【特別企画】
「ポケポケ」新パック「幻のいる島」、新カードを最速ピックアップ! 対戦で活躍しそうな注目カード紹介
ミュウex、セレビィex、ジャローダ、シャワーズなど強力なカードが登場
2024年12月17日 18:26
- 【テーマ拡張パック「幻のいる島」】
- 12月17日15時 配信開始
本日12月17日、「Pokemon Trading Card Game Pocket(以下:ポケポケ)」に待望の新パック「幻のいる島」がリリースされた。
今回のパックでは「ミュウ」や「セレビィ」といった可愛らしい幻のポケモンを筆頭に、対戦環境を大きく変え得る新カードが数多く登場している。リリースから初めての新パックという事もあってプレーヤーからは大きな期待を寄せられている。
今回の記事では特に注目のカードをピックアップして、対戦においてどのような活躍が見込めるか、どのようなデッキに投入されるか等を紹介していこうと思う。
「ミュウex」/「かけだし調査員」
最初に取り上げたいのは、「幻のいる島」の表紙を飾っている「ミュウex」だ。たねポケモンのポケモンexで逃げエネルギーが1つ、超エネルギー1つで使用できる「サイコショット」がある事から序盤から小回りの効きやすいポケモンだが、特出すべきポイントはなんと言っても無色エネルギー3つで使用できる「ゲノムハック」だ。「ゲノムハック」は、相手のバトルポケモンのわざ1つを何でもコピーして使用できるため、状況次第で絶大な効力を発揮するわざとなっている。
対面想定として特に有効な相手となるのが「ミュウツーex」や「リザードンex」等のトップレベルの使用率を誇るポケモンexを使用するデッキだろう。今までは、育ちきったこの2匹を倒すのに相当な準備か上振れが必要だったが、「ミュウex」のHPも多く対面次第でわざの威力も高くなることで、今後は無色エネルギー3つでどのデッキでも反撃が可能になる。対戦環境を大きく変えてくれる存在になるだろう。
「ミュウex」を入れられるデッキタイプが非常に多いので汎用カードとして無難に活躍しそうだが、特に相性が良いデッキとしては超エネルギーでシナジーがありつつ、ミラーや「リザードンex」に対して強く出られるようになる「サーナイト+ミュウツーex」デッキへの投入だろう。サーナイトの特性「トランスシェイド」が機能し始めれば超エネルギーをどんどんつけられるため、「ミュウツーex」のサブアタッカーとして優秀だ。また、このデッキでは序盤からバトル場に出して機能してくれるポケモンが少なかったので、わざ・逃げエネの両方で小回りが利く「ミュウex」の存在はかなり有難いだろう。
また「ゲノムハック」が無色エネルギーでも撃てる部分を活かして低エネで速効を仕掛けられるデッキタイプにもこのカードは組み合わせやすい。
草1エネルギーで最速80ダメージを狙える「ナッシーex」や、「カスミ」によるエネルギーブーストも狙えながら水2エネで80ダメージを安定して叩き出せる「スターミーex」デッキに投入し、万が一相手の強力なポケモンexが育ってしまったとき用に余ったエネルギーを着けてベンチで育成するプランがかなり強そうである。流行りのデッキによって使えるわざが変化するトリッキーなポケモンなので、色々なデッキに投入して挑戦してみるべきだろう。
また「ミュウex」の専用サポートとして登場した新カード「かけだし調査員」の存在もこのカードの強さをさらに補強してくれている。「ミュウex」をバトル場から戻せるという単純な効果だが、ポケモンをきぜつさせられる前に手札に戻せる強さはすでに「キョウ」が立証済みなので、同じような活躍をこのカードに期待できる。今後は「ミュウex」と対峙する事を踏まえて一撃で130ダメージを出せるようにデッキを調整する必要があるかもしれない。
他にも超タイプポケモンの汎用サポートとして「幻の石板」、超タイプ版のニャースと言っても差し支えない「シンボラー」など、超タイプを底上げしてくれるカードも数多く登場しているので、超タイプに寄せた形で「ミュウex」を使ってみるのも面白いだろう。
「セレビィex」/「ジャローダ」
「ミュウex」と双璧を成す人気ポケモンとして「セレビィex」も見逃せない。待望の種ポケモンかつ草タイプのポケモンexでありながら、逃げエネが1つと使い回しがいい。2エネで使用できるわざ「パワフルビーム」は、自身についているエネルギーの数までコイントスを行ない、表の数×50ダメージと序盤から終盤まで活躍が見込める。HPも130と非進化にしては高めで、対戦環境で活躍している「ピカチュウex」を一撃できぜつできる120ダメージをギリギリ10耐える事ができるのも強味と言えるだろう。
また草ポケモンの新たなサポーターとして注目したいのが新カードの「ジャローダ」で、特性「みつりんのぬし」により草エネルギー1つで2つ分として扱えるようになるため「セレビィex」の場合は1エネでわざを使用できるようになる。加えてエネルギーの数だけコイントス回数が増えていくため、後から「ジャローダ」を出したとしても火力を青天井にできる事からも相性バッチリなポケモンとなっている。
既存の草ポケモンサポーターである「ドレディア」や「エリカ」等も組み合わせ可能なので、今期の草タイプは十分最前線で戦えるデッキになったと言えるだろう。
「プテラex」
次に注目したいのが「プテラex」だ。特性「げんしのさだめ」の効果によって相手がバトルポケモンを進化させる事ができなくなり、その上で2エネ80ダメージと「スターミーex」等と同じ水準のコスパの良いダメージが狙えるポケモンとなっている。
進化させたいポケモンがバトル場にいる場合、ポケモンを一度ベンチに逃すしかないので、テンポ面で有利になれる。既存のデッキタイプだと「フシギバナex」や「カツラ」を用いたデッキなど、メインアタッカーもサポーターもどちらも進化を必要とするタイプのデッキは天敵となり得る存在だ。このカードが流行るのならたねポケモンのサブアタッカーをデッキに投入するなどの対策が必要になるだろう。
また、このポケモンは自身の進化前がグッズ「ひみつのコハク」であるという点にも注目したい。他の進化ポケモンと異なり、たねポケモンのサーチカードとして活躍している「モンスターボール」ではアクセスできない不便さがあるものの、逆に言えばデッキに投入しても他のたねポケモンのサーチを邪魔しないというメリットになり得るのだ。進化ポケモン同士を混合したデッキタイプは手札に来るたねポケモンと進化ポケモンがちぐはぐになって事故るケースが少なからず存在するので、「プテラex」は「モンスターボール」によるサーチやゲームスタート時のたねポケモンチェック等で相方の邪魔をしない分、他の進化ポケモンと組み合わせやすいカードと言える。
また「プテラex」は闘エネルギー+無色エネルギー1つずつでわざを使用できるため、タイプの違うデッキでも出張できる可能性は十分にあるが、組み合わせやすいデッキタイプとしてはやはり闘タイプのポケモンと組み合わせたいところ。
個人的にはコスパのいいわざで速攻を仕掛けやすい点と、他の進化ポケモンの邪魔をしずらいという点を活かしやすい「ガラガラex」デッキや「サンドパン」、「オコリザル」のようなポケモンで足早に戦うデッキへの投入をお勧めしたい。闘ポケモンは流行りの「ピカチュウex」へも弱点をつけるため非常にポテンシャルの高いカードだと言える。
「リーフ」
サポートで注目したいのがトレーナーズの「リーフ」。逃げエネルギーを2つ軽減できる効果によって相手の計算を大きくズラす事が可能になっている。
特に再育成が難しい2進化ポケモンや、逃げエネの重さが足を引っ張っていたポケモンが、「リーフ」の登場で柔軟な動きが可能になったのは大きい。逃げエネが3のポケモンも「スピーダー」と合わせれば無償でベンチのポケモンとチェンジできるため、今後は逃げエネルギーが重いポケモンが出て来たからと言って油断はできない環境になるだろう。
「シャワーズ」
水タイプのポケモンで注目の新カードが「シャワーズ」だ。特性「おしながす」によってベンチの水ポケモンからバトル場の水ポケモンへ何回でも水エネルギーを移動させる事が可能になる。
エネルギーの付け替えが自由に行なえることで、逃げが容易になったり、ポケモンの育成が手軽になったりなど利点が多い。何より「ポケポケ」を遊んでいるプレーヤーならおわかりの通り、水タイプのデッキにはトレーナー「カスミ」が存在しているため、飽和したエネルギーを有効活用できるようになるのが非常に強力といえる。
これまでの水タイプは比較的コスパ良くわざを撃てる「フリーザーex」や「スターミーex」が「カスミ」を使って足早に攻め立てるタイプのデッキが主流だったが、このカードの登場により「カメックスex」などの育成コストが重めなポケモンも柔軟な動きが可能になるため活躍が見込める。
「ドガース」/「ペンドラー」
既存デッキタイプの強化として目を惹くのが、新たな「ドガース」を貰った「マタドガス」を用いるどくデッキだ。
元々「マタドガス」の特性によるどく、そこから「ベトベトン」に繋げて大ダメージとダメージコントロールを行ないつつ、ピンチになったら「キョウ」で逃げるという立ち回りを得意としていたデッキだが、新カードの「ドガース」が、低コストで「ドガース」の頭数を増やしてくれるため、マタドガスの同時育成が格段に安定するようになるだろう。
また次代のアタッカーとして登場した「ペンドラー」は、2進化ポケモンなので少し重めだが、2エネで「ベトベトン」と同じダメージを狙えるため、違った使い勝手となってくる事が予測される。新星どくデッキとしてどこまで環境デッキとやりあえるか楽しみなアーキタイプとなっている。
「ゴローニャ」
もう1つ注目のアーキタイプとして筆者は新カードの「ゴローニャ」用いた「タケシ」軸のデッキを推したい。
2進化かつ、必要なエネルギーが4つと重めに感じるスペックだが、たねポケモンなら1撃、進化ポケモンやポケモンexなら2回で倒せる120ダメージを与えつつ、次ターンに受けるダメージを-30できる「ガードプレス」はその重さに見合った性能と言える。
「ピカチュウex」は弱点じゃなくても一撃、今後流行るであろう「セレビィex」や「ミュウex」に対しても「サカキ」込みで一撃必殺を狙える。「ミュウツーex」等に対してはダメージ軽減で実質HP190で耐える事ができたりと数値面でかなり強力なステータスとなっている。
育成面においては「タケシ」でエネルギー加速を狙える。「ミュウツーex」など、HPが150ラインのポケモンに対しては「最強の遺伝子」のゴローニャと進化を使い分けるなど独自の立ち回りで不意を突くことも可能となっている。2進化なので序盤をどう耐えるかがポイントになるが、やり応えとパワーは備えているデッキと言えるだろう。
「ポケモンの笛」
最後に注目したいのが新たなグッズ「ポケモンの笛」だ。相手のトラッシュから無理やりたねポケモンを引きずりだせるグッズで、「ナツメ」と合わせて使う事で盤面ロックや思わぬリーサルを狙う事ができる。
他にも相手のベンチポケモンの数だけダメージが上がる「ピジョットex」や、ベンチポケモンにダメージを与えられる「ゲッコウガ」等と組み合わせて、HPの低いポケモンを連続できぜつさせたりなどオシャレな使い方も可能だろう。「最強の遺伝子」の「ピジョット」もベンチ入れ替え能力を持っていたので、相手のベンチをコントロールするデッキとしていやらしい戦法を楽しむ事ができそうだ。
今回紹介するカードは以上となるが、「幻のいる島」では他にも強そうな新カードが実装されている。強化されたデッキや新たに活躍を見込めそうな新デッキがまだまだ存在しているはずだ。ぜひ色々なカードを使ってデッキ構築を楽しんでみて欲しい。
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