何とか庵日誌

本名荒井が毒にも薬にもならないことを書きつづるところ

AI時代だから

 近年気づいたこと。おもしろいことは、実はたいがいめんどうくさい。
 それと「楽なこと」と「楽しいこと」は必ずしも一致しない。

万年筆クリーニングセット買った

八文字屋さんにはなかったんだ(泣)

 パイロットの万年筆用クリーニングセットを買いました。何年か前に発売されて以来、これはよさそうだと注目してたんですが、売ってる場所がなかなか見つからず、今の今まで買えずにいました。ちなみに見つけたのは天童の新月堂さん。
 セット内容は洗浄液とスポイト。このスポイトがパイロットのペン先に合わせて作ったやつで、パイロットの万年筆を常用している荒井が喉から手が出るほど欲しいものでした。
 これでうちのカクノやらカスタムやらキャップレスのペン先が洗い放題なんですが、よくかんがえたらコンバーターで間に合ったんじゃないかというのはなしで(おい)
 

荒井はいつでも山行ける服着てることが多い

dig-it.media


 例によってお題と記事は関係なく、いわゆる「アウトドア」と「登山」は必ずしも同じではないなぁと、山登るようになってからつくづく感じます。「アウトドア」と銘打っているものが、山登りにも使えるとは限らないのだ…

「JETHERI」




 去年おととしとプログラム入力をサボりがちだったので、今年は少々まじめにやっております。果たしてこの調子でいつまでやる気が保つんでしょうかということで本日もMSXプログラムネタ。今回はベーマガ85年4月号より「JETHERI」です。
 作はかのたかしくん氏。「悟空」「かべ」「いってくる!」等の技巧に凝った、かつ不思議なルールの作品を得意とする投稿者さんですが、本作は不思議な方に属する作品です(おい)*1。

ゲームスタート。ワイヤーでどんどん救助していこう。

 題名のごとくヘリコプターアクションゲームです。舞台はマグマ活動で沈みつつある島。そこに取り残された人々をヘリコプターで救出しましょう。しかし島の上空に浮遊する「マグマの化身」*2が妨害してきます。ぶつかればワンミスです。ビームで攻撃するなりうまく避けるなりして対処しましょう。ビームは一発撃つごとにスコアが10点減ります。

ビームは敵をひるませることができる。
ただし一度でも使うとカンストは難しい。

 ヘリは降下する際、下にワイヤーを下ろします。これで要救助者を捕まえると、自動で吊り上げて安全なところまで退避させられます。3人救助する度に島にいる要救助者の色が変わり、救出時の得点も上がります。
 ただし島は次第に沈んでいきます。一段沈む目安は要救助者が島に左から右端に到達するまで。沈みきると強制的にゲームオーバーですので、その前に助けられるだけ助けましょう。迅速な行動が攻略の鍵です。

愉快な動きは大きな見どころ。
助ける度デモを見せられるのはちょっとうっとうしいが(おい)

 チェッカーフラグでのDr.Dのコメントによれば、本作は動きを重視しています。そのとおり、要救助者のアニメ、救助成功時のデモ、次第に沈む島等々、動きを見せる演出にはなかなか力が入ってます。初見プレイ時には「おっ!」と目を惹かれました。ここが本作の大きな魅力でしょう。

残機を失いゲームオーバー。難易度はなかなかシビアだ

 一方でだからこそ、敵の挙動や自機の操作性が気になりました。動きがコマ落としのようにガタガタで、微妙な避けや機動はしづらいです。Dr.Dは「少しも動きに不自然さがない」と褒めてますが、それはベーマガ基準でのこと。もっとスムーズで微妙な操作が可能だったら、ますますおもしろくなったことは確かです。

エンディング。見るには一瞬も無駄にはできない操作が必要だ。

 スコアをカンストすると完全勝利となって、エンディングデモが見られます。挙動や操作性のおかげでシビアな難易度ながら、さりとて全く無理、というものでもありません。難しいなりにゲームバランスは決して悪くもなく、このあたりはさすが腕利きたかしくん、と感心させられます。

*1:同氏の作品ではベーマガ85年11月号掲載の「やまのカラス」あたりもオススメしたい。

*2:火山弾と違うのか

MSX2版「レプリカート」買っときゃよかった

 今年は巳年だということで、「ヘビが出てくるゲームといったら『沙羅曼蛇』だ!」と、SNS界隈では盛り上がっているのだそうです。
 しかしMSXユーザーの荒井、ヘビのゲームといったらなぜか真っ先にこいつがおもいうかばれまして(おい)


「CRAZY TOWER」

「見た目」は本当に悪くない、むしろ良い。

 何もすることがないつれづれに任せて、今年は正月からゲームプログラムを1本打ち終えてしまいました。というわけで本年最初のMSXプログラムネタ。ポプコム87年8月号より「CRAZY TOWER」です。
 一言で言えば、ビルを登っていくアクションゲームです。ゲームを始めると、画面に階層状のビルが表示されます。各フロア、左端からスタートして右端まで行けばその階はクリア。天井からぶら下がっているハンドルに捕まって、次の階に登ります。次の階も同様に、左端から右端へ…といったぐあいにどんどん登っていきましょう。

ゲームスタート。とにかく画面右端を目指そう。

 ただし、床はところどころに穴が空いています。さらにベルトコンベアのように流れます。黙っていれば左に流され、穴に落ちてしまいます。落ちればワンミスです。穴はジャンプで避けられます。穴を避けつつ、絶えず右端目指して走り続けなければ、次の階へは行けません。そればかりか、各階にはモンスターまで生息しています。これにぶつかっても当然ワンミス。残機を全て失えばゲームオーバーです。
 5フロア登り切ればラウンドクリア。ボーナス獲得の上、次のラウンドへと進みます。ゲームはエンドレス。登れるだけ登って、ハイスコアを競いましょう*1。

狭い足場めがけてジャンプ! 踏みきるタイミングが肝心だ

 ルールは至って明快。ゲーム自体は「原始的な」プラットフォーマーアクションです。それを次々にフロアをクリアしていく形式に仕立てたのが、本作ならではの見せ方でしょう。
 見た目は上々。オープニングでは主人公がビルに突入したり、フロアクリア時にはハンドルに掴まって次の階に上るデモが見られます。文字もオリジナルのフォントに書き換えて使うという力の入れよう。音楽もプレイ中のBGMこそないものの、区切りに流れるジングルはけっこう手が込んでいます。キャラクターこそ小さいながら、外観はなかなか悪くありません。 

モンスターと衝突! 挙動は単純だが非常にイヤらしい

 しかし。プレイした感触はそれほど良くはありません。動きのぎこちなさが目に付きます。床のスクロールはガタガタ。自機の挙動も8ドット単位です。挙動がスムーズではないので、ジャンプの踏み切りのタイミングが掴みづらいです。無印のMSXなので1ドット単位のスクロールは無茶だとしても、よりスムーズな動きを実現した、同様のMSXゲームは数存在します。ジャンプで避ける動作は本作の肝であるだけに、もっと頑張ってほしかったところです。

ラウンドクリア。塔を登るゲームなのにあんまり登ってる感じがしない。

 それに加えてモンスターの動きが全くイヤらしいです。床とほぼ同じ長さで流れてくるだけなんですが、それゆえきわどいジャンプを決めるためのまさにその踏み切るポイント上に居続けることがしばしば。非常に邪魔でストレスが溜まります。もうちょっと動きに気を遣えなかったのか…と遊んで不満が募ります。
 本作の操作性は「反応が大雑把なのに繊細な操作をさせられる」というもの。「大雑把な感覚で繊細な操作ができる」という、理想の操作性とは真逆のものです。

あえなくゲームオーバー。もっと感触が良かったら!

 多少うまくなれば進めるようにはなりますが、とにかく弄っていて気持ちよくありません。感触が良くなくて、遊ぶうちにもういいや…となってしまいました。見た目や作りがなまじいいだけに、肝心な部分の作りの甘さが残念です。

*1:スコア用変数は整数型である上、カンスト処理をしていない。なので3万余点取った時点でOverflowが発生して止まるとおもう

2025年の初日の出

やっぱり画像は2024年の大晦日に準備しといた(おい)

 というわけで年が明けたということで今年もよろしくお願いいたします*1。

*1:例によって文章とソフトは使い回しだ!