「ゼレンスキー大統領が挑発しなければ、こんなことになっていなかった」日本一のロシア通・鈴木宗男の激白
宗男が吠える(後編)ウクライナの自爆ドローン挑発がそもそもの原因だ
田原総一朗 ウクライナ侵攻は世界中から非難を浴びて、思うように進撃が進まない。もしウクライナから撤退すれば、プーチンが逮捕される可能性がある。そこがああいう全体主義国家の怖いところです。進撃への展望もないし、侵略をやめたら逮捕されて殺されかねない。実はプーチンには展望なんて何もなくて、困りきっているんじゃありませんか。
鈴木宗男 ゼレンスキーがウクライナの中立化を宣言すれば、ロシア軍の侵攻はすぐに治まります。
田原 彼は絶対そんな宣言はしないよ。むしろロシア軍に殺されることを望んでいるフシすらある。
鈴木 ゼレンスキーが殺されたら、同情が集まるのでロシアは困ります。そもそも彼に「殺されてもいい」というほどの腹はありますかね。
田原 そこまでの腹がなかったら、こんな戦いしないよ。
鈴木 彼が冷静に話し合いをすれば、こんなことにはなりませんでした。なぜプーチンさんと話し合いをしなかったのか、私は不思議でなりません。ウクライナとロシアの軍事力は、比較にならないほど大きな差がありますよね。なのに2021年10月23日、ゼレンスキーはウクライナ東部に自爆ドローン(無人攻撃機)を飛ばしました。プーチンさんはビックリして、ただちに10万人の兵をウクライナ国境に配備したわけです。ゼレンスキーがドローンなんか飛ばしてロシアを挑発していなければ、そもそもこんな騒ぎにはなりませんでしたよ。
田原 ドローンを飛ばした理由ははっきりしていますよ。戦うという姿勢を見せただけで、17%まで落ちた支持率が90%を超えたんだから。
鈴木 ゼレンスキーは火炎瓶闘争の準備をする市民を止めるどころか、一般市民に「銃を貸し出す。ともに戦おう」と呼びかけています。あの様子を見たとき、「欲しがりません勝つまでは」「一億総玉砕」と言って竹槍で軍事教練し、挙げ句の果てに原爆を落とされた日本の姿を思い出しましたよ。