせ効かんでしょ」という気はしてたので、そこまで都合の良さは感じない。そもそも読心術、花園の件があるのでそこまで万能なイメージがないというか、むしろ超巡がからめ取られるイメージが強い。相手の領域を展開してあげるような存在になりつつある戦歴。
 んで、コンビ(ローボもいるが)で良い仕事をして、一目置かれる。ここがちゃんとチームプレーだったのも良いし、何より先陣を切るのがポンだったのが良い。ぶっちゃけ「全部超巡で大丈夫だったのでは?」と思わんでもないが、考えるより先に足が出てしまうのがヒーローの資質って感じのポンだ。

『妖怪バスター村上』18話

 名前は出てた酒呑童子が初登場。漫画家やってそう。
 酒飲みなのでいわゆるクズキャラというのは分かるのだが、無駄に自信があるクズなので、理屈と正論で攻める村上がまったく通用しないので笑った。直前の『超巡』もそうだが、万能にも思えた主役がメタられるギャグ、面白いよね。そして村上の天敵であるのと同じ理屈で、参謀であるHAKUTAKUの天敵でもあると分かるのも良い。あっちの組織も大変そうだな……。
 論破は無理なので、北風と太陽的な発想で勝負に出る村上。 “ドカ食い酒サウナです” の欲張りセットの身も蓋もなさには笑ったし、 “人間はやっちゃダメです 死ぬんで” と注意書きもあるのが優しい。酒とサウナだけでも下手すりゃ死ねそうだもんな。てか、こないだの進級試験のときにも突然道具出してフランベしてたけど、ああいう具現化方向の現象も言霊で実現してるってことなんだろうな。ギャグ漫画的にはお馴染みの現象だけど、本作の設定だとおそらく。意外とギャグ漫画らしい世界を誰よりも満喫してる男、村上。
 ラスト。ドラゴンのことをシロイルカとアプリが判断してましたが、シロイルカに背びれは存在しないので、HAKUTAKUはアプリの精度を疑った方がいい。

巻末解放区!WEEKLY週ちゃん

 10/26はデニムの日。なので歴代ジャンプのデニム&ジーンズ似合いニストコレクション。心の中で投票してください。
 中には「この服ってデニムなの?」というキャラもいたりするんですが、まぁそういうのは投票で強くないだろうから困らないんだろうな(そもそも心の中だから困らない)。
 名前の時点で『ヒロアカ』のベストジーニストが強いと思うんですが、よく考えたら優勝候補はモイちゃんでしょうね。ここまでピッタリなキャラがいるのも珍しい。それも現連載陣に。

次号予告

 『夜桜さんち』が5周年で表紙巻頭。6周年はない気がする。アニメが続く限り連載が続く法則も今や昔ですし。
 気になってた『しのびごと』もしくは『白卓』のセンターカラー、やはりなかった。『魔男』は特別な存在であった。両作が2度目のセンターカラーやる頃には表紙やってそう。
 予告ページ、七悪がハクリのテレポート能力に興味を示してるんですが、テレポートなら柴さんじゃね?
 個人的な注目はバトル漫画賞のページ。特に堀越先生による『ブラクロ』評。

愛読者アンケート

 読切について。金未来杯は支持しない。別につまんないこたなかったけど、全部支持するになるのもアレなので……。
 紙ジャンプを買う頻度。毎号。毎号以外と答えた人に追加の質問があるんだけど、まぁ『HUNTER×HUNTER』を連想せざるを得ませんね。

総括

 1日遅れました。理由、分かりません。何か毎日書き始めるのが遅かった。

 今週のベスト作品。作品じゃないけど「ジャンプ次世代バトル漫画賞のおしらせ」。真面目に考えて今週一番面白かった。
 次点は『アオのハコ』『しのびごと』、ついでに読切という感じだろうか。

 ベストコマ。『ONE PIECE』のラスト。エルバフ全貌が非常にワクワクさせられた。とはいえ、あの情報が今後すべて出てくるとなると気が遠くなるので、全部やらなくていいからね。『ONE PIECE』はやりそうでちょっと怖い。

 ベストキャラ。『鵺』辻田。覚悟を決めた恋する乙女が周囲の女子からリスペクトされてるのが非常に良かった。クソベタお色気回なのにで新しい時代を感じる。
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