レビュー
ドラッグ&ドロップによるファイルコピーのわずらわしさを軽減してくれる「DropPoint」
狭いデスクトップや仮想デスクトップで威力を発揮
2022年7月11日 06:45
「DropPoint」は、ドラッグ&ドロップ操作によるファイルやフォルダーのコピー処理を支援するユーティリティ。「GitHub」でホストされているオープンソースプロジェクトで、ライセンスは「GPL-3.0」。Windows/Mac/Linuxに対応しており、公式サイトから無償でダウンロードできる。なお、編集部にてWindows 11で動作を確認した。
ファイルを他のフォルダーにコピーするとき、多くの人はマウスでファイルをフォルダーへドラッグ&ドロップするだろう。しかし、コピーしなければならないファイルが複数あり、しかもいくつものフォルダーに散らばっていたらどうだろうか。「エクスプローラー」のフォルダーウィンドウをいくつも切り替えながら、何度もドラッグ&ドロップしなければならなくなるだろう。
「DropPoint」は、そうした負担を軽減するために開発されたツールだ。本ソフトはタスクトレイに常駐し、デスクトップに小さなパネルを表示する。ここはファイルやフォルダーをドラッグ&ドロップで複数追加できるようになっており、いわば一時的な保管庫の役割をする。アイテムを追加すると保管庫の数字がカウントアップされ、ひとまとめにストックされる。
コピーしたいアイテムをすべてパネルに追加したら、パネルにあるファイルアイコンをドラッグ&ドロップして目的のフォルダーウィンドウへ移動させよう。すると、保管庫に蓄積されていたアイテムがすべてそのフォルダーへコピーされ、パネルは空っぽになる。
この保管庫パネルは常に最前面に表示されるため、状況によってはファイルを一つ一つドラッグ&ドロップするのに比べ、ウィンドウを切り替える操作を大幅に省くことができそうだ。とくにWindows 10/11の仮想デスクトップ機能との相性はよく、「DropPoint」をすべての仮想デスクトップに表示する設定にしておけば、デスクトップをまたいでファイルを一時保管し、まとめてコピーできて便利。
「DropPoint」のパネルは、タスクトレイアイコンのダブルクリックで簡単に呼び出したり、隠すことが可能。日本語環境との相性はあまりよくないが、[Shift]+[CapsLock]キーで開閉することもできるため、あまり邪魔にならないだろう。気に入ったらインストールしておいて損はないユーティリティだ。また、Windows 11の「Fluent Design System」も考慮されているようで、モダンなデザインなのもよい。
ソフトウェア情報
- 「DropPoint」
- 【著作権者】
- Sudev Suresh Sreedevi(GameGodS3)氏
- 【対応OS】
- Windows/Mac/Linux(編集部にてWindows 11で動作確認)
- 【ソフト種別】
- フリーソフト
- 【バージョン】
- 1.1.3(21/10/02)