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「scrcpy」が最速AV1デコーダー「dav1d」に対応! PCからAndroidを操作できる無料アプリ

仮想ディスプレイとゲームパッド入力も改善したv3.1がリリース

最速AV1デコーダー「dav1d」に対応した「scrcpy」v3.1

 Android端末をPCへミラーリングするツール「scrcpy」が12月10日(日本時間)、v3.1へとアップデートされた。本バージョンでは、AV1ストリームを再生する際に使用するデコーダーに「dav1d」を利用できるようになった。

 「dav1d」は、VideoLANと「FFmpeg」開発チームによって開発されているAV1ストリームのデコードライブラリ。可能な限り高速に動作するように開発されていることに加え、正確性にも重点が置かれており、AV1フォーマットがもつすべての機能をサポートしている。

 そのほかにも、v3.0で搭載された仮想ディスプレイ機能を改善。仮想ディスプレイを閉じても実行中のアプリをメインディスプレイで保持できるようになった(--no-vd-destroy-content)。予期しない切断でも作業内容を失わずに済む。ただし、Android仕様の関係で一部のアプリ、とくに3Dゲームは再起動してしまうことがあるので注意したい。

 また、v2.7で追加されたゲームパッド入力が改善された。導入当初は多くのゲームと互換性がなかったが、この問題が解決されているとのこと。

 「scrcpy」は、USB/Wi-Fi接続されたAndroid端末の画面をPCで表示(ミラーリング)・操作できるようにするコマンドラインツール。名前(screen copy)の通り、リリース当初はAndroid端末の画面をミラーリングするためのツールだったが、遠隔操作や録画、配信などにも対応する。

「scrcpy」v3.1

 対応OSはWindows/Mac/Linuxで、ライセンスは「Apache License 2.0」。現在、「GitHub」のプロジェクトページから無償でダウンロードできる。

ソフトウェア情報

「scrcpy」
【著作権者】
Genymobile
【対応OS】
Windows/Mac/Linux(編集部にてWindows 11で動作確認)
【ソフト種別】
フリーソフト
【バージョン】
3.1(24/12/10)